Sportsの窓
EPISODE 6
〜 2007年 The World Cup in France 〜

“ Road of the World cup 2007 ”
【4】
【ラグビーワールドカップ2007 プールB 第15戦】
Wales vs Australia
15th September 2007
in Millenniuum Stadium Cardiff
<その2>
この日は私のラグビー観戦してきた日々の中で
最も印象深い日になりました
2003年の前大会から
すでに4年の月日が流れたとは思えないほどでした
子供のころから今も変わらず
自分の大好きな“こと”や“もの”は1番最後に残しておく・・・
そんなみみっちい私の中では
“こんな楽しい時間がもうすでに来てしまって良いのだろうか・・・”
ゲートをくぐる時そんな気持ちから足が思うように進まなかった・・
しかし!!進まなければ!
スタジアムへぞくぞく集まっていく人々に後押しされるように
私もリュックを握り直し歩き出しました![]()

目指すミレニアム・スタジアム
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〜 本番!ミレニアム・スタジアムへGo!〜
国際大会で良いなあ、と思うのが
ラグビーが大好きでその熱戦を観に行く、というとき
いずれかの国を応援、ということではなく
どちらも応援したい、と思う試合に
大会サイドでこういうサービスをしてくれるとき![]()
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スタジアム入り口付近で両国の無料の応援旗をくれるスタッフ
今回とても嬉しかったのは、
スタジアム入り口付近で本日の試合の両国の国旗を
無料で配ってくれるサービスがあったこと![]()
あとで解ったことだけれど
当然観客が多い本日の試合の場合は
この「フリーフラッグ」は早い時間になくなってしまうことだった
だから、比較的早くスタジアム付近の入場口にいたので
この旗を難なく手に入れることができました![]()

左がウェールズ、右がオーストラリアの旗
そして、いよいよ私は握りしめたチケット席のゲート6番へ急ぎました![]()
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ミレニアム・スタジアム周辺ゲートマップ
RWC2007Sait Mapより
丁度このゲートNo.6は
この正面ゲートNo.3を中央駅方向へぐるっと回った位置になります
駅方向へ戻りタフ河に掛かる大きな橋付近まで戻り
そのゲートから入ることに・・・
徐々にオージーの数が増え、
そのカーディフの街を流れる
大きな美しいタフ河から見上げるミレニアム・スタジアムは
ウェールズの誇りでもあります
当然多くの観光客の記念写真スポット ![]()
本日の敵でもあるレッド・ドラゴン側ではないとばかりに
実はここまでにワラビーズを応援する、
幾人かの人たちに道を尋ねられ、
写真も撮ってーーと言われながら
進んだスタジアムゲート前付近
撮ってあげるばかりではつまらないので
橋からの抜けるような青空は
まだ夏の名残を留めた貴重なお天気
一人観戦の私もお返しに1枚お願いしました![]()

当然自国の旗を持ってね!とばかりに渡されたオーストラリアの旗
タフ河に掛かる橋からスタジアム
そして、忘れちゃならない
本日のプログラムもしっかり購入£5.00也

大会プログラム 9月15日の試合は大会15試合目
今大会は開幕戦から全ての試合の番号がついた
このようなプログラムが試合毎に発売されます
本日の試合のプログラムは選手達の紹介、
メンバー表、各コーチの談話や本日前までの大会試合のトピックス、
両対戦成績の様子や写真など本当に盛りだくさん!
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ウェールズ、オーストラリアの代表選手の紹介、
前試合の記事や前大会時の試合模様の記事が載っています
プログラムを持って、チケットに掲載されている席は・・・

ゲートNo.6、入り口はB2、通路312、ブロックL13、列16、席11番、というもの
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先ずは6番ゲートをくぐりぬけ、入り口番号を探し中へ突入
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お次は通路番号(これがたっくさん・・・
)これを間違えると
スタジアムを意味なく回ってしまいます・・・![]()
通路番号まで見つければ後はブロックと列は比較的簡単に見つかりました

RWC2007Sait Mapより
私の席から見えるスタジアムの風景はこんな感じ
上のマップからもわかるように結構まじかに見えます

自分の席から見える反対側のシート
そして、すでに対岸のシートは赤のジャージの中に
負けじと僅かながらのゴールドの色が・・・
街中であれほど目立っていたワラビーズ応援団が
このスタジアムの色の中では劣勢と感じるくらい
やはり!地元は何と言っても強い!
まだ試合は始まっていないにも関わらず
スタジアム中は“ワ〜ン”とした音の渦が取り巻いています
そんな中でそれでも比較的私の席の周りは
ワラビーズファンが多かったようにも思いました

選手が出てくるのを待ちわびる私の席の周り
ゴールド、ゴールド、赤、ゴールド・・・・続く・・・
この1枚からもお解かりのように
唯でさえ小さな私が試合中こいつらに囲まれたら
絶対に見えない・・・![]()
正直、席の位置を選んだ自分を棚に上げて
私はその時ほど再び育ちすぎとも思える
オーストラリアの応援団に殺意を感じたことはありませんでした・・・くっそーーっ![]()
(その予感は見事に的中し、
本当はやってはいけないこと、とは知ってはいるけれど
試合の山場でこいつらが立ち上がると本当に見えなかったので
何度か椅子の上に立ちました・・・
)
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〜 試合開始 〜
Kick off 14:00
試合を今か、今かと待ちわびる私達の耳に
最初に飛び込んできたのは
先に出場してきたオーストラリア応援団の歓声![]()

先に出てきたワラビーズ
遥々応援に来てくれた応援団に答える
そして、一瞬遅れてスタジアム中がうわ〜〜ん、という
体中が湧き上がるような歓声に包まれたと思ったら
次ぎに出てきた地元ウェールズ選手達へのエールでした![]()

試合前のセレモニーに並ぶ地元ウェールズの選手達
左側手前が主将のガレス・トーマス
この日を今か、今かと待ちわびた地元応援団や私は
もうこの時点でおなじみのウェールズの歌
“Land of my Father”が出てしまいます![]()
この大合唱だけは聞き逃すまいと
録音してきたのは言うまでもありませんでした![]()

両国歌斉唱時には全員が立っています
埋もれた私は腕を延ばしての撮影でした![]()
大合唱後更に大きな歓声と共にキックオフ
両選手が自分のポジションへ散っていきます

キックオフスタート
そして、80分の攻防が幕を切って落とされました
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この試合でウェールズの出場メンバーは
ジョーンズが4人、ウィリアムスが2人、トーマスが同じく2人、
控えを入れたら更に同じ苗字の選手が増える・・・
そんないつものレッド・ドラゴンの選手達
前半早い時間で地元ウェールズはその2人いるトーマスの内の1人、
No.8のジョナサン・トーマスがトライ
その時の歓声はもうお隣の人の声すら聞こえないほどでした

それでも結局前半は22点差をつけてのワラビーズリードは
後半に向けてまだまだ・・という雰囲気のウェールズ
味方がピンチになるとスタジアム中双方の大合唱になる
“Land of My Father”と“Waltzing Matilda”
その合い間にも時折誰かが歌えばそれもたちまち混声合唱になる
“Wales Forever”

総立ちの観客 大合唱の中
結局試合終わってみれば
オーストラリア・ワラビーズの32-30という
ワラビーズの快勝
それでも、おなじみの独楽人形のように
小さな体で走り回るシェーン・ウィリアムスのトライには
地元ウェールズのファン達には胸の救われる瞬間だったでしょう

ウェールズの小柄な11番 シェーン・ウィリアムス
RWCサイトより
では、たっぷりと楽しんでしまった試合ですが、
少しでも私の目線で
スタジアムの臨場感を感じていただければ嬉しいです![]()
![]() 前半のラインアウト ウェールズの反則から |
![]() 後半になりオーストラリア控え選手が出てくる 20番は好きな選手フィル・ウォー |
![]() 後半のオーストラリアのトライ |
![]() トライに沸きあがるオーストラリア応援団 |
![]() センターでの小さなモールお互いラインができている |
![]() オーストラリア陣営での反則 |
![]() 我がシート周りの観客の様子 試合後はお互いの応援団が握手です 負けても笑顔のウェールズのおっさん |
![]() 試合終了後グラウンドを回って応援団に手を振る 怪物顔だけど笑顔がやさしいフィル・ウォー 生で観られたことが嬉しい |
![]() 往年のウェールズ名選手・フィル・ベネットのサイン帽を被った若者 |
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試合終了後、前の席から出口へ昇る観客の中に偶然見つけた
ウェールズ往年の名選手
レッドドラゴン黄金時代の1970年代に大活躍した
スタンド・オフ フィル・ベネットの
サイン入りの帽子を被った若者を見つけました![]()
それって本物?!と尋ねる私に優雅に微笑んで
“Sure”と一言
写させていただきましたとも!

フィル・ベネット
Groggsより
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さて、夢のような時間はあっと言う間に去ってしまい、
選手もグラウンドには居なくなり
観客席からも人がまばらになり
それでも、まだまだグラウンドには興奮冷めやらない・・・
“楽しかったね”
“いい試合だったね”
という声が何処からともなく聞こえてきそうな・・・
そんな観客席をあとにして
やっと自分の席から離れるようにして出口へ向かいました

私と同じく名残惜しそうな観客が残っていました
そうして、またまた混雑するスタジアム内の通路と
まだまだ陽の高いカーディフの街へ繰り出す人々を眺めながら・・・
“来て良かった”と
1人呟く私は本当にこの1日が何時までも続きますように、と
やっぱり街へ繰り出したのでした
![]() 来た順路の通路312番 |
![]() 入った入り口のB2 |
![]() 入ったお隣のゲートNo.5 |

右手が中央駅方向 街の中心地へと向かう観客の群れ
“来られて良かったね”
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<その後のカーディフ>
この日が本当にお天気が良くて
まだまだ陽が高かったでの
街の大通りは軒並み歩行者天国
カーディフの街の象徴でもある
カーディフ城の城壁では
その陽を一杯に楽しむ人々で溢れていました![]()

カーディフ城の城壁脇芝生内で寛ぐ人々
私はそんな人々を横目に眺めながら
その日の夕飯の買出しにカーディフの古いマーケットへ
走ったのは言うまでもありませんでした
早く行かないと閉まっちゃううううーー

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