うさぎの国を旅しました

〜 北ウェールズへGo! 〜
【3】
先日長年見たかった映画『ウェールズの山』を見ました
ラグビーでもおなじみのウェールズチームには同じ苗字が多いのですが
“ジョーンズ、エヴァンズ、モーガン、ウィリアムズ・・・と
ウェールズには同じ名前の者が多い・・”
というくだりから、この映画は始まります
この国の人々が持つその苗字から
その人が英国の4つそれぞれのお国からの出身(ルーツ)が解るほど・・・
(予断ですが、現在米国人とされていらっしゃっても
苗字からアイルランド、スコットランド出身かが解りますよね)
この映画は主演がヒュー・グランドということもあって、
じっくりと見たかった映画の一つだったのでその時間を作ろうと思い、
気づいたらそれまでに長くかかってしまった・・・という
なんとも“時間貧乏”な自分に愕然とした休日でもありました![]()
そして、膝をそろえて見たこの映画に
ウェールズの心意気と今まで旅でほんのちょっぴり触れ合った
この国の人々が最も大切にしている“アイデンティティ”に頷ける・・
やっぱりウェールズは好きだーーっと思わず叫ばずにはいられない![]()
英国好き、ウェールズ好きには今更ながら必見の映画ですね〜
また、実際にはこの映画、実話を元に・・というからたまりません
そんなウェールズの山を訪れました![]()
映画が私は後でしたが、
これからご出発される方々には是非見てからの方が
よりこの国を知る、ということに拍車がかかるかもしれません
どうぞ、引き続きこの映画の舞台にもなった
北ウェールズの旅へ
少しでもお楽しみいただければ嬉しいです
![]()
![]()
![]()
【ウェールズ最高峰 スノードン山】
Snowdon mountain
ウェールズには実際“山”が多い
隣接する強敵イングランドから守ってくれるのもこの“山”
それは昔から炭鉱として栄えた歴史が物語るか如く
その山があるから宿敵イングランドが攻め入り
その資源やらも手中に収めたかった、ということにも繋がるのでしょう
・・・ことは想像に難くないと・・・
また、神聖な場所としても私達が誇る富士山賛美にも共通する何かが
万国共通してあるのだな〜と感じました
以前訪れたブレコン・ビーコンの山々もゆったりとした雄大な眺めで
その起伏に満ちた景色を見ているだけで
とても豊かな気持ちになれたことが忘れられなくて・・・
今回はその山々を歩く時間はなくとも
その中に一時でも身をおきたく、またウェールズの人々誇る
“ご自慢の山”
その山を登る、この国の人々の長い歴史の中で最も大切な“石炭“で走るSL
そんな列車で昇る『登山列車』に乗りたくて
![]()
ウェールズ最高峰を誇るスノードン山へ
標高1085mと言えば富士山の三分の一
それでも英国最高峰の雪の峰
遠くイングランドから山の天辺が白い雪が望めたことから
「雪の丘」と呼ばれたこの山の本当の名は
『鷲の座』
ウェールズ語では“Eryri”
イングランドでの“雪”に比べてウェールズの“鷲”
対照的な呼び名のこの山が何故このように呼ばれるのか・・
実際に行ってみると解るような気になるから不思議なものだと
つくづく感じたウェールズ人の魂とも言われる
『ウェールズの山』へGo!
![]()
![]()
今回私は滞在先のカナーフォンから路線バスにて
スノードン山を目指して登山列車の始発駅である
スランベリス(Llanberis)を目指しました

★カナーフォン ★スランベリス
バンゴールから乗り次いで来たカナーフォンのバス停から
朝09:35発片道£2.00
(往復割引はありませんでした)
約25分という短い距離を約30分間隔で路線バス9番が走っています
![]() 上:ツーリストインフォメーションで もらった路線バスのタイムテーブル 右:タイムテーブルの案内 |
![]() 主要な街のバス停地図 ![]() バスの時刻表 |
上のように前日お城の前のツーリスト・インフォメーションでもらった
路線バスのタイムテーブルにはバンゴールからの始発で
ここカナーフォンを経由して
様々なスノードニア国立公園行きの路線バスが出ていました
車での旅ができない私達の大きな味方です![]()
しかし、あくまでも地元の“路線”バス
そこに生活している方々のバスですから、ワンマンバスとは言え、
降りる人、乗る人が居れば当然止まるので時間はかかります
でも、のんびり住む普通の人々の生活が垣間見れて、私は好きです![]()
そんなバスに揺られて到着したスノードニア国立公園の中の小さな街
スランベリス(Llanberis)
バスが止まったバス停がこの街のメインストリート
ツーリスト・インフォメーション向かいが運転手さんが教えてくれた下車場所でした

スランベリスのツーリスト・インフォメーション
登山口もあるこの街では上の写真のように
旅行者がシーズン中には溢れているそうです
しかし、夏も8月下旬から急に気温も下がるので
私のように簡単なウォーキングをする者でも風を通さないジャケットは必須であることを
自身の身を持ってこのあと体験することになるのです・・・
![]()
街は右手側が山々、左手側が湖、という
いかにも自然の中の小さな街、と言った趣で
その通り沿いには目指す登山電車乗り場まで解りやすい標識で導いてくれます

これは登山列車と平行しているこの街のもう一つのレイクトレインの道しるべ
上がウェールズ語での表記、したが英語表記
メインストリートをますっぐ進むと人が集まっている場所が目に入ってきます
そこが、登山列車の乗り場
大きな駐車場の真向かいになります
![]() 奥のオフィスが登山列車のチケット売場 |
![]() この街の大型駐車場 |
まだ午前中とあって人もまばらですが、
油断してはならないのがこの登山列車
日本でもこの列車はとても人気があり、
この列車は“予約”しなければ・・ということは常々耳にしていました
また、私達業者間では通常のパッケージツアーで
この登山列車を組み込むには難しいとされています
何故ならばパッケージツアーを作るには
約半年から4ヶ月くらい前からツアー作成に入るので
天候に左右される行程は出来る限り避けたいことや
予約できる席数の確保に難しいことなど様々な要素があるため
個人旅行向きな観光になります
![]()
ですから、この午前中、この人の数・・と言っても
列車のチケットを手に入れるまでは安心できません
いよいよその登山列車でウェールズご自慢
1番高い山への蒸気登山関車のチケットを手に入れるため
先ずは予約
大人往復£15.00 片道£11.00
私が手に入れた1番早いこの日の出発時間は11:00でした![]()
![]() 登山列車のチケット 表 |
![]() 登山列車のチケット 裏 |
実際は日本からでもおなじみの“早割=Early bird”だと
通常の約半額くらいでチケットは購入できます
但し、天候の変化厳しい山なので実際はその日にお天気が悪く
運休になることもありますのでその点は注意事項を確認のためご購入ください
チケットなどの詳細は下記サイトからご確認できます
Snowdon Mountain Railway
さて、予約も済み出発時間がまだたっぷりとあるので
このチケット売場のお隣にはあるカフェテリアとギフトショップを覗いてみましょう
![]()
![]() 登山列車乗り場口のカフェテリア |
![]() カフェのメニュー |
朝早くから列車乗り場には人が集まるので
外でも食べられたり、休めたりできるようにテーブルも多く出ています
そして、“本日のお薦め”の大きな縦看板
「チキンリークとマッシュルームパイ」「シェパードパイ」のセットは共に£7.00
本日のスペシャルランチは£3.80也

そのカフェテリアの並びには
如何にも山のギフトショップらしい大きな入り口が並びます
![]() ギフトショップ |
![]() 登山列車のティーポット |
列車を待つ間充分この大きなギフトショップで楽しむことが出来ます![]()

天井高く大きな戸棚に並べられたギフトの品々
充分すぎる程の様々な品物を見ているうちにあっという間にもう出発時間です
登山列車の乗り口にはすでに同じ列車を予約したお客さんたちが集まっています
![]() |
![]() スランベリス駅ホーム |
自分達の購入した列車の時間案内が出たら、
そろそろと入場はまじかになります
そして、ゲートが開いたら、順番に乗り口・ホームへと向かいます
すでに石炭をくべ、蒸気をもくもく出して準備しているこの列車は
昔ながらウェールズご自慢の石炭蒸気機関車です
しかも、1両のみ![]()
ホームにはこんな駅名とこれから目指すスノードン山が見えてきました
![]() 駅のホーム 上段はウェールズ語駅名 |
![]() ホームから見えたスノードン山 |
列車の中はこんな感じ
一つの扉から入る向かい合わせ8名のコンパートメント式になっています
先ほどの注意書きから大きな荷物は持ち込めませんが、
犬ならOK![]()

登山列車の車内
綺麗にペンキを塗られた木の椅子は大人だったら1列4人掛け
このたった1両は56名しか乗車できません

すでに後ろで煙もくもくの蒸気機関車は準備万端!
これから往復列車の登山を楽しみます![]()
![]()
![]()
![]()
今回は1ページに収めようとしましたが、
長くなってしまったため2ページに続きます

どうぞ、次回これからこの可愛い1両編成蒸気機関車で昇る
ウェールズ1の高い山スノードン山への短い旅を一緒にお楽しみ下さい
このページに関しての皆様のご意見・ご質問をお待ちしております
![]()

Top
New
ページのTop
うさぎの国を旅する
北ウェールズへGo!【1】
北ウェールズへGo!【2】
北ウェールズへGo!【4】
北ウェールズへGo!【5】
北ウェールズへGo!【6】