
〜 美術館へ行こう 〜
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Act.5
いつかは行ってみたい、と思っていながら
なかなか足を運ぶことができなかった
大好きな印象派が最も多く貯蔵されているとの呼び声高いギャラリーへは
クリスマスのイルミネーションが
そろそろロンドンの街中でも輝き始めた晩秋に行くことができました
今回ご紹介するのは2008年11月終わりに訪れた
テームズ河沿いのサマセットハウス内の
ギャラリーをご紹介いたします
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ロンドンの美術館
Tha Courtauld Institute of Art
コートールド協会美術館
The Courtauld Institute of Art
元々絵画の中でも印象派と呼ばれる
19世紀の絵画が好きなこともありました
ですから、このギャラリーの紹介文を読むと
“ルーベンス以降の西洋絵画が揃っている”という一文には
時代的には好き!というのは当然と言えば当然に・・・
多いに惹かれるものがありました![]()
ロンドンのアンの家に滞在した際に
市内の注目をよく知るお嬢さんのマーガレットに
このギャラリーについて尋ねると
“ウォレス・ギャラリーが好きだったら、ここも良いわよ”
彼女のお墨がつくならば・・・期待はずれのはずがありません!
それから、いつかは行きたいとずっと頭の隅にあった
気になるギャラリーの一つでした
ですから、昨年の晩秋とも言える
初冬の11月末での滞在では“やっと行けるんだな〜”と
朝から気合が入ったのは言うまでもありません
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余り訪れる機会が今までなかった
ロンドン経済の中心地・シティに近いこの界隈は
テームズ河の対岸側にあるテート・モダンが唯一今まで訪ねたり・・という程度
何となく姿勢の良いロンドンのビジネスマンが
かっこよく闊歩しているのではないか・・?
きょろきょろしていたら「如何にも観光客です」とは見られないか・・?という
余計なしなくてもいい、ちょっと不安にも似た、わくわく感もありました
最寄地下鉄駅では市内でも最も古い駅にもなる
“Temple”
地下鉄から地上へ上がり改札口を抜けるとすぐに目の上
下のような案内がありますので
駅を出てその方向へ向います

上から2番目に“コートルードギャラリー470ヤード”とあります
駅前はこんな風景(キオスクのような売店とスタンドのフルーツショップがありました)で
何となく静かな駅前です
右手がテームズ河畔、反対の左手方向へ階段を登って進みます

テンプル駅前
階段を上がって、通りを渡り、まっすぐに進むと大きな通りに出ます
角には良く見るコーヒーショップ2件が続き、これを目印に左に曲がります
![]() 駅を出てからまっすぐ進む静かな道り |
![]() 赤い奥のコーヒーショップを左に曲がり このカフェネロが並ぶ道をまっすぐに進みます この道に面した通りを進むとking's collageがあり、 通りに面したこの大学のウィンドーを見ながら歩くのも ちょっと面白いです |


| ・ | 行き方 | : | 地下鉄 : テンプル駅より徒歩8分〜10分 バス : 11、15、23番 *運転手さんにギャラリー近くの停留場下車を伝えてください The Courtauld Gallery Location |
| ・ | 住所 | : | Somerset House,Strand WC2 |
| ・ | Tel | : | (020) 7848-2526 |
| ・ | Open | : | 10:00〜18:00 (最終入場は17:30) 月のみ : 10:00〜14:00は無料 *Close : 12月24、25日 * 12月24日、31日 10:00〜16:00 1月1日 12:00〜18:00 |
| ・ | 入場料 | : | 大人 : £5.00 シニアと学生 : £4.00 *上記入場料には特別常設展などの見学も含まれています *18歳未満と英国人学生と大学職員、コートルード会員は無料 |
このギャラリーはロンドン大学に属す
美術史とその美術保存の最高峰でもあるコートルード美術研究所になります
特に印象派と後期印象派の絵画所蔵に関しては
テート・ギャラリーにも匹敵し、
尚且つ世界的に有名な絵画のみならず彫刻、素描、装飾美術に関しても
優れた作品が所蔵されています
18世紀のとても優美な建物でもある
サマセット・ハウス内にあるこのギャラリーは常設展のほか、
様々な特別展示展も開催され、
特に月曜日の午後2時までは入場料が無料にもなる・・という優しい配慮もされています
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当然、私が訪れたのもその晴れた“月曜日”
サマセット・ハウス正面からギャラリーへ向いました

サマセット・ハウスの正面
18世期の建築家ウィリアム・チェンバースによって建てられた
この堂々たる建物は現在政府関連機関、芸術・教育関連機関が入っており、
その代表がこのロンドン大学所有のこのコートルード・ギャラリーになります
Somerset House
冬のロンドン風物詩として
中庭でのアイス・スケートリンク場は
ロンドンっ子の楽しみにもなっているそうです・・
平日の月曜日にも関わらず高校生らしき子供達もちらほら見受けられました
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そして、丁度クリスマス前でもありましたので
リンク前の見事な樅の木はおしゃれにスケート靴と雪の結晶飾りで飾られていました![]()

大きな樅の木のクリスマスの飾り
![]() サマセット・ハウス広場のアイス・スケートリンク |
![]() リンク脇のティー・ルーム |
| リンクで楽しむことはもちろん、リンク脇でお茶をいただくことも出来 すべる子供達を見ながら、親御さんたちは暖かい場所でのんびりすることも可能です |
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![]() アイス・スケートの料金表 夜の方が照明が綺麗なので高い! |
![]() アイス・スケート場の入場券売り場 |
夜ライトアップされ、
この時期はすでに午後5時になったら真っ暗になるので
仕事帰りのちょっとしたデートや学校後の楽しみに
昼間よりもその美しい時間帯に人気があるようです

さて、今回の目的のギャラリーへ・・・Go!です!![]()

ギャラリーの入り口はこのように小さな間口から・・・
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先ずは小さな入り口の扉を開けて足を踏み入れると一瞬息をのむのが
この美しい回廊の階段と支柱です

ギャラリーの入り口 左奥の女性へ通常は入場券を支払います
この日は無料のためレセプションで一礼して
この階段を登って順路に沿って進みました
![]() 下から登る回廊を見上げる |
![]() 最上階から下を望んだ回廊 |
やはり無料の日とあって、平日月曜日にも関わらず、
また特別展示展が英国誇る人気のターナーとあっては
なかなかゆったりと鑑賞する・・というわけには行きませんでしたが、
それでもこんなに数多い素描を集めた作品群をまじかに観て、
そして、それを1点1点うなずいては次へ進む年配のお仲間を見て
こんなに身近に鑑賞できることに、とても嬉しくなりました![]()
このターナー特別展を堪能した後、
順路を進む間の小さな展示室にも
教科書で良く知る名前の画家達の
今まで観たことがない小品が沢山展示されていました
それは、大好きなあの“睡蓮”が代表のモネだったり、
踊り子でも有名なドガの部屋と・・・順路をただただ進むだけでも目が離せないのです
![]() 大きな部屋の展示室の様子 |
![]() 銀食器コレクションの部屋 |
展示品は絵画だけに留まらず、
右上のように16世紀から18世紀の見事な銀食器コレクションや工芸品など
入り口からは想像できないくらいの大きな部屋を回ります
そして、このギャラリーの目玉でもある
18世紀の印象派とされる面々の画家達の大秀作は
このように惜しげもなくまじかで観ることができます
![]() このギャラリーの看板でもある マネの「フォリーベルジュールのバー」 |
![]() 何時の時代も物議を醸し出す 同じくマネの「草上の昼食」 |
![]() セザンヌの上は「The Card players」 下は「静物画」 |
![]() ドイツの誇る15世紀の巨匠 クラナッハの「楽園」 |
![]() 熱心に見入る観客を離さない ゴッホの耳を切った「自画像」 |
![]() 点描画のスーラ 風景ではない個人の被写体は少数「若い女性」 |
その他南太平洋のタヒチを舞台に数々の秀作を残したゴーギャン、
裸のマハで名を一躍有名にしたゴヤ、
日本でもお馴染みのルノアール、悲劇の画家とも言われるモジリアーニなどなど・・
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1作1作をこんなに自由にゆったりと観ることができるギャラリーへは
またまた来よう!と思ってしまいます![]()
しかも!無料!
なんて懐の深い国なのだろう・・・と改めて
今まで我が国では
この中のどの1点を観るために支払ってきた時間と料金に
つくづく感慨深くなってしまうのでした
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| 住所 | : | 216 Strand WC2 | |
| Tel | : | 020-7353-3511 | |
| Open | : | 月曜日〜金曜日 09:00〜17:00 土曜日 10:00〜16:00 | |
| Close | : | 日・祭日 |




