やさしい個人旅行講座




〜 自己流個人旅行の作り方 〜
Making of Kojin-Ryoko







これから英国のみならず北半球の旅する地域は
1年の内で最も美しい季節へと突入していきます

旅行業界での業務は気がつけば
今年の春ですでに18年近くになったことに
先日自分自身でもビックリいたしました

確かに・・・そう・・・初めてお世話になった旅行会社
某Jツアーはすでにない・・

そのセンセーショナルなニュースを聞いたのは
英国は南西部・遥かなるシドマスでの生活が
ちょっぴり慣れてきたまだ朝晩寒さ残る早春でした

そして、それを知ったのは
父が新聞の切り抜きを送ってくれたことによって・・・



その会社をすでに退職をして数年経っていたとはいえ
まさか「大手」と言われていた会社さんだけに
こんなに早く・・?という驚きが何よりで
当時としてはかなりの大きなニュースだったように記憶しています

国内旅行は取り扱っておらず
(一時期沖縄と北海道のみ取り扱っていました)
全世界中をほぼ網羅していたパッケージツアー旅行を中心に
“ホールセール”としては先駆者的な存在で
長年そのような意味でも
業界のみならず
一般のお客様でも1度は耳にしたことのある名の会社さんでした



現在でも私達が旅のカテゴリーとしての位置づけに使う
『自由旅行=個人旅行』
そのパッケージツアーの割合からしてみれば
まだまだ小さいものかもしれませんが
それでも若い世代(学生さん達の卒業旅行から始まり)から
毎年徐々にその年齢層が高まり
強いてはいつかはこの自由旅行=個人旅行が
旅のスタイルとして半分くらいを占めるようになるかもしれない・・という
無謀な想像もしてしまうのです

私自身は最初の旅から自由旅行Only
そのスタイルありき・・・から
この業界へも足を踏み入れることになりました


旅行業界の作る、中心のパッケージツアーにおいて
仕事の一部分のパーツとしての仕事は好きですが
自分の旅のスタイルとしては
断然
『個人旅行派』です
(しかし、旅行会社にお勤めしている方々の
パッケージツアー派
あんがい多いことに未だ、私も驚きます・・・)

その個人旅行の作り方を自己流ですが
今までに気づいたことや
お問い合わせをいただきましたことなどから
綴っていきたいと思います

作り方としては順番が換わってしまうこともあるかと思いますが
そこはその時々によっては
“鶏が先か?卵が先か?”ということにも通じるかと・・・
その辺は・・・どうぞ・・・“自己流”・・・お許し下さいませ












【1】日程とスケジュールを作ろう


其の1




去る2月の10日から20日まで
英国を旅してまいりました


この旅を思いついたのは昨年の11月上旬
漠然と“そろそろ行きたいなあ〜”から始まり
何時行くか〜になり
もそもそとカレンダーに手が伸びました



:: 最初に考えること ::


旅に出たいな〜と思う最初のとっかっかりは
そのかたそれぞれですが・・・

私の場合はほとんど好きなものがぎゅっと詰まった英国は
その時々の
「大好き」を自分の目で耳で体感で
はっきりと感じたいとき

それは、パブでの1杯のビールであったり
マーケットでのお買い物だったり
絵を見に行きたくなったり
のんびりしたくなったり
仕事に煮詰まった時の避難所だったり・・・

本当は英国へ行くにあたっての『理由』は
あってないようなもの


「冬」にどうしても行きたかった今回の理由の1番は
その時期、北半球で盛んに行われていたラグビーでした

11月は南半球勢がこぞって北へ訪れ
イングランドで、ウェールズで、おフランスで、アイルランドで、と
各地でおもしろい展開の試合を数多く行っていました

それが日本で観られないーーーっっ


全部ではなかったけれど
それでもイングランドのチームはどんな戦いをしたんだっ、
ジョニは出たのか?
おフランスはどんな勝ち方をしたんだっ、と
オドの怪我は治ったのか?・・など
日々消化不良の気持ちでネット結果を見ても
居ても立ってもいられない・・・

そんなわけでとにかく“六カ国対抗戦”を観るだーーーっっ、

いうわけで1番の目的を06年の六カ国対抗戦を観る
おのずと旅のスケジュールを作るあたっての期間が決まってきました

この大会の開催開始日は2月4日

この日付けよりも前・・つまり1月出発はあり得ず
2月の出発となりました





:: スケジュール作成において用意するもの ::

カレンダー (卓上もので日付が大きく余白があるもの)








:: 旅のスケジュールを決めましょう ::



旅をするにあたっては私の中では1番楽しい作業です 


卓上カレンダー


なんの変哲もない普通の卓上カレンダーですが、
このように日付のところに記入できるものを用意します
このカレンダーをちょっと拡大してコピーを何枚か取ります


コピーされたカレンダー

上記のような卓上カレンダーを拡大コピーしたもの
(A4サイズくらいまで引き伸ばす)

そして、自分の最大の目的日を中心に前後の日程を
2番目の目的、3番目の目的と
何枚も書いてみます


ラグビー開催日

今回の旅では2月12日にウェールズにて
最大の目的であるラグビーの試合がありました

その前の週はその大会の開催日・・ということは
どんなに逆立ちしてもその日の試合のチケット入手は火を見るより明らか
「手に入れることは先ずありえない・・・」
開幕戦のチケットなんて1年前に売り切れているはず 

と、なるとその次の週での試合は、というと
英国内での11日の土曜日にも行われるけれど
開催地はおフランスとローマ

共に英国からは海外での試合
と、なると・・・残るは
ウェールズの首都・カーディフでの
「ウェールズ対スコットランド」


昨年全勝優勝(グランド・スラム)を勝ち取った最強のウェールズと
数年不振に悩むスコットランド

この組み合わせなら、もしかしたらチケットが手に入るかもしれない・・・

と、言うわけでその時点でまったくその日のチケットが手に入る算段もなく
“なんとなく、なんとかなるかもしれない・・”

そんな雲をつかむ様なお気楽さで
12日にウェールズで試合を観る!と決め
その日より前の日を出発日に決めるべく
2番目の旅の目的に取り掛かったのです






お次の2つ目の目的は何と言っても!ショッピングだーーっ!です

『マーケット巡り』

冬場でのこの戸外のお楽しみははよっぽど規模が大きくなければ
もし、お天気が悪かったりしたら
店舗も寂しくなり
ちょっぴりうらぶれたものになるかも・・・

そう思うとついつい行って安心
どんな時もにぎやかで活気のある、マーケット 

そうだ!しばらく行っていない
“ポートベローだー 

このマーケットは土曜日のみ大掛かりな開催
つうことは日本から出発する場合は
前日にロンドン入りをしておかないと
朝早くから始まるマーケットには間に合わない!

でーーーっ、下のカレンダーのように今回は

2月10日出発は決まり!


カレンダーの出発日



そして、3つ目の目的
2月18日に行われる
『ブルーバッチガイドさんのツアー参加』


これは、1年に1度ロンドンで行われる行事で
厳しい試験に合格した英国政府公認ブルーバッチ取得のガイドさん達による
ロンドン各市内の無料体験ツアー

その場所や見所を知っていても
いつもプロの方々にお世話になる機会はめったにないもの

これは昨年どうしても伺えなくて
次こそは!と狙っていたので・・・今年は何時?と思っていたら
ロンドン在住のガイドさんがお知らせくれたので
早速お申し込み

今年は2月18日と19日の2日間開催されるとのこと
1つのツアーには約20名ほどしか参加はできません
予約をして希望のツアー参加ができたら・・・・

でーーっ・・・何とか18日の午前と午後のツアーに予約完了

もし、ご興味のある方はこちらの案内をご確認下さい

また、毎年英国政府観光庁さんのサイトからもご覧になれます

英国政府公認ガイドさんについて



2月10日に出発を決めたものの
3つ目の目的は18日丸々1日かかるもの

日本への帰国にはロンドンから発って成田到着はプラス1日
と、なると18日はロンドンに居なくてはならないが
帰国日を決めるには
仕事の都合とお財布の都合
どちらも同じくらい深刻なので
今回の旅はおのずと
2月10日出発、19日にロンドンを発って20日成田到着、という
11日間が決まったのでした












:: 航空会社を決めましょう ::





旅行代理店さんからお申し込みされる場合


格安航空券をお求めになるのは
やはり旅行代理店さんを先ずは選ぶのが最初だと思います

それには皆様各それぞれのごひいきの代理店さんや
その時々に応じてご自身の選ばれる代理店さんと
いろいろなご選択があるかと思います

私自身はこの業界でお世話になってから
様々なその時々で航空券購入は違いますが
ほとんどの場合は自身の会社から手配してしまいます






それでも、もし自分がそれ以外で航空券を購入するとしたら
先ずは旅行代理店さんを比べて検討することはもちろんですが
下記のことは必ず注意すると思います




1) 料金提示の航空料金のほかにかかる費用の案内をしているか?
2) 万が一予定が変更になった場合のチャージ案内などをきちんと明確にしているか?


 1)

現在は目まぐるしく変わる世界情勢により
航空運賃もほぼ3ヶ月おきに昨年から大幅に換わり導入された
『燃油サーチャージ』
(オイルサーチャージ)
及び
『各国の入国出国税など』にかかる追加料金が
かなりお国によっても違ってきます
(経由国がある場合はその国の税金も追加として徴収されます)

航空料金のお安さばかりを強調していても
実際は上記のものが加算されますと

提示されている航空料金には追加20,000円近く
徴収されることがあります

航空料金のご注意事項の中に
必ずこの料金についてのことがふくまれていることと思います

航空会社をお申し込みされ、
ご入金時に初めてご請求書に加算されていた・・ということのないように
予め、その前にご説明のある旅行代理店さんが好ましいと思います




 2)

やはり計画中はかんがえたくはないけれど
もしも予定が変わってしまった場合

航空券をお申し込みになってから日にちが変更してしまった場合や
最悪はキャンセルせざるを得ない場合に於いての
チャージがどの部分からかかってくるのか?
明確に案内してくれる旅行代理店さん

担当する方にもよるのでしょうが
正式にお申し込みの際にもしご案内がなければ
こちらからお訊ねになってみてください


その大事な部分があやふやな場合は
その代理店さんからのお申し込みには私は躊躇してしまいます



現在はほとんどなくなったことと思いますが、
私達同じ業界の者がその料金を見てみると
“本当にその料金でお仕事になるの・・?”と疑問に思うくらい
お安く提供している会社さんもありました

しかし、あとから伺うと
そのお安い席はお客様への目に留まるものでの一種の宣伝用で
実際はお客様への充分な案内をせず、
お客様が変更されたり、
キャンセルされたりに掛かるチャージでまかなっている・・というようなことも・・

現在では日本旅行業協会の厳しい約款改正もあり
そのような会社さんはないはずではありますが
旅行代理店さんとお客様やり取りで
1番苦情になるのは・・
言葉は悪くて申し訳ないのですが
『言った、言わない』のトラブルです

ですから、出来る限り書面などの何かきちんと明記されてあるものを
提示していただくことがお互いのスムーズなやり取りだと思います



そして、ご自身がこの旅行代理店さんは信頼できる、と
お感じになったら・・・
担当者の方にご自身のご希望を明確に伝え
良いアドヴァイスをいただくことをお薦めします

*私達はサービス業です
「お客様にとって良いご選択」をしていただくためのご案内がお仕事です







直接航空会社へお申し込みになる場合


現在では様々な格安航空券を各航空会社は独自で設定しています

航空券の種類は通常
エコノミークラス
ビジネスクラス
ファーストクラス


ご承知の通り3段階に分かれていますが
最も多く利用されているのが
エコノミークラスではないでしょうか?

しかし、この1つのカテゴリーのクラスでも
お客様には直接ご案内していない種類のお席が多々あります

そのうちの一つの格安航空券が
自社発売(航空会社さん自身での販売)が可能にあるクラスがあります


何故なら旅行代理店さんから発売されている格安航空券は
売っているはずの航空会社さんなのに
皆様へ直接販売はできません

エコノミークラスの中でも多々あるクラスの一つが
旅行代理店さんからの特別販売にあたるからです


通称「IATA」
インターナショナル・エアートランスポート・アソシエイションの略で
この国際航空運送協会(IATA)で承認された正規ご料金の
格安航空運賃からであれば、
航空会社さんからの直接購入が可能になります

1番耳にされることが多いのが
日本航空さんの『悟空』
全日空さんの『世界割GET』など・・・が
そのようなそれぞれの航空会社さん独自で打ち出し「IATA」で承認された
格安航空券になります

もちろん、このような航空券も格安航空券として
旅行代理店さんでもご購入は可能です

回答もその場でお答えできます代理店さんもありますし、
直接航空会社さんよりからの購入でも大差はないことと思います

しかし、せっかく航空会社さんから直接購入ができるメリットは
代理店さんを通すとワンクッションが置かれますので
営業時間の制限やサービス案内などが不慣れだったりと
以外にご面倒が生じることもあります

航空会社さんからの直接ご購入は
自社のサービスなどの案内やお支払い(クレジットカード利用ができたりなど・・)なども
スムーズに行えることなどの利点も見逃せません

お申し込みもサイトなどでも詳しいご案内が載っていますので
何時でも納得の行くまで確認が取れる・・・

そんなささいなことに私は時々嬉しくなります

そして、最大の利点はピーク時にかかるときは
お安いはずの旅行代理店さんが提示しているご料金よりも
この悟空や飛び丸の方がお安い料金の場合があります


旅行代理店でのご購入も
航空会社さんへのご購入も
それぞれ利点があり、欠点もあります

どうぞ、じっくりと見比べながらご自身のご旅行に
何がお得か・・?を調べ上げる成果が思わぬところに出てきます








航空会社さん作成落とし穴・・?



実は出来ることならば出発は土曜日、
帰国日は現地を金・土曜日は避けたい・・というのが本音です






何故ならばヨーロッパ航空路線には
(まあ、ほかの地域も必ずと言ってよいほどありますが・・)
いやらしいくらいの
週末割り高運賃という設定があります
(ウィークエンド・サーチャージと我々は呼んでいます)

これは航空会社が各それぞれの格安航空運賃を設定しているために
その割り高料金の差額はまちまちです

*ちなみに英国航空さんは約5,000円くらいの割り高
行き、帰りともに週末に絡めると約10,000円くらいのアップ料金になります

それと1年の内で誰もが移動する長いお休み期間に
皆さんがお考えになる出発日や帰国日
(来週末から始まるGW期間、夏休みお盆、年末年始もそうです!)に
航空会社さんは一斉にその日にご搭乗の方々には
ちっぴり割り高の料金でご利用していただきましょう・・・と
ぽーん!と値上がりするのです!

ですから、働いていらっしゃる方々もご事情が許すなら
航空会社のこんな意地悪を避けて通った方が宜しいかと・・・・






そんな訳も含めまして
今回の私の旅におきまして
10日は金曜日、
ロンドン現地を成田へ向けて帰国する日19日は日曜日、という
曜日も決まりました

日本・成田へ到着は20日
この日は月曜日ですが、ほぼヨーロッパからの帰国便は午前中に到着します

当然の如くその足で成田空港からお仕事へ直行したのは
言うまでもございませんでした・・・
(私とっては時差ぼけはすでに通用せず
逆にこうすることによって無理やり日常に戻してしまうのです)




   



出稼ぎ仕事場からの購入の中でロンドン直行便で1番お安いのが常に
英国航空

乗り換えありでもなしでも
『低価格』は何よりも魅力的ですし、 

毎日2便運行しているこの通称
BA
早い時間出発の5便で行けば
まだまだ冬の陽の短いロンドンでも
充分明るい時間に到着

それに、本国本家本元
BAは例えヒースロー空港の上空が混雑していても
お待たせすることなく
空港に到着できるので
到着時間が空港着陸混雑のため
遅れることはめったにありません


今回は到着した後も初回のお仕事のお約束をしていたので
もうBAは願ったり叶ったり!でした 

英国航空さんのサイト











そして、カレンダーに
1,2,3番と順に行きたい目的を埋めていき、
期日、期間、往復利用航空会社が決まれば
あとはカレンダーの中で空白の部分の日にちを
次々に埋めていくと
下記のようにその期間のスケジュールが自然に出来てきます


もちろん!コピーを何枚も取ったのは
その埋めていく部分のスケジュールが1度では収まらず
何度も書き直して行く作業になるからです


記入したカレンダー


そして、上記のように行きと帰りの日の間がスケジュールで埋まったら・・・

お次はその動きをよくするための

お宿探しです


今回は先ずは出発から期間、航空会社の選択などを
ご案内いたしました


お宿探しから
次回は進めさせていただきましょう







ちょっと文章が多いページになってしまいました

皆様のそれぞれの方法があるかと思います

少しでもご参考になれば嬉しいのですが・・・・

どうぞ、ご意見・お問い合わせなどございましたら
お待ちしております

下記よりお尋ね下さいませ














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