やさしい個人旅行のすすめ【4】





このサイトを開いてから、そして現在も嬉しいことに皆様からのお問い合わせで1番多いのが
今回の宿泊施設
『B&B』について、です

私が約20年前に初めての海外旅行で宿も決めずに飛び出した旅の中で
その後の私の人生の方向性を決めた一つの要因でもあった・・・とも言えるこの宿泊施設

日本で言う民宿と言ってしまえば1番近いのかもしれませんが、
しかし・・個人の家の空いている部屋・・しかも・・以前その部屋にいた娘さんの使った家具などそのままの状態で
まったく見知らぬ旅人に貸してしまう・・その太っ腹・・というか・・?
神経を使う場所が私達日本人とはまったく違うその国の方々に借りておきながら、
頭をひねったのはきっと私だけではないはず・・

しかし、この宿泊施設は彼の国の公認施設にもなっていて、
我が国の民宿とは圧倒的に違うことはその名の通り
B・・BED(ベッド)とB・・BREAKFAST(朝食)だけの提供
はっきりしていて、わかりやすいですよね

 ですから、一般家庭でも成人し、家から独立していった子供たちの部屋を使ってもらおう、とか
普段あまり使わない一部屋をゲスト用にしよう・・とか、
様々な考えで中には合理的とも思える考え方で部屋と朝食を提供しています


それが、この国発祥とも言える宿泊設備です






【ステップ3】

宿




たかが一晩・・されど一晩・・・
旅に出たら、私はお宿に関してはとてもシツコイくらいこだわります
それは日常では在り得ない、大事な1晩だからです
1日沢山歩き回った後にくる疲労感を癒してくれるのは・・・その晩の眠る場所
その寛ぎ感は翌日にまでとても大きく影響します

ベッド&ブレックファースト
(B&B)
 英国を代表する宿泊施設
 ご存知一般家庭の現在使用していないお部屋を提供しています

 何と言っても全てはオーナー次第・・のこのお宿、
 年間通しての営業がされていない場合も多々あります・・・
 もちろん料金も様々です




その3

B&B





このサイトでご紹介している個人旅行においての宿泊先としては、最もご利用が多いかと思われる宿泊施設です
ご自身でご旅行を作ろうとされる場合は航空券の次に、ご手配されるのは宿泊先だと思いますが、
パッケージツアーのような旅の形態ではほぼ使われることのない宿泊施設でもあります


それは個人の所有される1件の家で提供できるお部屋には限りがあり、
また宿泊の際にお世話をして下さる・・・と言っても、
マナーハウスやホテルとは違ってスタッフはその家庭のマダムであったり、ご主人であったりするので
当然『サービス』ということに関しても、その両者は全く違ってきます

提供できる宿泊施設設備の、トイレ・バス・シャワーなども各部屋にはなく、
そのご家族や他の宿泊客との共同利用の場合も多く、
プライバシーなどについては選択の余地がない施設も数多くあります

また、上記のことも含めて価格的には低価格である為に、旅行会社は手数料を見込むことができませんので・・・

旅行会社の提供するパッケージツアーでのご利用ではこの宿泊施設タイプは当てはまりません






上記でもご案内したとおり、その名の通り『B&B』とはベッド朝食だけの提供であり、
極端なお話し・・・
その2つ以外の提供に関してはオーナーサイドはお世話をする義務はない・・と言っても過言ではありません

しかし、根強いこのB&Bの人気の一つはなんと言ってもそれぞれのオーナーの『ホスピタリティ』に尽きます





彼らには彼らの生活があるにも関わらず、
私達ゲストに対してその時に出来る限り手助けをしてくれるからです


HOSPITALITY・・・親切にもてなすこと、歓待

様々な施設を選ぶことが出来るのが、私達のそれぞれの個人旅行です





【B&Bのそれぞれ】


トゥルローの宿でのウェルカムティー

お宿に着くと、先ずはお茶でも・・・・ロイヤルアルバートのティーセットで 
『ようこそ』のお気持ちです








wisteria cottageのバスルーム
wisteria cottage バスルーム

B&Bのゲスト用のバスルームの飾り棚・・・ゲスト専用でしたが、他のお客様との共同利用
このお宿はシャワールームのみでした








トゥルローの宿入り口正面 トゥルローの宿のベッドルーム

チョッと大きめの地方都市のB&B 表に看板も出ていない場合もあります
左のそのお宿のシングルルーム・・・きっと女性だったから、このような可愛らしいベッドカバーを用意してくれたのでしょう







B&Bのあれこれ

@ 街のB&B ロンドンなど、地方の大きめの街では小さめのホテルでも『B&B』と証しています
それは、私達の描いている現地に住む方々の一般家庭の一部屋をお借りする・・という
宿泊施設とは若干違うことも多くあります
確かにホテルも「ベッドと朝食」かもしれません・・・
英国式のB&Bをお選びの場合は大きな街に於いては中心地ほどその傾向があります

逆に大きな街でも中心地から離れた方が治安も良く、一般家庭でお部屋を提供している家庭が
多い場合も見受けられます
大きな街になればなるほど中心地のお宿を見つけるのは難しいのでは・・?



A カントリー
サイドのB&B:
やはり、この宿泊施設は残念ながらカントリーサイドへ行けば行くほどその真価を
発揮してくれるのでは・・?と思わずにはいられません・・・

公共交通機関に便利な場所にも必ず1件はあるかと思います
何より街よりも家の大きさが広々としているし、オーナーのこだわりが垣間見られるのもやはり・・・
カントリーサイドのお宿

また、もし車での旅であれば人里離れた場所にもある『ファーム・コテージ』という
農場でもお部屋を提供していて、本場のプチ農場生活も体験することも可能です
バスなどを利用してそのようなお宿を目指したら、1泊ではもったいない・・是非連泊を
お薦めします
朝食のボリュームとオリジナリティーは街では味わえないくらい・・・
そして、動物好きにはたまらない様々な彼らとの生活も体験できます

B 設備 : 洗面・シャワー・バス・トイレなどの設備はお部屋の外の場合が多いです
又、各家庭の建築タイプによっては、1件の設備数に限りがありますので、家族との共同、
他の宿泊客との共同の場合が多いので、予め宿泊前の問い合わせなどの
確認が必要だと思います
そして、
共同のバスルームの場合で水廻りが建物によっては、続けて使用できない家庭も
あります・・・・何年も古い建物の住居の多い彼の国ならでは・・・です

タオルなどは貸してくれます・・しかし、あくまでも家庭のタオルをお借りするのです
ホテルのように『業務用』ではありません・・心してお借りしましょう
(とても気持ちの良いおもてなしの一つとして、つい私はこの家庭ではどんなタオルを
使っているのかしら・・?と、とても楽しみの一つです・・
そして、ほぼ予想通り清潔なゲストタオルが用意されている家庭には
また訪ねてみたくなります・・)


C ご料金: 上を見ればホテルほどではないにしても、地方の小都市では小さめのホテル並みのご料金の
B&Bもあります
もちろん、通常はカントリーサイドでしたらツイン£20.00前後からありますが、
街かカントリーサイドか?によって料金はなかり異なってきます
また、街の大きさ、街の交通機関の便利さにも比例しますし、施設設備、お部屋の広さにも
比例しています・・・
そして、混みあうシーズンや特別行事の際には料金が変更になりますので、ご注意を!




そして、何よりもB&Bの良さはその国に住む方々の生活の様子がちょっぴり覗けること、
マダムやご主人との交流は切っても切れません







【私のほっとする・・・B&B】

南西部

“アリソンの家”

Bed & breakfast and self-catering accommodation in Totnes, and Devon tours.


アリソンの家

以前はなにも看板がなかったのですが・・・どうやら、アリソンのお手製らしいです
中央の赤バラのマークはツーリストインフォメーション公認のお宿



アリソンの家のデッキスペース  アリソンのデッキでこんな昼食

バックヤードにあり、2階と3階の中間に位置しているデッキ、ここで飲むビールは格別  ある日の私の昼食 


英国の南西部にあるTOTNESという街の小さな小さなB&Bです
サイトの旅ページでもご案内していますが、やはりここでもご紹介せずにはいられない・・・そんなお宿です

オーナーのアリソンの改めて彼女らしい上記のサイトを見てみると、ちょっとかっこよく映っているなー、と思ってしまいました(笑)
彼女の家は街の中心地
からもとても近くて、また鉄道駅から徒歩15分、バス停からも徒歩15分という便利な場所
そして、何よりも私が何度でも訪れたいと思わずにはいられないのは、アリソンのキャラクターに尽きるでしょう

アリソン

英国でも“ブルーガイド”と言う正式なツアーガイドの資格を持つ彼女は根っからの旅好き

近隣のダートムア国立公園のツアーガイドは街中でも有名、この街のツーリスト・インフォメーションでは
「いの一番」に彼女を紹介してくれます

また、海外からの英国中のツアーガイドも受けるので、国中の観光地へのガイドさんも請け負っています
ですから、たまに不在だったりしますが・・・
9.11後米国からのお客さんが減って以前ほど家を空けることが少なくなったそうです・・そんな話もカラカラ笑いながら・・・
そんな彼女ですから、私達の旅情報にもよく相談にのってくれます
と・・いうより、旅するゲストの行程を聞いたら、じっとしていられない・・・
たちまたどんな地域の資料を持ち出して、まるで本人が旅するが如く嬉しそうに、グッドインフォメーションを授けてくれます

一人でB&Bを切り盛りしながら、国中のガイドもこなす彼女との会話はとても楽しい時間です

アリソンのお宿のツーベッドルーム

2階のツーベッドルーム

お隣にはダブルベッドルームがあり、シングル利用だとそちらになりますが・・
一人でもこの部屋が空いていれば気前よく貸してくれます







【B&Bの、だから・・・こそ・・・

一つ目 予約の時

旅行会社などではご予約代行を依頼できないこの宿泊施設を予めご予約をされたい時は・・
メールや電話で予約をご自身で行いますが・・・

@ その際には何日の何時ごろにご到着されるのかをお知らせしてあげて下さい

何故なら・・・??

ホテルなどとは違って家族経営ですから、
前以て何時ごろに到着する旨をお知らせしておけば必ずその時間には
マダムかご主人、家族のどなたかが外出せずにゲストの皆様の到着をお待ちしています


もし、到着時間が何日か前には判らない場合は当日の朝でも電話でご一報いたしましょう

・・・実はそれを怠った私が何度大きな荷物を抱え、誰もいない玄関の前で泣きたくなったことでしょう・・・
自業自得とはこのことだと、初めて知ったのは泣きを見たあとでした・・


A もしご予定が変わって宿泊を取り消す場合はその場で素早く取り消してください

何故なら・・・??

ホテルとは違って、ゲストルームの数が1つ〜というお宿も中にはあります

皆様の予約を受けた後で、他のお客様の連絡を受けた場合は当然次にお問い合わせのお客様はお断りします

もし、早めに予定が変わったことを知らせていれば、次のお客様を受けることもできますし、
もしかしたらご自身のご予定を入れることも出来ます
また、ほとんどのB&Bでは取り消された場合の『キャンセルチャージ』はありません

ですから、その分もし逆の立場だったら(皆様がオーナーだったら・・・)・・・・ということを忘れないで下さい


B 禁煙・喫煙の有無
近年我が国でも多くなってきた、喫煙者の皆様への弾圧・・・お宿の世界も例外ではありません
喫煙される方はご予約の際に確認された方が宜しいかもしれません

また、ご予約の際に確認し忘れてしまった後は到着時にお訊ね下さい

例え、そのお宿が禁煙だったとしても、マダムやご主人がお断りすることはありません・・・
お互いに譲歩の道を探してくれます






二つ目 アメニチィ


旅行好きの英国の方々は旅に出る時に必ず忘れない物
其れは・・・・
ご自分の歯磨きセット
これは前出のホテルでもご案内しましたが、ここでも改めて・・・

また最近はホテルなどでは
ルームシューズを予め用意してくれる宿泊先もあるとか・・・
しかし、B&Bにはほとんどその用意はありません

中にはマダムやご主人が当然ご自分の自宅ですから、裸足で家の中を歩き回ってるお宿のオーナーもいます
しかし、私達はゲストと言え、個人宅ですからあまりきれいでない靴
(私は旅の間は多くのコースのウォーキングをします・・・当然靴は丈夫なティンバーランドの土方系ブーツ・・・)
場合によってはダイニングルームに通されることも多々あり・・お茶を先ず一杯・・、
又、翌日の朝食ルームは他のゲストと一緒のテーブルに付くこともあります
そんな時に旅行中とは言え、他の方々や家の中のカーペットを汚すような履物を現れるのはちょっと・・・・
部屋で荷を解いたら、家の中ではなるたけきれいな靴かルームシューズに履き替えます

あまりかさ張る物ではありませんので、B&B滞在の旅でしたら折りたためるルームシューズがあると安心します


ホテルと違って、
シャンプー・リンス・バスソープの常備はありません
手を洗うハンド・ソープはほとんど家庭で置いてくれます
しかし・・・
バス周りのものはご自身でご用意して下さい
ご家族との共同で使用するバス・シャワールームであったら、そちらに置いていあるものはそのご家族のものです
仮にあっても、出来ればご自身ご持参のものをご使用下さい

私は日本で使っているシャンプー類をその使う期間分だけ持参しますが、その国の水は我が国と違うタイプのものです
長い期間でしたら、現地の水にあったシャンプー類やバスソープを購入します

しかし・・・バスソープは小さいものをよく目にしますが・・・シャンプー類の小型を見つけるのは難しい場合もあります ・・
ただし、女性の洗顔ソープは現地で購入するのは、私にはまだその勇気がありません・・・




各家庭それぞれにご用意しているものが異なることと思います
思い切ってご予約の際にお訊ねしてみるのも、楽しいかもしれません


3つ目 朝食


肝心のその名の通りの翌朝のその家庭それぞれの『朝食』が事のほか私は楽しみです 

通常朝食には、お茶・トースト・ジャム・シリアル・玉子・ベーコン・ソーセージ・ビーンズ・トマト(焼いたもの)・マッシュルーム・・

それぞれの地方によっては、また、家庭によっては多少有るもの、ないもの様々です
しかし・・・私のように苦手な食べ物がある人は翌日調理してくださる前に
その旨をはっきりとマダムかご主人に伝えましょう


旅する方々は沢山のお国から集まります
習慣や宗教、方針などにより食事は1つのパターンのみ・・ということはホテルだけでなく、B&Bでも受けつけてくれます
せっかく心を込めて用意して下さったお食事を残すよりは、予め食べられないことを伝えましょう
どんな家庭でも快く受け入れてくれます
また、逆小食の場合でも同じです・・・お互いに気持ちよく過ごすために相手に伝えましょう









さて、このページは私の今まで判り得た事柄からまとめてみました
もちろん、異論もご理解に苦しい箇所も多々あるかと思います

どうぞ皆様のご意見・ご質問などございましたら下記までお問い合わせ下さいませ

または皆様のお薦めのお宿を是非!ご紹介下さい 

お待ちしています










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