![うさぎの国を旅しました](logoedi1.gif)
スコットランドへの旅
~ エディンバラからの小旅行 ~
リンリスゴー
【1】
![リンリスゴー湖](2015DSC078331.jpg)
Linlithgow 湖
2015年の夏
スコットランドはLinlithgow(リンリスゴー)という
エディンバラから列車で約20分の
小さな町に1週間滞在しました
リンリスゴーの町の中心となる
Burgh Halls(バラハウス)で行われた
展覧会のお手伝い、ということで
この町にやってまいりました![](bikkuripink.gif)
それまでまったく耳にしたことがなかったこの町は
実はスコットランドの歴史上では
最も有名な町の一つでもありました
![スコットランド王家](2015DSC072521.jpg)
スコットランド女王夫婦
エディンバラから日帰りで楽しむ町としては
歴史、自然を満喫できる!
お薦めしたい!場所
「スコットランド王家ゆかりの町」
Linithgow(リンリスゴー)
![](scotland.gif)
エディンバラ夏の祭典「ミニタリータトゥ」へと
お考えの皆様には
エディンバラ滞在が難しい時は
近郊の町での滞在の一つとして
ご検討していただけるのではないか?とも思います![](bikkuripink.gif)
エディンバラで仕事を持つ人たちの
静かな住宅地としても
昨今人気が高まっている、とのこと!
車でもエディンバラまで30分ほど
思いがけなく滞在できた
夏のこの町の思い出に
どうぞ、お付き合いくださいませ![](bikkuriki.gif)
![](03neko.gif)
![](linelineha.gif)
:: リンリスゴー ::
Linlithgow
この町へ向かったのはこの時は
エディンバラからではなく
湖水地方Penrith(ペンリス)駅から列車で
北上しました
しかし、北の首都エディンバラから
列車でわずか20分
ちょっとそこまで・・間隔で
普段見ることのない
エディンバラ城を見上げながらの車窓を楽しむこともできます
(この時は逆にリンリスゴーに滞在して
エディンバラへ日帰り観光をしていました)
![ラグビーの聖地 マレーフィールド](2015DSC06940.jpg)
エディンバラ城を見上げ、スコットランド最大のラグビースタジアム
マレーフィールドも車窓から眺められる
今回旅の行程から湖水地方より
約2時間半後に到着したリンリスゴーの駅は
ほぼ無人駅
(に、見えるくらい静か・・)
しかし、約1週間後には
エディンバラで盛大に行われる
ミリタリータトゥを控え
この町の宿もほぼ1年前から予約が入る、と聞きました
これから徐々にこの駅で降りる人々も多くなり、
賑わいを見せると思いますが・・
まだちょぴり静かないつもの駅に降り立ちました
![リンリスゴー駅ホーム](2015DSC069421.jpg)
列車から降り立ったリンリスゴー駅ホーム
駅構内にはこんな地図もあり
解りやすい表示です
![駅構内にあった町の地図](2016DSC06943111.jpg)
駅前に出ていた町の地図
町のメインストリートでもあるHight St.,に出れば、
その通りをまっすぐに進めば
先ずの目的場所
しばらくお世話になるお宿に着くはず
駅舎を出て道なりに下るような坂を少し進みます
すると小さなホテルとレストランがあり・・
![プラットホーム3](2015DSC078551.jpg)
この町で1番駅に近い宿
ホテルに併設された“PLATFORM3”というレストランを
回るようにして坂を下ります
駅のプラットホームはそういえば
1番線と2番線のみ
その次、ということでしょう
確かに駅には最も近いので“3番線”も頷けますね!
このレストランの角を下るとHigh Streetに出ます
![ハイ・ストリート沿いのお店](2015DSC078541.jpg)
High Street沿いにはカラフルなショップが並んでいます
お肉屋さんやドラッグストアなど・・
そのHigh St.,を左に100mほど道沿いに進むと
町の中心でもあり
展覧会場となる場所「The Cross」と
正面に立つタウンホール「Burgh Halls」に出ます
![ザ・クロスとバラ・ホール](2015DSC0694911.jpg)
正面の建物が「Burgh Halls」(バラ・ホール)
その前の広場に「The Cross」が建っています
そして、このバラ・ホールの後ろには
St.Michael's Parish Church(聖マイケル教会)と
Linlithgow Pales(リンリスゴー宮殿)
Linlithgow湖(リンリスゴー)など
この町の見所がかたまっています
特にリンリスゴー湖は風光明媚と言われ、
短い夏の期間にはこの湖畔を楽しむ人達が最も多くなります
そして、この湖畔に佇むリンリスゴー宮殿は
1424年建造
1512年にスコットランド王のジェームズ5世、
そして、1542年にはこの宮殿でメアリー女王が誕生し
その後もスコットランドにおける王家ゆかりの人物が
誕生、滞在していました
![スコットランド女王メアリー・スチュワート](2015DSC0732311.jpg)
悲劇の女王 メアリー・スチュワート
そんな広場と重厚な館のバラ・ホールを見上げながら
その場は通り沿いに通り過ぎ
このHigh St.,沿いを更に進みます
![](2015DSC078531.jpg)
クロスとバラ・ホールを通り過ぎる
この通りの最後の場所とも言える地区が
目指す宿のある
West Portと呼ばれています
![ショップが続く通り沿い](2015DSC078471.jpg)
ハイ・ストリート沿いは古い家並みが続きますが、
ほぼ高さが皆同じ
歩きながら通り沿いに見つけた1軒のB&Bは
通りに面した部分はこの入り口のみ
家の雰囲気がまったく想像できませんでした
![B&B](2015DSC06963.jpg)
大きな石造りの家で建物自体は歴史ありそうです
事前の調べではこの町での滞在先についての情報が少なく、
比較的町中心から離れたコテージや
ファームスティは幾つかあったのですが、
車を持たない旅行者には
やはり駅から徒歩圏内の宿が必須だと思いました
![](01nekopachikuri.gif)
この通り沿いにB&Bがあることも
事前には調べられなかったので
次回のために写真で、と思い
残した記録です
そして、今回私の滞在する宿の名前は地名でもある
「West Port」
1階部分がパブになっていて
2階は客室、というINN(イン)です![](hartki.gif)
![ウェストポート](2015DSC069681.jpg)
2階建てのINN
1階部分は食事のできるガストロ・パブ
WEST PORT全景
駅から約10分程の徒歩で
ここ「West Port」に着きました
先ずは1階パブで宿にチェックインし、
荷物を置いて再び町の中心
「The Cross」まで戻ることにしました
![ウェストポートからハイストリートを見る](2015DSC078461.jpg)
今度は宿から町中心地へ向かう
High Street
最初は滞在の目的である展覧会場の
Burgh Hallへ
![バラ・ホール](2015DSC07201.jpg)
Burgh Halls
煤けた色のこの建物
Burgh Halls(バラ・ホール)は
1650年にオリバー・クロムウェルにより破壊されましたが、
1668年から70年にチャールズ1世、2世の命により
オリジナルのデザインで再建されました
その後2011年に様々な寄付を集め
歴史的な部分を残しつつも
内部や庭園などを現代に合うよう整えられ、
ロジアン・芸術コミュニティチームにより管理、運営され
現在様々な芸術展覧会を行っています
また、町の中心のタウンハウスとして
憩いのティールームや庭園、
ツーリストインフォメーションカウンターもあります
![バラ・ホールの入り口](2015DSC07204.jpg)
Burgh Hallsの入り口
正面からは実は入れそうで入れません
バラ・ホールの入り口は正面から見て左側に小道があり、
(この道をまっすぐ進むと聖マイケル教会、
突き当たりはリンリスゴー宮殿となります)
その小道を入ったところにあります
内部はこの町の歴史や
地元アーティスト達の作品も展示されていて、
町のTown Hallとして
誰でも気軽にこの町を手っ取り早くか今見ることができます
![バラホールの歴史ボード](2015DSC072141.jpg)
バラホールの歴史年表
年代毎に様変わりしていった
このバラホールの歴史と町の変化は平行に進んでいきます
また、今回の展覧会も加えて
町の生涯学習のような講座もこちらで開かれているそうです
ですから、そのため1階にあるティールームは
地元の人達にも
ちょっと一服できる人気の場所![](minipi.gif)
![ティールーム](2015DSC072131.jpg)
ティールームのテーブルと壁
ベビーカーごとは入れる広々としたティールームは
若いママ友同士や
おばあちゃんグループなどで
さざめくような会話が広がっていました
なので・・撮影できたのは空席のテーブルと
可愛らしい壁だけ・・
![](coffee_dessert2.gif)
ここではウェディングも行われ
この場所はパーティー会場にもなるそうです
![バラ・ホールのティールーム](2015DSC07207.jpg)
バラ・ホールのティールームを庭園から見る
このティールームは
入り口からの中のテーブル席とオーダーカウンタ、と
こちらの外のテラス席があり、
そのまま
庭園へ出られるようになっています
![うさぎが来る庭園](2015DSC07863111.jpg)
庭園には当たり前のようにうさぎがチョコチョコ出てきました
上の写真はティールームに1番近い
1段目の庭の様子ですが
なんと!うさぎ達が出ていました![](bikkuriki.gif)
(もちろん、私を見るとぴょんぴょんと
どこぞに行ってしまいましたが・・
)
そして、その一つ奥2段目の庭には
ひっそりと銅像が立っていました
この銅像の名前は“The Green Man”
![銅像](2015DSC072102.jpg)
1902年にリンリスゴーの最初の侯爵で1911年に建てられたブロンズ像
名前はJohn・Hope
この場所からはバラホールと並ぶ
聖マイケル教会が望めます
![聖マイケル教会](2015DSC072091.jpg)
St.Michael's Parish Church
そして、この庭園の1番奥は緑に囲まれた静かな場所
![バラ・ホールの庭園](2015DSC072111.jpg)
バラホールの奥庭園
何故か外界とは切り離された空間のようでした
![庭園のバラ](2015DSC072121.jpg)
北の庭で咲くイングリッシュ・ローズ
この庭園のベンチで静けさを味わってから・・
バラホールを出て、
再び進むことにしました
バラホールの入り口を出た真向かいには
可愛らしいコテージが
この道の坂に合わせて建っていました
![可愛いコテージ「クロス・ハウス」](2015DSC072151.jpg)
バラホール向かいの家
Cross House(クロスハウス)
この可愛らしいコテージは
Cross House(クロスハウス)
18世紀半ばの建築で
教会のミーティングルームとしても使われているそうです
坂道に家の地盤が左右違うのが面白かった!
スレート屋根に煉瓦造りのコテージの中は
どうなっているのでしょう!?
![](02neko.gif)
クロスハウスをミーティングルームとして使える、という
この町を語るには幾つかの見所紹介の一つに
よく町のシンボルともされるのが
このSt.,Michael's Parish Church
(聖マイケル教会)
![聖マイケル教会](2015DSC078281.jpg)
St.,Micheal's Parish Church
1242年に創建された歴史のある教会は
塔の先のみ1964年に
アルミニウム製の尖塔に変わったため
ちょっと現代的にも見えます
この尖塔のデザインは
スコットランドのみならず
英国内でもめずらしい意匠だと思います
しかし、教会の内部は
どっしりとした重厚な煉瓦造り
その後1424年、1559年、1821年と
永きに渡り
改修されてきた様子も伺えます
![教会内部](2015DSC072241.jpg)
祭壇を臨む
スコットランド王家に重要な宮殿の隣に立つ
この教会内部のステンドグラスや回廊は
やはり一見の価値があると思います
![古いステンドグラス](2015DSC072191.jpg)
最も古いステンドグラス
![パイプオルガン](2015DSC072211.jpg)
祭壇の手前には左パイプオルガン
![教会の天井](2015DSC072221.jpg)
教会の見事なステンドグラスに天井
高さを誇る天井は歴史ある教会らしく
壮麗な装飾よりも頑丈さを重視したもの
これはきっと造られた時代にもよるものでしょう
教会壁にはこのようなレリーフもありました
![エリザベス女王のレリーフ](2015DSC072251.jpg)
この教会建造600年記念に
エリザベス2世女王が1989年7月7日に訪れた、と彫られています
そこここに王家縁の教会であることを
偲ばせるもの
教会内部を一周して見学後は再び外へ、
教会の奥(隣)の
宮殿へと進みました
再び小道を上ります・・
教会から宮殿へ続く小道の壁には
このようなプレートが埋め込まれていました
![メアリー女王](mary_queen_of_scots.jpg)
スコットランド女王メアリー・ステュワート
この女王縁の町でもあり、
この先の宮殿は誕生の地
![ジェームズ6世&1世](james1england1.jpg)
メアリー女王の唯一の息子
ジェームズ6世&1世
これはスコットランド王としては
“ジェームズ6世”になり、
イングランド女王であったエリザベス1世の後に
跡継ぎのいなかったため
イングランド王にもなります
そのイングランド王としては
“ジェームズ1世”
この辺の歴史はイギリス史の中でも
最も興味深い時代でもあります![](bikkurimarkmidori.gif)
![ボヘミア女王エリザベス](elizabethbohemia.jpg)
そして、次のプレートはこのジェームズ6世&1世の娘
ボヘミアへ嫁ぎ女王となった
エリザベス・ステュワート
リンリスゴー宮殿へと続く小道の壁には
このようにスコットランド王家にまつわる王家のプレートを眺めながら
改めて「イングランド」と「スコットランド」の
両国の絡み合い、睨み合い
そして、様々な角度からの違いに
思いを馳せることができます
![](royal_coat_of_arms_of_the_united_kingdom.png)
スコットランドにおける紋章は
ユニコーンがスコットランドで
獅子がイングランド
ユニコーンは非常に暴れ者、ということから
鎖につながれています
皮肉なことに常に目の上のたんこぶだったメアリー女王は
イングランド女王エリザベスに若くして命を奪われ、
エリザベス女王の次に託さざるを得なかったのは
にっくきメアリー女王の息子
ジェームズしかいなかった
![王位を継いだジェームズ1世](james1ofengland2jpg)
イングランド王位を継いだ頃のジェームズ1世
しかも彼の名づけ親は
エリザベス女王
そして、そのジェームズの最愛の娘
ボヘミア女王となったのは
自分の名づけ親でもあり、
母を追いやった女王と同じ名前をつける・・・
(皮肉なことにこちらのエリザベス女王は
ボヘミアの嫁ぎ先で設けた子供達が
それぞれに散らばり
ハノーヴァー朝をつくっていく)
私達の国は同じ天皇家がずっと続いてきたので
このように同じ島の中での国同士の戦い、
国の王家にまつわる衰退や力・・
余りにも違いすぎることに
改めて愕然としつつ
この美しい場所に立つ
スコットランド王家の懐とも言うべき宮殿
Linlithgow Palace(リンリスゴー宮殿)へと
歩を進めました
![リンリスゴー宮殿](2015DSC078341.jpg)
Linlithgow Palace
![](10nakowalking3.gif)
この宮殿は歴史上非常に重要な拠点であったこと
そして、「スコットランド」という国が
改めて苦難の道を歩んできたことを
肌で感じさせる場所であることに気づかされました
![](scotlandmark2.gif)
![](linelineha.gif)
リンリスゴーご紹介は次に続きます
まだまだ綺麗な場所、美味しいものが一杯!
小さな町ながらとても見所も充実していて
実はもっと行く前に歴史を勉強しておけば良かった・・、と
いつものように反省しながら進めています
どうぞ、この先も宜しくお願い申し上げます![](hartki.gif)
![](ojigineko.gif)
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また誤った記述がございましたら
お手数ですが、お知らせいただければ幸いです![](bikkuriki.gif)
![](mailbirds.gif)
どうぞ、宜しく御願い申し上げます
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