うさぎの国を旅しました


2015年 グロースターを歩く





2015年始めの旅で初めて訪れた町、
Gloucester(グロースター)は
コッツウォルズの1番西側に位置する大きな町でもあります


世界的人気を誇る「ハリー・ポッター」の映画、
“賢者の石”“秘密の部屋”の撮影地ともなった大聖堂は
やはり見ごたえのある堂々たるノルマン様式


グロースター大聖堂
グロースター大聖堂


そして、その町の名前を有名にした一つの小さな物語
ヴィクトリクス・ポターさんの
「グロースターの仕立て屋さん」
小さなねずみ達が主人公が住む舞台の町です


グロースターの仕立て屋さん


訪れたきっかけはハリー・ポッターでもなく、
グロースターの仕立て屋さんでもありませんでした
(2015年9月23日に行われる
ラグビーWC日本対スコットランド戦のスタジアムを見に)

しかし、もっと早くにこの町で
時間をかけて訪れれば良かった・・と後悔然り・・

見所満載!2泊しましたが、
良いお宿(すでにご紹介済み!)、
美味しい食事、見たいショップ、大聖堂や仕立て屋さん、
新しいウォーターフロントのドックなど・・

コッツウォルズ散策の折でも、
ラグビー観戦のついででも、
もし機会があれば
是非グロースターでの町歩きをお勧めします










〜 Gloucester 〜

グロースター


    Gloucester   グロースター

町の位置は赤い丸が今回ご紹介する
Gloucenterの町です

ロンドンからの 行き方 
 @  鉄道 : パディントン駅から1時間56分から58分
     *乗り換えなし 約2時間置きに出ています
     *乗り換えはSwindon駅にて1回、かかる所要時間は乗り換えなしと同じくらい

 A  長距離バス: ヴィクトリア・コーチステーションから約3時間15分から3時間

町の歴史としては、
古代ローマ時代に遡ること非常に古く
すでに町の始まりはあり、
1155年、時の王ヘンリー二世はこの町を自治都市、
近くを流れるセヴァーン河の通行権を市民に与え、
当時としては町に住む者にとっての
特権をすでにいくつか与えていたことになります

その後15世紀に入り、
あのヘンリー8世の後を継いだ長女
“ブラッディ・マリー”の異名を取った女王の
メアリー1世の統治期に弾圧を受けた
この町・グロースター司教ジョン・ホッパーは
その女王の命により殉教されられた、という
記録も残っています



グロースターの町の紋章 wipediaより

そんな歴史を長く持つ
この町の歩き始めはグロースター駅から徒歩約5分
町の賑やかな通りから始めましょう!







グロースター鉄道駅を背にして横に走る大通り
Bruton wayをまずは右側へ歩道に沿って進みます

すると目印になるのはSt.Perters教会


St.Perters 教会

この教会の四つ角を右に折れると
滞在したB&B「The Mulberry House」へ向かいます

がっ!!

この四つ角を宿とは反対の左に曲がって入る通り
NorthgateStreetへ入ります


案内
Northgate Streetに入るとある案内板


この通りを進むと町の中心地、
ツーリストインフォメーションなどがあり
最も賑やかな町の中心へと進めます

Northgate Streetは道幅も比較的広く
左側の歩道側にはDEBNAMSというデパートもありますが
ちょっぴりとこの時は人通りも少なく寂しい気もします


ノーザンゲイト通り

しかし、小さな商店が並ぶこの通りは
ウィンドーショッピングには楽しいです



ガラス越しに見るこんな置物や
アンティークショップなど様々なショップや
パブ、カフェも並びます


ザ・インペリアル・パブ  パブの看板
左の写真中央は歴史的パブ「The Imperial」 右はそのパブの看板


そして、後で知ったのですが、
このグロースターの町には「歴史的パブウォーク」というテーマで
訪れる方も居るほど
古いパブをこの通りではあちこち見かけました



大きなお肉屋さん  グロースター産チーズ
パブのお隣は大きなお肉屋さん お惣菜やチーズなどの乳製品もありました
右はそのお店にあった地元グロースター産チーズ


下の写真も通りに面した古いパブです

パブ ザ・アビー
古そうなパブ「The Abbey」

大聖堂へ向かうお客目当てでもあった、かと
思われる名前のこちらも昔はInnも兼ねていたかもしれません


そして、Northgate Streetの終わり近く、
この町でも名所のひとつになっている
古い旅籠「New Inn」が
見えてきました


ノースゲイト通り
まだクリスマスの飾りつけが残るNorthgate Street通り


ニューインの古い看板   宿泊の料金表
左はそのNew Innの看板
右は比較的新しいホテルの料金が描かれた看板


入り口からNew Innの中を覗いて見ると・・
確かに昔の面影そのまま残った旅籠ーっという感じがそのまま

こんな宿に1度は泊まってみたいですね!
部屋の様子はどんなんでしょう!

ホテル ニューイン
通りからコの字型に宿泊、パブとなっています

そのホテルの歴史がこんな形で案内がありました


ホテルの歴史の案内
ホテルの歴史案内

これをざっと見てみると
1455年エドワード二世の時代に再建され、
(ということはそれより以前にあったのですね!)
その時エドワード二世の御付の騎士達が滞在したり、
様々な階級の紳士達がこのInnに集まり、
とても繁盛していた、とのこと

この町は先ほどこの通りに入る目印となった
St.Perters教会には
1554年にヘンリー8世の跡目に9日間だけ王位についた
悲劇の女王ジェーン・グレイが埋葬されているそうです
*在位はわずか9日間、そのため「女王」ではなく
通常は「レディ・ジェーン・グレイ」と呼ばれています

そのような縁のある町でもあり、
この通りはその時代時代によって変化をしてきても
このNew Innだけは最初の時代そのままを残し、
そして、16世紀に入るとあのシェイクスピアも訪れ
ここで演目を開いた、とも言われている・・云々・・




現在の宿泊先としても
町のど真ん中、パブでの食事もできて
是非次回滞在してみたくなる・・そんなお宿でした

このNew Innを超えてすぐ横に走る大通りが
Eastgate Street
この通りもいろいろとありそうです

このEastgate Streetは
右側に入ると大聖堂とポターさんの「グロースターの仕立て屋さん」
左に曲がると下の写真の方向
レジャーセンターやマーケットがあります
(郵便局もあり)



イーストゲートへ入る看板
Eastgate St.,へ入るところの案内板


しかし、やはり先に町の概要を知るには
まずはツーリストインフォメーションへ

このEastgate Streetを渡り、そのまま過ぎると
通りの名前はNorthgateから「
Southgate Street」へと
変わっていきました


サウスゲート通り
時間と共に人も賑やかになってきたSouthgate Street

このSouthgate Streetは
歩行者天国になっていて
人手もだんだん増してきています


そして、ロンドンや他の町でも目にする1926年から続く
老舗のケーキ&カフェの「PATISSERIE VALERIE」も
このSouthgate Streetにありました

パティスリーヴァレリー
お茶とケーキが美味しい!
ロンドンや地方都市では何店舗かあります



そして、この通りにツーリストインフォメーションが見つかりました
但し、このインフォメーションは
Southgate St.,とLadybellegate St,.の角に位置するので
住所は
15 Ladybellegate Streetとなっております

小さな町角に立つインフォメーションですが、
スタッフは皆てきぱきとして
来たるラグビーワールドカップ開催地の一つとしても
その力の入れようには活気があり、
観光客への案内も非常に親切でした


ラグビーWCグッズ
インフォメーション内のラグビーWCグッズ



そして、この日のお昼はお宿で勧められた
Cafe Reneへ行きたくて・・
地図上解りにくいこともあり、
こちらのインフォメーションで教えてもらいながら
向かってみました
(それはこのインフォメーションの向かい側辺りだったのですが・・)

入り口がちょっとわかりにくいです

ツーリストインフォメーションを背にして
右斜め真向かいに「St Mary de Crypt Church 」の脇
ゲートを通り抜けるように
れんがの建物と納骨堂との塀の間に沿って進んで行くと
古い旗が見えてきます
(その時右手側がSt Mary de Crypt Church と墓地になります)


サウスゲート通りからセント・マリー納骨堂の脇を通る
Southgate St.,からSt Mary de Crypt Church の脇
ゲートをくぐり進んだところを振り返ったところ



右手側に見えるのはSt Mary de Crypt Church


セント・マリー・納骨堂と教会

程なくCafe Rena目印の旗が見えてきます

カフェ&パブ レナ
Cafe&Pub Rene


住所   :  31 Southgate Street, GLOUCESTER,GL1 1TP
 TEL:01452 309340
開店時間  :  日〜木曜日 11:00 -  24:00
 金・土曜日  11:00 - 04:00
 (23:00過ぎは£3.00を入り口で支払い有)

カフェ・レネの看板
Cafe Reneの看板

歴史あるパブの看板はきっとその時代からあるのでしょうか・・?
もうすでに風化状態ではありましたが
趣ありますねー

そして、アーチ型の入り口を入ると
そこはフロアになっていて
もう一つ奥のドアからが店内になるようです


入り口前のフロア  フロアの壁のメニューなど
ここにはお店の情報や町のイベント情報案内が貼られています
そして左側の壁にはメニューの黒板など
また、待ち合わせの場所としても使えそうです



そして、店内に踏み入れると
建物自体が古いこともあり、非常に広いのですが
照明が暗く・・歴史的なパブらしい・・店内・・

ですが、入り口から奥の方はテーブル席がきちん並んでいて、
左側スペース奥にバーカウンターとテーブル席が点在している感じでした

そして、何故かその奥と左側の間に井戸?

井戸?
金網でふさがれていましたが、
レンガ造りの古い井戸のようなもの・・・?


周りのレンガの淵には情報誌などが置かれていました


時間的にはランチには早い時間帯でしたが、
奥のテーブル席には人も多かったので
左側のバーカウンター前のテーブル席に落ち着くことにしました


バーカウンター
広いバーカウンター

黒いしっかりとした木材のバーカウンターは
天井近くのへりには葡萄のデコレーションがあり、
天井の太い梁は歴史を感じさせるしっかりとしたもの

カウンター奥のお酒の種類は数が多く
とても充実しているようです

そして、よく見るとここのスペースの壁は
ぎっしりとワインボトルがはまっています

壁のワインボトル
壁一面のワインボトル

これは空き瓶ではなく、あくまでも中身の入ったワインボトルです
この充実したワイン数は
カウンターなどを縁取る葡萄のデコレーションにも納得です


天井付近のデコレーション
葡萄の上には
ビール会社などのコースターでしょうか・・?
色とりどりできれいに並んでいます



おそらくこの町のパブの中でもワインの豊富さは
こちらの持ち味なのだと感じました


カウンター
私の座ったテーブル席からバーカウンターの眺めはこんな感じ


さて、バーカウンター前にあったメニューをじっくりと検討して・・

カウンターとメニュー

まずカウンターで飲み物(ギネス)を頼み
一緒にメニューから選んだ
「Homemade Chikin &Mushroom Pie with Potato&sea・salada」£8.25也を注文


あとはテーブル席に持ってきてくれるのを待つだけ
その間周りを見渡して・・
席から見える範囲では先ほどの井戸近くに
一人の男性がおりました


バーカウンター前のテーブル席は比較的一人の人が多いかも・・


そして、程なくきた私の本日のランチ

チキン&マッシュルームパイ
「Homemade Chikin &Mushroom Pie with Potato&sea・salada」


でかい!!たっぷり!!

思った以上に大きかったです!

でも、パイの外皮はカリカリで
中はクリームソースの柔らかチキンとマッシュルームは
とてもこくがあって美味しかったーーっ

付け合せのベビーポテトはローズマリーの風味、
温野菜は塩だけのシンプルな味付けがまだ絶妙で・・

美味しいな〜、嬉しいな〜・・と、
ふと目に入った盾

町の表彰
2013年 町で表彰された盾は美味しい食事、パブの称号

2年前のものだけれど、
グロースターの町で表彰された美味しい証拠
地元推薦状ほど力強いものはありません


夜も同じメニューなのでお夕食にもお勧めです!

そして、たっぷりと堪能したランチを済ませ
納骨堂の横を通り
Southgate Streetへ戻りました


セント・マリー教会&納骨堂
St.Mary Crypt



そして、程なくこの通りはY字路で
左の道を選ぶとそのまま道成りに同じSouthgate Streetとなりますが、
右の道を選ぶと前方にはドックが見えてきます
(左の道を選ぶとドックに平行の道に出ます)


ヴィクトリアン・ドック
Victorian Dock


急に大きな開けた波止場(Dock)に出ました
この界隈全部を「Hitoric Dock」と呼んでいるそうです


ヒストリック・ドック
小ぶりの来るざーやナローボートが
沢山係留されているVictorian Dock


このDock沿いを
公園のように人々が散歩したり・・とのんびりできます

ヴィクトリアン・ドック  

カナルのナローボートのような細長いボートが
色とりどりで美しい風景を作っています

ここからおそらくウェールズへの川くだりができるかと思います
このボートでの旅はイングランドからウェールズ、
スコットランドまで主要の交通路でした

そして、もう一つ細長いドックがありました

バージ・アーム  バージ・アームの案内

ここは「Barge Arm」という船着場で
ここでは荷揚げのナローボートが係留されていた場所で
陸から運ばれた荷をここでナローボートに積み込み
様々な場所へ荷を送っていた、とされています

現在では左奥のレンガの高い建物は
その歴史を物語る
「Waterway Museum」になっています


水路博物館
Waterway Museum
立派な建物ですが、中に入る時間がありませんでした



そして、Barge Armを横目に通り過ぎると
その前方には新しい建物らしく
人の流れがその場所へ吸い込まれていくように進んでいます

GLOUCESTER QUAYS

グロースター キュー
Gloucster Quays


レンガ造りの大きな4階建てくらいの建物です

ここで目についたのは、
右側の1番手前の建物の表示

グロースター・アンティーク・センター
Gloucester Amtiques Center


今まで通ってきたSouthgate Streetにも
小さなアンティーク・ショップはちらほら見かけていたのですが、
まさかここにこんなに大きなセンターがあるとは!!
(しかし、インフォメーションでもらった地図には載っています

ただ、今までいくつかカントリーサイドの町で見かけた
大きめのアンティークセンターには
余り私の好きな「小物」がなくて
持って帰れない絵画や大物の置物、家具が多かったので
(大きい物は逆に小さめのお店では置けないこともあるのかも・・・)
正直余り期待はしていませんでした

しかし、1階から中に入ると
なかなか良さそうな品物が並んでいるではありませんか!

これは先に最上階の3階から下がってきた方が良いかも、と思い
エレベーターに乗って
この広いフロアを見て回りました


家具のコーナー  古い本

左:家具と絵画コーナー  右:古本コーナー


王室グッズ  若き日のウィリアム王子

左:王室グッズコーナー  
右:そのコーナーの拡大部分 若き日のウィリアム王子やダイアナさんなど


ウェッジウッドのアンジェラシリーズ  ウエッジウッドの小皿など

左:ウェッジウッドのアンジェラシリーズの小物入れ  
右:同じくウェッジウッドのひなげし?シリーズなど


ガラスケースに入ったガラス製品  イングランドの象徴ブルドック

左:ガラスケースに入ったガラス工芸品  右:英国に縁のあるグッズコーナー



ポーラーベア  アヒルのジマイマ

左:陶器のポーラーベア  右:ロイヤルドルトンのあひるのジマイマ


すぐ上の写真、陶器のポーラーベアは欲しかった1品、
そして、ウェッジウッドのアンジェラシリーズの小物類は
すでに生産されていないもので
我が家にも幾つか小物があるので気持ち的には迷ったもの

しかし、まだ旅が始まったばかりの頃だったため
写真に収めてまいりました

そして、ロイヤルドルトンのあひるのジマイマも
同じく現在我が家に同じものがあり、
£24.00という値に驚きました

80年代後半に購入したもの、
正しくその同じ年代なので・・
これも「アンティーク」と言えばそうなのか・・と・・



このアンチィークセンターは
本当に沢山のお宝が詰まっていそうで、
お天気の悪い日に当たってしまっても・・私はここで1日遊べるぞ!

そんな思いもかけないくらい楽しい場所でした!


グロースターキュー
Gloucester Quays

そして、たっぷりと堪能した後は
元来た道を引き返しながら
更にこの町の観光目玉

グロースターの仕立て屋さん、と大聖堂へ向かいました







ヒストリック・ドック
Victoria Dock


アンティークショップ  アンティーク・ショップのウィンドー
Southgate Street沿いのアンティーク・ショップとそのウィンドーを飾る陶器達


戻る道すがら、やっぱり目についてしまうアンティーク・ショップ
先ほどは気づかなかった小さなお店

同じ道ではあるけれど・・
新しい発見も沢山ありました










本当に見所満載のこの町は
次はグロースターの仕立て屋さんと大聖堂へと続きます

どうぞ、最後までお付き合いくださいませ





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