〜 ぐるぐる ロンドン バスで行く 〜
【1】
:: ポートベロー ::
このところ英国は物価の上昇が甚だしいので
日本から到着してからの移動に
ついつい”どんな輸送手段が1番リーズナブルか?”と
常に考えなくてはならないことに気づきます
(個人旅行者にとっては当然?)
それは異国から(この場合は日本から)訪れるため
宿は確保が必要
但し、この宿については様々なタイプがあるので
ある程度選ぶ範囲は広いと思います
(超高級ホテルからドミトリーベッドまで・・)
しかし、交通手段のその費用は
誰でもその方法を選んだ時点で
皆一律
(徒歩からタクシーまで)
もちろん、宿同様にその方に合った移動手段を選べばいいのですが・・
でも、利用の仕方によっては
ただ場所を移動するだけの手段のみならず
その移動自体も旅の愉しみの一つになるとしたら・・
それが利用する時間帯や利用の仕方で
”リーズナブル”な移動方法として
挙げられるとしたら・・
時間は多少かかるかもしれませんが、
目的地についた達成感、
行くまでの車窓の楽しみ、お財布への心配においては
ロンドン市内の移動にはバスの御利用をお薦めいたします
ロンドンで以前滞在した
富裕層の住む地区のB&Bマダムが
“地下鉄は乗らないけれど、
バスが1番便利
車だって必要ないわ”と
おっしゃっていたのがとても印象的で
目からうろこが落ちた憶えがあります
そうなんだ〜
確かにその御高齢マダムの職業や住む場所を考えたら
おベンツの一つも持っていても不思議は無いのに
普段の移動にはバスを使う・・という・・
無駄については一切妥協しない、という雰囲気の
このマダムから発せられたその言葉は
当時の私の中で常に忘れられない言葉の一つとして
ずっと残っていました
なるほど・・・
しかし、たまに訪れる大きな都会の網の目のような
この2階建てバスを利用する、
度胸も勇気もなかった当時の私には
何時かこの2階建てバスだけの移動で
いつか!ロンドンを制覇したい!という
方向音痴、英語会話理解力不足を承知の上
途轍もない野望に抱いたことは言うまでもありません・・
オイスターカードを利用すれば
1日バスだけ乗車で移動ができれば
何よりもお財布に優しいことも!
また、ロンドンの街中を見ながら自分が今どこに居るのか?を
確かめながら進むことができる・・
先ずは滞在している宿からの案内になりますが、
それ以外のお宿(場所)からでも
(バスは様々な場所を通っていますので
途中乗車できる場所からでも)
それには先ずお薦めしたいのは
何よりも頼りになると思っているのは
ロンドンのツーリストインフォメーションでいただける
バスマップ
これはロンドンの中心地のみのバスマップ
ゾーン1での御滞在の方はこれ1冊で!
現在はスマホなどの情報で事足りるかもしれませんが、
実際にこの1冊には沢山の情報が詰まっていて
計画するにも解りやすい、私にとっては無くてはならないものです
先ずは大きな駅のインフォメーションでいただきましょう
では、この”ぐるぐる ロンドン”を
ご一緒に愉しんでいただければうれしいです
:: ミセス・ハリガン宅からポートベローまで ::
24番、23番バス利用
この夏2015年7月に猛暑苦しい日本から
一気に涼しいロンドンの滞在で
翌日から更に気温の低い湖水地方へ向かう私が
ここ何年もなかった苦境は
持参した荷物が余りに「夏用」
頭で解っていても旅の衣類の選択は毎回難儀
東京33℃発、ロンドン23℃着
どこかでセーターは手に入れなければ・・
湖水地方の次は更に北へ進む行程は
ここロンドンで防寒着を手に入れなければ
この先衣類を買える場所はなし!・・
と、いう訳で
滞在していた宿ミセス・ハリガン宅から
平日(マーケットの無い日)のポートベローで何か買えないか?と
家の前から出ているバス
24番バス始発から目的地へ向かいました
これはバスマップからの地図で
出発地点はここからになります
平日のポートベローを見たい気もあり、
また、地下鉄を乗り継ぐよりも
バスだとどこまで行けるのか?試してみたかったのです!
出発地点のバス停は24番バス始発から2つ目のバス停
Grosvenor Rd.,から
その始発バス停から来るバスが見えます
先ずはこのバスに乗り込み
ヴィクトリア駅を乗り越します
(ヴィクトリア駅周辺御滞在の方はこの駅周辺のバス停より
御乗車くださいませ)
左は2階席1番前に乗り込んだ風景
Grosvenor Rd.,
通りの左右の青い部分は自転車レーンです
右の写真はもう何年かかっているのかな〜と
毎回思うヴィクトリア駅前の工事
今年夏はここはバスターミナルだったはず・・
どう変わるのか?が楽しみですが、
このバスルートもこの工事により変わり
そして、24番バス停もしばしば場所変更になります+
そして、このヴィクトリア駅を大きく迂回すると
この24番はロンドン観光地で
常に上位に輝くウェストミンスター寺院へと行きます
入場するための行列がなくなることはありません
ウェストミンスター寺院の並びは
ロンドンのランドタワーとも言うべき
”ビックベン”
地元では誰も改名したエリザベスタワーとは言わず
やっぱりビックベン以外の呼び名はありません
24番バスから見るビックベン
ウェストミンスター寺院、ビックベン、国会議事堂(ちょっぴり)と
車窓から見て
ウェストミンスター橋の手前で大きく左折して
このバスはこの国の首相が住む
ダウンニング街、Horse Guards(王室騎兵隊本部)を
通り沿いに眺めることができます
馬上で門を守る兵士の前で記念撮影する観光客は後を立たない
そして、突き当たりは人がいつも賑わっている
トラファルガー広場(&チャリングクロス駅)
こちらで24番バスは下車します
24番バスを下車したバス停から
少し戻るような形で横に走る大通り「STRAND」を渡り、
渡ったら通り沿いに50m程歩くと
Charing Cross駅前に出ます
レノアールの十字架(レプリカ)の後ろ
チャリングクロスホテルの下
チャリングクロス駅があります
今度は23番バスに乗り継ぎます
24番バス下車場所と23番バスの乗車場所のバスマップ
バス停はこのレノアールの十字架を目印に
ほぼこの前にバス停があります
このバス停は10路線のバスが止まります
(ナイトバスも運行)
このStrandは非常に車が渋滞する場所ですが、
バスは比較的頻繁に着ます
バス停で待つこと約5分
バスは比較的続いてきます
このバス停から乗り込んで一つ目の停留場は
24番バスで下車した「トラファルガー広場」
しかし、24番とはまったく違う場所での停留場は
この広場の広さを象徴しているようで・・
同じ停留場でもバス路線によって乗下車場所がまったく異なることに
慣れないバス利用は要注意です
それでも、地上なので明るいうちは
外の景色を一旦見渡すと
自分の居る位置が解るかと思います
The Mallの門が正面 右方向にトラファルガー広場
トラファルガーのライオンとその先はナショナルギャラリー
23番バスはトラファルガー広場から右にピカデリー・サーカスを目指し、
ロンドンの中心地リージェントストリートへ入っていきます
大きく湾曲した白亜の建物が続くRegent Street
この湾曲した美しい町並みを見せてくれる
リージェントストリートは元々商業施設通りとして整備されたので
住居としての使い方は一切されていない
世界の大通りとしても珍しいそうです
この通りはバーバリー、アクアスキュータム、リバティーなど
英国誇る名高いショップが軒を連ね
通りの左右はとても見ごたえがあります
組み木の美しい英国代表するリバティプリントのリバティ
そして、東京渋谷のスクランブル交差点を模した
ロンドンでも初のスクランブル交差点
Oxford Streetを左折します
数年前の年明けのスクランブル交差点
珍しく人通りの少ないオックスフォードストリート
正しくロンドンの大動脈をされる大通り
人通りと車の量がロンドン最大級とされるオックスフォード・ストリートを
まっすぐに進みます
この通りはイギリス内のデパートの本店が並ぶ
ショッピング通り
ハロッズの次に大きなデパート、
マークス&スペンサー、セルフリッジ、ジョン・ルイス、
デベナムズ、ハウスオブフレイザーが軒を連ねます
左はセルフリッジ、右はジョン・ルイス
このオックスフォード・ストリートとボンドストリートの間は
常に渋滞状態でここだけは下車して
歩いた方が早い!と思うくらいの時間帯、季節があります
地下鉄Bond Street駅
ロンドンの高級地区Mayfairにも近い駅
Oxford Street沿いの地下鉄駅として
このBond Streetは
いつもそのショッピング客で賑わっています
この駅を過ぎると次の地下鉄駅としては
Marble Arch駅と続き,
ハイドパークのはじっこを
右折してEdgware Rd.,を入ると
突き当たり右はEdgware Rd.,駅、
左折はPaddington駅を左に曲がります
2階建てバスの前から見ていると
本当にロンドンの道は狭く感じます
そして、大きな鉄道駅でもあるPaddington駅
こちら側が初めて 古いけれど堂々としたパディントン駅舎
パヂィントン駅をぐるっと回るようにして
今度は御なじみの出口に出たと思ったら
(いつもはユーストン駅方向へ出るので・・)
反対側左方向のBishop Bridge Streetへ進みます
この通りをまっすぐに進んでいくと
ポートベロー・マーケットから少し外れた閑静な住宅街の通り
ちょっとお洒落なショップが並ぶ
Westbouneという通りに出ます
ポートベローへ行くために下車する目的地は
このWestbourneの通りのバス停です
そのためバスの行く方向を確かめながら
だんだん目的地に近くなった時に
ドライバーさんへ確認しておきます
そして、目的のバス停に到着した時
ドライバーさんから「ここだよ!」と教えてもらい、
下車しました
下車したバス停の名前は
「Colville Rd..,」
通りの名前はWestbourneなのですが、
この停留場はこれから右折して入る小さな通り名が
Colville Rd.,なのです
下車場所がわかりづらい時は
ドライバーさんに確認しましょう!
目印としては変わっていないこの通りの中央分離帯にある
花屋さんです
中央分離帯の花屋さん
バスを降りた通りをバスの進行方向方面を進んで
一つ目の四つ角横に走る通りが
目指すポートベロー(Portbello Rd.,)です
マーケットの行われていない平日の実に静かなこと・・・
WestbourneからPortbello Rd.,に入ったところ
マーケットの案内もあります
毎週土曜日に立つマーケット日にしか
オープンしないショップもありますが、
平日でも開いているお店は勿論!あります
そして、この平日でもマーケット日より価格なので
ここでのお買い物は掘り出し物なら
リーズナブルなものが見つかることも多いです
今年のマーケットでよく見かけたのが
この可愛らしい女子のワンピース
お手ごろ値段で£20.00〜
1枚あると重宝しそうなワンピースで
大人気でした
常設のショップで購入したのは
セーター1枚と2枚の大判のストール
セーターは£10.00
大判のストールは2枚で£6.00也
グリーン地のものはダルメシアン柄、
白地のものはバラ柄
1枚£3.00はとてもお得でした
マーケットの時は人だかりが出来ていた
クレープ屋さんは
それでも閑散とした通りでは目立っていました
いつもドアの外まで人で一杯のあのお店!と思い、
1度入ってみたかった「GAIL'S」へと向かいました
2005年ハムステッドからスタートした
最初は2人の若者から
パン職人による美味しいパンを!というコンセプトで
今ではロンドン市内に14店舗、
またWaitroseのパンコーナーでも見かける程
GAIL'Sのパンは人気です
このポートベロー(Notting Hill店)で初めて見かけてから
人がいつもドアまで溢れていたので
通りすぎてばかりでした
GAIL'S
住所 | : | 138 Portobello Road, London W11 2DZ TEL: 020 7460 0766 |
|
Open | : | 月曜-金曜日 07:00 - 19:00 Saturday 7am - 8pm Sunday & bank holidays 8am - 8pm *12月25日、26日はお休み *12月24日から1月1日までは通常の営業時間とは異なります |