子犬の国へ



Ireland
From London to Dublin

【3】


ダブリンの町の西側、
ヒューストン駅界隈は初めて訪れる場所でした


ダブリン ヒューストン駅
Dublin Heuston Station



アイルランドでは以前鉄道に乗ることがなかったので
2017年のこれから始まる旅でもたった1回だけ

南の州マンスター州・キラーニーから
再びダブリンに戻ってくる時のみ
乗車します




アイルランドの駅や列車は
どんな駅舎なのか、列車内はどんな感じ?・・と
初めて乗るその国の列車はとても楽しみ


列車に乗り込む人々
アイリッシュ・レイルへ
列車に乗り込み人々




列車は路線的にもイギリスよりも圧倒的に少なく
鉄道に関して言えば
国鉄とも言えるIrish Railのみ

また、地下鉄については
地層が柔らかすぎるため
作ることが出来ないんだそうです

国1番の都会であるダブリンでも
公共交通機関はバスが主流で
次ぎが郊外へ伸びるDART(電車)、
2004年に開通した路面電車のLUAS(ルアス)があります


路面電車ルアス
アイルランド語で「スピード」と言う意味の
LUAS
確かにバスのような渋滞にはまることなく
市内を行く



ですから、おのずと交通網主流のバスの止まる場所の方が
宿泊施設も多いのも
もしかしたら、そんな訳かもしれません




地方へ向かう列車のほぼ止まる大きな駅界隈としては
すでに最初の投宿を決めた
Ashling Hotel(アシュリングホテル)は
堂々とした4ツ星ホテルではあるけれど
その界隈にはもう少しB&Bや
リーズナブルなホテルなどもあっても良いのでは?と・・・

そのB&Bに至っては僅か2軒の登録があるのみ

全てその宿泊施設はParkgate Streetに面しています

そのうちの1軒のB&Bは可愛らしい看板を下げていました


ティピラリー・ハウス(B&B)
Ashling Hotelと同じ通り沿いで
もう少し国立装飾美術・歴史博物館寄りのB&B
“Tipperary House ”


そして、もう1軒のホテルはガイドブックにも載っていた
3ッ星ホテルのPHONIX PARK HOTELがあります

駅を中心に徒歩圏内で行ける宿としては
この4軒のみでした

Ashling HotelからPHONIX HOTELを訪ね
(このツアーで利用できるか、どうかを確認して)
気づいたらもうお昼近くになっていました

どこからか、リーマンらしい若い人達もちらほらと
通り沿いに出てきていたので
Parkgate Street沿い
PHONIX PARK HOTELの数軒お隣に
ベーカリーがありました

小鳥のマークが可愛らしかったので
ここに入ってみました

「The NATURAL BAKERY」

 住所


 
29 Parkgate Street,Dublin 8, Ireland  

 TEL


 
01-677-9444 
 OPEN :  月ー土曜日 07:00-19:00 日 08:00-19:00 

ダブリン市内だけでも9店舗ある人気のお店

店舗自体は2013年8月に
ここから程近い場所に
最初のお店がオープンしてから
徐々に増えて
このParkgate Streetのお店は
2016年7月にオープンしたばかり!

現在は国内アイルランド産の小麦粉100%を用い、
ソーダブレッドやスコーン、ケーキを作っています




ザ・ナチュラル・ベーカリー
小鳥のマークが目につきました!
Parkgate StreetのThe NATURAL BAKERY



店内は入って左側が奥に伸びるカウンターがあり、
こちらで店内でいただく注文や
右手側に伸びる棚にある品物の会計を受けていました


店内の様子
ドアを入ってすぐの様子


イートインはその奥に広いスペースに
テーブルが並んでいて
黒を基調としたシックな造りになっています

店内でいただくことを伝えたら
若い女性スタッフさんが「焼きますか?」

左手側のカウンターの中から選んだサンドイッチを
焼いてもらいました

それが、何故か私の想像を超えていたのは、
「焼く」と言うことはオーブンだと思い込んでいたのですが、
上下を挟む焼き方なので
結構固め、しっかりとした歯ごたえになっていました・・



ま、いっかー

ランチのサンドイッチ
ライ麦パンにチーズ&ハムを挟んだもの&マグ・ティー
ぱりぱりしていて美味しかった!



イートイン・コーナーでは
すでに何組かのお客さん達が居ましたので
写真はありませんが
お子さんを連れた若いお父さんやOLっぽいお嬢さん達や
おじさんが一人でのんびり、したり・・

ちょっと長居ができそうな空間でした

今日のこれからの予定をガイドブックで立てながら
食事を済ませ、ちょっとまったり・・

次々に人が入ってくる様子に
この通り沿いの宿泊もこんな食事が出来るお店があることに
ちょっと安心、と思いながら
重い腰を上げて再び外に出ました



朝早くからオープンしているのも良いですね~



そして、このParkgate Street沿いの見所として
自分なりにまとめてみて
アイルランドの誇るアイリッシュ・ウィスキーの
Jamesonの蒸留所があることを知り、
国立装飾美術・歴史博物館、Gunness Storehouseへ
行ってみようかな・・・と


再び歩くーー


Ashling Hotelの前を通るので
ちょっと中のフロントを見てみたくなり、
忙しそうでなかったスタッフさんに
Jameson蒸留所は歩いてどのくらいかかる?と尋ねると
今は改装中でオープンしていいないのよ、という・・・

代わりにTEELING DISTIELEYはどうお?




ホテルで配っているMAPにその場所を書き込んでもらい
せっかくのアイリッシュ・ウィスキーだから、と
その蒸留所へも行ってみることにしました


ウィスキーは普段飲まないので
初めて聞いた蒸留所の名前でしたが、
きっと勧めてくれたくらいだから
アイルランドでは有名なのかも!

では、Jemesonを諦めて
その手前側ルアスの駅名にもなっている
“ミュージアム”
国立装飾美術・歴史博物館へ最初に行くことにしました


路面電車(ルアス)
LUASのRED線Museumの停留場


Ashling Hotelから見ることもできるくらい
近いLUASのミュージアム駅


ルアスの停留場
LUASの停留場
アイルランドの標識は上がアイルランド語(ゲール語)
下が英語で表示されています



この停留場のすぐそばにこの国立装飾美術・歴史博物館があります


博物館への入り口
博物館への入り口アーチ


このアーチを潜り、道なりに階段を登っていくと
通りからは見えなかった博物館の丘が広がります

博物館

博物館の建物
しかし、左側へもその建物が続く



思っても見なかったその建物の大きさにびっくりとしながら
これ全部見終わるのに1日かかるじゃん!



入り口へと続くアプローチ

ところが!
幸か不幸か!すっかりと忘れていましたが、
その日は月曜日、博物館はおやすみだったのです・・

ちょっぴり“ほ・・”

ガイドブックを見るとこの博物館には
世界各国から集められた装飾美術品が収蔵されており、
またこの大きな建物は元々兵舎でとして建てられたことから
こにょうな重厚な造りの建物になっています


博物館の内部
中のコの字型 とにかく大きな建物です

外部装飾がとても少なく、シンプルなデザインの
ネオ・クラシック様式

設計者はトリニティー・カレッジの旧図書館を手がけた
トーマス・バラ

この広い博物館の中に入れなかったことに
残念、というよりは
入ったら出てこれるのだろうか・・という不安がなくなって
ほっとしたことにちょっと後ろめたさが残ったけれど
「開いてなかったから、しょうーない」という理由に
自分を納得
この博物館の高さからの眺めを楽しむことにしました


ルアスが通る
Parkgate Streetを走るLUAS


ホテルから歩いてきた通りの向こうはグリーン地帯になっており、
その向こうはアイルランドのみならず世界中で愛される黒ビール
GUINNESSビール工場が並んでいます


通りに下りてこのグリーン地帯から改めて博物館を見上げると・・・

国立装飾美術・歴史博物館全景
やっと博物館の全景が見えてきました


大きな博物館の姿を目に留めると
リフィー河の対岸には
この国で最も大きいとされる
St. JAMES'S GATE GUINNESS BREWERYが
目前に見えます


ギネスビール工場
ダブリンのギネスビール工場
St James's GATE GUINNESS BREWERY


中心地ではないとは言え、
市内徒歩圏内にある最大のビール工場は
クラシカルでやはりこの町にぴったりです

ヒューストン駅のすぐそばが見てとれます

ヒューストン駅舎
通りのロータリーの向こうはすぐに見える
HEUSTON駅舎



この巨大な工場にお勤めの人達は
バスでもルアスでも列車でも通勤可

世界に名立たるビールメーカーの工場は
何となく親しみをおぼえます

この駅舎からこの町を訪れる観光客の最大の集客数を誇る
GUINNESS Storehouseへと向ってみました




ヒューストン駅から
先ほどのビール工場とSt.Patrick's Hosptalの間を伸びる通り
STEVEN'S LANEの穏やかな坂道を上っていきます


スティーブンス・レーン
LUASの通る通り STEVEN'S LANE


Heuaton駅前からLuasに乗って一つ目次ぎの駅で下車すれば
この長い坂を上ることはないのですが・・

一駅、といいうこともあり、えっちらと・・

この坂道を登りきると大通りが左右に延びています
この通りをJAMES Street,へと曲がります

曲がる際にある案内
James St.,にある案内


そして、この通り沿いに程なく見えてくる教会
St.James Churchの角を入る小道Echlin St.,を曲がると

通りの案内
目印の通り案内


再び次ぎの道を左手側を望むと
もう人だかりとGUINNESSの文字が見えてきます

そこが目指す
GUINNESS Storehuoseです

ギネス ストアハウス
GUINNESS Storehouse
迎い側の通りはビール工場になり
歩道橋のように繋がっています



以前の記憶では町の反対方向から訪れましたが、
こんなに人が多く見受けられることもありませんでした

しかし、ストアの前の大きな工場は何となく
見覚えがあります

入り口  入場料
人々が吸い込まれるように入っていきます
右は入場料で大人€20.00、シニアと学生は€18.00
残念ながら日本語オーディオ・ガイドはありませんでした


中の見学は次回のお楽しみ

この中でしか購入できないギフトや、
また最上階はダブリンの町が見下ろせる風景もお薦めだそう・・

この通りを歩いている人々の顔も皆ニコヤカで嬉しそうです!

馬車で乗り付けることもできるのか、
この通りには馬車と“落し物”が待機していました

ギネス・ストアハウスに乗り付ける馬車
馬車もあれば、団体のバスも乗り付けます



そして、入り口付近では
こんな記念写真を撮る人も多く見かけます



記念写真を撮る入場者

そして、やはり18歳以上のお楽しみとしては
この見学の入場料に含まれる
出来立てのギネスビールの1杯でしょう!




そんな楽しい雰囲気の場所から
ホテルのスタッフさんが教えてくれた
アイリッシュ・ウィスキーの蒸留所はほど近い

このGUINNESS Storehouseの通りを進み、
二つ目の四つ角を曲がってみます

通りの名前はThomas Court

この通りから道なりにPimlico St.,へと入ります

ピムリコ通りのアイリッシュ・パブ
Pimlico Streetの典型的なアイリッシュ・パブ

余り人には合わない住宅街といった感じの通り

ダブリンの町の通りは残念ながらまっすぐ、という道は少なく
通りの名前を確認しながら進みます

しかし、どの通りには必ず名前が表示されているので
その表示さえ見落とさなければ
目的地に到着すると思います

通りの案内
曲がり角にはこのように上がアイリッシュ語、
知多が英語表記の通り名があります



そして、GUINNESS Storehouseから徒歩15分ほど

目的地の初めての蒸留所 TEELING DISTILLEY を見つけました


ティーリング蒸留所
TEELING DISTILLEY
Newmarketに面した建物です



まだ真新しい建物のようで
グレーと黒の堂々とした門構えです

通りに面している真向かいがどうやら駐車場のようでした

ティーリング蒸留所入り口
蒸留所の入り口


丸い入り口から中に入ると先ずは受付があり、
ウィスキー蒸留所の見学ツアー受付になっています


見学ツアー受付
見学ツアーの受付


こちらでのんびりは出来ないので
見学ではなくショップが見たいな~と思っていたら
受付の横にギフトショップの案内がありました

2階へのショップ案内


その案内通りギフトショップのある2階へと上がってみると・・・


2階のギフトショップ
受付反対側にギフトショップへの案内があり
階段を上るとすぐ右側にバーカウンターがあります



入ってすぐ右側はバーカウンターになっています
すでに2名の男性がずらっと並ぶ自社ウィスキーだと思いますが、
のんびりとバーテンダーさんと話しをしていました


2階のバーカウンターの様子
2階へ上がってすぐ右側のバーカウンター


ショップは私一人だったので
ゆっくりと見て周りるには・・ちょっと足音が響きます


ショップ
とても広々としていて
ウィスキーだけでなく、関連の小物やTシャツ、
バックやエンブレムなど・・



広い空間のショップはウィスキーはもちろん、
見ていても様々小物類やオリジナルのTシャツやバック類
品物はかなり充実していました




この会社はまだまだ新しく2013年にこの名前で誕生し、
リリースされたのは実は231年ぶり、ということです

何故ならば、このTEELING WHISKEY社は
ダブリンに本拠を構えるインディペンデントボトラー(独立瓶詰業者)の
ジャック・ティーリングさんが
2012年に当時はクーリー社の社長であったにも関わらず
そのクーリー社を離れて再びアイリッシュ・ウィスキーを作ろうと
設立した会社でした

元々クーリー社でウィスキーを作っていた
ティーリングさんが新たにこの会社を作ったのは
少量の手作りウィスキー(ハンドクラフト&スモールバッチ)を目指すと共に
新しい蒸留所をダブリンに!という気概の元
設立されたそうです

元々1700年代にこのような蒸留所を所有していた
TEELING家を再び起こしたことにより
今回その長い年月を経て
再び「TEELING」の名のウィスキーが復活した、ということになります

アイルランドの人々が発起したビール(GUINNESS)と
ウィスキー(アイリッシュ・ウィスキー)は
どちらも世界中の名立たるものとして、
また、歴史上からみても不屈の精神を持った国民であることが
こんなところからも伺えるように思いました


仕事帰りの一杯の憩い



結局せっかくここで、と思ったので
ミニボトルのシングル・モルトウィスキー


ティーィングのシングルモルトウィスキー
46%アルコール度数のSingle Malt Whiskey
わずか11.5cmくらいの高さの小さな小瓶で€5.95也



こちらを購入して、Tシャツも捨てがたいな~と思いながら
ショップを後にしました











イギリスの形がうさぎに似ていることから
よく “うさぎの国”と呼ばれます

対してアイルランドは
子犬が横向きになった姿に似ているため
“こいぬの国”と言われるそうです

このダブリン紀行はまだまだ続きます

どうぞ、今後の続きもお付き合いくださいませ









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