〜　ロンドンのお茶屋さん事情　〜


<１>






ロンドンからカントリーサイドへ飛び出した旅では
必ずといって良いほど1日の中で立ち寄っていた場所が
その街のパブとティールーム

初めて訪れる街のインフォメーションで尋ねるのは
「あなたの街のお薦めパブとティールームを教えてください」は
絶対に尋ねること

事実そのためだけに
インフォメーションへ立ち寄る場合も少なくありません


必ずと言ってよいほど街にはあるツーリストインフォメーション


しかし、ロンドンに滞在している時は
とにかく見るものが多く、
ふと気づくと
ゆったりとした“ティータイム”の時間を
何時の間にか取っていないことに気づきました・・


常にせかせかと歩き回っている私・・・


そんな時に今日ご出発の方からのご質問で
『お薦めのマーケットとスコーンをいただける場所を教えてください』
・・何と清涼感溢れるお問い合わせなのだろう・・・と・・・

ふと思い起こせば
ロンドンの中でもお薦め、大好きなマーケット
ベスト3にあげられる場所が

マーケットというのはご承知の通り、
視力、体力、行動力の3つを駆使して
まるで藁の山から1本の針を見つけるが如く
自分の気に入ったものを探す！という使命感溢れた場所です
（と、鼻息荒く思っているのは私だけかもしれませんが・・）

やはり見終わった後、手に入れた獲物を眺めながら
ぐったりと疲れ、お茶の一杯もいただかないと
宿へ帰る体力、気力も残っていない・・ということ・・しばしば・・

ですから、こちらのお問い合わせをいただいた時に
頭に浮かんだのが
今回のマーケット＆お茶の時間


　



これから徐々に陽も短くなり
日本と比べて段々涼しくなっていくロンドンで
一杯のお茶がどれほど美味しいものなのか・・・と
気づかせてくれるお店に出会えたら良いな〜と思います




いらっしゃったマーケットでこんなお店もあったんだ〜と
ほっと一息するために少しでもお役に立てば嬉しいです









　〜　ロンドンのマーケット＆お茶の時間　〜

：　Borough　Market　：


ロンドンの胃袋とも言われる
食べ物のマーケット・ボローマーケットでは、
この場に居るだけで沢山の食べ物、飲み物に出会えます


早い時間帯だと比較的人も少ない
マーケットの入り口付近

マーケットの中は食材のみならず
その場でいただけるものも多いので
開催日の金曜日や土曜日のランチに訪れる人々も多く
（もちろん、旅行者である私達も食材は余り買えないので
ランチへ向かうことが多くなります
また金曜日では
近隣のお勤め人のランチタイムでの利用も目につきます）
その時間では特に人も徐々に多くなっていきます

すっかりと健康食としても
ロンドナーにその市民権を与えられてた、と言って良いくらいの

お豆腐！

まだ馴染みのない方々には
様々な工夫を凝らしてのトッピングで試してみて！と
気持ちよくいろんな味で試食させてくれます

右は日本でも大ブームとなった
種類豊富なトマト

“見せ方”に感心してしまう美しいグラディエーション！
食べてみたくなる夏の食材です




ぶらぶらしていると鼻がぴくぴくしてしまう
馴染みのある良い香りは・・
やっぱり大英帝国時代よりの何よりの収穫の一つのメニュー
カレーです

大なべにぐつぐつと美味しそうな香り＆湯気を漂わせている
カレー各種は写真はチキンとシーフード

辛さはチキンがマイルド、シーフードはホット、と
アフリカ系スタッフのお嬢さんが教えてくれました

この日のランチに選んだのはそんな香りに誘われて
左のチキンカレー



こんな大鍋で作っていますが、適度な辛さもあり！
めちゃくちゃ旨かった！



ずっしり重たい一人前チキンカレーは£5.00也

しかし、購入したが良いが・・・
マーケット内で座っていただける場所は
極端に少なく・・
余り気にしないロコの人たちは結構器用に立ち食い＆しゃがみ食い

さすがに異国の地にまでお行儀の悪さは公開できず
お買い物をする方々の邪魔にならないよう
お店の並びに立ちながらいただきました


近くのオフィスからサラリーマンもランチ
立ち食いですが、何故かパブでも立ち飲みが普通なので妙に様になっています


やはりご飯の後は甘いもの

目にも美しいお菓子のお店など
幾つ胃があっても足りないくらい迷ってしまいます

タルト専門のケーキ屋さん
ホールで買っても街中のお店よりかなりお安いです

右側は日本では余り見かけない甘いメレンゲ菓子
甘党さんには人気のお菓子です

どうしてもこのようなお菓子はお持ち帰りになるので
この後他の場所へ移動する旅行者としては
ただただ目の保養のみ・・・仕方ありません・・



人気の高級食肉店
メリルボーンにある「The Ginger Pig」
質の良い豚肉が評判でこちらにも出店しています

上もお肉好きはたまらない！
この国誇るイングリッシュ・ブレックファーストには欠かせない
豚肉のベーコンなどなど・・時間によっては列ができるくらいの人気の食肉店です

　　


そんなことからどうしても立ちっぱなしの時間が長くなる、
このマーケット巡り

すでに獲物（お買い物品）をゲットして満足したら
次ぎはどうしても一服したくなります

そんな時に買い物後に立ち寄っていた
マーケットのお隣に隣接していたテールームへと足は向かいます




コベントガーデン本店のチーズ屋
Neal's Yard Dairy
間口が広く入りやすい
ここのチーズも種類が多くて良い香りがしていました


上はロンドンでも人気のチーズ専門店
ボローマーケット支店になりますが、品揃えはさすがにマーケットお隣とあって
本店には負けていません



しかし、やはりマーケット開催日には
ちょっとお客さんは少な目かも・・・
ですから、御みやげに購入するにはこちらのショップ物がお薦め！









<　ベスト・イタリアン　>

Best Italian

しかし、そのティールームのある場所にいくらうろうろしても見当たりませんでした

そして、記憶にはなかったこのショップでスタッフに尋ねてみると
何と！1週間前に変わったばかり、という
コーヒーショップへと店代わりしていました

それも現在“雨後の竹の子”のように増殖する
シアトル系のスタバとは違って
名前の通りイタリア系のコーヒーショップのようです









中央には大きなテーブル席があり、
店内は可愛らしいパスタやイタリアンチーズ、オリーブオイルが購入できます




そして、コーヒーの注文プラスイタリアンドルチェが
このように日代わりで並びます

軽食もいただけるので
マーケットで歩き回った後はちょっとした休憩にはお薦めです


「Best Itarian」は
1997年自閉症の子供を持つ2人の母親が先導し、
同じような悩みを持つ親達を集め
自閉症の子供達の為に教育慈善団体を設立しました

その後学校を卒業した子供達の社会生活の一環として
このようなショップをコミュニティとしたり
自閉症の子供達への教育サポートをするための媒体として
障害を持つ親達から始まった草の根運動になります

現在は2008年に
このショップ運営が立ち上がり、
イタリアン食材（主にオリーブオイル、米）を販売し、
現在はその生徒達の価値ある仕事場技術を得る
働く教室にもなっています






<モンマス　コーヒー>

Monmouth Coffee Co.,


もう1件マーケット近くのコーヒーショップのご紹介

大変申し訳ないことに
表の写真を撮り忘れたためショップサイトにて外観はご確認くださいませ




外までお客さんが並ぶ
マーケットの入り口近くのシアトル系やイタリアン系はわかりませんが、
美味しそうな香りに誘われて長い列でもじっと待っている価値あり！の
コーヒーショップです

朝早くからの営業（7時半から）でご近所さんやマーケットのスタッフが
軽い朝食やコーヒーブレイクに訪れる、と言った様子と
大きな1枚板のテーブルに譲り合って座っていただく・・というスタイル

決して静かな店内ではありませんが、
スタッフの感じ良さはロンドンでも珍しいかも・・・




店内の大きなテーブルには予め
パンをいただく方の為のバター、蜂蜜、ジャムが用意されています

そして、中央には“本日のお試しパン”がご紹介

試食を兼ねてなのでどなたでもいただいてOK！



上は店内に焼きあがった順番に次々に並んでいく
ペストリーや焼き菓子＆ケーキ

テイクアウェイの場合は自分で紙袋に入れても良いし、
（スタッフがやってくれる場合もあります）
イートインの場合はスタッフにその旨声をかけると
プレートにのせてくれます



この日の朝私がいただいたのは
りんごケーキとカフェ・ラテ
£3.05＋£2.95也

そして、テーブルブレットもお味見させていただきました


大きなテーブルのお隣に座ったのは
ご近所に住むお散歩途中のお二人



時々こうして寄り道をするのだそうです









これからの季節のマーケット巡りは
日々涼しくなり、寒くなっていきます

立ちっぱなしのその時間が終わりに近づくと
自然に座りたくなるのは・・・私だけではないはず・・・

マーケットは野外になるため
ついお買い物に夢中になってしまいますが・・
それでも思い返すと遊び疲れた後は
思い起こしてみれば
一息入れるためのティーorコーヒータイムがありました

中々時間の限られた旅の中では
ゆっくりと“お茶”することが出来ないことも沢山ありました

そんな時は是非マーケットを訪れた後は
次ぎの目的へ向かう前に
ほんのちょっぴりの時間でも一息入れてみてはいかがでしょう

そんな時間は
その場所に住む方々に囲まれて
有名なティールームでのお茶じゃなくても良いんです

ちょっぴり自分も“ロコ”になった気分になるかもしれません




ボローマーケットのケーキショップのケーキ達
購入したいけど・・・宿まで持ち歩きに難しい・・








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