カーディフのB&B



 


英国の中でもロンドンに次いで訪れている街と言えば
北の国のエディンバラ
そして今回ご紹介のもう一つ、
カムリの国の首都・カーディフになります


英語とは異なる文字と文化を持ち
長い歴史の間も現在もイングランドと一線を引いた
“うさぎの国のおなか部分”


ウェールズの場所
英国内のウェールズ


1999年にはウェールズ議会が設置され、
一時は継承に危ぶまれたウェールズ語も
義務教育から改めて文化継続のため教えられるようになり
以前からこの国に入ると言語標識の2段(英語とウェールズ語)は
この国に住む若い世代も使い分けることができるようになったそう・・・




学生時代から夢中になって読んだ作家
日本の黒姫に移り住んでしまったC・W・ニコルさんの御国が
このウェールズということもあり、
アカデミー賞で数多くの部門で受賞した
J・フォード監督の『我が谷は緑なりき』の舞台でもあり、
また、ラグビーが盛んであるということもあり・・・
私にとっては訪れる前から
“他人とは思えない”
そんな国の一つです





カーディフ城の入り口
観光客で賑わうカーディフ城の入り口


カーディフは先のロンドン、エディンバラに比べると
街の中心部は比較的小さめで
そして、ここ数年で最も発展の成果が目まぐるしく、
訪れる度に広く新しくなっていくように感じます

それは、“・・・緑なりき”の映画のように
ついほんの数十年前までは炭鉱の国としての印象が強く残り
観光というよりは産業、工業の方が前面に押し出されていること
中央駅付近にはビジネスホテル的な宿泊施設が建ち、
観光客の好みそうな宿泊施設B&Bが立ち並ぶ通りは
駅から離れた場所に密集していることからも
伺い知ることができます

元々様々なスポーツが行われる国ではありますが
その中でも何と言ってもラグビー

カーディフ中央駅を降り立てば

正面にはすでにこの国誇る最大のスタジアム
ミレニアム・スタジアムが聳え立ち、
駅の反対側はこの国のナショナルチーム
最大スポンサーでもあるBrainsの工場

市民の日々のショッピングの中心である
アーケード内に建つ銅像もラグビー選手、という

この国の少年達が数多く先ず最初にあこがれるヒーローは
『レッドドラゴン』のユニフォームを着た選手達・・というお国柄


ミレニアム・スタジアムの前身
今は無きアームズパークのグラウンドを
気さくに案内してくれたことにとても感動した・・・
そんな最も思い出深い街でもあります



カーディフ駅構内のラグビーチーム・前主将 ガレス・トーマス
カーディフ中央駅構内にラグビーワールドカップのポスター
ウェールズ代表の前主将 ガレス・トーマス



観光のみならず
ラグビーや様々なスポーツ観戦や
ビジネスに
英国内での違う文化を持つ
この国の首都・カーディフ

ロンドンから鉄道で約2時間ちょい
カーディフ中央駅からほど近い
便利なこの街のB&Bをご紹介いたします





                      




【カーディフのB&B事情】



この街に初めて訪れて滞在したB&Bは
中央駅から徒歩約20分以上もかかる
Cathedral Roadという
B&Bや小さなホテルが並ぶ通りでした
もう20年近く前になります

cathedral road
Map



  


この街はタフ河という大きな河が流れ、
その河沿いにミレニアム・スタジアム、
カーディフ城に隣接する美しい公園ビュート・パークがあります

このビュート・パークの河の対岸側がこのカセドラル通りの裏側に当たります

20年近く前に訪れた際お世話になった小さなB&Bへ
その後数年たって再び向かったのですが、
すでにB&Bのご家族は引っ越してしまい
お宿もなくなってしまいました


そうして数件先の新しい小さなホテルに1泊したのですが、
素晴しい屋根裏部屋で
すっかりと気に入ってしまいました







しかし、如何せん・・・近道に裏側のパークへ出て
河沿いを駅まで徒歩でも20分以上かかる場所

荷を担いでの駅までの道のりは
私にとっては長く長く感じられたものでした





それでも、居心地の良いお宿に勝るものはなく
9月のワールドカップに向けて
その9ヶ月前に訪れた現地リサーチでは
その期間この通りのホテル・B&Bはことごとく
すでに「No Vacancy」




そんな先が本当に埋まってしまっているのか・・?と
ホテルスタッフも何度も予約台帳を見直し、
その日をカレンダーで見直して首を振る・・・
そう4年に1度のラグビーワールドカップが
ここカーディフで行われる前後の日程は
全て部屋が満室
チケット発売と同時に電話が鳴りっ放しだったと話してくれた、
そんなB&Bのホストレディもいました




そうして、この通りの最後まで行き着いても
滞在したかった日程は全て満室と解ったこの晩に
泣く泣くこの通りでのお宿を諦め・・・
たまたま宿探しなどが目的で駅近くが良いや、と
初めてこの今回ご紹介のお宿に滞在していた時、
スタジアムの対岸のこんなに条件の良いこのB&Bも
聞くまでもなくその日程は満室だろうと
半ば私が諦めた様子で足が棒になったその晩に
スタッフのロスにこぼすと
「うちはまだその時期は予約を取っていないもんねー」という
彼女のいたずらっぽい顔にすがってしまったのでした・・・

このお宿は最大3ヶ月前からでないと予約を受けないそうです
何故?とロスに聞いたら、返ってきた返事が
“私はそんな先まで生きていないかもしれないもんね〜”
・・・・・・

・・しかし、ステファンに聞いたら
先過ぎる予約はとかく変更、キャンセルが多いそうです・・
旅行会社として、その意見には納得!
とても手堅い方法を貫いているのでした・・・


ロスと私
小柄なロスと一緒の私
こうすれば一緒に写真が撮れる!と
ロスが言ったので、撮ったけど・・・私の顔切れました・・・

そして、私の方がそうとう顔でかいやんけっ


まあ、その時は私のしつこい懇願に負けたのか、
あまりに私の様子が哀れだったのか・・・?
ロスの口利きにステファンも承諾してくれて

9月のラグビーワールドカップ大会時にも
めでたく2度も居心地良く過ごさせてもらいました




この街でのB&Bで中央駅から徒歩約10分
こんなに近くて体に楽なお宿はこの街ではありません

ですから、朝食時になるとダイニングルームには
男性客のビジネスマンらしき方々も多く見受けられました

そして、ミレニアム・スタジアムは間にタフ河を挟んでの対岸、という
素晴しいロケーションにあることも何よりです



滞在した部屋から見えるミレニアム・スタジアム
滞在した部屋から見えるミレニアム・スタジアム




そのお宿の名前は
『オースティン・ゲストハウス』
Austins Hotel - Cardiff



オースティンゲストハウス


大きな体ステファンと本当に小柄なロスことロザヴィッタの二人が頑張る
ビジネスマンにも人気のゲストハウスです







最初に泊まったのは実は本宅?の別館との言うべき
同じ並びの2件先の家でした


寒い1月でしたが、家中廊下のヒーターまで1日中つけていてくれたので
とにかく快適な暖かさのあるゲストハウスで
共同のバスルームも清潔そのもの


その時はシングルルームでシャワー付きのお部屋の頼んだので
そのバスルームを使うことはなかったのですが
共同でも良かったかな・・?とすら思いました




下の部屋はロスに最初案内された時
何か狭いかな〜と言う印象でしたが、
実は滞在している内に
機能的で実はとても居心地が良かったのです



シングルルームのベッド
すっきりとした清潔感溢れる色合いのシングルベッド

部屋に用意されたお茶セット

部屋に用意されたお茶セットとテーブル 

部屋の中のシャワーブース
部屋のシャワーブース

縦長の部屋だったけれど
ドアの手前にはちゃんとチェストもあり、
その前では荷物を置くスペースも充分あり、
ヒーターも良く効いていて・・・とても暖かかった・・・


何よりもお茶は充分、ものを書くためのテーブルがあり、
テレビもベッドに居て観るように設置されていて
この部屋で陽の短い冬を早めに帰り
シャワー後ののんびりした時間をビールを飲みながら
過ごす時間の快適さは自宅に居ても換わりないようにも感じていました



ウェールズの最大ビールメーカーBRAINS
ウェールズに行ったら絶対にこのメーカーのビール
ラグビーチームの最大スポンサーでもある
BRAINS




ただ朝食は母屋とも言うべき2件先の家へ出向くことになったけれど
表に面した窓からはやっぱりスタジアムが見えて
夜はとても眺めが良かったのです

 








そして、2度目は前回部屋を見せてもらって一目で気に入った
屋根裏部屋
ちょっと贅沢な広さでしたが
何しろ1番最初にロスが見せてくれた部屋でしたから
もうこの部屋ーーっって決めました


斜め上の窓からはスタジアム
もう!最高のロケーションで
この部屋での滞在は半年以上待った甲斐がありました

窓から見えるスタジアム
窓から眺められるミレニアム・スタジアム


大きなベッドにこんなは扉のあるシャワールームとトイレ&洗面台

屋根裏部屋

ダブルベッド&エキストラベッドもある3人部屋だったらしい
ベッドの横はシャワールーム
右は窓辺のチェストとテレビ
斜め窓

右の窓に掛けた洗濯物は外からこの家を見た時に
鉄片の窓から見えましたので
ちょっと恥ずかしかった・・・ですが・・・

部屋のお茶セットと大きなテーブル
相変わらずのたっぷりのお茶セットと大きなテーブル

そして、何よりもこのお宿が“この街らしい”と思ったのは
B&Bには珍しく朝食が7時から食べられること
(普通のお宿はだいたい8時くらいから・・だから)

これはビジネスでこの街に訪れる
出張人御用達のB&Bであることを改めて感じさせるものでした


朝食ルームの朝のテーブルセッティング 
あっさりとした清潔感溢れる朝食ルームのテーブルセッティング



このようにあっさりとしたテーブルですが、
如何にも無骨な大きな体のステファンらしい
セッティングと色合いです


奥のキッチンではその彼ともう一人のお手伝いの女性で
ゲスト達のリクエストの朝食を作り
これから仕事に観光に出かける私達を待たせることもなく
手際よく次々に定番の朝食を出していってくれます


       
   

そのお茶やトースト、出てくるメインのお皿を
小さなロスが
次々にテーブルに置いてくれる彼等のコンビネーションの良さは
正しく忙しい「街」の朝食風景と言った感じ





彼等のお宿に滞在して朝食時間で予定に遅れる、ということは
先ずはないでしょう














こんな良いロケーションで
しかも重たい荷を担いで駅から遠距離歩かなくても済む、という
私のような怠け者にはぴったりのカーディフのお宿
如何でしょうか・・・?

オースティンの玄関から
宿の玄関からの風景


最初まったく教えてくれる言葉が聞き取れなくて
このばあちゃん、ウェールズ語か・・??と思ったら
実はウェールズと独逸訛りの英語だった
いつも小さな体で元気良く世話してくれる
ロスに会いに再びこのお宿へ訪れようと思っています

(本名からも解るように実は独逸が本当のお国とあとで教えてくれました)


滞在するお宿が良いな〜と感じるのは
その施設が居心地良いのは当然だけれど
やっぱり1番気持ちに染みるのは
そのお宿のオーナーさんやスタッフさん達

ウェールズではどんなタイプのお宿でも
気持ち良く過ごせます
皆暖かくて、親切で、そのお国柄を存分に発揮してくれます


ラグビー大会当日のストリートミュージシャン
歌が大好きで陽気なウェールズの人々
ラグビー大会当日のストリートミュージシャン


カーディフのみならずウェールズでのご滞在においては
旅する人たちはお宿において苦労することはないだろうな〜と
私はこの国を何度訪れてもそう思うのです







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