Foot Pathsの賢い使い道 


Britain for walkers






“サンデー・ウォーク”、“カントリー・ウォーク”、
“ヴィレッジ・ウォーク”、“シティ・ウォーク”・・・などなど
英国には『歩く』ことに関する言葉がたくさんあります

つまり、『歩く』ことがレジャーであり、趣味であり、
多くの老若男女の人々が何時でもどこでも愉しむことができます


休日となれば人々は雨であろうが、風が吹こうが、
長靴と防水コートと紅茶とサンドウィッチを手に
嬉々と出かけていきます


長いお休みなればトレッキングへと本格的なウォーキングに
地図も持ち、車を駆って出かけます 

自分の足と目と耳で自然と親しむことを
英国の人々は無上の悦びとしています

本当の『英国』を体感することに
この“ウォーキング”こそが・・・本来の英国を知る・・・
これほど手っ取り早い方法はない!と私自身感じています






Foot Pathとは?


フットパスの看板



フットパス(Foot Paths)は
正式名称は
パブリックフットパス(Public footpath)の略になります

しかし、英国中に毛細血管のようにどの街へ行っても
必ずと言ってよいほどある
このウォーキング・コースには3つの種類があります

1) フットパス(Foot Path) 歩行者専用道路で黄色い矢印で示されていることが多いです

2) ブライダルパス(Bridle Path) 歩行者・サイクリスト・乗馬をしている人たちも歩けます
青い矢印でしるされていることが多いです

3) バイウェイ(By Ways) 旧道を示すことが多く、歩行者・乗馬をしている人、サイクリスト、
そして車も通ることが可能です


英国には
『通行の権利 Rights of Way 』が尊重されている歴史があり、
イングランドやウェールズには一般標識のほかに
この“Foot Path”や“Bridle Path”という標識は
たとえ私有地でもあっても誰でもが通行できる道として定められています

ですから、英国では我が国ではとうてい得られない
ウォーキングの醍醐味があります

スコットランドにはこのような「通行の権利」という意識はあまりないものの
山や荒野は伝統的にオープンで、
“自由な通行”という意味ではイングランド、ウェールズよりも
度合いが高いのかもしれません

イングランドでは170,000q、
ウェールズでは55,000q、
スコットランドでは15,000q

上記の数字はウォーキングコースとしての距離になります

この英国中に網の目のように網羅され、
全てのコース全長はなんと!地球六周分の距離に相当するそうです


そのほかには環境団体のナショナル・トラスト所有の様々なタイプの
フットパスが加わります






どの街のツーリスト・インフォメーションセンターには
その街の『パブリック・フットパス』
又は『ウォーキング・コース』としてガイドブックが用意されています

街を見て歩くこともウォーキングですが
このパブリック・フットパスは街中はもちろんですが、
街近郊の丘や牧場までの、
はたまた他人様のお庭などを歩くことができる
いくつものコースが紹介されています

そして、その魅惑的なコースの入り口として下記のような道標により
メクルメク・・・アリスの国発祥らしく、
ラビリンスなコースへ人々を誘いかけています・・・

その上等なレース編みの目のようなコースは時には点線で案内していたり、
素朴な手作りの標識だったり、途中で途切れていたり・・・
しかし・・・確実に誰かが私より先にこのコースを愉しんでいる
そんな想像も合い重なって、
恐る恐る進んでみれば、その道は必ず終点へと続いているのです


ウォーキングコース内の農場
こんな可愛い農場を通らせていただきます

時には人一人やっと通り抜けるくらいの細い道、
もちろん舗装などされている道はコースとして道路に出るとき以外はありません
時折野うさぎが道案内をしてくれたり、
丘深い場所であれば赤鹿が白いお尻を見せて横切ったり・・・

又は誰かのお供の犬達に出会うことが出来たら、
同朋者に出会うこともあります
そんな時は相手が顔を背けない限り
(おそらくとても低い確率だと思いますが・・)、
きちんと挨拶しましょう
“Hello ! ”でも“Enjoy Walking ! ”でも何でもいいんです
“こんにちわ!”でも喜んで笑顔が返ってくるはずです 

但し・・・牧場を通る時はくれぐれもご注意を!

人よりも多い先住の羊さん達・牛さん達のご機嫌を損ねないよう
気がついたら彼らに囲まれていた・・・という
恐怖は口では表せません

何よりも彼らのテリトリーを通らせていただくのですから、
礼は出来る限り尽くしましょう


そうすれば春先に生まれた彼らのかわいい子供達を見せてくれるでしょう 

             
    








ウォーキングのルール

何事にも最低限の守るべきルールがあると思います
全てがオープンでも
やはりお国が違えば様々な思い違いも生じることがありましょう

英国観光庁さんでも下記のことは知っておいていただきたいなあ、という
紹介を見つけました

ここでご紹介いたしましょう




フットパスは個人農場や壮大な放牧地をおじゃますることも多いコースが
多々あります

大事なことは

*牧場などの私有地は定められたフットパス以外は歩いてはいけない、ということ
これは土地の所有者の許可を得て
“どうぞ、ここは歩いても良いですよ”となっているコースなので
それ以外の道やゲートを開けて通る、ということは我が国も同じ
不法侵入になってしまいます


また、ゲートも開けたら必ず閉めましょう

当たり前のことですが、
改めてのご案内はやはりそうでないことをしてしまう方々もいらっしゃる、ということでしょう


農場を歩く
農場のおうまさんたちの近くを通らせてもらう・・・大きさにちょっとビビる・・


また、これは英国のインフォメーションでも
ルールとしてあげているいくつかをご紹介いたしましょう

1) 火災を起こさないこと

2) 全てのゲートを閉めること

3) 犬はコントロール下におくこと
*これは旅行者にはあまりないとは思いますが
私はホームスティしていた時にそのお宅の犬のサッシャと
よくお散歩していました
結構これが難しい・・のでした・・・

4) 農場ではパブリックフットパスだけを歩くこと

5) 柵・塀・生垣は必ずゲートの場所を通過すること

6) 家畜・収穫物・農機具に触れないこと

7) ゴミは必ず持ち帰ること

8) 水体系は汚さないこと

9) 野生動物・草木・樹木を守ること

10) 不必要な騒音は立てないこと

*写真以外は何も取らない、足跡以外は何も残さない・・・
これが『愉しいウォーキング』です 


と、記されています

本当にどれも当たり前のことですが
それをひょいっとついつい忘れがちになってしまうこともあるので
ご案内事項に入っているのでしょう


羊たち
春先に生まれたこひつじたちの間を歩かせてもらう 好奇心一杯の彼ら


人様のお国でのルールというよりも
我が国でもまったく同じことが言えると思います

みんなが気持ちよく過ごすために・・・・
忘れないよう・・・愉しい時を過ごしましょう








楽しく歩くために


コースは無数になりますが
やはりご自身の体力に合わせてのコース選び、
そして、可能であれば日常でご自身がどのくらい歩くことができるかを
把握しておくのが良いと思います

私も旅に出る前はウォーキングをする、市内に関わらず
いつも以上に歩く時間を長くしています

それはロンドンの街中での観光でも
カントリーサイドへの旅でも私の旅は大半の交通機関は公共ものと自身の足のみ

ですから、可能な限り『歩きこみ』を充分しておきます


また、事前にウォーキングを予定されている方々は
下記のことにご注意されると現地でのスタートもスムーズにいくことと思います


ウォーキングシューズ : 歩きやすい靴であれば専門の靴でなくとも大丈夫ですが、
英国のお天気を考えると、ぬかるんだ場所もあります
履きなれた、滑らない、そして、汚れても良い靴をお持ちになることを
お薦めします

ウォーキングウェア   :  ショート・ウォーキングであれば、歩きやすい服装で充分です
但し、お天気の急変は必ず予想されますので、防風・防水のウェアを
お持ちになること、雨具の用意をされることは必要です
そして、可能であれば帽子・サングラス・軍手(手袋)をお持ちいただくことを
お薦めします
また、英国ではアウトドアのショップも充実しています
現地で揃えるのも楽しいかもしれません

地図            : 英国観光庁でもいくつかのパンフレットを揃えていますが、
やはり英国での案内を手に入れるよりは情報網も数倍です
どの街にもあるツーリスト・インフォメーションでは必ずウォーキング・コースの
案内を揃えてあります
それは、ガイドブックであったり、手書きの地図であったりと様々ですが
実際はこのような地図を集めるのも楽しい作業です
そのような無料でいただける地図があったら2部いただくことをお薦めします
万一歩いている最中に落としてしまったり、なくしてしまったりした場合は
軽い遭難にも出合いかねません

食料             : コースにもよりますが、どんなコースでも忘れてはならないのが
『ミネラル・ウォーター』
お好みで体力維持も兼ねてチョコレートなどのちょっとしたお菓子も
よく私の荷物には入っています
シーズン・お天気によってはランチ持参もお薦めします
素晴しい景色の中でのランチは気持ちも良いです
また、ゴミの問題もありますのでコースを見て、パブやティールームが
あったら、そこを目指してのランチも最高です

ウォーキング・ガイドさん :  初めての国でのコースを本格的なコースから初心者コースまで
お楽しみいただくご希望の場合は、その土地でのガイドさんにツアーを
お願いすることも可能です
または現地のツーリスト・インフォメーションではウォーキングツアーを
紹介していますので、そちらのでご参加も宜しいでしょう
インフォメーションの壁などにガイドさんツアーの情報が貼り付けられている
ことも多いので、見落とさないように・・・

現地での事前情報    : 下記にてサイトをご紹介します

英国のウォーキングガイド    南西部のウォーキングコースについて







英国の魅力Kの一つはやはり
カントリーサイドにあると言われています

それを体感できるのはこのフットパスを使っての
ウォーキングだと常々思います

普段の時間に追われる日常をスローに過ごせる、
ご自身それぞれのペースで過ごせる
そんな贅沢な時間を持つことができる・・・
このウォーキングを是非!旅の中に組み込んでみてくださいませ








英国は1日のうちで『四季』がある、という言われているお国です


すべては               になりますが    

でも、どんな日も1日中同じお天気ではありません
何種類もの天候になることでしょう

そして、どんなときもお時間に余裕をもってお出かけ下さい 



Enjoy ! Walking !




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   今度このウォーキング・コース及びフット・パスについてのご案内を
増やしていく予定です

もし、ご希望の地域がございましたら、お問合せ下さい


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