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〜 ボウネス オン ウィンダミア 〜
【1】
2014年の6月に湖水地方とハドリアヌスの城壁へ
ウォーキングツアーに出かけておりました
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今回は12日間、という長いツアーの中で
その日の疲れを癒す宿は重要なものとなります
今回の旅の中では最も長い滞在となったのは
旅の最大の目的地、湖水地方でした

・・多分・・ワスト湖・・・![]()
湖水地方は歩くコースは数えきれない程あり、
軽いウォーキングから本格的登山と幅広い楽しみ方ができます![]()
12日間というゆったりとした日程は本当に優雅なツアーだと思います
創る私もやっぱりお宿には気合いが入ります![]()
そして、その行程中で湖水地方での滞在は6泊!
広いこの地域の中でせっかくだから、町も移動して宿も3泊+3泊にしましょう!
ツアー・リーダーさんからそのうちの1か所は
@“このお宿”にご滞在したい!というご希望と
もう一つの滞在先としてはウォーキング、登山コースが最も多いと言われる
Aケズィックで・・という2つのご希望をいただきました![]()

Keswickの中心マーケットプレイスに立つ時計塔
中はツーリスト・インフォメーションがあります
ツアーのご参加は8名のお客様と私
総勢9名
お客様の内訳は一組のご夫婦と女性6名と私・・

そうなるとお部屋の数は2名1室として
そのお部屋4室とシングルの私1室=合計5室を持つ宿でないと
今回の旅では利用できない!!
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最初に頭に浮かんだのは
B&Bを利用しての部屋数はあるだろうか・・・・?
また、女性が多いので「ツーベッドルーム」はあるだろうか・・?
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旅行会社が創るパッケージツアーは
何故「ホテル」利用が多いのか?ということの一つには
(まだまだ理由は沢山ありますが・・)
日本人観光客は同性同士のお仲間が比較的多い
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女性同士って愉しい♪
しかし、カップル文化が確立しているお国は
夫婦単位で動くことが日常
そうなると宿泊先の滞在も
ツーベッドルームよりはダブルベッドルームの方が
多いことによくぶち当たります

一部屋に大きなダブルベッドルームがドン!
また、ホテルより圧倒的に「部屋数」が限られるのがB&B
ツーベッドルームの部屋数に重ねて
本来宿の持つ部屋数もホテルとは比べられるほど数が少ない・・![]()
今回のお客様のご要望はおそらくこの地では
ホテルよりB&B
(@のご滞在したい宿もB&Bでした)

B&Bはご承知の通り、
巣立ちしたお子さん達が使わなくなった部屋を
“再利用”という形でお宿を経営しているホストも数多くいます
ですから、大抵部屋数としては3室〜4室くらいの規模の宿が圧倒的に多い・・・![]()
しかし、有難いことにツアー・リーダーの方がご希望いただいた
1軒の宿は部屋数はクリアーしていました![]()
おそらく旅慣れたリーダーの方は
その部屋数においては事前にご理解していらっしゃった、かと思います
また、彼女が指定してきた宿は4つ星ゲストハウス![]()
もう1軒の宿はケズィック
こちらも部屋数、
希望されてきた宿と同じくらいのクラスの宿が見つかるだろうか・・・?![]()
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頭で悩むより、探してみましょう!!

そして、先ずはご指定・ご希望の宿、
ケズィックの宿と今回とても良いお宿に巡り合えました![]()
素晴らしい宿が沢山ありますこの地方ではありますが、
今回お世話になった2軒のお薦めお宿をご紹介いたします![]()
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:: ボウネス オン ウィンダミア::
フェアフィールド
FAIRFIELD
私達旅行者が湖水地方へ向かうとしたら、
大部分の方々がロンドン経由で訪れると思います
交通手段は鉄道、コーチ(長距離バス)と違えど、
やはり湖水地方の「玄関口」はウィンダミア

Windermereの街並み Wikipediaより
町の人口としては1万人にも満たない町ですが、
この湖水地方で最大の湖ウィンダミア湖の湖畔から約1km離れた
このウィンダミアの町は
湖畔に近いボウネスと共に発展した
この地域では大きな町となっています
産業革命時代にいち早く鉄道の敷かれた町で
初めてこの鉄道駅を訪れた約20年前とは大きく様変わりをしておりました

Windermiere駅 Wikipediaより
単線で駅舎がぽつんと建っていた20年前の駅から
2008年には大改造され、
駅舎に隣接するようにこの地域のみ展開している
大型スーパー・マーケットBOOTHSがあり、
住民のみならず旅行者達にも嬉しい変化でした![]()
そして、ツアーリーダーさんがご希望された宿の場所は・・・と調べてみると
このウィンダミアから正しく約1Km離れた湖畔の町
ボウネスにありました

Bownessの町
このボウネスは鉄道駅から徒歩約20分〜30分くらい
大きな荷物がなければ歩ける距離ではありますが、
ロンドンから鉄道でウィンダミア駅に到着した時は
信じられないくらいの土砂降りの中
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駅舎から1歩出るだけでも傘が無ければバケツを被ったような状態になりそうな
駅前客待ちのタクシー争奪戦になるか?!
と、思いきや1台のタクシーのおっちゃんは
私達グループが9名と知ると
他のタクシーに声をかけてくれて、無事に2台に分かれて
ボウネスへ向かうことができました
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タクシーで約10分弱、
車窓から垣間見えた湖はウィンダミア湖
そのまま湖まで行くのかと思われた時に手前の細い道を左折
うわーっと体がそのまま背もたれに否応なく預けられるような急な上り坂を
ぐんぐんタクシーは進んでいきます
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余りの登り坂に何処まで行くんかいっっ!と
ちょっぴり不安になりだした頃
2台のタクシーはいきなり右折
そこには大きな宿の看板が出ており、1軒の家のエントランスで止まりました

左・通りから入る入口 右・エントランス
入口からは3台くらい入りそうな駐車場になっており、
可愛らしいフロント・ドアからホストのトニーが出迎えてくれました
このトニーとリズのお二人の家が
今回旅のツアーリーダーさんご希望の宿だったのです![]()

入口から宿全景を見る
左側手前のコテージにホストのトニーとリズの住居になっているようです
イギリスのツーリズム認定4つ星
イギリスの自動車協会が出している認定4つ星

そして、今回私も初めての「Gold Breakfast award」受賞!

同じくイギリス自動車協会で認定している
“最も美味しい朝食”を出すB&Bに授与されるもの
それが3拍子揃ったゲストハウスは安心して滞在できます
むしろ、滞在するだけのために訪れる価値があります![]()
そして、嬉しいことにこのお宿は私達の希望通り
ツーベッドルーム、トリプル・ルームと人数分の部屋数がそろっていました!
料金はシーズン毎に変わりますが、
6月は夏シーズンになり冬シーズンよりもちょっぴり高くなります
各部屋専用バスルーム付きで
1泊朝食付きツーベッドルーム、ダブルベッドルーム£110.00〜
トリプルベッドルームは£160.00〜
*一部屋一人使用の場合はダブルベッドルームになりますが、
基本的にシングルルームの料金は問い合わせになります
*また週末が絡む場合は少し高くなります
シーズン毎に変わりますのでお問い合わせくださいませ

到着したフェアフィールドは入口すぐにフロントがあり、
その奥は奥行2つの
シッティング・ルームがありました
フロントを過ぎてすぐの小さなスペースは個人客用二人掛けの椅子

二人でいらっしゃったお客様は大抵ここで寛いだりしていました
その奥は大きめのスペースがあり、
9名というグループの私達が全員座れるくらいの場所
湖水地方のガイドマップなど資料が置いてあり、
フロント付近の沢山の資料と合わせると何も計画を立てなくても
ここで一日の予定を練ることができます
自然とこの場所は滞在中の私達の集合場所にもなりました![]()

FAIRFIELDのシッティング・ルーム
ここが私達グループの集合場所でもあり、ミーティング・ルーム
そして、シングルルームとして滞在した私の部屋は何と!
このゲストハウスのフロントドアの並びの部屋
滞在する方がこの家に入る際に必ず窓から見える正面の部屋

エントランスのお隣
毎朝玄関から出入りする方々がすぐわかりました
部屋はダブルベッドルーム
今回は私一人での滞在です

全体的に木を使った温かみのある部屋で、
壁には可愛い花の絵が飾られていました
ベッドの横にはドレッサーを兼ねた机と
1段下がったサイドテーブルにはお茶セット
とても美味しい紅茶、チョコレート・ドリンク、コーヒー
そして、有難いことに500mlのミネラルウォーターが
毎日新しく入れ替えてくれました![]()
(お茶もお水もここ湖水地方のものでした!)

“En-Suite”と呼ぶ部屋続きのバスルームには
この部屋ではシャワーのみ
元々バスタブについては余り頓着のない私には問題ありません
(が!バスタブご希望の方は予約時にその旨リクエストが必要です)

洗面台は左手側にある籐のチェストが使いやすかったです
・・・ただ、滞在中にたった一つだけ“難”だったのは
この洗面台の上のガラスの荷物置き
顔を洗おうとしても、このガラス置きが低いために
顔が洗面台に入らず・・・![]()
滞在中は結局シャワーブースで朝晩顔洗っていました・・・![]()

こちらのお宅はお庭・バックガーデンもとても広々としています

シッティング・ルームを抜けるとバックガーデンになっていて
宿泊客はこちらのお庭で寛ぐこともできます
チェックイン後にトニーが“うちの庭にはピーターが居るよ”と
囁いた意味はこの庭に出ると解ります![]()

青銅のピーターラビット
ピーターだけでなく、ジマイマも居ました!
ガーデンテラスには4人掛けのテーブルセットがあり、
更に奥にはピクニックテーブルもあります

陽が長いので夕食後にこちらでワインをいただいて
のんびり過ごすオーストラリアからのファミリーも居ました
また、バックガーデンから家を振り返ると
イングリッシュ・ガーデンらしい風景が楽しめます

自然のように見えているが、とても美しく見えるような造り
正しくイングリッシュ・ガーデンらしいフェアフィールドの庭
このガーデンテラスでランチ、夕食を
お持ち帰りのデリなどをいただくこともできます

町のスーパーでのお惣菜やフィッシュ&チップスなど
様々なお持帰り料理を庭のガーデンテラスにて
皿やカトラリー、グラスなどは宿でお借りしました
宿のホスト・トニーへその旨申し出たところ
気持ち良く人数分のプレート、カトラリー、グラス
そして、後片付けのごみ袋まで用意してくれました♪
一挙夕食がガーデンパーティーに早変わり
外食の合間にこんな夕食もこのお宿ならでは!の特典でした![]()

夏には欠かせないイギリスで人気のビール・ステラ
クリスプス、ハムに野菜
スーパーでの買い物はお財布にも優しいです
こういう夕食も旅の中で加えてみるのも愉しいと思います![]()
必ず事前にお宿のホストさんへ尋ねてみてくださいませ
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6月上旬、と言っても
湖水地方は陽が落ちると急に冷え込みます
やはりここでのこの時期でも夜はヒーターが必要となります
そのヒーターがつくお部屋とそうでないお部屋が出てきて・・・
早速トニーに申し入れたところ
家全体のボイラーをチェックしてくれましたが、
どうにもそのボイラーの故障で1階の部屋では一晩ヒーター修復不可能!
と、思ったら小さなファンヒーターを各部屋に入れてくれ
翌晩には早速修理してくれました
旅の最中は細かい衣類のお洗濯は毎晩のお仕事のひとつ
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ヒーターのつかない寒い一夜は体調管理のみならず・・
生活面(お洗濯)にも困りもの![]()
もし、お部屋の備品に故障などがあった場合は
ご遠慮なくホストさんへ申し出ましょう!
乾かない洗濯物は悲しい・・![]()
さて、B&Bで最も楽しみなのは朝食です![]()
今回アワードをいただいているお宿の朝食ですから
期待は膨らみます![]()
朝食のお部屋は1階のシッティング・ルームのお隣です
庭へ出る短い廊下からその部屋はありました

朝食の部屋の廊下
ここにもほっとするインテリアがあります
ドアを開けると左手側が大きなキッチンで
その垂直の壁に用意された云わば“朝食の前菜”

セットされた朝食の“前菜”
このテーブルにはジュース(オレンジ、アップル、お水)、
フルーツ類、お手製ジャムや蜂蜜、チーズ、ヨーグルト、シリアルにグラノーラ&ミルク
お好きなものをお好きなだけ自分で取り分けます
この部屋は8つのテーブル
この前菜テーブルに1番近い、入口近くのテーブルに座るとこんな風景です

写真手前が私のテーブル
それから、テーブル毎でしょうか?
それともグループ専属(?)でしょうか?
スタッフさんが先ずはご挨拶♪
それから、お決まりのお茶か?コーヒーか?
そして、テーブルの上のメニューから
本日いただきたいメインディッシュの注文をそれぞれに取ってくれます
それは偶然このB&Bの娘婿さんが日本人とのハーフで
その彼の母から日本語のメニューを教わった、とのこと
嬉しいことに日本語メニューがありました![]()
ざっとご紹介すると
先ずはフルイングリッシュブレックファースト
(卵※、マッシュルーム、トマト、ベーコン、ソーセージ、ブラックプディング、
フライドブレッド)

上はほぼフルのイングリッシュ・ブレックファースト
又はキッパー(鰊の燻製)
もしくはオムレツ、か、スクランブルドエッグ・オン・トースト※※
それにいつもの薄切りトーストが必ずつきます
※卵はフライドエッグ(目玉焼き)か、ボイルドエッグ(ゆで卵)のいずれか
個数も自由

※※スクランブル(卵)にはチーズ入りか、サーモン入りかのいずれかを選びます

肉類が苦手なので、ちょっと寂しい一皿かもしれません
3泊もあれば、毎日違ったメニューを選ぶ楽しみがありました
特にあまり肉が得意でもない私が
第一回目の朝食は時間がなかったため
全員同じフルイングリッシュブレックファーストにした時
“しまったーーっっ!ちょっと待ってーーっっ!ベーコン抜きお願いします!”が出来ず
世界1苦手なベーコンが出てきてしまう・・と思った矢先、
まったく、あの独特なベーコンの香りのしないハムのようなものが出てきました
それがこのお宿のベーコンでした
いただいたベーコンはあっさりとしていてまるで上質のハムのような風味でした
いつもなら一口もいただけないベーコンについ手が出てしまったのには驚きました
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脂身のほとんどないハムのようなベーコンは
独特の香りも一切しませんでした
一品一品の素材に非常に気配りをして上質なもののみを使っている、とのこと
こうしたことが『朝食アワード』に選ばれる要因なのだろう・・と・・
身を以て知ったのでした![]()
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ウィンダミア湖から徒歩約5分
ボウネスの町へ出るにも戻るにも場所的にも
ここフェアフィールド ゲストハウスはお薦めのお宿です
宿へ戻る坂道(本当に胸突き八丁!)は
今も私の脳裏に焼き付き
そして、美味しい朝食と一緒に
あの坂道から見たウィンダミア湖の風景を忘れることができません

この坂道を下がるとボウネスの町の中心に出ます
遠くにウィンダミア湖が望めます
そして、毎朝どんな質問でも答えてくれ、
解らないことは調べても丁寧に教えてくれる
まるで個人的な“ツーリストインフォメーション”のような
ホストのトニーとリズのお二人には
4つ星でも足りない・・とつくづく感じました![]()
予約時の際から滞在時、出発まで
本当にいろいろとお世話になりました
是非また彼らの家でお世話になりたい、と切に思っています![]()
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どうぞ、宜しくお願い申し上げます
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