
〜 ロンドンのお茶屋さん事情 〜
【5】
ロンドンのカフェ

ロンドンの観光中に歩き疲れて休みたいな〜と思った時に
ふと目につくお休み処・・というと・・
世界中どこにでもあるスタバが目につくと何となく安心感があります![]()
しかし、それでは旅感がちょっと・・と思うことしばしばで・・
便利なのですが
せっかくロンドンまでに来て、と
疲れた足を引きづりながら
ここまで来て・・カフェラテ(いつもこれ!)はないよな〜・・
と
横目で眺めながら通り過ぎます
か、と言って
わざわざギャラリーとか博物館まで行くのも、と
ちょっとな〜![]()
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やっぱり、幾つかロンドンの中で
ここに居たら、このお休み処!と
自分の中で幾つか
ちょっと休めるところ・・静かな場所・・
解りやすい処、と様々な場所にお気に入りを見つけられたら、と
常々思っています
そんな時に以前からガイドブックでは知っていたのですが、
行ける機会がなかった
正しく観光場所、ロンドンの中心地でありながら
入りやすく、ロンドンならでは!の
比較的静かなカフェをご紹介いたします![]()
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〜 カフェ・イン・ザ クリプト 〜
:: Cafe in the Crpt ::

ロンドンの中心地、トラファルガー広場(スクエア)は
いつも人で一杯の場所です
左側はナショナルギャラリーを有し、
そのギャラリーの真正面はバッキンガム宮殿に繋がるThe Mallに続く道は
まっすぐに宮殿前へと続いています
上の写真はトラファルガースクエアを斜めに見たところになります
丁度ほぼ中央に見える斜塔を持つ建物がSt.Martin in the fields
(セント・マーティン・イン・ザ・フィールド教会)
この地下にある静かなカフェをご案内いたします![]()
*上記の地図の中の「セント・マーティング・アカデミー」に
教会とカフェが併設されています
| 住所 | : | Crypt of St.Martin-in-the-Fields,WC2 Tel: 020 7839 4342 *上記住所をサイトMAPにてご確認くださいませ |
|
| 行き方 | : | 地下鉄Northen線、Bakerloo線 Charing Crossチャリングクロス駅 又は24番バス トラファルガースクエア&チャリングクロス駅より徒歩30秒 |
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| OPEN | : |
月、火曜日 8:00-20:00 |
ロンドンの中心地で常に人で一杯のトラファルガースクエアに
ほぼ面したこの教会
St.Martin in the field/セント・マーティン・イン・ザ・フィールド教会は
余りにこの景色に馴染んでいたために
今までこの中に入ったことはありませんでした
しかし、24番バスでミセス・ハリガン宅へと戻る時には
よくこの教会前のバス停を利用していました
場所がらポートレート・ギャラリーやコベントガーデンの帰り道、
ナショナル・ギャラリーの帰り道など
この場所でのバス停の利用率は思い返しても高かったのです!

ナショナル・ギャラリー横にある
ポートレート・ギャラリー
今回は丁度お茶をいただきたかった場所とタイミング![]()
以前から行ってみたかったそのカフェを思い出し
教会の中へ初めて足を踏み入れてみました

左はセント・マーティンズ・フィールドの全景です
右は入口前の円柱
現在このセント・マーティンズ・フィールズは
教会というよりは
音楽や様々なセミナーなどを行う場所(アカデミー)として機能しています
特に音楽についてはクラシックからジャズなど
幅広いジャンルの音楽コンサートや
宗教などの時事セミナーなども多く行っているようです
教会としての歴史は古く、
すでにこの地には1222年に教会の基礎が始まり
最終的にはこの建築様式として今に至っているのは
J・ギブスにより設計された1726年に完成しています

内部は教会、というよりも
コンサート会場のような造り
こちらで行うコンサートはロンドン市民のみならず
観光客にも人気があります!
19世紀には当時のロンドンの街の通りとしては
非常に美しい通りとしても有名な
あのリージェント・ストリートを手掛けた
都市計画家でもあり建築家のジョン・ナッシュが
教会の北経路など1部を手掛けています
当時画期的だったテラコッタ様式の建物を用いた、とのことから
この教会の天井が彼の作品となるのか、どうかは不明ですが
教会入口上のパイプオルガンへの続く内部は
とても明るくて美しい造りになっています![]()

見ているだけでも美しいパイプオルガン
そして、肝心なカフェはこの教会の地下
入口はどこなんだろう・・・とちょっと迷いました・・![]()
結果、一旦教会の外を出て
脇を周ってみたり・・・と一瞬迷いましたが、
実際は教会の中からも入れることが解りました

左は教会内部、教会の入口付近の案内 右はそのカフェへ通じる教会からの階段
しかし、この教会を入ってしまうとカフェへの入口は解りづらいので
一旦外に出てからカフェ専用出入り口の方が宜しいかもしれません![]()
その出入口は教会の入口お隣
ここからになります

カフェ・イン・ザ・クリプトの入口
教会正面に向かって左側にあります
こちらから地下へ降りる階段で進んで行くと
思っていた以上に広いカフェ空間が現れます

Cafe・in・the・Cryptの内部の様子

テーブルのみでかなり広い地下で注文方法はセルフサービスです

各種ケーキの種類も豊富![]()
こちらでは食事もできますので、ランチもお薦めです!
先ずは好きなものをプレートに選んで最後にレジへ持っていくと
そちらで清算になります
この日はたっぷりとしたランチを取ったので
歩き疲れた身体には甘いもの![]()
ホット・チョコレートにしました

ホットチョコレート£4.70也
そして、このカフェに落ち着いて
足元を見やれば・・そこは墓石が・・

墓碑銘が読めるものもありますが・
殆どはここに来るお客さんの足元で擦り切れてしまったのか・・?
はたまた古い過ぎて読めなくなってしまったのか・・・?・・![]()

教会の地下で良く使われるのが
その教会で生涯を送る修道士の生活の場であり、
また多くの地下墓地、お墓でもありました
現在の21世紀の活用利用として
ロンドンの中心地、一等地にカフェ、というのは有効利用なのか・・どうかは解りませんが、
多分冬は暖かく、夏は涼しく
エコな場所なのかもしれません
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天井は・・と見上げると
見事なアーチ型の支柱が弧を描いており、
照明に輝いています

天井を支えている支柱と積み上げている煉瓦は
19世紀以前のものもあります
かなり修復はしておりますが、
注ぎ足した補修の後も見て取れます
おそらく建築的にも非常に興味深いカフェです![]()
そして、最後にお決まりのトイレ―と思ってふと見ると
カフェスペースの奥に何か怪しげな空間が見えました

ひっそりとしていてウナギの寝床のような・・・
どうやらこの教会で出土?した遺跡のようなプレートが展示されていました

私の英語力では解らなかったのですが
奥に進むと人型の石膏像が・・
もしかしたら、この教会に対してのスポンサーのお一人かもしれません
(それはまったく根拠なく想像です・・
)
そして、突き当りを右手に見ると
カフェではなく、
だれでも休めるような空間がありました
もしかしたら、こちらで何かのセミナーなどを行う場所なのかもしれません
(もしかしたら、「ロンドンの待ち合わせ場所」に良いかもしれませんね!)

ここではカフェとは一線を期しているようなので
ここに居る人達は飲食をしている様子もなく
ただ休んでいるだけ、
友人達とおしゃべりしているだけ・・
でも、静かな不思議な空間でした

ロンドンの中心地の賑やかなトラファルガースクエアに面して
こんなに静かで広いカフェがあるなんて
想像もできませんでした
曜日によっては遅い時間まで空いていますから、
足元のお墓が気にならない方にはお薦めです![]()
観光中の一服場所として
Cafe in the Cryptはいかがでしょうか?

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観光していると中々時間に追われてしまって
ついつい無理をしがちですが
気軽に入れて、静かにお茶をいただける場所は見つけにくい、と思います
そんな場所の一つとして思い出していただければ幸いです![]()
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どうぞ、このページに関するお問い合わせやご意見をお待ち申し上げております

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