子犬の国へ



Ireland
From London to Dublin

【2】


さて、ロンドンからの夜行長距離バスは
出発ロンドンから一人も取り残されることなく
乗客全員が無事に
ほぼ定刻通り翌早朝6時半
懐かしいダブリンの町のバスターミナルに到着しまし


ダブリンバスターミナル
まだ早朝ほの暗いダブリン
セントラル・バス・
ステーション


何となくこの広いコンコースは
記憶の中20年前と殆ど変わりないように思えました

最後はバスのおなかの中から
ドライバーさんは荷物を出してくれて・・・
そうして約12時間共にした
短い旅を皆と別れて
あっという間におじいさんも黒人の女性も
起き出した街の喧騒の中へと消えていきました

私は・・といえば・・・
ターミナルを出た途端に
もう“ 初めての街!!” 

いなかっぺ大将?
まるで上京したてのいなかもの・・・



コノリー駅

ダブリン市中心駅の一つ
Connolly駅


すっかりとこのバス・ステーションの周りも変貌してしまい、
すでに都会の朝は通勤ラッシュの始まり

足早に歩く人たちで
先ずは最初にやらなくてはいけないことが
この街で3日間過ごすにあたっての
公共交通利用には必須のLeap Card(リープ・カード)を
手に入れること

某「地球の・・」ガイドブックには
「ダブリン空港到着ロビーで」と書いてあったけど、
“ 空港行きゃせん!!”
どこで買うねん!!と
出鱈目関西弁で突っ込みながら
(でも、その後で“カード取得はコンビニで”と明記ありました・・・
バス・ステーションのスタッフに尋ねると、

“ SPARへいってごらん、この先にあるから”


SPAR・・とは・・・
イギリスにも多くありますが、TESCOなどの方が多いので
割と目立たないコンビニ、という私の中でのイメージ




さて、親切なスタッフ君に教えてもらったとおり
バス・ターミナルを出て
AmiensStreetをConnolly駅へ向かって道沿いに歩くこと5分

ちょうど鉄道のConnolly駅前辺り
見えてきましたSPAR


スパール
黒字に輝く黄金のロゴ、これが便利屋“SPAR”
イギリスのSPARは赤字


さて、店内のカウンターのインド系のにいちゃんに
Leap Cardが欲しいねん、と言うと



いくらのや?と言い返されたので
いくらのがあるの・・・?
少々腰が引け気味で尋ねると
こいつ、解っとらん



朝のくそ忙しい時間帯に・・という感じで
それでも、生来の親切か、サービス業を思い出したかのように
“ 先ず最初に€5.00でカードを作って、
あとは好きな金額を入れるんだ”




なーーんだ、Suicaと同じじゃん、と


“ では、カードを作ってもらって、€15.00入れてね”


出来たのが、このLeap Card


リープカード リープカードのカエル
手に入れたLeap Card
“Leap・・跳ねる”という意味から
カエルマークなんだ・・

「Look before you leap」
転ばぬ先の杖の諺、英語では「飛ぶ前に見よ」


これさえ、あれば町中の交通機関は
どんとこい!だ、とばかりに意気揚々と
先ずは最初に見て驚いた!

新しい路面電車LUASを乗りに!!











:: 
ダブリン市内を行く ::


Leap Cardを手に入れたことで
すっかりと気が大きくなった私

Connoly駅前にあった路面電車駅へと
2晩お世話になる宿へと向かうため
先ほど見かけたConnoly駅前のLUASの駅へー


ルアスのコノリー駅
大きな鉄道駅Connolly駅の前にこのLUASの駅もあります
ここでは行き先を確認して乗り込みます



20年前には影も形もなかった、
この路面電車のLUASはとても綺麗でダブリンの中心地を
2路線に分かれて運行されています


鉄道コノリー駅下のルアス・コノリー駅ホーム
LUASのCONNOLLY駅は鉄道駅の真下にあります
終点でもあり、始点でもあります


路線が分かれるので、
路面電車の行き先を確認してから乗車くださいね



ルアス・コノリー駅ホーム  リープカードはここで

左はコノリー駅のホームにある
チケット販売機
右はLeap Cardはここでタッチしてから、という案内
後付けができないので
必ずこちらでカードをタッチしてから乗車します
そして、下車する時もここでもう1度タッチ


ルアスの車内
LUASの車内
思ったよりもスリムです
行き先表示が車内上に案内が出ます

路面電車の車内は始発駅だから
まだ空いていて
足元まで透明の車内はとても明るく、
町中をスムーズに進みだしました

もっと乗っていたい!と思うことなく
あっという間に2つ目の駅、Abbey Steetに到着下車
(ここから徒歩でバス停へ向かいます)


ルアスのアビーストリート駅
通勤にLUASを待つ
Abbey Street駅ホーム


このホームを降り立ち、皆と同じように
Leap Cardをタッチしたら
目に入ったのは大きなSPAR


シックなブラックカラーのスパール

宿へ行くにも早朝のため
もしかしたら朝飯が・・

すると!イートインがありました!
最大の初めての難関、バスへ乗り込む前に
腹ごしらえ!

ここで朝御飯をいただきました

スパールのイートインから
SPARの窓側にある
Eat inスペースから店内を見る


イギリスのSPARとは違い、
やっぱりこの国では大手のコンビニらしく
ここは大型店なので奥には小さなコーヒーショップも併設、
こちらでコーヒーを購入、
店内では今朝届いたばかりのパンが美味しそうに並んでいました



このイートイン・スペースでは
お勤め人風の女性や男性もコーヒー片手に
パンをかじり、足早に出て行きます

さて、私もおなかがくちくなったところで
昔の記憶を辿りながら
このAbbey Streetから
ダブリンの中心で1番の大通り
O'cconnel Streetへと出発


オコンネル・ストリート
O'cconnel Street

相変わらずのこの街1番の大通り
O'CCONNELSt.,はどんな時間帯でも賑やか

ダブリンの街を流れる重要な河
Liffey河を渡り
放射線状に伸びた幾つかの通りの中で
最もバスの運行が激しい通りの一つD'Olier Streetへ進みます


オコンネル橋
O'cconeel StreetからLiffey河にかかる
O'cconnel Bridgeを渡って・・
片側の橋げたは工事をしていました



このD'Olier Streetも朝の通勤ラッシュ時
通勤者や学生達の間を縫って
連なるバス停の表示を見ながら
乗車番号39番バスのバス停を探します


ドイラー通りのバス停表示  バス番号表示
ダブリンのバスは非常に数が多く、
密な運行をしていて
同じ番号でもa、bと付く番号のバスは途中まで一緒
その先枝分かれ、という路線


20年前の記憶があるのは
とにかくこの街ではこのバスを攻略できないと
待ち歩きは徒歩圏内に限られてしまう、ということ

DARTもLUASもあるので
もちろん、それと徒歩を組み合わせることもできます

しかし、ロンドンのような地下鉄のないダブリンでは
この網の目のようなバスを乗りこなせたら
どんなに良いだろう・・・と



バスの色は変わらずグリーン主体

実際にこの旅で感じた大きなことの一つは
お薦めのB&Bは殆んど
街の中心地からバスで向かう場所に集中していること

バスを乗りこなせると
ぐっと行動範囲が広がります



さて、Leap Cardでバス乗りも安心して乗車、
降りる停留場の名前をドライバーさんに伝えて
教えてもらえるようなるたけ前の席に陣取りました


バスは車内には電光掲示板の案内がありますが
見えない場合もあるので
ドライバーさんに一声かけると大抵教えてくれます


バスの車窓からは
とても多くの工事中が目立ち、
景気が良いのか・・?
悪いのか・・・?・・多分良んだろうな~

道路工事
工事中の道が多く、バスも迂回?


工事だらけの道を通り抜けて数分後、
ドライバーさんの教えてくれた
停留所に到着

宿の名前にもなっているDonnybrook地区

宿はこのバス停から徒歩になります
通り沿いのショップや
これぞ!アイルランド!

緑のポスト

アイルランドのポスト
ポストがあるということは近くのショップには郵便局もあるはず



このDonnybrook Ave.,を5分程すると
目印にもなったTescoを曲がる通りが
宿の番地のBelmont Ave.,です
(アイルランドにもTesco、ありました!)


ダブリンのTesco
Belmont Ave.,への目印のTesco


今回の宿のGUEST HOUSE、
Donnybrook Hallは3つ星のB&B




このDonnybrook地区は
ダブリン市内中心地との明記で
比較的高級住宅街にもなるそうです


ベルモント・アヴェニュー
静かな住宅街で私立小学校があるので
父兄連れで通学する小学生が可愛らしい



なるほど、家も大きめで小奇麗な道、
とても静かな住宅街です

目指す宿はすぐに見つけました!


ドニーブルックホール
Donnybrook Hall


写真の通り、入り口のフラワーボウルも美しく
白地に明るいイエローのドアは
正しくダブリンの建物らしい

早速呼び鈴で中に入り、
まだ9時前、当然部屋には入れないので
シッティング・ルームで勧められたお茶を1杯


テーブルに用意されたお菓子も可愛かった


それから、荷物のみ預かって
再び宿を出発




身軽になったところで
今度はダブリン空港へ向かうため
再びバス通りでもあるDonnybrook Roadへ
宿の親父さんに教えてもらった空港行きのバス、700番バス停へ


空港行きのバス停
Donnybrook通りのHampton Hotel前の空港行きバスのバス停


これに乗るとダブリン空港までそのまま向かいます
(片道€8.50)
午前中のバスは結構席も埋まっていて
荷物のない私はそのまま料金を払って空席へ
(Leap Cardは使えません)



この日1日は20年ぶりのダブリンに
今年6月にお客様と訪れる旅の予習をしておきたかったのです


予習です!


その為まだ利用したことのない空港の様子、
空港から市内のホテルへの移動などなど
実際に見て、歩いて、どんな様子かを知りたかったのです

空港行きバスは市内中心地を再び通り、
程なくダブリン国際空港ターミナル1に到着しました

ダブリン空港に到着
DUBLIN国際空港に到着 ここで全員が下車します


思った以上にこじんまりとしたダブリン空港で
ロンドン乗換えから到着する到着ロビーを確認

到着ロビーインフォメーションで尋ねた
今度はダブリン市内の宿泊ホテルのある
西へ行くAIRLINK EXPRESS(バス)の乗場を見つけました


エアーリンク・エクスプレス
AIRLINK EXPRESS
ROUTE747



このバスは市内主要場所の幾つかを停車して、
終点が次回滞在予定ホテルのある場所

市内の西側のHeuston駅まで行きます

このバスはルート747と757の2つの路線を運行します




私が乗り込んだ747は市内の西へ
757は南へ向かいます

料金はどちらも片道€6,00、
往復€10.00也

6月の旅はロンドン乗換えで
ここダブリンへ到着するのは夜8時過ぎ

ホテルまでの所要時間が実際にどのくらいかかるのか・・?
Heuston駅のある西は空港から見ると
ダブリン市内でも1番奥で終点

早速片道料金チケットを購入して
乗り込みました

車窓からチケット売り場を見る
乗り込んだ車窓から見た
チケット売り場



約15分おきに出るこのバスは
10名ほどの乗客を乗せて出発

747バスはリフィ河の支流のROYAL CANALに少し沿って進み、


ロイヤル・カナル
綺麗な吊り橋がかかるRoyal Canal


今朝到着したバス・ターミナル&Connolly駅を通り、
O'connell Streetから
Trinity College&Temple Barを通ります


トリニチィ・カレッジ
College Green(Trinity College前)

ここまででバスは空港から約45分ほど

更にLiffey河沿いをChistchuch Cathedral、
Usher's Quayと進み、
Hueston駅まで空港から約60分でした


ヒューストン駅
大きな駅舎で歴史ある建造物の
Heuston駅



Heuston駅は1900年代初頭の建物で
駅舎の中は天井が高く
外観はとても趣がありました


ヒューストン駅の構内
駅舎構内はわりと近代的

バスを降りて、早速駅舎構内に入ると
以外に中は近代的
リノベーションでもしたのでしょうか?

次ぎの旅の3日目にはここからGalwayへ向かい、
最後はアイルランドの南Killarneyから戻ってくる駅になります

また、到着日の晩に簡単にいただく夕食も
もしかしたらこの駅舎売店で何か買えるかも・・・





初日の晩はおもがけなくこのホテルにしては
安価に予約できた
4つ星ホテルAshling Hotelは
このHeuston駅から最も近いホテルと紹介されていました

このホテルまで徒歩でこの駅から数分とのこと

リフィ河に架かるヒューストン橋
Liffey河に架かるHesuton橋の奥
四角い建物がホテル



駅舎から出ると河に架かる大きな橋を渡ったところのようです

てくてく歩くこと約5分


アシュリングホテル
大きな4つ星ホテル Ashling Hotel


すでに駅から見えていた四角い大きな建物が
目指すホテル
Ashling Hotelでした


この界隈はダブリンの西端でもあるので
Heuston駅を見てみても
ゆったりとした空間で造られ、通りも橋も大きいので
駅近くとはいえ
トランク持参で駅から5分でも
ちょっと大変かも・・・・





でも、荷物がなければ、とっても便利

実は毎回初日の到着日に荷物を持って
宿まで到着するのに
大変か・・?はとても大事だと思っています

それと周囲の環境




特に夜の到着は昼間感じるよりも
疲れや不安もあります

訪れて初めて解ることではありますが、
個人旅行、一人旅では特に・・・

今回は自分としても20年ぶりのダブリンは
初めて訪れる場所同然でした

先ずは来る6月の旅の予習としては
ここから始まります












イギリスの形がうさぎに似ていることから
よく “うさぎの国”と呼ばれます

対してアイルランドは
子犬が横向きになった姿に似ているため
“こいぬの国”と言われるそうです

このダブリン紀行はまだまだ続きます

どうぞ、今後の続きもお付き合いくださいませ









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