
〜 ロンドンのパブ 〜
【4】

1年中季節問わず
“ビールのない世界ってありえますかッ?!”という私のようなものには
涼しさ、寒さ関係なく
あの琥珀色の泡立つ飲み物が世から去ってしまったら・・・![]()
決して仕事はしないだろう!と
胸張ってえばって言えるくらい
ビールが好きです![]()
ですから、体調が悪く、熱を出していても
そのビールを欲しいと思わない、と感じた時が
私の体調悪さのバロメーター
・・ビールを欲しないなんて・・重症・・
しかし、現実的にお仕事でいただけない晩は
いただける晩を楽しみに過ごすことにしております![]()
そうは言っても、私も一応は“人”の子
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たまに猫の時もありますが・・・![]()
折角ロンドンに居ながら体調を悪くすることも
長年の旅の中で数えるほどにありました![]()
寝込むほどではないけれど・・
安心した暖かな(これからの季節には特に)パブで
まったりしたいな〜・・
又は鋭気をやしないたいな〜と思う時に
わざわざ目指していくパブがあります
そういう時は元気♪
残念ながら何時もお世話になっている滞在先から近い、
というわけではないのですが・・
(ミセス・ハリガン宅でもアン宅の近くでもありません)
緊張を強いられる場所ではない処、
旅をしてる私でものんびりできる貴重な場所です![]()
これからの季節には静かになるエリアで、
また、ロンドン滞在中に
幾つか覘いておきたいショップもちらほらあります
そんな安心できるパブを今回はご紹介いたします![]()
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【ザ・アルバート】
〜 The ALBERT〜

パブ・アルバートの看板
イギリス全土には5万数千件のパブがあると言われていますが、
その中でも最も多くその数を抱えるロンドンでは
ご承知のとおり様々なタイプのパブがあります

典型的なロンドンの街角のパブ
仲間でわいわい集まる日本でも居酒屋風のパブや
お馴染みスポーツパブ
これは東京でも徐々に増えてきて
大きなTVスクリーンを幾つか店内に設置、
フットボール、ラグビーなど人気のスポーツ中継を観ることができます

ラグビースタジアム、トゥッケナム・スタジアム近くのパブ
大きな大会でスタジアムに入れない人達が
その試合に一同観戦!
元々パブは男性社会の産物であることは否めないと思いますが、
現在では女性や家族連れも楽しめる場所となっています
もちろん、お酒を出す場所なのでお子様は入店できるのは昼間のみ
ここでランチを楽しむ家族連れもいます
(もちろん!ペットも一緒に連れて・・というお客もおり、
彼らが入れるパブは当然お子様とは違い、入店時間制限はありません)

パブの中、“お父さん”の足元で・・
また、ロンドンでも人気急上昇の美味しい食事処としての
ガストロ・パブ

ロンドンのガストロ・パブの食事から
レストランにも引けを取らない食事を出す
そんなパブは旅人には嬉しいパブでもあります![]()
そんなガストロパブでのお食事は
元々レストランではありませんので
食事が楽しめるテーブル席に限りがあったり
昨今の人気から飛び込みでは入れなかったり・・・と
殆どのガストロ・パブのお食事には予約が必須!という・・・
レストラン並みのドレスコード(特にあるわけではありませんが・・)の方が
好ましい、と思わせるような人気店もあります

ガストロ・パブの先駆者COW COWサイトから
お洒落なロンドンっ子や著名人も多く来店する
今回ご紹介するパブは“ご近所”の方々のたまり場?
男性陣が幅を利かせている、と言うわけではなく、
昔ながらの食事も楽しめ、美味しいけれど、気取ったところもなく・・
ふらっと入って、疲れを取るために
ちょっとビール、おなかが空いたのでがっつりと食事!という
普段のまま気軽に立ち寄れるパブ
ドアを開けると
ご近所のご年配者が新聞と広げていたり、
奥のコンサバトリーでは
乳母車に幼児を乗せたおかあさん方がおしゃべりしていたり・・・
そんな日常の中にすっと入り込める場所でもあります
ALBERTは私にとってそんな“ほっとできる休息パブ”です![]()

パブ・アルバートの全景
柔らかい店内の灯りもほっとできる空気を醸し出しているように思います
< ALBERTのご案内 >
| 住所 |
: |
||
| 電話番号 |
: |
020 7722 1886
|
|
| 行き方 |
: |
地下鉄駅Chalk Farm駅より徒歩8分 *上記MAPを上方向にずらしていただければ 駅が出てきます 又は地下鉄Camden Town駅より徒歩15分 |
|
| オープン時間 | : | 月曜日〜土曜日 :12:00〜23:00 日曜日 :12:00〜22:30 食事時間 月曜日〜金曜日 :12:00〜14:30 18:00〜21:00 土・日曜日 :12:00〜21:00 |
場所はロンドンの中でも昨今著名な方々が家を購入して話題になった
プリムローズヒル
(当時は“セレブ”と言われる人々がこぞってこの界隈に家を購入していました)
最寄地下鉄駅は地下鉄Northern(ノーザン)線のゾーン2
Chalk Farm(チョークファーム)駅から徒歩8分から10分ほど

Chalk Farm駅の出口案内
駅の改札を出たら、右手方向に鉄道橋を渡り、
まっすぐに進むと
昼間は子供達や犬達の嬉しそうに走り回る姿を目にすることが出来るプリムローズヒルは
観光客には少しメジャーになったとは言え、
まだまだ地元の方々の散歩コースとしての“地位”が高い!
方角的にはロンドンのリージェント・パークの後方に位置しております

晩秋のプリムローズヒルの様子
この季節では殆ど観光客の姿を目にすることはありません
このプリムローズヒルに程近い今回ご紹介のパブ・アルバートでは
この界隈に古くから住む方々が集う
(と・・・思います・・・)
“普通の家庭”の人々の“普通”のパブです![]()

パブ全景
重厚カラーの深いカーキー色の外壁は周りの建物とのコントラストが
とても綺麗です
通りの角の入り口は外から中の様子が垣間見れる
半分ガラスのドア
先ずは中の様子をちょっとのぞきながら
そのドアを押します
先ず目に入るのがL字型のバーカウンター

木の香り、マホガニーが美しいバー・カウンター
天井のホワイトカラーと良く似合います
このカウンターを中心に
左右にテーブル席が幾つか並んでいます
カウンターを中心に右手側の1番奥には小さな暖炉があり、
一つ小さなテーブルが設けられています

寒い日だったのでこの暖炉の前に陣取りました
最初に訪れた時は
1人の年配の男性がこの席で新聞を読んでいました
今回は誰もおりません・・やったー![]()
居心地の良さそうな場所に見えたのです♪
ちょっと目線が低くなるこの暖炉の席から前方の様子を見ると
下の写真のように4名テーブルが右側、
左側は(写真がぶれていて申し訳ありません)
カウンターの端になり、
カトラリーや調味料(ソース、ケチャップなど)が置かれています
その突き当たりはコンサバトリー・スペースになっています
![]() |
![]() 左は暖炉の席から奥を見た状態 上の写真はその奥 コンサバトリーエリアの テーブル席 2度目にはここでお子様連れのママさん グループが談笑していました |
さて、この暖炉前の特等席では
ついついビールがいただきたくなります![]()

テーブルには前のお客さんが置いていったのか・・
新聞がそのまま乗っています
こんなエールパイントビールをいただきながら、
ランチの注文を待ちます
注文は全てバーカウンターにて
飲み物も食べ物もオーダーします
飲み物はその場ですぐにいただけます
(その際に一緒に飲み物も食べ物も頼むと、そこで会計します)
そして、お料理が来るまでちびちびビールを舐めながら
待っていると、お馴染みのパブ飯!

パブ飯!定番のチキンバーガー
今日のお薦めランチの
黒板に書いてあったチキンバーガーWithサラダ&チップス!
£6.50也
(メニューブックもあります)
余りの大きさに思わず見とれてしまいました・・・
びっくりとしている私にパブの親父はにこっと笑って
“大丈夫かい!”
“もちろん、大丈夫!”(^.^;)
・・・で・・でかい・・・![]()
しかし、これが妙に懐かしい味でチキンは柔らかく、
サラダは適度にシャキシャキ!
細切りチップスもヴィネガーをかければ食も進みます!
特別なメニューではありませんが、
歩き回った私の胃にすっぽりと収まり、
さすがに食後のデザートまでは入りませんでしたが・・![]()
しかし、気兼ねなく、のんびりとフラッと寄れる気軽さに
ついついここへは疲れた時に
ちょっと1杯!と行きたくなるのです![]()
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そうして、ここでいただく1杯のビールと
構える気持ちもない、のんびりとお昼をしたいな〜・・とか、
ちょっと一休みしてから、また一丁出かけるかいっ!・・その前にまったりしてから・・
という気持ちの時にはわざわざ足を延ばしてしまいます
そして、またロンドンの喧騒の中へと戻るのです
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充分に気持ちとおなかを満たしたら、
次回は気持ちの良い外のテーブルでもまったりとしたいな〜と
そんな思いを次ぎに残し・・

基本的に店内は禁煙なので、喫煙席はアウトサイドテーブルになります
お天気の良い日はここから満席
後ろ髪を引かれつつ、“またね!”と、あとにします

また、また次回ね!・・と。
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私にとってのALBERTはロンドンの中でそういう場所の一つです![]()
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ロンドンのパブは本当に数多く、
様々なタイプのパブがひしめいておりますので
自分にあった場所を見つけるのはなかなか難しいと思います
地域毎にある“住んでいる人達のため”のパブは
本当に沢山ありますが、
それを見分けるのが難しい・・・
そして、そこに入るのもまた難しい場合もあります
しかし、旅する者にとってはなくてはならない憩いの場所でもあるパブ
旅する者にとっては地道に捜していく、
愉しい 作業でもあるのでしょう・・・

Chark Farm駅近くで見つけた壁の落書き
おばあさんの愉しそうな表情につい顔がほころびます
どうぞ、このページに関するお問い合わせやご意見をお待ち申し上げております

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