ぼくらはみんな生きている!


今回ご紹介したいのは
ちょっとこのカテゴリーには“無理”があるかな〜と・・
何しろ「生きてはいない」ので・・・・・



でも、どこかでこのページを作りたかったこともあり
季節柄これから夏!と言えば、海辺!となると
ロンドンから南下する場所!と言えば・・・
コーンウォールか、デヴォン・・がすぐに頭に上ります

しかし、ここは敢えて沢山の英国人がちょっと海辺へ・・と言う
East Sussex州の小さな村から見ることのできる
この地域特有の白いチョーク層だから!の
『The Long man』




“白い馬-White Horse”は日本のTVにも紹介されましたが、
こちらの直訳すると『長い男』は
こちらのガイドブックに紹介されたことあるのでしょうか・・?
(私だけが知らなかったら、ごめんなさい・・・・)

ついでにちょっぴりゲートにもなる
英国では最もポピュラーな海辺の街
イーストボーン(Eastbourne)も一緒にご紹介いたします

これからの季節に訪れるのにもぴったりの街です









【The Long Man】


the long man


この奇妙な絵が“The Long Man”

実はこれを見にわざわざ出かけたのではなく
偶然目にして驚いた!
“なんじゃ、あれ!??”

英国の白いチョーク層に大きく書かれた
その名の通り大きな“長い男”は
イングランドの海辺のリゾート地イーストボーンからバスで向かった村
ナショナル・トラストの保有した第一号の家である
Clergy Houseがあったので
それを見に小さな村アルフリストン(Alfriston)を訪れた時に
偶然目に入ってしまったのだった・・・

その当時私は日本のガイドブック持参は元より
英国内のガイドブックも持たず(向こうのガイドブックは重いから・・)、

英国産のレジャーマップ

ただこの地図シリーズとナショナル・トラストガイドブックのみを手に
この国をリュック一つで
一人きままに旅をしていた単なる風来坊の頃に訪れた場所

この地図は一目でその場所に何があるかが判るし、
尚且つ当時の宿としては常宿とも言える
ユースホステルも記載され、
私の中ではかなりの高得点を未だに稼ぐ地図シリーズ

レジャーマップ

上記はちょっと見にくいのですが、
赤文字はその場所の見所だったり、宿を見つけたり、
フットパスのコースを見つけたり
(これは実際かなりの強行軍で地図で見ると行けそうーと思っても
すっげー遠かったり・・・・めちゃくちゃ狭い海岸線だったりと・・
でも、おかげさまで日本のガイドブックには載っていない方法で
様々なお城や道を歩きました・・・ちょっと泣くこともあったけど・・・)


そんなことからこの村にあったはずのユースホステルへも
どしゃぶりの雨の中を歩く人も居ない山道を登り、
本当にこの道で良いのか・・・?すれ違う人も車もなく・・・
仕方なく通りの家のドアをたたき
教えてもらって辿りついたユースの入り口の灯りに物凄くほっとした・・
そんな思い出の場所でもありました

当時はロンドンからではない行き方で向かいましたが、
このイーストボーンからブライトンまでの海岸線は
セブンシスターズ(Seven sisters )を間に挟み
これからの季節には素晴らしいウォーキングエリアとしても
ピカNo.1のお薦め場所でもあります



ロンドンからだったら鉄道でイーストボーンまで約1時間、
この駅前からのローカルバスに揺られて約20分

もし、イーストボーンで1泊して、白い絶壁を歩いた後に
そのままバスで先に進み
観光客の少ない静かなアルフリストンの村で一休み
ちょっと足を延ばして
この大男を見にいらっしゃってはいかがでしょう

TVでよく見る白い馬よりある意味迫力がありますこと・・・請け合いです!
*この村のユースホステルでご滞在する方法もありますが、
車ご利用でなければ敢えてお薦めはいたしません
だって、イーストボーンには沢山の可愛らしいB&Bが沢山ありますから・・





<ロンドンからの行き方>

鉄道 :  ロンドン・ヴィクトリア駅から約1時間
 イーストボーン駅前からローカルバスのバス停が並んでいます
 *バス番号26番、126番が出ています 
  詳しくは下記サイトにてご確認ください
  Cuckmere Community Bus - Map


さて、村はずれのバス停からバスを降りて村の中心ハイストリートを向かいますと
村へ向かう方向とは反対にその“The Long Man”の案内が立っています


地図のロングマン


そして、地図にも載っていますし、
ではちょっと見てみるかいな・・てな調子で
村の中心地からその案内板の向かう方向へ歩を進めていくうちに
徐々に目の前は先細になり・・・両サイドは生垣が高くなり、
前後左右人もいず・・
さっきバスを降りてから進む先へはまったく人に会っていないことに気づきました


丘に見えてきたThe Long Man
雨にけぶったThe Long Man

徐々に前方大きくなっていくこの奇妙な絵は
平和なこの風景と隣り合わせ、というのが妙に自然なようで不自然で・・・

美しい村の風景 小雨にけぶる長い男


そして、何とこの白い線の絵まで実は歩いていけるらしい・・
と、言うのも登山口でびびったため登っていないから

何故なら、小雨けぶる、まったく人の気配のない小高い丘へ上ることに
背筋の寒くなるような・・
古代からの(実はそんなことなくて)目に見えない恐怖を感じてしまいました
(まったくの勘違い、なのですが・・その時感じたのは
人の気配がしない真空管状態とでも言いましょうか・・


迫り来るロングマン
迫り来るロングマン・・と言うのは単なる妄想で
しかし、何故か悪寒を感じるのよねー


とうとう上り口まできたらポツンと下のような
説明がありました
それによると・・・・


ロングマンの説明板

「このミステリアスなサセックス州のカントリーサイドに描かれている
“The Long Man”はWillingdonの小高い丘70mの場所に立っています
この高さは大人40人分の身長になります
The Long ManはWillingdonとFolkingtonの村を含む
東サセックス、イングランドのWealden地区の市民教区に当たる場所に忽然と描かれています
その70mの身長を持つことから
地元Willingdon教区で“長い男”と命名されました
最も早くに描かれた部分は
ウィルミントン小修道院を訪問したウイリアム・バレルによって
1874年に線を引かれたと言われていましたが、
それ以前の記録で、
1710年に検査官ジョンRowleyによって作られたことがわかりました

この人物像は18世紀の図画で
顔の容貌を備えた草の影または刻み目だったことが判っています
そして、両手の長い縦の線は草刈鎌ではないかと思われています」



しかし、何故このような大きな男が丘に描かれたのかは判りません

確かに農業に携わる人のようで周りも一面緑に覆われた丘で
人も居ない、このような場所に忽然と現れるこの“The Long Man”

近くまで行くと丈の高い草に覆われた細い1本道は
この小高い斜面を登るような形で延びていました

まったく人の気配もなく、音が一切なくなった世界に自分ひとりしかないようなこの時
私はこの小道を登ったら二度と戻れなくなるような・・・
そんな気配を感じてとにかく人に会いたい、と来た道を情けなくも引き返してしまいました

そして、小雨が上がりちょっぴり青空を見せてくれ始めてきた
アルフリストンの村に来て私は初めて人心地がつけたのでした


薄日さすアルフリストンの村
小雨上がりの薄日差すAlfristonの村の通り

この小さな村は雑貨屋さん、ティールーム、アンチィークショップが
各1店舗づつありました

地元の人々がその中でそれぞれに生活していることに
ちょっぴり異邦人的な気持ちでそのすみっこに落ち着いた私は
再び出発地点でもあった海岸沿いの街
イーストボーンへと引き帰したのでした








【イーストボーン】

Visit Eastbourne


この街は英国の人々にとっては
1年で1番良い季節夏に訪れる街としても数多い海岸線のリゾート地としても
人気のある街の一つです

ロンドンから列車で1時間という比較的近い場所でもあり、
何よりも美しいチョーク層の断崖絶壁のセブンシスターズの足がかりの街でもあります

1日たっぷりと海岸線のウォーキングを堪能して
この街のB&Bで休み、
翌日は観光地としての街を散策してからロンドンへ帰る・・というコースもお薦めです





そんな街の風景を少しでも感じていただければ幸いです

パブの看板
街中にあるパブの看板

街並み
駅から海岸線までは約10分街並みの様子

海岸のピア
リゾート地特有の海岸から延びるピア

街の観光案内バス
街中の観光名所を巡る観光バス

プロムナードのご夫婦
海岸沿いのプロムナードを歩く老夫婦
名物の長いピア
長く延びるピアは賑やかさはないので美しい
英国の海岸リゾート地で幾つかの街を訪れましたが、
その中でも右上の写真のようなピアは良く見受けられました

このピア自体がとても大きなものでは
同じくこの海岸線に位置するブライトンでもありました

しかし、このイーストボーンの街のピアは海岸線から
すっと伸びた散歩道としての美しさがありました

それに対するブライトンはこのピアの上に
移動遊園地もあり、食べ物のスタンドあり、
それはそれで子供達に人気のあるアトラクションコーナーでもあるのですが、
反面けばけばしさと
賑やかさが同居しています

同じ海岸線にありながら、
ガイドブックに良くご紹介されているブライトンより
このイーストボーンの方が
ちょっぴり落ち着いていて、
それでいてリゾート気分を味わうことができると思います

是非機会があれば、どうぞお立ち寄りになってみてはいかがでしょう







今回は懐かしい画像と場所のご案内になりました

今まであったお問い合わせでこちらの場所をご案内したことも何度かあります

余り写真がないので、今までページを作ることができませんでしたが、
急遽思い立ってのご案内となりました

現在ロンドンに住む友人達からの言葉で開口1番が
“今日もお天気が良くて、とっても嬉しい!”

そんなことから海のリゾート地を思い出しました
そして、あれから目にした憶えのない不思議な光景が今回のThe Long Man

お天気の良い日にちょっと足を延ばしてロンドンからの小旅行にもお薦めです

そんな雰囲気が少しでも伝わっていただければ嬉しいです




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