やさしい個人旅行のすすめ【4】




 航空会社の共同運航について





:: ブリティッシュ・エア・ウェイズジャパン・エア・ラインズ ::
BA  JL


2013年9月に英国航空と日本航空が
長年“あったら良いな〜”と
常々思っていた2社が!!


  

とうとう共同運航を実現してくれました

それはお互いの“利点”を生かした組み合わせができる、ということ

元々航空会社が何社か手を組んだ
ワンワールド・アライアンス

ブリティッシュ・エア・ウェイズ(以下BA)とジャパン・エア・ラインズ(以下JL)
言わば“同盟国”

ワンワールド・アライアンス


お互い手を組んで
相手会社の良いところをいただいてしまいましょう!という
今後の集客を伸ばす、という
お互いの利害が一致しての共同運航

これは私達旅行者にとっても
フライトの選択視が増えて個人旅行のみならず
どんなスタイルの旅でも利用しない手はありません!




そんな訳で現在今年一杯までのフライトスケジュールから
BA&JLの“良いとこ取り”をしてしまいましょう!

但し、「良い」ことがあれば、
当然裏ともいうべき「困った・・」もあります

「良い」ところと「困った」を事前に把握していれば
どう利用するか?は利用者であるお客様次第


旅の中で最もかかる費用において
最も大きな割合を占めるフライト料金です

少しでも気持ち良く、御自身に合ったものを選びましょう!

ほんの少しではありますが・・・
ご参考になれば嬉しいです











:: BAJLの比較 ::


先ずは旅行者にとって
御自身の旅の中で最初の出発点である
フライトを選ぶにあたって
皆様それぞれに思い描くものがおありかと思います


大きく分けると下記3つの要素があるのではないでしょうか・・?

@ 料金

A 発車着時間
(如何にして現地に長く居られるか・・?
もしくは
出発、到着時間が自分の予定に合っているか・・

B 御自身の溜めているマイル・カードに属する航空会社


特に数年前から関東地域では
羽田国際空港からの路線が欧州行きも実現してきたため
一気に選択の幅が広がりました

羽田国際空港出発ターミナル
早朝の羽田国際空港出発ターミナル


今回ご紹介するのは
この東京発でのご案内になりますが、
ご容赦のほど・・・

自身もBAの羽田国際空港便を利用して
その特典は解っていましたが、
(@早朝発だけどロンドンへは午前中に到着
A会社に近い羽田空港なので帰国した日にそのまま会社へ行ける・・・)
ここでJLとの共同運航により
更にその使い勝手の良さ、悪さを改めて知ることにより
今度のこのロンドン直行路線を上手に使えたらな〜と思っています





当然このロンドン直行路線のみに絞る込むならば
他社(NH,VSさんたちもいらっしゃいますが・・・)数社さんにも
このBA,JLより以上の利点があるかもしれませんが・・・

   


しかし、最も新しい(現2012年10月)として
この2社さん(BA、JL)に絞らせていただきますね!

では、共同運航前のフライトスケジュールを比較するために
下記にまとめてみました


共同運航前のスケジュール BA JL
【往路】成田空港発ターミナル・出発時間 ターミナル2/10:55 ターミナル2/11:45
ロンドンヒースロー空港着ターミナル・到着時間 ターミナル5/15:10 ターミナル3/16:20
羽田国際空港出発時間 06:25 無し
ロンドンヒースロー空港到着時間 10:35 無し
【復路】ロンドンヒースロー空港着ターミナル・出発時間 ターミナル5/13:10 ターミナル3/19:00
成田空港発ターミナル・到着時間 ターミナル2/09:05+1 ターミナル2/1600+1
ロンドンヒースロー空港出発時間 09:05 無し
羽田国際空港到着時間 04:55+1 無し


そして、現在はお気づきの通り
共同運航を結ぶことにより
※の部分・・JLには「無し」とされていたフライトが
BA便のみしかなかった羽田国際空港便が
JL便としても運行されるようになりました


共同運行、ということは
今までBA便、JL便によりそれぞれ1機づつ飛んでいたものが
その1機内の中で2社の座席が存在することになります

そして、その同じ1機の中で
BA便として予約したお客様と

JL便として予約したお客様が
同じ機内に存在することになりました

発着・到着空港 便 名
BA JL
羽田空港出発便 006 7083
成田空港出発便 4601 401
008 7081
ヒースロー空港出発便/羽田空港到着便 007 7082
ヒースロー空港出発便/成田空港到着便 005 7080
4602 402

BAの機材はそのカラーで表しました
また、
JL機材も同様に同じカラーで明記してみました

ですから、羽田発着便の数はBAとJLを足しても
フライト本数は何ら変わりはありませんが、
どのような時間帯のフライトを利用するかの選択視が
お客様側に立つと増えたこととなります




ですから、仮にお客様のフライト選択の中に私のように(BAマイル)
マイルを溜めたい、と思いつつ
JL便の時間帯
成田発時間はBA便よりも遅く、
帰国便はBA便よりもロンドンを出発するのが遅い
)を
選びたい場合は
出発便は
BA4601便、帰国便はBA4602便を選ぶということになります
*JLマイルを溜めたい、というお客様も同様なお選び方となります




また同様にお客様のフライト選択視の第一条件が
ロンドン滞在が1番長いフライトを!ということであれば
出発便は
BA006/JL7083をお選びになり、
(羽田空港06:25発ヒースロー空港到着10:35)
帰国便は
BA4602/JL402
(ヒースロー空港発19:00成田空港16:00+1)を
お選びいただくこととなります


BAのフルーツプレートの朝食
BAの帰国便 フルーツプレートの朝食セット



同じ日にちでBAとJLの
それぞれのサイトから航空券を直接購入した場合は
料金設定は勿論、荷物規定なども変わります

一例ではありますが、
2012年11月5日出発11月11日帰国便を
それぞれBA,JLから申し込んで購入した場合に
まったく同じ機内でありながら
BA席、JL席のみ違う、という場合において
航空代金に差が出ていました


日 程 BA JL
11月5日出発羽田空港発便名 008
(06:25発)
(10:00着)
7083
(06:25発)
(10:00着)
11月11日出発ヒースロー空港 4602
(19:00発)
(16:00+1着)
402
(19:00発)
(16:00+1着)
航空料金
*BAとJLの差額△\50,060
¥184,940
( 航空料金¥114,500
  Tax \70,440 )
¥134,880
( 航空料金\64,000
  Tax \70.880 )


これは航空会社で1機の機内の中で
席の数をそれぞれBAとJLで持つことになります

しかし、お互いにその持つ座席数が少なくなってくれば
航空券の料金は上がってきます
(安い座席から当然先に売れてきますので
徐々に高い料金の座席のみが残っていきます)

上記の日程の場合は
特に帰国便のJL便402便は
ロンドン・ヒースロー空港を出発するフライトとしては
遅い出発便になります

ですから、人気も高く特にBAの席がJLよりも先に売れてしまったため
その席数が少なくなったので、
BAとしての往復運賃が高くなってしまった、ということも
料金の差が出た要因の一つだと思います


あとはそれぞれの航空会社の持つ
座席数が違い、この場合は元々JL便なので
JLの方が座席数としてはBAより上回っている可能性もあります・・・




やはり高い航空券よりも
お安い航空券の方が誰しも嬉しいもので



お財布に優しい・・


旅行会社を通さず
御自身で直接航空会社のサイトからご購入いただく時は
BAとJLのサイトでシュミレーションをしてみてから
購入に進んでみてはいかがでしょうか?







最後にもう一つ

皆様に共通してのお悩みではないと思いますが・・

私自身は出発時の荷物は至って軽く、
大きなトランク、もしくはリュックですが
ロンドンから戻る時には
同じ人物か?!というくらい
重たい荷物とぶら下げている荷物数が明らかに違っています・・・

紛れもなく・・毎回旅の中で
日用雑貨から嵩張るお茶や食べ物など
大好きなイギリスでのお買い物に余念がなく
気づくとここでど根性を発揮、
持てるだけ持って帰国の途につきます



そして、BAとJLでは
同じエコノミー席(まだまだ上のクラスでの購入はできません・・・
機内預け荷物の個数が違います

無料で預けることができる荷物の規定が・・
BA23kgのものが1個
JL
23kgのものが2個


    


もし、購入サイトがJLからで
往路JL機材フライト(401便ですね!)、
帰りが例えBAフライトJL7082を購入した場合は
同じ機内の中でありながら
『JL』購入ということで
JL規定のお荷物2個が適用になります

  


逆にBAサイトから往路BA4601便を購入、
帰国便もJL機材のBA4602を選ばれた場合は
往復共にJL機材便でありながら
お荷物は
BA規定の1個のみしか無料で預かり荷物にはなりません・・


・・・


されど・・・荷物・・・たかが・・荷物・・・
しかし・・重量オーバーも個数オーバーも
旅の最後空港でチェックイン時に言い渡された時の悲しさは・・
ちょっぴり悔しい・・・




約5kgオーバーで£40.00程・・
それをお安いとみるか・・高い!・・とみるかは
皆様思うことはそれぞれですが・・・

私自身は重量オーバーだけは目に見えない(?)だけに
このようなものにお支払いはしたくないのです・・
(帰国時に空港到着後まっさきに向かう場所は
何時もスケール/荷物重量計ブースです!)

こんな小さなことではありますが、
航空会社によって
それぞれ規定が違いますので・・・
どうぞ、御自身の尺度を持ってして
是非2社を比べてみてはいかがでしょう!




*これも小さなことですが・・・

ロンドン・ヒースロー空港でBA,JLの到着、発ターミナルも異なります

BA御用達のターミナル5は
入国時には係員の数が多いので
入国審査はJL使用のターミナル3よりも短くて済みます

また、ターミナル5の方がターミナル3よりも広く
カフェ、レストラン、ショップの数は比べ物にならないくらい充実しています





そして、更に大きな違いは特に夏のピークシーズンでは
ターミナル5とターミナル3
本当に入国審査で掛かる時間が歴然です・・

本来ならばターミナル3に係員を増やして欲しいのですが・・

毎回少ない人数で特に午後のヒースロー空港到着時間には
アジアからのジャンボ機フライトが短い時間差で到着します

その為JL到着時間帯の入国審査は長蛇の列

危機として列が短くなることはありません

その点ターミナル5もその到着するフライト本数には変わりありませんが、
結構EU内の入国者も居ます

その点も含めスタッフ、審査のスタンド数も多く
結構見た目よりもサクサクと進みます

これって結構私の中ではポイント高いのですが・・・





さて、皆様にとってはどんな組み合わせが
1番ご自身の旅に合っていらっしゃるでしょうか?



自宅を出発してから、
自宅へ戻るまでが『旅』だと思います

旅において1番費用が掛かる
この航空券購入において
御自身で作る旅の中で何を基準に選び、選択していくか・・・?




今回は自分で拘るところを中心に作ってみましたが
まだまだ気づかない違いが2社の中で沢山あることでしょう

見落としなどはどうぞご容赦のほど・・・

様々な選択視が増えることも
旅の愉しさ、醍醐味だと思います


ほんのちょっぴりでもご参考になれば嬉しいです!












どうぞ皆様のご意見など下記までお待ちしております


見落としている部分、
見直した方がより解り易いことなど


ご指摘いただければ幸いです









Top New ページのTop やさしい個人講座


ステップ【1】旅行会社 ステップ【2】航空会社その1 ステップ【3】航空会社その2


ステップ【4】宿マナー・ハウス  ステップ【4】宿ホテル ステップ【4】宿B&B