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2010年冬の旅でとにかく行ってみたかったのが
今回は北の国
スコットランドの首都・エディンバラでした
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18世紀初頭にイングランドに併合されるまでは
徹底的に独自の王国に誇りを持ち
その併合に抵抗していた北の人々のド根性は
先ずはこの街を訪れると肌に感じます
それはこの街エディンバラ・ウェバリー駅に列車が到着し、
駅構内を出てすぐに見える
岸壁の上に聳え立つエディンバラ城の
決して暖かそうには見えない風貌と古く黒い旧市街の佇まい

夜のエディンバラ城(と、言っても17時くらい)
街に到着した際の様子 ニュータウン プリンセィズ・ストリートから
また「ニュータウン」と言われても
未だ普通の人々が住まう古い街並みから
頑固で無口な北の民族の結束を見せ付けられるているような錯覚にもなります

ニュータウンの古い街並み続くシャーロットスクエアに面した
ヴィクトリア時代の建物
“北に来たな〜”と感じる
この瞬間から何度訪れても新鮮な・・・
そんなこの街が
実は英国の中では1番好きな街になります
寒い北では1年で最も陽の長さが短いこの時期
しかし、国本来の顔が見ることができそうで
北の国への旅は冬!
昨年は雪で列車が動かず、諦めたこともあり
今年こそは!と楽しみにして訪れたエディンバラ![]()
今回はこの度1番の掘り出し物!
エディンバラの居心地の良いB&Bをご紹介いたします![]()
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【 エディンバラのB&B事情 】

英国は4つの国連合王国
その内イングランドに次いで大きな国となるのが
スコットランド
そのスコットランドの首都エディンバラは
その中心となる鉄道駅はウェバリー駅という駅になります

入り口は沢山ありますが、こちらもウェバリー駅への入り口の一つ
後ろに聳えているのは“バルモラルホテル”
街の中には地下鉄はなく、
その鉄道と街の中を網の目のように張り巡らされたバス路線が
主な交通機関になります

市内を走る路線バス会社“ローザンバス”のオフィス
ウェバリー駅入り口にあります
ここでは様々な割引チケットや情報が入手できます
市内での足はこの路線バスを利用すると
楽かもしれませんが
主な観光はこのバスとご自身の足のみで充分まわることが可能です
しかし、私自身はこの古い街を歩きながら見て歩くのが好きなので
殆ど路線バスを利用することはありません
例外は荷物が大きいこと、
体調がすぐれない時(今まではありませんでした)、
年老いた母と一緒の時、のみ・・・

通りに出ると見えるエディンバラ城
バスに乗ってしまうと通り過ぎてしまう風景がもったいなくて、
ついつい歩いてしまいます
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そうは言っても、なるたけ滞在するお宿は
街の中心となるウェバリー駅から近い場所が希望![]()
しかし、その路線バスが頻繁に利用されること、
観光目玉でもあるエディンバラ城に近い場所
(ウェバリー駅から徒歩20分はかかります
その裏手となるとニュータウンへはちょっと遠いかな・・・)
はたまたお隣の鉄道駅ヘイマーケット駅くらいまでは
通常案内されているのが
「エディンバラ中心地」

思う私の中でのエディンバラ中心地範囲
上記のエディンバラ中心地の地図は
常々思う歩ける範囲の中心地
しかし、それはウェバリー駅からの視点で考え、
自分なりに歩ける範囲になりますので
それぞれその範囲は異なると思います
何故ならば駅からオールドタウンへは昇り坂
オールドタウンはアップダウンが多いのでマップからの距離のみでは伺えません
ですから、ガイドブックや案内所での
街の中心地とされている場所でのお宿は時として
初めて訪れた方々にとってや私の思うところでは
ちょっと遠い・・・・![]()
もっと“中心地”でのB&Bはないものか・・?が
長年のテーマです
まだまだ紹介されていないお宿が沢山詰まっていそうな街の様子に
訪れる度に自分なりのお宿を求めていたように思います
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場所、お値段、当たり前だけど居心地の良さ
(暖かいお部屋か、お湯は出るか?お茶はいただけるか??)などで
ホテルではなく
やっぱりB&Bにこだわると
奥深い街の一つです!
今回滞在したお宿は今後もしかしたらこの街の常宿になるかもしれない、
あったかいB&Bをご紹介します![]()
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冬に滞在しても暖かい!
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【 Mrs.Liz・Collieのお宿 】
スコットランドツーリストボードでゲストハウス2ツ星のB&B
★★

最初に住所を見て、
こういう住所の番号のつけ方もあるのだ・・と初めて知りました
ジョージアンタイプの建物の半地下住宅になります
| 住所 | : | 37 Howe Street Edinburgh City of Edinburgh EH3 6TF Scotland Map ※上記のGogle Mapへ住所を入力をして、ご確認をお願いいたします |
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| 料金 | : | お一人様£40.00〜 お二人様£50.00〜 *但し、シーズンにより料金は変動します 必ずご確認くださいませ |
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| 行き方 | : | 路線バス29番(プリンシィズ・ストリート沿いバス停より) Howe Streetバス停下車1分 又はウェバリー駅より徒歩15分 |
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| お申し込み | : | 電話番号:+44-(0)131-557-3487 又はinfo@visitscotland.com ★2016年10月現 こちらでのご紹介がなくなっております お手数ですが、下記お電話にて御確認をお願いいたします +44ー(0)8452255121 *Visit Scotlandを通してのお申し込みの場合は手数料£4.00加算 |
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| 部屋タイプ | : | キングダブルサイズのお部屋1部屋のみ プライベートバスルーム利用(バスタブ、シャワー付きー但し固定) |
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| 部屋のファシリティ | : | ティー&コーヒーセット、テレビ、ドライヤー、シェーバー付き |
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| 特別な手配 | : | ベジタリアンミール可能 ランドリーリクエスト可能(有料です) |
予定よりも早くエディンバラに到着した私を出迎えてくれたのは
昔話に出てくるような白い髭の背の高いおじいちゃんと
ニコニコした可愛らしいおばあちゃんでした![]()
“始めまして、Mrs.Collie,Mr.Collie”と挨拶すると
“ビルとリズよ”と教えてくれて
ようこそ!とお二人の暖かい笑顔は
ロンドンからの長い時間をかけても良かったなーと思わせてくれました![]()
そんなお二人からお部屋を案内されて
先ず驚いたのは、その広さ!
ひろっっ!!

ドアからベッドまでが広々、
部屋の中心にはキングサイズのダブルベッドが置かれ、
大きなチェスト、鏡台、暖炉、小さいけれど機能的なテーブルに座り心地の良い椅子、
部屋が大きいからと
すぐにビルおじいちゃんがわざわざ運び込んでくれたヒーターは更に暖かく・・
そして、リズおばあちゃんは若い人は必要よね!と
お水も運んでくれました![]()

大きなキングサイズのダブルベッド
ベッドカバーの下は
暖かくて軽い毛糸で編んだ手編みの大きな掛け布団(カバー?)
![]() 大きな部屋のドアの横に大きなチェスト 中にバスローブがかかっていました |
![]() 小ぶりのチェストとドライヤー、椅子 テーブルの上にはチョコと飴が・・ |
![]() ベッド脇の本棚の上には毎日代えてくれるお水 |
![]() ティー&コーヒーセット |
ちょっと変わっていたのが、
大きなチェストの中にはバスローブが入っていました
余り使わないんだけど・・と言うと
使うのよ、と次ぎに案内されたのが
お部屋を出て廊下を進み、玄関脇の大きなバスルーム
“廊下を歩くから必要になるわよ”
確かに「プライベートバスルーム」なので
お部屋に付いている、
又はお隣の場所と思っていましたが・・・
ゲスト専用であれば
それが“プライベート”
部屋から出るためにビルと会うことあるかも・・という
配慮からの彼等の心遣いに嬉しくなりました![]()
今までホテルにあってもサイズが大きかったり、重たかったり・・と
使う機会はありませんでしたが、
今回はそんな用意に嬉しくて日本のどてら感覚で使わせていただきました![]()

![]() バスタブとシャワー シャワーは固定式だけどたっぷりとしたお湯が出ます |
![]() 毎日新しいタオルに替えてくれました バスタオルとフェイスタオル |
![]() 大きなバスタブとバスマット |
![]() トイレと洗濯機(?) リクエストするとお洗濯してくれます(有料) |
バスルームも広くて
ヒーターが1日中付いているので
とても暖かいです

そして、何よりも嬉しいのがたっぷりとした
熱いお湯が出るので
バスタブもシャワーも暖かく
小さなお洗濯もここで干したりしました
ここには載せませんが、
ビデもあり様々なところでの配慮に驚きました
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実は旅に欠かせないのは
小さな衣類のお洗濯
それぞれかとは思いますが私は
日々小さなお洗濯は必ずお宿で毎晩行います
(お宿によってはそれを嫌がるホストもいらっしゃいますので注意が必要ですが・・・
でも、旅をしていて不可欠なことなので
逆に嫌がるホストのお宿は遠慮します)
そうするとバスルーム、お部屋のヒーターの状態は
すぐにチェックします
特に冬はヒーターが弱いと大変です

こちらのお宿はこんなに大きなヒーターがあり、
一晩で充分に乾いてしまい、
またバスルームにも完備されていたので
本当に助かりました
加えてパジャマのお洗濯をお願いしたら、
(有料の案内があったので)
朝出して、部屋に帰ったらもう出来上がり、
しかもこんな小さいものだから・・・とサービスしてくれました![]()
(その分はお部屋を出る際にチップとして置いておきました)

さて、B&Bというからには
重要な“朝食”です![]()
ロンドンのガイドさんに言わせると
“B&B”と名乗るからには朝食は自信を持っているのよ!
だから、ロンドンのホテルは朝食出しても
B&Bとは言わない・・・そうだ・・
確かにロンドンのホテルは朝食がついているけれど
リーズナブルホテルの朝食は決してお薦めできない・・・![]()
前の晩にリズおばあちゃんは
朝食は9時だけれども
食べられないものがある?と訊ねられました
何時ものように“ベーコン、ソーセージは抜きで!”
ベジタリアンではないので
卵はいただきます、と・・
楽しみに翌朝教えてもらったダイニングへ行くと
こんな用意がありました

左手奥は2種のコーンフレーク
オレンジジュース&ティーセット
タータンチェックのテーブルクロスに真っ赤な布ナプキン

ねこのステッチが入った、汚せないような可愛らしいナプキン![]()
![]() たっぷりの濃いお茶が入ったポット |
![]() 実は少なめ、と頼んだトースト |
そして、肉類を食べられない私のためのホットミールの一皿は・・・

ビルおじいちゃんがエプロンをして
一つ一つ運んでくれるのですが、
“熱いからね!気をつけて!”と言いながら、
お隣のキッチンからリズおばあちゃんが出てきて
“ベーコンの代わりにポテトで良かった?”と
大きな声で話しかけてくれる・・・
つい嬉しくて・・“いただきます!
”合掌!!
トマト、フライドエッグ、マッシュルーム、ポテト
どれもほんのり薄味がついているので
テーブルのお塩、胡椒もいらないくらい美味しゅうございました![]()
こんな瞬間が“B&Bで良かったな〜”とつくづく思う瞬間です![]()

これがB&Bどうどうのフルブレックファーストです!
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実は最後の朝はロンドンへ戻るために
朝5時半にはお宿を出なくてはなりませんでした
そのためにその朝の朝食はいらないから
鍵だけ部屋に置いていくね、と
到着してすぐにお二人に話したのですが・・・
すかさずリズが“ビルは支度するから5時に用意するね”
さすがに驚いた私は“早すぎるから・・”
ビルは“ホットミールはできないけど、大丈夫。
暗い過ぎるし、危険だからタクシーも呼んであげよう”
タクシーを5時半に呼んでくれて、
最後にビルおじいちゃんは何時ものエプロンをかけて
5時に朝食を用意してくれました

ホットミールがないから、
トースト多めに焼いたよ!
まだまだ外は真っ暗でしたが、
タクシーが来るまで
このお宅で過ごせた3泊を振り返りながら
しみじみ・・だから、北の国って大好きだ・・と
かみ締めていました

ありがとうございました!
タクシーから見ていたら
真っ暗な外でずっと見送ってくれた
ビルおじいちゃん
きっと次ぎのエディンバラ滞在も
このお二人の暖かいお宅へお邪魔するでしょう![]()
Very very thanks to Mr.&Mrs.Collie

“また来るね!”
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