やさしい個人旅行のすすめ【3】
その3からの続きです・・・
旅行会社ってどんな種類の会社があるのでしょう?
1) | 航空券 | a.航空会社より購入 | A.航空券を購入している会社から購入する |
2) | ホテル | b.ホテルから部屋を購入 | B.ホテルの部屋を購入している会社から購入する |
3) | 観光 | c.現地の会社へ依頼 | C.観光ツアーを購入(斡旋)している会社から購入する |
4) | 添乗員 | d.自社の社員 | D.添乗員を派遣している会社から来てもらう |
前のページでは皆様が店頭カウンターを設けている一般的な旅行会社での主催パッケージツアーには ランド・オペレーター会社(以下ランド会社)という会社からホテル・観光を購入している会社もあります・・と ご案内しました |
しかし・・その前にパッケージツアーが通常どのような進み方で作られているか・・・?を さっとご紹介してまいります (但し、全ての旅行会社がこのような手順ではございません あくまでも一般的なご案内です) ![]() |
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先ず旅行会社ではほとんどの会社で「仕入部」という部があります この仕入部・・というのは字の如し、航空機の座席・ホテルの部屋などの仕入れ・買い付けがお仕事です 旅行業界では、ご存知の方も多いかと思いますが、 その年の4月から9月末までを上期、10月から翌年の3月一杯までを下期と1年を分けていますが、 この仕入れ部で来期の航空会社からは航空座席の料金、ホテルからは1室辺りのお値段を交渉し、 来期にツアーなどで使用する座席数、ホテルの部屋数確保をし、 またその料金の確約、または予測料金が出たら、 次は企画部はその料金に見合ったツアーを作っていきます (その料金が裸値、ネット・・と言います) この仕入部は大手の会社になれば、前出でご紹介しましたように、 航空会社との直接交渉で料金から来期の座席数の確保とか、ホテルも同様に仕入れることが可能です しかし! |
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この海外支店や営業所を持たない会社、又はこの仕入部が弱い・・・ はたまたこの仕入部が存在しない会社 (長年この業界にいて1社だけこのような会社があり、びっくりしました!)は ランド会社へ地上手配部分を仕入れること(購入する)になります そうなると皆様はもうお気づきのようにこの仕入部というのはある種の旅行会社に於いては ものすごく重要な部になり、且つパッケージツアー作成に於いては心臓部と言っても過言ではありません この仕入部が弱かったり、なかったりする会社は全てではありませんが、おのずとパッケージツアー代金は 高額になり、内容が手薄になるツアーになってしまいます ![]() 何故かは、この仕入部の知識と交渉力により同じ品物(航空機座席など)を高く仕入れるか、 または高額でないと売ってもらえないかが、掛かっていて それにより同じような企画のパッケージツアーが会社によっては高額になったり、 低い価格設定になったりしていますから・・・ ![]() |
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自社にて直接の仕入れ交渉がない会社でも、 この仕入部とランド会社とのつながりがきちんとなされていれば きちんと料金に見合った地上手配がなされ、 お客様に提示できるツアー代金と内容のバランスに納得いただける気持ちのよいツアーが提供できる・・・ ということだと思います |
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この仕入先のランド・オペレーターもそれこそ沢山の会社があります 前出でもご紹介した通り、その会社で得意とする地域を見間違えないこと・・・ このランド会社に限っては会社の規模の大きさではなく、その得意とする現地事情をよりよく理解し、 誠実な案内ができる会社を見つけることにあります その国の生活習慣やお国柄はもちろん、政治・経済・歴史などを把握している社員がいる会社・・ そしてそのような経験豊富なスタッフの情報に対して、それをきちんと「ギブ&テイク」と 考えられる仕入部の仕入れとしての機能がなされれば・・・ こんなに頼りがいのあるツアーはないかと思います 以前、オーストラリアのツアーでお世話になっていたランド会社さんは社員3名 しかし、この3名のスタッフの方々は全てオーストラリアに関しては先生とも言うべき方々で 自社支店も営業所もある某JTBさんも常客という・・・彼らの情報は観光局をしのぐほど・・・ このような会社との取引はツアーを作る側にとっては正に金棒・・でした ![]() |
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そして、更に企画者もきちんとした情報を聞く耳を持ち、 法外な利益率のみを追求するパッケージツアーをお客様も選ぶことのないよう・・・ そのようなツアーでは決して後々まで旅の印象とし残るものが違ってくるのではないかと私はそう思います |