うさぎの国を旅しました



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〜 北の国・エディンバラへ 〜

現代に続く中世地下迷路の街


 2.観光編 エディンバラ城


北の首都の冬は厳しい寒さですが、やはりその寒い時が1番美しい時かもしれません
しかし、1日の陽の長さと観光しやすい季節を考えると春から夏にかけての旅を選ぶ方は多いでしょう

それでも何時どんな時でも飛びたてるなら、どの季節でもそれぞれの顔を見せてくれる
中世を垣間見る事のできる・・・古都エディンバラ

その中でも街1番の見所を一つ!と訊ねられたら・・何といっても筆頭はこのスコティッシュ魂そのものの
頑健としたシンボルでもある
『エディンバラ城』


岩山に建つエディンバラ城




険しい岩山に建つこの街のシンボルのエディンバラ城は
街の玄関口・ウェバリー駅に降り立つと最初に目に入る風景が正に上の写真

元々街の名前である『エディンバラ』とは、
紀元600年頃この地に住んでいたゴッドーディン族達の“ディン・エイディン”(エディンの要塞)
から由来します

この岩山は城が築かれる以前からキャッスル・ロックと呼ばれ、
自然の要塞としても街の人々を守ってきました


そして、その後天然の岩山を利用して築いたこの城は長い年月、砦として
又、スコットランド王家の居城として堂々たる姿で現在にまでそびえてきました



しかし、何百年という長い間イングランドとの激しい戦いで幾度と破壊されでは、
その都度修復・増築を繰り返してきた歴史を持っています

この城が最も現在の姿に近づいているのは
1571年から3年間にも渡る籠城戦のあとの修復によるものです


現在この城の中で残されている1番古い建物は12世紀のマーガレット礼拝堂
ノルマン様式のアーチが美しく印象的な、奥ゆかしいチャペルです

そして、場内はクラウン・スクエア周辺に、スコットランド戦没者記念堂、ルネッサンス期に造られたグレートホール、
更に王宮がこの広場を囲むように建てられています

王宮には悲劇の女王としても名高いメアリ・スチュアートがスコットランド王となる(後にイングランド王にもなる)
ジェイムス6世(イングランド王ジェイムズ1世)を生んだ『メアリー女王の部屋』
そして、必見は宝器の部屋で宝冠・御剣、『運命の石』など様々な興味深い宝物を見学することができます
この『運命の石』についての逸話はまた別の機会にご紹介したいと思います

今回久しぶりに訪れたお城の見学場所として新しく加わったのは『捕虜の塔』

クラウン・スクエアかに面した入り口から、地下に降りていくような迷路になっていて
その下がっていく毎に当時18世紀の捕虜の人々が
このような陽も指さない地下にハンモックがずらりと並ぶ湿った地下に押し込められた環境を目の辺りにすると
正しく“牢獄”なのだ・・と・・・・

また、その大部屋と上に上がる階段とを遮断する分厚い木の扉には
捕虜の人達が懸命に掘り込んだ、生きている証が今も尚生々しく残っています

どんな思いで彫り続けたのか・・?・・・おそらく今の私達にとっては
想像を絶する思いだったことが見ていて辛くなりました

そして、この捕虜の塔の出口はギフトショップにつながっていて・・・
急に現代に引きずり戻されたような気持ちになったのは、きっと私だけではないはず・・・だと・・





正しく華やかな王家の居城というよりは兵士集う砦としての城の雰囲気たっぷりというのは
このお城の持つ雰囲気と数奇な運命に翻弄された王家を物語り、
そして、それはやはり厳しい気候と歩んできた歴史の背景にピッタリの北の要塞と言った城だと思いました








この城は街を2分するオールド・タウン側にあります
そしてオールド・タウンの中心通りとも言えるハイストリートの基点にあり、
城の入り口からこの通りが延び、そのままキャノンストリートへと続き、
この通りの終着地点にはもう一つの宮殿、ホーリールード宮殿へと行き着くことができます


エディンバラ市内地図



上の地図のようにウエバリー駅を背にしたら、前方左手にこの城が見えてくるのですが、
ここから徒歩でも約15分
それも地図では判りにくいのですが、ちょっとした坂道をえっちら・おっちら登っていくので、
初めて訪れる女性の足だと20分ほどかかるかと思います

しかし、お城までの道のりは両サイドにぎっしりと詰め込まれたおもちゃ箱のように
様々なショップが次から次へと並んでいますので、目にも楽しい道のりです 


ハイストリート終わり近くの子供博物館


ハイストリートからキャノンストリートに変わるあたりにある子供博物館の看板
とても可愛らしくて、私のお気に入りの看板です 







そして、そのハイストリートの基点・エディンバラ城の入り口
右手手前、白い4つ窓が入場券売り場



開城時間 : 4〜9月 09:30〜18:00  10〜3月 09:30〜17:00 無休
入場料   : 大人 £9.50  60歳以上 £7.00  子供 £3.50


エディンバラ城の入り口


エディンバラ城入場券


入場料は行く度ごとに値上がりしているような気がします
しかし、じっくりとこのお城を見学し、楽しもうと思うと1日かかってしまいます
その1日を楽しむ料金としてはお安いか?お高いか?はご自身次第ではありますが・・・・


入場券購入後、ここから入城する

入場券購入後は、このアーチをくぐって入城します

しかし、左隅にやはり、お城への入場・・・騎兵隊さんが見守ってくれているのです

エディンバラ城の近衛兵さん 入城アーチ前をのぞく

そして、ロンドンのバッキンガム宮殿と同じように衛兵交代式を毎日行っています
そして、写真では判りづらいのですが
この兵隊さんの制服は本場スコットランドですもの・・タータンチェックの可愛らしい制服です 




この門を通り抜けると先ずは最初の見学先へ進む前に観光客にとっては、今はなくてはならないオーディオ・ガイド
貸し出し料は£3.00・・・しかし・・ここでも60歳以上の方にはシニア料金として£2.00で利用できます


オーディオ・ガイド貸し出し所

上記の建物はそのオーディオ・ガイド貸し出し所

最初のアーチをくぐると真正面にこの建物が目に入り、ここで先ずは最初に貸し出しを申し出ることができます
左側の窓口でご自身のお国を伝え、貸し出し料を支払うと、右の窓口からそのお国の機械を渡してくれます

ここでは、特に貸し出しにあたり身分証明書などを定時することはありませんでした



オーディオ・ガイド貸し出し料支払いチケット



そして、いよいよ心強い日本語でのガイドを手に入れたら、
早速その機械から流れてくる案内に従って場内見学を進めましょう





岩山に建つこの城から眺める街の全貌がこの風景
ウェバリー駅から眺めた風景の逆になります

そして、この街が実は海に近く、思っていたよりもその潮の香りがしてきそうです

城から眺めるカールトンヒル方向

手前銀板がウェバリー駅の屋根、やや左の時計塔は駅の裏手のバルモラルホテル、
その後ろのやや中央に見える塔がカールトンヒル、その遥か後方・・・海が見えます


城から見る街

それから左手側に回って・・・プリンシズ大通りの向こう、ニュータウン
やはりその後方には湾になっている海が見えます


他の国のガイドツアー


そして、場内のいたる場所にはこのようにキルトの民族衣装のガイドさんが熱心に案内してくれている場面に出くわします
今回妙に目についたのは、イタリア・スペインの中高生ツアー

また、こいつらが五月蠅い!走り回る!小突き合いつつ転げまわる!
どこの国の子供たちは一緒です・・・





場内の見学場所としては、マーガレット礼拝堂、グレートホール、王宮、スコットランド戦没者記念堂、
戦争博物館と見所は満載ですが・・・


最後まで私達は生身のガイドさんに案内されるまでもなく、
小型版のテープレコーダーのようなオーヂィオ・ガイドさんに連れられて、
満足の行くご自身のツアーを終わられたら機械を返還して・・・オールド・タウンに向かいましょう





一歩城の外に出ると、すでに夕暮れ
お城を背にしてハイストリートを望みます


城を背にしてハイストリートを望む

でこぼことした石畳が緩やかな下り坂になって、オールドタウンという名に相応しく・・・・
聖ジャイルズ大聖堂の斜塔の影が濃くなります


そして、出発地点のウェバリー駅からもう1度お城を眺めて見て下さい

夕暮れのエディンバラ城


このような美しいお城を望むことができます






この街で行われる様々なフェスティバルはお城抜きで御案内することはできません

その中でもお城の入場券売り場の場所は異様なほどの空間があり、
こちらに観客席のやぐらが出来、その広場で行われます
エディンバラ・ミリタリー・タトゥーは8月の3週間に渡って繰り広げられる最大のお祭りの一つです

毎年チケット販売に関しては、前年度の12月からインターネット・電話・ファックスにて発売開始、
タトゥー・オフィスでは、翌年の3月から窓口にて発売が開始される・・・というもの



エディンバラ・フェスティバル

エディンバラ・フェスティバルにて・・時代の衣装に身を包み、様々な催し物が目白おしです

すでに今年分は発売開始になっています
窓口は現地での発売になりますが、御希望であればそのような購入方法についても御案内が可能です

北の国の夏は短いので、早めのご計画をお薦めします





どうぞ、ご質問などございましたら、下記にてお問い合わせください











次回はオールド・タウンのちょっとディープな中世の世界をご紹介いたします






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