英国のどうぶつたち


Vol.11


〜 Dogs in UK 〜

 
【2】


日本に居ると中々普段できないことの一つに・・・
“散歩しているわんこ達に写真を撮らせていただくこと”

我が家には自分達は「ねこ」と思っていない
長老のおじいさん猫18歳になった“リキ”と
徐々におばあさんになってきたにも関わらず
相変わらず女王様気取りの
推定12歳になる本名大地真央こと“まあ”がいます

18歳ねこ リキ 推定12歳女王様ねこ まあ

左は顔も白くなってきたリキ
上は女王様のまあ

その他にベランダの大たらいの中には
メダカが15匹くらい


彼らは何も多分考えていないと思う・・・



元々子供の頃から様々な動物を連れ帰っては
・・大人の常套句として・・“元居たところへ戻してきなさい!”と怒られ
そうは言われても戻してくることなく
ひよこから鶏になってしまった鳥を始め
十姉妹、セキセイインコ、
野鴨(さすがに上野の不忍池に引き取ってもらった)、
庭には穴を掘ってもらって飼った夜店の金魚から
おたまじゃくし、亀、うさぎ、
ねこは拾ってきちゃー死なれたり・・・
でも、圧倒的な数の多さでねこは常に近くにいました

しかし、近所のお友達の家に居るいぬが羨ましくて・・
でも、いぬは身近ながら
どうしても大人の手を借りないと一緒に住めない動物

両親共稼ぎの我が家では
いぬは高値の花・・・

だから、初めていぬを飼おうか?と親に言われた時は
狂喜乱舞の私達姉弟でした




今思い返しても両親はどこからか?貰い受けたのか・・?
初めての我が家のいぬで連れてこられたのが
“ダルメシアン”の子犬

101匹わんちゃんの犬!と大喜びしていたけれど
みるみる自分よりも大きくなって
(小学生だったので)散歩が大変で・・・
結局は3年くらいでフェラリアにかかってしまい
長く生きられず、可哀そうなことをしてしまいました・・・




それ以来忙しい両親も懲りてしまったのか?・・・
我が家の環境では難しい、と思ったのか・・?
(生き物は必ず人間よりも寿命が短いので
居なくなると悲しい・・からなのか?)

我が家はそれ以来いぬと一緒に生活できることなく
比較的楽?なねこが家族になりました




いぬと一緒に生活できる環境を未だに作ってあげることが叶わず
今家族でいるねこ達の賛成が得られれば
もしかしたら・・可能なのかもしれませんが・・・
・・・当分はまだまだ難しそうです・・・

まあ
また家出しちゃうよー
(2回の家出前科あり)



イギリスで初めてのホームスティ先の家庭では
キャバリエのサッシャといういぬがおりました


サッシャ
在りし日のサッシャ

この家庭のマダム・ジェニーのお誕生日に
友人からのプレゼントだった、という
この家族にとっても初めてのいぬで、
今のところは最後のいぬ
・・だそうです

プレゼントでいただくいぬ、というのも驚きましたが
しっかりと彼は家族の一員でした

拙い私の英語だと話かけても何も反応ない顔でしたが、
少しづつ私の言葉にも理解してくれ・・
景色の良いこの街で
一緒に歩く散歩が私の1日の大きな楽しみにもなりました


家の裏手の丘からの眺め
サッシャとの散歩コースで眺めたシドマスの風景

家族はどこへ行くにもサッシャも一緒

家の中のサッシャ
私の部屋にもよく遊びに来ていました

そのためこちらの家族の車のシートはいつもサッシャの毛だらけでしたが、
とてもお洒落なジェニーはそのことについては
まったく異に関せず・・・
また、その当たり前の様子に
正直なところ当初は驚くほどでした


サッシャが亡くなったことが
遠いイギリスからその知らせが届いた時は
彼と一緒に散歩した南西部のこの小さな街も
更に思い出深く・・距離以上に遠くなった気がしました
・・


Sidmouth
サッシャと散歩したシドマスの街

しかし、徐々に時が経つにつれ
逆にその距離感が私の中のシドマスの家庭では
今でもサッシャが居るように思えてなりません






その後は英国での旅の中で
街中家族と一緒に並んで歩くいぬ、
電車やバスで見かけた子、
滞在したB&Bのいぬなどなど・・・
撮りたい!と思ったいぬたちを目にすると
先ずは家族の方に
“この子の写真が撮りたい”と声を掛けると
今のところは100% “Sure !”と返って来ます

嫌な顔をするどころか・・・
カメラ目線を作ってくれようとする
彼ら家族の様子も嬉しそうで
誰一人嫌な顔や怪訝な顔をされることなく
むしろニコニコといぬ達が可愛く写るように
どなたも協力してくれました






もし、私のようにいぬ好きでいらっしゃれば
“非日常的”な旅の一コマ

思い切って声をかけてみてはいかがでしょう!



ポートベローの子犬
ポートベローストリート沿いのパブでジャックラッセルのこども
“お父さん”に連れてきてもらいました
まだ、子犬なのでお父さんの膝までしかありません




旅の中で観光地や素晴らしい景観も素敵ですが、
ちょっと足元に目を落とすと
それに匹敵する彼らに出会えますよ〜
(^.^)


Hampsted駅近くにて
ハムステッド駅近くの歩道にて
3匹のいぬ達のお散歩
 
声を掛けたら他の人も自然に集まり、井戸端会議?








〜 旅で出会ったいぬたち 〜



今まで英国内で旅して
撮らせてもらったいぬたちの写真を見返してみると
どんなに時を経ていても
その時の場所や街の風景も然ることながら
彼らの生き生きとした表情まで想い出すことができます



:: シリー諸島 ::


ブリテン島としては最南端諸島
(ガイドブックにも載っていない場合もあります)

大小約140もの岩礁があり、
その中でわずか5つの島のみ人が住んでいると言います

その5つの島の中では1番大きなセント・メアリーズ島へ
イングランド本島のペンザンスからフェリーで渡りました


シリー諸島 セント・マリーズ島  シリー諸島 セント・メリーズ島裏側
上の写真はシリー諸島最大の島
ペンザンスからのフェリーはこの島に到着します
右は島をウォーキングする人たち(もちろん!私もその一人!)



シリー諸島に到着して宿も落ち着き
このセント・メアリーズ島を歩き回っていた時!
ここに住むお宅の庭で初めて見た犬種が
この
ジャックラッセルでした

とにかく走り回るこの子達の元気の良さに
一遍で魅了されてしまいました


ジャックラッセル
広い庭を思いっきり走り回っていた
2匹のジャックラッセル



彼らは島の中で通りすがりの私のような不意の客にも臆することなく
まるで構わず転げ周り、
この時はまだこの子達の名前も知らず
初めて見る利かん気の良さに
ただただ見とれておりました

その内にこの家のおかあさんが出てきて
この子達の犬種を教えてくれました

そして、彼らの名前を呼び、近くで見せてくれたのが下の写真です

ジャックラッセル
家族に呼び戻された子


風の強いこの島の家は
玄関が二重扉になっていて・・・日本の玄関先だと“三和土”
本土の家とは違う家の造りであることに気づきます

彼らは日々自然一杯、走る場所も一杯!

元気良く走り回る“ちびっこ”たちだな〜と、
ジャックラッセルの私のイメージは
このセント・メアリーズ島で見た彼らです


  



当時日本のガイドブックにもろくろく紹介がなかった
シリー諸島へはとにかく行ってみよう!と、
何も用意なし・・当然そこへ行ったら何があるのか?も解らない・・

そんな状態で訪れたシリー諸島へ渡ったのは
4月のイースターシーズン

オフと思いきや
実はバードウォッチャーにとっては
正しくベストシーズンでした

島の観光局で資料を見ているうちに
訪れたシーズンは正に渡り鳥の中でも人気のパフィンが
この島で見ることができる、という


パフィン(和名ニシツノメドリ)
パフィン

早速そのパフィンを見に行くツアーに申し込みました!


パフィン
波間に漂うパフィン



小さな小船に先ずは乗り換えて
海に繰り出したボートからガイドさんが指を差す方向には
青い海原に漂う赤い嘴のパフィン

飛び立つところも見て堪能した後は
ボートで上陸した島は特殊な奇岩が多いという
セント・アグネス島でした


奇岩?セント・アグネス島


島に上陸したら自由行動、ということで
アグネス島で1軒(見つけられなかった・・?)のおみやげ屋さん兼食堂

この家の屋根に気持ち良さそうにお昼寝していたのは
こちらのお宅のワンコ

シープドッグでお馴染みの
ボーダーコリー

屋根の上のボーダーコリー
中二階?なのだろうか・・・?
すっかりとだらけて気持ち良さそうに寝ていました






のんびりとぽかぽかした陽気の中で
お昼寝のわんこはこの島の空気そのものかも・・・


まだまだ肌寒い4月の中で
こんな情景は楽園の島・・・そんな思い出のあるアグネス島でした





写真はないけれど、滞在したセント・メアリーズ島のB&Bには
“オールド・イングリッシュ・シープドッグ”が居ました
アニーの犬だッと嬉しくなりました!
毎朝朝食の後片付けが終わるとB&Bのおかあさんと一緒に散歩していました





〜 街で出会ったいぬ達 〜



:: ヘンリー・オン・テームズ ::


毎年6月にヘンリー・レガッタが行われる街として
ロンドンから1時間弱の郊外の街
ヘンリー・オン・テームズ

友人とロンドンから近い街へ歩きに行こう!と
まだこのヘンリー・オン・テームズをレガッタの街とはまったく知らず
この街とバスで10分くらい離れたマーローとの
2つの街を訪れる予定で
先ずは初めて滞在する街ヘンリーで2泊をすることにしました

ヘンリー・オン・テームズのテームズ河
ヘンリー・オン・テームズのテームズ河沿いのボートクラブ

例によってガイドブックに当時はまだ紹介がなかった街だったので
ツーリストインフォメーションでの紹介から
滞在したB&Bで出会ったのが、
この家に居た、まっしろなブルテリアでした





それまで黒いブチがあるものだとばかり思っていた
この
ブルテリア

初めて“まっしろ”な体を持つこの家で見た
彼女にただただびっくり!
(でも、よくよく見たら鼻とおなかには黒い点々がありました!)

しかし、一見すると全身が真っ白な彼女は
この南仏を思わせるような色彩のこの家のインテリアの中では
すっかりと溶け込んでいました


B&Bのブルテリア
ソファーで寛ぐブルテリア


見かけによらずとてもフレンドリーな彼女は
お客である私達の部屋にも度々訪れて寛ぐ様子

きっといぬ好きのお客さんは解るのかもしれません

がっしりとした体からは想像できないくらいに
人懐っこくて・・・この家庭ではとても大切に育てられているのでしょうね!


B&Bの部屋にて
まるで猫のような甘え方! 
人見知りしないのは、いろんなお客さんが来るのに慣れているのでしょう



翌日改めてウォーキングに出たこの街は
とても美しい小道が沢山ありました


ヘンリー・オン・テームズ
ヘンリー・オン・テームズの小道

散歩でもサイクリングでもこれからの季節にはお薦めです!





:: ロンドン キングス・クロス駅 ::


ハリー・ポッターで一躍世界中の子供達のみならず
大人も知ることになった
ロンドンのキングス・クロス駅

キングス・クロス&セント・パンクラス駅舎
重厚な建物のキング・クロス&セント・パンクラス駅舎


しかし、そればかりではなく
隣接するセント・パンクラス駅はパリ、ブリュッセルへと続く
ユーロスターの発着駅でもあります


駅構内 オリンピック開催に向けて
駅構内の様子
今年2012年のオリンピックに向けて五輪のモニュメント


この駅はそのユーロスターの玄関口でもあるため
構内はまるでショッピング・アーケードのように
様々なショップが軒を連ねています


スーパー・マーケット、デリ、カフェ様々なショップが並ぶ中で
ランチ、と思い入ったお店が
「Le Pain Quotidirn」


ランチメニューも惹かれたましたが、
お茶やケーキなどちょっと小腹が・・という時にも
メニューが多彩だったことや
たくさんのお客さんが入っていたことなど目を引きました


Le Pain Quqtidien
駅構内通りから見た入り口
全面ガラス張りで中はレンガ造りでスタッフのキビキビした動きが見て取れます



先ずは黒板に記されていた本日のメニューから選んだのは
本日のスープ(Soup of the Day)£3.95也と
チキンパイ £11.95也

ガスパチョ チキンパイ
左は本日のスープ“ガスパチョ”と右は大きなチキンパイ
チキンパイはすっぽりとパイ生地で覆われ、
パイを崩すと中はチキンのシチュー


Soup of the Dayには必ずパンが付いているので
女性なら軽めのランチには最適です

想像以上に大きなチキンパイは
とても美味しかった!

ただただ大きいだけでなく、
一般の家庭でいただけるような(イギリスは家庭料理は最高に美味しい!)
薄味でコクもあり、大きなパイ生地には心配しましたが、
ペロッと完食!



 オープンサンドやバゲットサンド、日替わりメニューも充実しています


黒板の日替わりメニュー
上は日替わりの黒板メニュー

右はメニューの1部
Take-Awayも可能です

メニュー

メニュー


実は気に入った私達は夜もここに来ました!

ツナサラダ ホワイト・ビーンズなどなどサラダ
左はツナサラダ、右は豆&グリーンサラダ


両サラダ共にオーガニックパンがついて£5.75也
軽い夕食、と言っても結構な量でした


そんな充分な食事を満喫した後
駅構内を出たところで珍しくいぬのお散歩に出会いました


セント・パンクラス駅の裏手
セント・パンクラス駅の裏手
比較的静かな通りで表の喧騒と大違い



この界隈はロンドンの中心地でもあり、
駅の表は車や人の通りも非常に多く
この界隈には普通の住宅があるようにも見受けられず
いぬを連れて歩いている人も多いとは云い難い場所

そのような通りに
こんな綺麗な白いいぬには中々日本でもお目にかかれません
(単に私の近所には居ないだけ・・・)

まだ子供、と連れていたお嬢さんも綺麗な方でしたが、
写真撮らせて!というとお座りしてくれました


サモエド
お行儀良くお座りしてくれたアメリカン。エスキモー・ドッグの子
顔がまだまだ小さい



日本で見かけるスピッツよりも大きくて
正式な名前は
“アメリカン・エスキモー・ドッグ”

余り私達の国ではお目にかかれない犬種のようで、
最初はサモエド?と思ったのですが・・・
連れていたお嬢さんに伺うと
エスキモー・ドッグ、と答えてくれました

初めて聞く犬種でしたが、
調べてみると旧称は“アメリカン・スピッツ”

中々日本では見ることのできない理由も納得!


綺麗に手入れもされている様子も伺え、
これからの成長が楽しみだと思いました











旅をしていて、
気づくとそこに住む動物達の写真が沢山ありました

旅自体が非日常的なので
日本では出来ないこともついついやってしまう・・事の一つに
このお散歩中のいぬたちの写真を撮らせてもらうこと

ページを作っていくうちに
そんな彼らの写真を見返すと鮮やかにその風景、
情景が浮かんできます

これも私だけの旅のお土産と思っています



ロンドン グリーン・パークにて
ロンドンのグリーン・パークにて
大きなゴールデン・レトリーバーと一緒に・・・

でも、そんな“お土産”に一緒に楽しんでいただければ何よりです!






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