やさしい個人旅行講座

番外編

〜恐怖の季節がサンタさんと共にやってくる〜

By 旅行業界関係者の胸の内・・


この年末年始にご旅行をご計画の皆様へ
そして・・・まだそのご出発が確定していらっしゃらない方々へ


今からそのご旅行を諦めるのは早いです!
本当の勝負は実はこれからです!





すでに11月に入り、今年残りわずか一ヶ月と半分

そろそろ本年度2004年の年末と2005年のお年始の休日にご旅行をご計画され、
実はまだ航空座席の確保が確定になっていらっしゃらない皆様へ・・・
まだまだ諦めるのは早すぎます!

今!この時期だからこそ!
旅行業界関係者の年末年始の1年の締めくくりであり、始まりのこのシーズン
私達業界に携わる者達にとっては1年の内で1番『恐怖』の時



そんな内幕を敢えてちょっぴりお伝えしたくなりました






1年間のうちで最も海外旅行へお出かけになるお客様が多くなる時期を私達は“ピーク”と呼んでいるわけですが、
その大きなピークは
1年間で3回あります


@ ゴールデンウィークの4月下旬から5月始め
A 7月20日前後から徐々に8月夏休みのお盆シーズン
B 年末年始のご出発


ご承知の通り休暇が長く取れる上記の3つの時期は皆様の渡航数がうなぎのぼりになりますから、
当然航空運賃はこの上記ご出発日に合わせて・・・何も言わないまでも高価になります


その中でもやはり渡航者数・料金においてのダントツはBの年末年始のご出発のご旅行

近年海外で年末やお正月を迎えるお客様が年々増え、『日本のお正月』が果ては失われつつあるのでは?と
私でも要らぬ心配をしてしまうくらい・・・航空座席は今やこの時期『プラチナ・シート』と化しています


特に我が国とは季節が反対の南半球・・と思いきや、
反対とまでは行かなくてもやはり暖かい国がダントツトップ!
しかし・・・??


まだまだ歴史ある様々な楽しみを持つヨーロッパも負けてはおりません





ピーク時に関して特に航空座席を確保する早道は改めてご案内するまでもなく早いお申し込み

とにかく格安航空券を取り扱っている旅行代理店の格安航空券発売に際して、
もし運良く御希望のお座席を確保できたら
購入の手続きをなるたけお済ませになること
(各会社によってはお申し込み金などをご入金後、正式ご予約・・という会社さんが多いかと思います)

しかし・・・何ヶ月も先の予定・・なんて・・というお気持ちはよーーーっくわかります!
しかし、もしもご出発になれる確率が多少ご自身の中で半分以上お有りであれば、
『保証』ということは大きな安心にも繋がります


そして、万一のことを考えてお申込金などをお振込みされる前に必ず旅行代理店さんから
キャンセルした場合のキャンセルチャージは何時から発生するのか?
また、お申し込み金ご入金後のキャンセルによるご返金などを事細かく確認、
そしてその説明を
『書面』にていただきましょう
このことはとても大事なことです
どうぞご理解・ご納得のいくまで旅行代理店社員はご説明する義務があります
各お取り扱い旅行代理店によって微妙に違いますので
どうぞご面倒でもお尋ね下さいませ


そして、その後はご出発日の航空券がお取りできたことを必ず旅行代理店に書面で確約をいただくこと・・です

書面にはお客様の確保できた@ご出発日と行き先、A航空会社名とBご利用される皆様のお名前が
必ず明記されるはずです






その際に書面に描かれている項目全てをチェックし、中でも見落としやすいのが皆様のお名前
旅券(パスポート)と同じお名前が航空券に記載されます
それがきちんとローマ字表記されていないと(旅券と航空券記載のお名前を必ずチェックしますから)
当日ご出発空港の各航空会社チェックインカウンターでお引止めされて、
お乗りいただけないことがあります

実はこのような当日空港のチェックインカウンターにての旅券と航空券のお名前が違うお客様が
おそらく皆様の想像以上に多くいらっしゃいます

その原因のほとんどは私達旅行代理店の責任でもありますが・・・
(お客様への確認の甘さと、目で確かめず耳のみで確認してしまうことでしょうか?反省の日々です・・・)

その場合の間違いで、
よく見受けられるのが、ご結婚後の女性の旧姓と新姓の違い(男性の方もいらっしゃいます)
「大野」様というお名前のローマ字表記が、「ONO」ではなく「OHNO」だったり・・・
最近多いのがお子様のお名前の読み方・・漢字と著しく違う場合
(親御さんの思いでよく当て字と言われたお名前も近年益々増えています)

その旅券とたったの1語が違うだけで『当人』とは見なされず、
各航空会社のチェックインカウンター係員は決して機内へは入れてくれません

ですから、逆に例え格安航空券だけのお申し込みでも
お客様のお名前をきちんとチェックしてくれる旅行代理店はある意味信用がおけます






そして、本当に怖いのは良く耳にする
『オーバー・ブックング』

怖いですね〜怖いですね〜

もしお客様が空港まで航空券をご持参されていらっしゃったのであれば、
あとは旅行代理店ではどうにも出来ない航空会社の過剰予約受付・・・
その名も恐怖のオーバー・ブッキングです・・・

もしもお客様のご出発がピーク時であり、お名前が航空券と旅券とが違っていたら・・・
もう航空会社チェックインカウンター係員の『飛んで火に入る夏の虫』状態・・・

どのような策を練っても、泣いても、脅しても!
航空会社のチェックインカウンター係員はそのフライトにはお客様にご搭乗いただくわけにはいきません
恐ろしいことに間違った航空券では機内のお座席番号の入った「ボーディング・パス」を
発行していただけないのです・・・

お客様の航空券の不備を理由にその日は空港からお自宅へとお帰りいただくご案内しかしないでしょう・・・

私の斜め的見方をさせていただければ、
こんな時の航空会社は逆にこのようなお客様を心待ちしているかも・・・しれません・・きゃーー





そのためにも航空券と旅券のお名前のご確認はくれぐれもご注意下さいませ
(旅行代理店は100%信用しないで下さいね  )







今年の年末年始での1番ご出発のピーク日は何と言っても12月28日・29日・30日になります
そして、ご帰国日はもう文句なく集中していて翌年の1月2日・3日

但し、昨年のように曜日に助けられての休暇期間が長くはないのでヨーロッパに関しては微妙です

どうしても時差の関係で現地滞在期間が短くなってしまうので、今年はピークの山がなだらか傾向にあります

(クリスマス前の23日からご出発のパッケージツアーは一つの山場になっているようです)

逆に、新年と冬のバーゲンをお目当ての短い期間をお楽しみいただくにはちょっと狙い目の年かもしれません
(ヨーロッパの中の1つの都市のみのご滞在)





そして、上記で述べたようにすでに格安航空券を手に入れて、
旅行代理店からの確約書をいただいたお客様は
あとはカレンダーを眺めながら、ご出発をお楽しみに足取りも軽くなられることと思います 



            






問題は、『まだ航空券座席の確保』が出来ていず現在ご心配をされていらっしゃる皆様・・・
即ち、『キャンセル待ち』の回答しかいただけていらっしゃらない、まったく代案のないお客様

実はまだチャンスは充分あるのです!

それが、今週から来週の終わりくらいまでの約2週間の間です 
(11月の第2週から第3週から4週目の始めあたり



実はピーク時には航空会社や旅行代理店でも

ご出発の約40日前に航空座席の『洗い出し』
をいたします





例えば、
キャンセル待ちでまだお待ちだと思っていたお客様が実はとうに諦めてキャンセルされていらっしゃった、とか
第一希望の日程ではまだ座席が取れていないけれど、
第二希望ではそのお座席が取れていらっしゃる・・というように、
各お客様のお申し込み記録を一つ一つチェックして行きます

とても地道な作業ですが、この作業を怠ると航空会社でも旅行代理店でもあとあと大変なことになります

そして、この作業をすることによって更にキャンセル待ちのお客様の数を整理することによって、
逆に航空座席1つにお一人のお客様がご利用できるようになるのです





ピーク時はお客様も第一希望から第三希望くらいまで
一つの旅行代理店でお申し込みなさったりすることが多々見受けられます
また、更に二つ目の別の旅行代理店にまたまた同じご日程でお申し込みされていらっしゃたり・・・
そうなるとその数は莫大なものになります

旅行代理店を2社、又はそれ以上の会社を通してお申し込みなさっても、
御希望の航空会社が同じなら、そのような場合は必ず航空会社でそのお客様を見つけます
(例えば、A社にお申し込みなさったのは“英国航空”、
B社でもお申し込みをなさったのも“英国航空”・・・というように・・・)

何故なら、彼らはお客様がダブってお申し込みになっていらっしゃらないかを
じっくりとお一人たりとも漏れのないようにチェックして行きます

そして、お申し込みなっている各旅行代理店へ
「○○さんのお申し込みはあなたのA社だけではなく、B社からもお申し込みなさっていますが
お客様はどちらの会社さんをご利用になるのでしょうか?」と、
誠に針も通さぬくらい冷ややかに通告をしてきます

そして、連絡を受けた旅行代理店は慌ててお客様へその旨確認をして、
ご本人様のご意思を確認した上で改めて航空会社へ報告するのです・・・

キャンセル待ちをいくつもなさる場合は必ず航空会社が重なる事のないように 
また、そのために逆に重なってお席が万一お取りできてしまった場合は、
それが発覚後は航空会社から有無を言う間もなく両方キャンセルされてしまう・・・
最悪の事態を引き起こす原因にもなりかねません




また、逆に第二希望どころかまったく座席がお取りできておらず、それでもご出発の意志が強く
ひたすらキャンセル待ちが繰り上がるのをお待ちのお客様がどのくらいいらっしゃるか・・?を
先ずは航空会社からご予約を受けている旅行代理店へと
お客様のご意志を確認していく作業もあります





実はそのような作業がじわじわとこれから始まっていくのです・・


ですから、この時期からまだ航空座席をキャンセル待ちでお待ちの皆様は
どうぞ!
ご予約をお申し込みの代理店へそのご意志をアピール
(私達の間では『お客様のプッシュ』と呼ばれています)
されてみてはいかがでしょうか・・・?

来週から年末ご出発の約40日前に入ってきます


私達旅行業務関係者一同はお一人でも多く、ご旅行にご参加していただけるように
今後は1席、1席を大切に一人でも多くのお客様にご出発していただけるように

どうぞ現在キャンセル待ちの皆様へ

出来る限り愉しいご旅行のご出発をお諦めにならないで下さいね





私達もできる限りに於いて・・・頑張ります







こちらのページは今現在私達の日常業務のほんの一時を絡めてご紹介してしまいました
もちろん、旅行代理店や各航空会社によってはそれぞれに違うかもしれません


どうぞ、ご意見やご感想をお待ち申し上げております






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