My favorite Foot Path 


〜 ロンドンから日帰りできるWalking 〜

Step 3


        


毎年5月を過ぎると欧州の夏は
日本よりも早く来て、
8月末ごろになるとそんな夏が早く去ってしまうように感じます

何故ならば、その年によっては5月中旬からかっと暑くなり、
日を追うごとに陽が長くなり
とても得をした気分になれるから・・

そして、私達の国はやっぱり“アジア=高温多湿”
そうなると梅雨明けと同時に徐々に空気も重たくなり、暑くなり、
水筒とおにぎりを持ってWalking!というのは・・・ちょっと躊躇してしまう・・
(もちろん、郊外へ脚を延ばして
私達の国でも歩くことが楽しめる場所がたくさんあることは重々解っているのですが・・・)

そんな時でも旅(旅行)の中でこそ
お買い物や珍しいお食事以外に体が最も喜ぶ一つとしては
このWalkingではないかと思います
せっかく日本とは違う夏の高温乾燥の異国の地への旅の間
「歩く」が目的に1回でもあれば
何となく気持ちも体もちょっと一息入れられるようにも感じます




たまにはロンドンの街からちょっと抜け出して
夏のからっとした空気を更に感じるために
“歩き”に郊外へ足を延ばして
のんびりと鉄道、バスを乗りついで・・・目の前が開ける緑の丘の海へ
『Pooh Country』
いらっしゃってみてはいかがでしょう・・?

記念切手のPooh
記念切手にもなった“Winnie the Pooh”


Ashdown(アッシュダウン)の森へのウォーキング!
ロンドンから充分日帰りのできる息抜きに!



   




≪Hartfield Village ハートフィールド村ヘ≫




雑誌の編集者だった
アラン・アレキサンダー・ミルンによって
1926年に生み出された“くまのプーさん・Winnie the Pooh ”は
彼の最愛の息子クリストファー・ロビンと
その仲間達の魔法の世界の物語


作者A.A.ミルンとクリストファー・ロビン、プー
A.A.ミルンと息子のクリストファー・ロビン
そして、手前のくまが“Pooh”



その後ディズニー映画にも登場しそこから更に絶大な人気を得てきました

子供の頃読んだ物語や映画から
今尚その時代から変わらない
作者の住んでいたアッシュダウンの森へ
その風景と物語の舞台を当時そのままの姿で見ることができます


そこは英国の地
見事な緑の丘陵地帯は
幾重にも連なる正しく緑の波のように
その風景は何時まで経っても動けなくなるほどの美しさです

なだらかなコースは約1時間〜2時間(ルートによります)くらいの行程
お話の中に出てくる様々な懐かしい場所を辿りながら
のんびり向かいましょう


その森へ向かう方法は
先ずハートフィールド(Hartfield)村からのウォーキングになります
(車ご利用の場合は違ったスタートも可能です)

この小さな村からA.A.ミルンの描き出した
プーの森を目指します


ハートフィールド村=Poohカントリーへ

ハートフィールド村


ロンドンからその村への行き方は
レンタカーをご利用でいらっしゃらない方用(つまりは私も含め)に
公共交通機関をご利用しての行き方をご案内いたします




〜ロンドンからの行き方〜

<鉄道> ロンドン・ヴィクトリア駅からイースト・グリンステッド(East Grinstead)駅まで約1時間

*イースト・グリンステッド駅からタクシーで約20分
 又は、メトロ(Metro) BUS291番にてハートフィールド(Hartfield)村まで
 約20〜25分(下車バス停は必ず運転手さんに確認のこと)

●バスは月〜金曜日までは1時間に約1本の割合でありますが、
 土・日曜日は殆どないので週末はタクシー利用がベストです
 METROBUS - Route 291 Timetable(hartfield行き)


★村からイースト・グリンステッド駅へ戻る際はタクシーならば帰りの時間を決めて
 運転手さんへ来てもらうように予め依頼をしておきましょう

★バスご利用の場合は必ず駅方向へのバス停の場所と時間を確認しておきましょう
 いらっしゃる季節によりタイムテーブルに変更がある場合があります

 ★お車にていらっしゃる方々は上記地図にて
道路のルート番号をご確認の上、ご参考になれば幸いです



この小さな駅とバス停の周りにはほぼ食べ物屋さんらしきショップは
見当たりません



お水(これはウォーキングには必須)は
ロンドンからお持ちになることをお薦めします

そして、少量の食べ物はそれぞれですが、
可能ならばヴィクトリア駅構内で目についたものをご持参された方が安心です


 
可能であれば見つけて持って行きたいNo.1ーーっっ

ヴィクトリア駅構内にはポールやコーニッシュパイのスタンドなど
様々なファーストフードのスタンドがあり、コンビニエンスストアもあります



それから、可能であれば前日のお天気やルートにもよりますが、
汚れても大丈夫な慣れた靴を履いていかれることや
念のための雨具ご持参も大事です



汚れても大丈夫なスニーカーで問題ありません




では、ハートフィールド村で先ず最初に目につくのは
“プー・コーナー”というショップ
Pooh Corner


住所 High Street, Hartfield East Sussex
Tel 01892-770456
オープン イースター〜10月の月〜土曜日 09:00〜17:00
日曜日とバンクホリデー 11:00〜17:00
冬季は13:30〜17:00 クリスマスと元旦は休み

プー・コーナー
村の目印にもなっているショップ
プー・コーナー
新旧様々なプー・キャラクターグッズが揃っています


プー・コーナーの窓辺
小さな店内はぎっしりと物語に関するものがたくさん!

こちらのショップを先ずはお訪ねください

それは、お買い物ということではなく
この村のウォーキングコースマップや
プーカントリーについてのインフォメーションマップが置いてありますので
御願いして無料でいただくことが可能です


プーコーナー パンフレット ウォーキングガイド
上記はこのショップでいただいたマップ類です


店内は様々なプーさんグッズを集めた
可愛らしいキャラクターショップですが、
1690年代建造の古いコテージで
実際クリストファー・ロビンの時代には雑貨店でした

村のハイ・ストリートには現在はこのショップと郵便局、パブ、農家がありますが、
当時クリストファー・ロビンもこの雑貨店にお菓子をよく買いに来ていたそうです


このショップを基点として
アッシュダウンの森へのウォーキングが始まります








≪Ashdown Forest プーの森へ≫
 

ウォーキングコース
@ プー・コーナー
A コッチフォード・ファーム
B プー棒投げ橋
C プー投げ橋駐車場
D Enchanted Place
E ルーのSandypit
F Gills Lap
G North Pole

上記の地図よりプー・コーナーを通り過ぎ、
ハイストリート沿いに歩いていくと
すでに両サイドは木々に囲まれた通りになります

そして、先ず目指すのは
実際に作者のA.A.ミルンが住んでいたというコテージ
『コッチフォード・ファーム/Cotchford Farm』

歩き始めてから大体10分くらいで到着します


コッチフォード・ファーム
A.Aミルンが住んでいたとされるコッチフォード・ファーム

現在はまったく違う方々がお住まいなので入ることはできません

フットパスは個人所有の小道や農場などを通らせていただくので
プライベートな場所はなるたけそっと脇を通って行きます

そして、更にその農場を進み
羊の放牧場をお邪魔して・・・くれぐれも落し物にはお気をつけてください
かなり足元は緩いです


羊の放牧場
逃げる羊の親子 お邪魔して通らせていただきます

そして、最初の物語の世界は
橋の上から小枝を投げ、
流れていく小枝の速さを競う“棒投げ遊び”の
『プー・スティック・ブリッジ/Pooh Sticks Bridge』です


ぷーの棒投げ橋への案内
農場の動物達が逃げないようにこのような柵越えもあります

羊達は上れないこのステップを乗り越えて、
なだらかな傾斜地を進みます

農場の木々
こんな風景がいたるところに見受けられます
ぷーの橋への案内
ぷーの橋までもうすぐです

そして、この案内に沿って約30分くらい進んでいくと
森に通じる小道に出ます


橋へ通じる小道
鬱蒼とした森の中に入っていく橋へ通じる小道

ここまで偶然でしょうか・・?まったく人に会わずに進みましたが
しかし、橋に近づくに連れ人の声がしてきました


Poohsticks Bridge
『Poohsticks Bridge/ぷーの棒投げ橋』

乳母車に小さな子供を連れた二組のお母さん達
ここまで車でいらっしゃる方々はこの近くにパーキングがありますので
そこから、この橋までの徒歩は比較的楽に来ることができます


ぷーの棒投げ橋
橋の下の流れは余り早くはなく・・
でも、木造りの素朴な橋は年月を感じさせます



この橋の上ではやっぱり小枝を投げてみたい・・と思うのは
年齢関係なく・・わくわく感が湧き上がるのですが・・・
しかし、さすがに人が居ると何となく気恥ずかしい気もして、
橋を見ながら“ふ〜ん、この橋がね・・”なんて
つぶやきながら棒を投げることなく渡り、
心残りがありながら・・いよいよアッシュダウンの森へ進みます





アッシュダウンの森へ
橋を抜けて森へ抜けるとすっと視界が開けます

森へ入るとその眺めも去ることながら
ぷーさんとクリストファー・ロビンがいつも遊び場にしていた
D“Enchanted Place”や
「プー横丁にたった家」で魔法の場所として描かれている森の天辺
F“Gills Lap”の物語に出てくる名所(?)が表れます

ここまでで棒投げ橋から約1時間半〜2時間くらいの行程になるそうです

このGills Lapの近くには
作者ミルンと挿絵画家のシェパードを称えたメモリアル・プレートがあるそうで
ここからの眺めは森の地平線まで見える
見晴らしの良い場所としてもお薦め・・・らしい・・・
(残念ながら私はまだこちらまで行き着くことができませんでした・・)

シェパードの挿絵カード シェパードの挿絵カード

オリジナル挿絵画家シェパードが描いた
プーさんの仲間達は過ごすアッシュダウンの森の中での様子


いささか雲行きが怪しくなってきたこともあり、
途中で引き返すことになってしまいました




来た道は森〜農場と足場もかなりどろどろになりやすい場所だったので
近くに案内のあったパーキングへ向かうと
幹線道路(B2026)へ出られるので
お天気が崩れたら無理をしないで、通りに出て戻ることも
あとで後悔せずに済むと思います

しかし、お天気さえ許せば是非“Gills Lap”や“North Pole”まで
足を延ばしてみることをお薦めします



そうして、再び村へ戻ってのんびりとお茶を堪能・・


至福の一時です


村はずれにもB&Bを兼ねての
インもあるようなので、
バスの時間が許せばそちらものんびりとできるかもしれません
The Gallipot Inn


ハイストリートにあったはずの私が休んだティールームは
今も存在するでしょうか・・?


ハートフィールド村の郵便局
ハートフィールド村の郵便局

可愛らしい村の郵便局はひっそりと通りに建っていました




せっかく訪れてもお天気によって左右されてしまうこともありますが、
それでも手軽に向かえる緑の丘の海は
一時ロンドンの喧騒をすっかりと洗い流してくれます

時間(は、作る)とお天気が許せば
ちょっと遠出をして物語の世界を垣間見るのも、
羊や牛の出迎えてくれる(?)農場を歩くのもこの国での愉しみ方の一つでもあります

どうぞ、トライしてみてくださいませ





プーの森で・・・

もし、フットパスについてご希望の地域がございましたら、そちらのお問合せもお待ちしています 



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