うさぎの国へ旅しました







〜 プレミアシップラグビー観戦記 〜

その2



さて、去る5月12日に私たちの国では
元オールブラックスの華々しい選手達が集まってくれ
猛暑の中を素晴しいプレーを披露してくれました

時差違いの同日英国ではイングランド・ロンドンで
あのトゥッケナム・スタジアムにて
06年9月の開幕を皮切りに長い大会である
イングランド・クラブチーム同士対戦の
ギネス・プレミアシップラグビー大会の決勝戦が行われていました

プレミアシップラグビー



今回秩父宮に集まってくれた
クラシック・オールブラックスのメンバーの中には
このプレミアシップラグビーに参戦しているチームで
現在でもプレイしている選手が4人

しかも、ファルコンズのマクドネルは
本拠地ファルコンズのグラウンドで観ていた選手の一人でした

PR ジョー・マクドネル ニューカッスル・ファルコンズ
SH マーク・ロビンソン ノーザンプトン・セインツ
SO アンドリュー・マーテンズ ハレクインズ
FB カルロス・スペンサー ノーザンプトン・セインツ
FL サム・ハーディング ノーザンプトン・セインツ


加えてアイルランド、ウェールズ、スコットランドの大会
ケルティックリーグに参戦しているチームからは1人

SH ジャスティン・マーシャル オスプレイズ

彼と上記スペンサーとのハーフコンビは
03年のWCでも大活躍
『これぞ、世界最強のオールブラックス』というプレイは
まだまだ記憶に新しいものでした

ハレクインズのマーテンズ ノーザンプトンのスペンサー リーズだったときのマーシャル

左:ハレクインズのマーテンズ 
中央:ノーザンプトンのスペンサー 右:オスプレイズへ行く前 リーズだったマーシャル

ギネスプレミアシップサイトより


まだ本国の大会が終わっていなかったのに
駆けつけてそのプレイをじかに見せてくれた彼等に対して
驚きとともに有難い気持ちと
改めてJKという素晴しいコーチを迎えた私たちの国のチームに
今年の9月の大会へ大きな期待をせずにはいられません

まあしかし・・・当然のことながら、
グランドでプレイするのは
やはり選手

コーチばかりが偉大でも
お金を払ってでも、大事な時間を費やしてでも・・面白い試合を観たい、
はたまた海外へ行ってでも素晴しい試合を観たい・・・と、
思うような試合を
早く私たちの国の代表選手もしてくれたらいいなぁ〜と・・・

06年度プレミアシップラグビー試合より
代表ではチームメイトである彼等の見ごたえのある対決です
準決勝シャークス対ワスプス
準決勝でのロビンソンとルーシー
ギネスプレミアシップサイトより
決勝戦グロスター対レスタータイガース
決勝戦でのトライ マーチィン・コリー
ギネスプレミアシップサイトより


毎回代表選手の試合を観る度に
自国ながら彼等の試合を観るためだけの目的で旅はできないだろう、ことに
悲しい気持ちになってしまいます


反対に私にとっての英国へ旅は
ラグビー観戦は大きな目的の一つです

超満員のスタジアム
超満員のスタジアムでの六カ国対抗戦の観戦


五カ国対抗戦、という
(現在は六カ国になりました)
北半球の国が1年に1回集って行うこの大会は
本当に日本で観る国際試合とは赴きが違い
どのカードでもわくわくします

レッドドラゴンの応援にフェイスペインティング
レッドドラゴンのフェイスペインティングをしてもらい観戦に!

だから、本来ならば学生さん旅行以外では
比較的シーズンオフと言われる
2月は逆に私にとっては『旅シーズン』
最も英国への旅をかきたてられる時でもあります




シドマスに6週間住んでいたときに
あの小さな街にも市民が支えるラグビークラブがあって
住民がスポンサー、という
小ぶりの美しい芝を持つラグビーグラウンドがありました

世界遺産にも登録されている街・バースには
中心にバースラグビークラブのスタジアムがあり
観光よりも偶然その日に行われていたクラブチームの試合観戦で
家族連れの住民応援団が多かったことに
感動すらしたこと・・・

その時に初めて五カ国対抗戦に名を連ねていた選手が
目の前でクスラムを組んでいたことへの興奮は
今でも忘れられません


バースのクラブチームのスタジアム
バースの街の中心を流れるエイヴォン河
対岸に見えるバースクラブチームのスタジアム



そして、そういうクラブチームのグラウンドでは
選手がよりまじかに見えて
選手たちの息遣いや体がぶつかる鈍い音、
熱気が更にこちらにぶつかってくるような・・・
大スタジアムでは味わえないライブの面白さがあり
その味を知ってしまったら・・・

何時しかそれがとても病みつきになってしまうことは
当然のように思えてくるのです


そんな理由から今年の旅は敢えて六カ国対抗戦前の
プレミアシップラグビーの試合を観戦しに訪れた初めての北の街

スコットランドとの国境に程近い
大企業の集まる都会的な街

ニューカッスル・アポン・タイン

あのジョニの所属する
ニューカッスル・ファルコンの本拠地へ

怪我から一時復帰したジョニ
昨年怪我などから一時復帰したジョニ
BBCニュースから



もしかしたら・・・ジョニが出場するかもしれない
そんな、不可能にも近い
(この時もやはりどこかを怪我していてすでに欠場していた・・)
一縷の望みをかけて・・・

行ってまいりました!
ニューカッスルはファルコンズのチーム・ホームグラウンドへ!!













【 Newcastle Falcons 対 Leicester Tigers】

 vs


〜 7th January 07 at Kingston park Stadium〜



スコットランドの国境に程近い大きな街
NewCastle-upon-tyne(ニューカッスル・アポン・タイン)は
今まで何度かエディンバラへ列車で向かう途中
通り過ぎていた駅でもありました

大きなカーブを描きながら駅に到着する前に
悠々と流れるタイン河に架かる鉄橋から眺める大きな街、
そして、列車が駅に滑り込むと
大きな駅なのに・・とても“瀟洒な駅”として
毎回印象を深めていた場所でした

タイン河鉄橋へ続く
タイン河鉄橋とロンドンへ向かう線路と
優雅な鉄橋の架かるホームへの歩道橋
駅構内の切符売場と案内板
駅構内の切符売場と時刻案内板
その前は広いコンコースになっている


そして、初めてアイルランドを一人で旅していた時に
モハーの断崖ツアーで仲良くなった家族が住む、
その時彼等が再三話してくれた
“とても住み心地の良い街”・・・としても・・・

私にとってこの街は
長年の『いつか行きたい街』の一つでもありました


エディンバラヘ向かう車窓から見た街
エディンバラへ向かう流れる車窓から写したニューカッスルの街並み
遠くにタイン河が光る



今回はそんな気持ちもあって
ファルコンズの試合を観るならば
本拠地のこの街で観戦したい!

早朝ロンドンを出発して
その日の午後3時からのキックオフを目指して
北へ向かうおなじみの駅
ロンドンはキングスクロス駅を出発したのでした



Kingston park stadium

住所 Newcastle Falcons Kingston Park Brunton Road
Kenton Bank Foot Newcastle Upon Tyne NE13 8AF


Tel : 0191 214 5588(総合受付) 0871 226 60 60(チケットについて)
サイト Newcastle Falcons
行き方 ニューカッスル アポン タイン駅から約20分くらい
地下鉄
Metroで8つ目の駅kingston park駅より徒歩15分 

キングストン駅周辺とスタジアムへの地図



実はこの日ロンドンから早朝出発したのですが、
調べた時刻ではニューカッスル中央駅には12時45分到着・・と思い、
出発していました・・・

しかし!!
私自身この調べには本当に信じられない、
目を疑った失敗をやらかしたのでした・・・

時間を過ぎてもニューカッスルへ到着する様子もなく
列車は遅れた放送もなく、進む

途中でおかしいと感じた私は列車の中で駅員さんに
“ニューカッスルには何時に到着するの?”
“ちょっと遅れたけど14時12分くらいかな”
“えっ?????どのくらい遅れたの???”
“5分くらい”
“はぁーーーーーっ??”

自分で調べたメモを見返すと
そこには12時45分到着
「Newark castle」・・・
よくよく見れば明らかに違う駅名・・・



本来ならば宿に先に到着して、
荷物を置いてランチして
スタジアムへ悠々向かえるはずだった・・

ところが、すでにそんな余裕はなく
しかも初めての街
スタジアムまでどのくらいの時間がかかるかも判らない
(宿からは4マイルでバスで行ける、と聞いていた)

ここまで来て試合が観られないなんてーーーーっっっ



慌ててメモ帳にこれからすべきことを書き出していく


1. 荷物を駅に預けること
 *その際は荷物預け所は何時までオープンしているか?
 (駅によっては荷物預け所のクローズが早いと荷は今晩自分の手元にはない)

2. 駅のインフォメーションでスタジアムの行き方を聞くこと
 *この街の住人でファルコンズを知らない人がいるとは考えられない・・と思った
  その時はきちんと「ラグビー」であることを忘れずに言うこと!
  サッカーもこの街にはクラブがあるのです

3. 宿に電話してチェックインの時間が夜になることを伝えておくこと
 *チェックイン予定時間へ連絡ナシで大幅に遅れると予約は
   取り消されてしまいます

4. それらを全て素早く行えば試合に間にあうかもしれない!

さすがに大きな駅だけあって荷物預け所はあり、深夜まで営業
先ずは身軽になってから
宿に連絡を入れる

そして、駅のインフォメーションで尋ねると
この駅からMetroに乗って
(おいおい、ここはおフランスか?メトロって地下鉄かぁ〜?)
8つ目の駅で降りて、あとは徒歩だ、とニッコリ親切にここまで教えてくれた

これですでに14時半を回り
慌てて駅構内から見える
大きな「M」マークの地下鉄へ向かう

ところが、今度は切符の買い方が解らない!
何とかやっと現れた刺青の兄ちゃんに尋ねると
親切に教えてくれ、
わざわざ人のいない改札口はこのまま過ぎていいんだよ〜と案内までしてくれた

とにかくここで乗り間違えたら
本当にここまで来て迷子どころか?試合を観ずして終わってしまう・・・
その場であたしゃあ泣くぞ〜と思い、

路線図で駅名を確かめる

ニューカッスルの地下鉄路線図
駅構内の大きな路線図
目指すキングストンパーク駅

確かに中央駅から8つ目空港行きに乗る

落ちついて見渡せば
とても綺麗な新しい地下鉄で
乗った電車も綺麗でしたし、
どことなく周りの人々も垢抜けていて静かな人々

そして、キングストンパーク駅に降り立った私は
またまた途方にくれました・・・

この駅は無人駅

降りたのはショッピングカートを引くおじいちゃんと私の二人


駅前は大きな駐車場を持つ遙かかなたに見えるスーパーマーケットと
車が通る通りのみ

頼みの綱はおじいちゃんだっ!とばかりに
「あの〜ファルコンズのラグビー場はどこですか?」

一瞬考えて首を捻るおじいちゃん・・・
「知らんのぉ〜」

オーマイガッ・・・ここまで来て・・・

半べそかく私に気の毒に思ったおじいちゃんも成すすべなくオロオロ

そこで駅にたむろっていた10歳くらいの悪がき共が
「知ってるよーこっちこっち」

やっかい払いができたとおじいちゃんはほっとした顔で
手を振り去って行ってしまった

こうなりゃあんたたちが頼りだ!
連れて行けーーとばかりに気は焦る

結局疑いながら4人組がき共の小遣いせびりを英語が解らない振りをし
やっと出逢えた散歩していた若夫婦に確認して
とうとう夢にような思いでスタジアムが見えてきたのでした


キングストン・パーク ラグビー場
見えてきたジョニの所属するファルコンズの「遙かなるスタジアム」
キングストン・パークスタジアム



しかし・・・

見えてくるスタンドには人の山

まさか・・・まさか・・・

どぉーーっと言う歓声が聞こえてくるとともに焦りまくる私

ゲートはすでに何人もの警備員により
鉄格子の柵がぴったりと閉められ
その隙間からはスタンドから溢れんばかりの人の山しか見えない

すでに前半の40分に近い時間
後半だけでも観るんだーー

警備のおっちゃんに
「チケット売場はどこですか・・・?」と恐る恐る尋ねると
「今日は当日券はないよ」
またまた
オーマイガッ・・・ここまで来て・・・


がっくりと肩を落とす私を見た警備員のおっちゃんは
「どれ、一緒にチケット売場へ行ってあげよう」

半べその私を連れて入れないグランドからの歓声を聞きながら
クラブハウスのチケット売場へ行ってくれたおっちゃんは
「やっぱり閉まっているわい・・今日は満員なんじゃよ・・
相手がタイガースだからのぉ〜」

本当に泣きそうになって私はおっちゃんに普段はしどろもどろの英語なのに
今日の今朝までの経緯を話し始めました

頭で考えるより先に
ここまでやっとたどり着いたのに・・・ファルコンのクラブハウスまで来たのに・・・
試合が観られないなんて考えてもいなかった
本当に浅はかだった、と
この時は泣いても泣ききれない気持ちが一杯で
親切にしてくれた警備のやさしい面差しのおじいちゃんに
聞いてもらいたかった・・んだと思います

話をじっと聞いてくれた警備のおっちゃんは
しばし考えて腰から取り出したトランシーバーで
誰がと話し始めました

その間私は耳はスタジアムの歓声、
目はもう上段の1部しか見えないけれど
眼力で壁の向こうが見えるのではないか、と・・・思うほどグランド方向へ向いていたと思う
その時はおっちゃんの英語は耳に入っていなかったから

一言、二言の数秒後
おっちゃんがこっちへおいで、と手招きしてくれ、
それは、ぴったりと閉まっていた高い鉄製のゲート前まで来ると
若いほかの警備員の兄ちゃんにちょっと話して
そのゲートを開けさせたのでした

目の前には前半戦が正に終了したばかりのグラウンドが
急に目の前に広がっていました


キングストンパーク・スタジアム


付き添ってくれたおっちゃんは
「今オーナーに連絡したから、
あの場所の1番前に警備員の座るシートがあるから
そこで座ってゲームを見なさい」

え!?

おっちゃんの英語が一瞬理解できず
「観てもいいの?入ってもいいの?本当にいいの?お金はいくら?」

「オーナーが許可したからいいんだよ」

この瞬間に私は本気で涙が出てきました・・・

おっちゃんの差したその席はグランドの中央席
クラブ会員シートのど真ん中
当然その場所へ入るだけでもスタッフと警備員がいて
チケットなど厳重チェックしないと入れない場所



前日のハレクイン戦でもそうでしたが
グラウンドには日本のようにシートへ入るチェックは厳しく、
また、違うところは更にスタジアム中には警備員が多く、
常にグラウンドの各シート毎に警棒を携帯して
違ったシートに座る観客はいないか?
サッカーほどではないけれど応援に熱が入り過ぎないか?
(なにしろ1パイントグラス片手に応援する数は多すぎるから・・・)
試合中は当然、このようなハーフタイムにも彼等は熱心に観客を見守っています


だから、当然何も持たない私がその1番良いシート枠に入ろうとすれば
チケット携帯、拝見を求められるのは通常の流れ

案の定その場所への入り口で
“チーフマネージャー”と名札をつけた女性スタッフに声をかけられ
チケット提示を求められたとき
“あそこにいた警備のおっちゃんが・・”と話すと最後まで言わなくても
にっこり笑って、それ以上は彼女は何も聞かず
わざわざグランド中央席の前列
一つポツンと独立したシートに案内してくれたのでした


私に与えてくれた席から見た対岸のクラブハウス
後半戦の前に陽が落ちてきたグラウンド

この眺めはクラブから与えてくれたシートからのものです

ほぼセンター線最前列
私の横は車椅子利用の方々のための場所で
すでに半分以上はこれから始まる後半戦に備えて
皆さんも集まってきていました



まだ信じられない気持ちでいる私の目の前には
正にファルコンズのクラブハウスがあり
これから選手達が後半をどのように戦うかを協議しています

試合観戦もさることながら
この場所に居られる幸運に
私はまだ座っていられる状態ではありませんでした

しかし、ハーフタイムも終わりになり
後半戦が始まろうと人々がシートに戻り始め、
6対10と点差をつけられた地元ファルコンズファンも
新しい1パイントビールと共に
これからどんな展開で逆転に持ち込むかを
盛んに議論し始めています

「夢」ではなく本当にこれから試合が観られるのです

白いユニホームが対戦相手のレスター・タイガース
イングランド代表選手のマーチィン・コリーがこのチームでも主将です
そして、太めの10番 アンディ・グッジがこのチームの要スタンドオフで出場

対する地元おなじみの黒いユニホームが
現在は元ワラビーズ マシュー・バーグが主将・・しかし、今夜はお休み
この日はやはり今度は肝臓障害で入院中のジョニに代わって
手足の長いトディ・フロッドが出場

楽しみな後半40分の始まりです



後半始まる

後半が始まります

敵陣で10点差で勝手いるタイガース

先に出てきたタイガース

いよいよ後半キックオフ

これから始まります


ラインアウトへ

そうそう蹴り出されたラインアウト

攻めてきたファルコンズ

攻め込むファルコンズ
攻めて攻めての
戦法で何とか突破したい
ミスの少ないタイガース


反則でゴールを狙うタイガース

そして、反則でゴールを狙われる
先日とは打って代わっての
風もなく穏やかな夜
ペナルティーを与えてしまった


スクラムは負けない

でも、スクラムは負けない
押し戻したファルコンズフォワード

押し戻したファルコンズ
トライに沸く地元観客

トライに怒涛に揺れたスタジアム


10点差をつけられた地元ファルコンズは
先日の大雨でグランドが
徐々に緩んできたことにものともせず
大歓声の地元観客に答えるように
フォワードが押す

バックスが足を取られないようにキックで前進して
ボールの落ちる場所まできちんと走り追いつく

共に10番はイングランド代表でもポジション争いのライバル同士とあっては
タイガースのグッジもファルコンズのフロッドも負けていません

タイガースの10番 グッジ
代表キャップ9個のベテラン
タイガースのグッジ

ギネスプレミアシップサイトより
ファルコンズの10番 フロッド
代表キャップ6個の若手
ファルコンズのフロッド

ギネスプレミアシップサイトより

この試合の後半戦40分は私にとっては
『宝物の時間』

その40分間で
47分にそのファルコンズのフロッドがトライし、
その後のコンバージョンもきっちりと決め
その10分後にまたまたタイガースにトライ・コンバージョンを取られ、
13−26と10点差

しかし、60分、70分と続けて11番ウィングのルッドがトライを決め
最後の5分間にグッジとのペナルティーゴールの応酬で
79分・・という時間にフロッドからのキックで
わずか2点差で振り切ったのでした


その途端スタジアム中が歓声で揺れました

2つのトライを上げたファルコンズのウィング・ルッド
この日後半2つのトライを上げた11番
ウィングのルッド
呆然とするタイガースのグッジ

ギネスプレミアシップサイトより


興奮冷めやらぬ試合後
すでに帰る観客を誘導していたマネージャーの女性と
ハグをして二人で勝利を喜んで、
何よりも面倒を見てくれた警備員のおっちゃんにどうしてお礼を伝えたくて・・・
ごった返す出口ゲート前で帰る観客を誘導していたおっちゃんを見つけ出すと
先ずは心からのお礼と
ふだんほとんどしないハグをして
ニコニコとする
おっちゃんに何度も振り返り手を振り
そうして、見えなくなってしまうと最後とばかりに
クラブショップへ向かいました



ファルコンズ地元ファン
試合後も中々スタジアムを去らず歓声を上げる
ファルコンズファン



そして、ゲート外にあるクラブハウスショップは
試合後はファルコンズファンで一杯!!

クラブショップを外から
中は人でぎっしり!クラブショップを外から・・


ジャージをいろいろと見たり、
子供達は選手のカードを嬉しそうに何度も眺めては
自分の1番の選手を選んだり、
女性ファンはクラブTシャツに体を当ててみたり・・・
本当に身動きできないほどのお客さんで溢れかえっていました

そんな中を一通り眺めては一人笑みが出るような
選手のカードやあファルコンズロゴ入りのシャツやミニラグビーボールなどを
目で充分に堪能して
結局もとめたのはその日のゲームのプログラムと
1パイントロゴ入りビールグラスでした



この日の試合のプログラム
クラブショップでもとめた
この日の試合プログラム
£3.00也
フロッドの記事
プログラムの内容は
本当に盛りだくさん
本日大活躍の
フロッドの記事
ファンとの交流会のもよう
選手一覧など
見ていて楽しい
クラブショッピングのカタログ
クラブショップにあった
ショップカタログ
ジョニ中心の表紙

1パインビアグラス(£5.00也)と
上記のプログラムを抱えて
私はこの上ない幸せな気持ちで
キングストンパーク・スタジアムとファルコンラグビークラブハウスをあとに
再びニューカッスル中央駅に向かうため
メトロ駅まで向かう人ごみの中へと歩を進めたのでした









長かった06年から07年度のギネスプレミアシップラグビー大会は
下記の結果で本年度は終わりました



順位 マーク クラブチーム名 試合数 W D L Pts
1 Gloucester Rugby 22 15 2 5 71
2 Leicester Tigers 22 14 1 7 71
3 Bristol Rugby 22 14 1 8 64
4 Saracens 22 12 2 8 63
5 London Wasps 22 12 1 9 61
6 London Irish 22 12 0 10 53
7 NEC Harlequins 22 10 0 12 51
8 Bath Rugby 22 8 2 12 45
9 Newcastle Falcons 22 9 0 13 44
10 Sale Sharks 22 8 1 13 42
11 Worcester Warriors 22 6 1 15 34
12 Northampton Saints 22 6 1 15 33

W : 勝利  D : 引き分け  L : 敗戦



やはり最初に飛ばしていた上位3つのクラブは入れ替わったりしながら
最後は代表選手を何人も抱えるグロースターでした

しかし、半年以上にも及ぶ長い大会は
間に秋のテストマッチあり、六カ国対抗戦あり、ヨーロッパカップあり・・と
本当に選手は休む暇なく戦います

そして、そんなシーズン中に切磋琢磨しながら
体力も越えて
様々なライバルを越えて
何よりも“自分”をも越えて・・・
だから、観ている私たちに80分、という
夢のような時間を与えてくれるのだとつくづく思いました

きっと次ぎのシーズンもスタジアムへ足を運ぶ私たちに
後悔などと無縁の素晴しい試合の数々を観せてくれるでしょう

そして、そんなラグビーの大会に関係するスタッフの方々にも
心からお世話になりました、
本当にありがとうございました、という気持ちが
少しでも彼等に伝わりますように・・と願って止みません





きっとこれからも可能な限りラグビー観戦旅は続くことでしょう


06年プレミアシップクラブチームの主将たち
昨年度のプレミアシップ参戦クラブチームの主将たち
ギネスプレミアシップサイトより





【おまけ】



やっぱり一つどうしても心残りと言えば
ジョニがこの時腎臓障害でまたまた入院してしまったこと

現在春の南半球のツアー遠征には何とか参加しているようですが・・・
それにしてもやはり彼なしで9月のWCは想像したくない

そんな中前回のWCからの彼の怪我遍歴を記す記事がありましたので
ちょっとご紹介





07年BBCニュースより

私が行っていた時は最後の11番目でした

六カ国対抗戦中は12番目が加わったはずでしたが・・・
今日の第一戦目の南アフリカ戦は出場していましたが
スーパー14でも今年は南ア勢の勢いが何時にも増して物凄い!
唯でさえ荒っぽい彼等のお国柄試合は
またまたけが人続出のイングランド

本番まであと4ヶ月を切りました

ウェールズ、アイルランドもことごとく本日1戦目のテストマッチでは
南半球勢の前に倒れています

せめてこれ以上の怪我は起こしてほしくないと切実に
全イングランドファンは思います

どうぞ、あと4ヶ月ベストコンディションの彼等を観ることができますように・・・

前半出場していたジョニ
07年前半出場していたジョニ
ネスプレミアシップサイトより













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