市場!市場!市場!


マーケットは楽しい!

その8


久しぶりに“イギリス”らしい
大きなアンティーク・マーケットへ行ってきました!




ロンドン中心部から電車で約1時間




大きな競馬場で月2回+1回、
火曜日に開催される
このアンティーク・マーケットは
ロンドン中でも最も古く、
大きな会場での開催となっています

その会場となっているのは
なんと!競馬場!!

そりゃ!広い!

サンダウン競馬場
Sandown Park


こんな広い場所で行われるマーケット

しかも!朝6:30から14:00まで
本格的なアンティーク・マーケットでは
一体どんなお宝に巡り会えるか!

一期一会のアンティークの品物は
その期を逃したら次ぎに巡りあうことが
如何にして困難か・・・



そして、この緑の広大な競馬場で行われる
アンティーク・マーケットには
どんなお宝が集うのか!?



お宝発見!にいざ!



1年を通じて月2回
火曜日に行われるこのマーケットは
アンティーク好きの方には
ちょっとロンドン郊外へ足を延ばして
1日のんびりと出かける価値!有!の場所


年代ものの扉  年代者のチェスト  年代ものの鳥かご



行き方は様々ありますが、
自身が訪れた方法でご案内させていただきます
宜しければ、お試しをあれ!です







〜 ロンドンのマーケット 〜

サンブリー アンティーク マーケット
Sunbury Antiques Market


今回ご紹介のSunbury Marketは
昨年2018年4月から2箇所の競馬場で開催されることとなった
1979年開催から数えて40年の歴史ある
大きなアンティーク マーケットです


ケンプトンパーク
Kempton Park会場でのマーケット


月2回の開催で割合としては
元々長年開催されていたKempton Parkで行われるのは
1年を通して月2回の火曜日


ケンプトン・パークの馬
Kenpton Park


Sunbury Parkでは
月1回の同じく火曜日に開催されています


サンダウン パーク
Sandwon Park


しかし、Sandown Parkでの開催は月1回で、
またその月によっては開催されない時もあるので
予めWebサイトのスケジュールを確認の上
いらっしゃってくださいね!



Check!してね!


開 催    ◎Kempton Park: 月2回の火曜日 但し、不定期な火曜日なのでスケジュール参照のこと
  
*06:30−14:00くらいまで

  ◎Sandwon Park: 月1回の火曜日 但し、不定期な火曜日で開催がない月もあり
               スケジュール参照のこと
  *07:00-13:00

  *但し、品物が少なくなってきたら、午前中又はそれよりも早い時間に店じまいしてしまう
   ストールもあります

住 所   ◎Kempton Park: Kempton Park Racecourse, Staines Rd E, Shepperton,
   Sunbury-on-Thames TW16 5AQ

  ◎Sandwon Park : Portsmouth Road Esher Surrey KT10 9AJ

行き方    ◎Kempton Park: National Rail Kempton駅(ゾーン7) 下車 5分

  ◎Sandwon Park: National Rail Esher駅(ゾーン7) 下車徒歩10分
         


さて、私が訪れたアンティーク・マーケットは
昔から変わらない場所での開催日

Kempton Parkでのマーケットになりました



先ずは滞在先の地下鉄ゾーン1のミセス・ハリガン宅からスタート

まだ早朝は真っ暗、6:40に家を出発!

先ずは最寄駅地下鉄Pimlico駅を
07:03発の電車に乗車

いつもと反対方向お隣のVauxhall駅へと向かいました


ヴォクスホォル駅
VAUXHALL駅


この駅はNational Railの駅としても
朝の通勤ラッシュで混みあう駅

そして、ミセス・ハリガン宅から南西側のロンドン郊外へ行くには
この列車駅が非常に便利

この列車、実はバスのターミナルとしても利用度が高い駅です


ヴォクスホォル地下鉄駅の案内
National Rail駅方向の案内に沿って進む

Vauxhall駅下車
地下鉄構内の案内通りに進むと
地上に出てすぐにNational Rail駅に隣接しています


鉄道駅
National RailのVauxhall駅入り口


ここで今回Kempton駅までの鉄道チケットを
どのようにして購入していこうか・・?

ロンドン市内で必須のOysterCardは
目的地のKemptonPark駅までは利用できません

このKempton駅はロンドンの
ゾーン7
(Oyster Cardも様々な種類がありますが、
私の持参のカードは利用不可、と言われました)


ロンドン地下鉄MAP
通常手にするロンドン地下鉄MAP ゾーン1から6まで



すなわち、1Day Travel Cardのゾーン1-6までを購入しても、範囲外

やはり最大範囲に乗車出来るゾーン1-9しか対応出来ない・・

そして、最大は早朝出発する、ということは
通勤ラッシュ時
Off-Peakの時間に利用するのではないので
更に高額!
(地下鉄ゾーン1/ ミセス・ハリガン宅〜ゾーン9までの
Travel CardのPeak時利用出来るカードは
£23.50也)

正しく“小旅行”の電車賃!!


そこでちょっと考えたのは、

「この朝は朝食を抜きで出発するので、
Kempton駅の一つ手前の駅Hampton駅だったら、
ゾーン6でOyster Cardは使える最後の駅


オイスターカード



Hampton駅で一旦下車して朝食を取り、
この駅Hampton駅ーKempton駅の往復乗車券のみを
ここでで購入すればいいじゃん!」


English breakfast



帰りも一旦Hamptone駅で下車しなければならないけれど、
行ったことのない駅で降りてみるのも面白いし、
時間的には30分後には次の電車があるしー


ぐっとアイデア!


しかし・・・こんな愚策が実際は良かったのか・・?か・・?

ロンドン市内はとにかく交通網が高く、
出来るだけ抑えたいこともあり、
移動の際にはこのOyster CardとTravel Cardを
調べながら自分のスケジュールには
どちらがお得に動けるか?の下調べは
出発前の楽しい作業の一つでもあります

現在ロンドンではこのOyster Cardに次いで
一般化になっているのが、
Contactless Cardの普及

コンタクトレスカードの案内
現在は旅行者にも利用できるものとして
一般的になりつつあるアイテムです



いずれにしても、まだまだ人混みでスマホすら
余り出したくない私としては
先ずは従来のOyster Cardで出来ることを・・・・



早朝のヴォクスホォル駅
まだ暗いけれど、
ホームの後ろのロンドンの高層ビルが美しいシルエットになっています


と、いう訳で早朝まだ暗い、しかし、すでに通勤ラッシュの
Vauxhall駅から最初のHampton駅へ

駅の案内
行き先の表示が細かく電光掲示板に出るので
必ず、これを確認しないと
トンでもない方向の電車になってしまいます


ロンドン郊外への電車は網の目のように
左右様々な方向へ延びているので
駅ホームに必ずある案内を見てからでないと
その電車に乗り込んでしまうと大変!

予定よりも遅れている電車に乗り込みます

ホームに滑り混む近郊列車


車内はすでにロンドンの中心地を駆け抜けてきたので、
下る方向へ向かっているため
朝の学生達が主流を占めていました

のんびりと座って進むうちに
陽が登り、約40分程でHanpton駅に到着

ここで電車を一旦折り、静かな郊外のホームを
改札口に向かって線路を階段で登り越し、
駅舎から駅前を見てみると・・・・



一応きょろきょろしてみる・・・

しかし・・・駅ホームの向こうは
まったく何もない小さな通りのみ

しかも、閉まったシャッターしか見えない・・・


駄目だ・・・こりゃ〜


駅前はまったくのゴーストタウンでした

下車して次の電車が来るまでの30分
せっかく朝食の時間にしようとしていたのに・・・

とりあえず、駅舎の横にあるOyster Cardを
ここまで来た精算としてタッチマシーン
(と勝手に呼んでいる)にタッチをして

オイスターカード タッチマシーン(?)



取り合えず、この駅からお隣のKempton駅までの
往復チケットを購入

さて、寒いし、おなかもちょっと・・・と思っていたら、
駅舎のある上りホーム(来た反対方向)に居る人たちが
向かう方向には、
なんと!可愛らしい売店が!!



これからロンドンの中心地へと向かう通勤者達が
揃って向かう朝の売店

手にしているコーヒーを見て
なんだか嬉しくなりました

温かいカフェオレとペストリーを購入

次の電車を待つ為
降りた反対側のホームへ移り、次の電車を待ちます

ハンプトン駅
Hampton駅


ロンドンの中心地へ向かう上り電車を見送った後
買ったコーヒーに温められながら・・



Southwestern Railway


やっとこちらのホームに入った電車に数分揺られ、
目的地のKimpton Park駅に到着しました


ケンプトンパーク駅
Kempton Park駅舎


無人駅なので、往復乗車券を見せる場もなく、
駅のホームから離れた途端
広い駅前の駐車場に圧巻

人影もあまりなく、
しかし、この1枚の看板がマーケットはこっち!と案内


ケンプトン・パークヘようこそ!
“ Welcome to Kempton Park”の看板


まばらは人影がまっすぐの小道を進んでいる

絶対にマーケットへ向かう人だ!と
目の前にまっすぐと延びた小道を進むこと約5分


ケンプトン・パーク
Kempton Park


大きな競馬場に入った、と思ったら、
にわかに人も数を増したように思い、
とにかくあの建物まで行けばマーケットの場所が解るかも・・・
(Antiques Marketの看板は見当たりませんでした)

スタンドらしき白い建物が見えてきて、
日本でも入ったことのない競馬場に
“そういえば、近代競馬の発祥もここイングランドだった”

「競馬、イギリス」とくれば、
約20年前まで夢中になって読み漁った作家がいました

ディック・フランシス
Dick・Francis


女王陛下の騎手であり、
推理作家の大家でもあった
今は亡きDick・Francis(ディック・フランシス)

彼の本から日本とは違うイギリスの競馬事情を知ったんだ・・
確かにパドックらしき柵の手前には
ジョッキークラブハウスもあるじゃん!

と、しばし・・昔の読書熱を思い起こし、
ジョッキークラブハウスを通り過ぎると

パドック?
小さなパドック(?)


小さな馬の練習場のようなパドックがあり、
大きな原寸大の馬の仁王立ちに
ちょっとびっくり

その真向かいの目指した建物の入り口を見て更にびっくり!


マーケット会場
MAIN GRANDSTAND


その透明なドアの内側には
ぎっしりとストールが並び、
音が漏れない熱気に包まれていた様子が伺える

早速その扉から中に入ると・・・



アンティーク・マーケット会場
アンティーク・マーケット会場

思ってもみなかった数の小さなストールがぎっしりと並び
ありとあらゆる物達が沢山!

そして、欲しい!と思わず言いたくなるような
食器類や小物の陳列が続いていました


食器のストール
西洋食器を扱うストールが会場の壁に沿って並ぶ

それは私達がガイドブックやTVで見る
正しくアンティーク・マーケットのストールがぎっしり





建物は入り口から先ずは小さなストールが縦に直線に数軒、
それから会場の中はロの字型に幾つかあり、
それに沿ってストールが数軒づつ並び、
両サイドと奥の壁際は壁にそって
いくつものストールが並んでいる

正にこの中だけでも数十軒、
もしくは100軒以上のストールが品物を出しているのかもしれない・・・


会場端から見る
会場の出口から中を見る


この屋内会場は実はまだ序の口だったことは
やはり「競馬場」という場所を利用しているマーケットならば
大きな大型の品物は別だろう、と
この会場を歩き回るうちに解りました

先ほどの会場入り口から右手奥は
スタンドのある競馬場が見られる外へと続いていたのです

その出口から出た途端、
さらに屋内の建物が一つ

そして、その建物に沿うようにして
通路には更に大型、小型のストールが続いていました


会場出た通路の場所
じゅうたんをそのまま平置き展示?販売

最初の屋内を出て、
そのまま野外へ出た時にもう一棟屋内ストールがあることに気づきました

その屋内会場は縦長、奥行きのある長方形の建物で
入り口からまっすぐに両サイドにストールが並んでいます


第二屋内会場
2つ目の屋内会場


最初の大きな会場と同じく
こちらも小さなアンティーク物の取り扱いストール

食器であったり、アクセサリーや古いお人形や絵本など、
古い軍人さんの勲章などなど・・・


ヴィンテージ食器セット
アンティーク、というよりはヴィンテージ時代の食器類


見事に揃っているものあれば、
やはり1客づつ、とかセットでなはく、カップだけとかは
比較的手に取りやすく見やすい


一つ一つのストールを見ていると
先に進めなくなってしまうので、
ある程度“欲しい””と思ったら、
即購入!

次はもうないのが、マーケット


スージー・クーパーのプレート
日本で大人気のスージー・クーパーのプレート


日本でも大人気のスージー・クーパーのプレートも
無造作にポン!とおいてあるだけ
(しかし、価格はしっかり!スージー )


但し、気になるものを全て購入するわけには行かないので、
一応写真に収めて進む

やっぱり大好きなコーニッシュ・ウェア
どこのアンティーク・マーケットでも目に付いてしまう
大好きなコーニッシュ・ウェア


見る物、全てが欲しくなってしまう・・困る・・・

スージー・クーパーのセット
スージー・クーパーのミッド・センチュリー時代の
コーヒーセットや
アンティーク刺繍のバックやガラス食器



こんなストールがずらっと並んでいるのだ・・・
1日で見切れないわけがない!と思いながら
ここは午後2時までだったんだ・・・と思い返し、
早々に再び慌てて外に出てみる




何処まで行っても終わりはあるのかッ?というくらい
ストールが並ぶ・・・


外通路のストール
まだまだまっすぐに進む
外のストール



外のストールは
どこまでが同じショップがわからないくらい
大型の物が並んでいます


そして、競馬場のスタンド方向には
そのままカーブーツ、では?と思うように
車ごと入場して、そのままお店を開いて
好きなように陳列


外のストール
日本でも近年人気のヴィンテージガラス
特に色物(ブルー、茶色)のガラスは高値になります



ここにも沢山のガラス製のもの、
ガラクタのように見えて、実はお宝が潜んでいる・・・?


車からそのまま
車のハッチバックにはまだ宝があるのか?
私物なのか?




普通の人達が家でいらなくなったものを持ってきたような、
そんな物も沢山あります

しかし、こんな大物をどうどうと持参するには
やはりプロ・・?

プロ?
家の家財道具を持ち出したような品物?
しかし、ヴィンテージ物だとすると値打ち物?




しかし、さすがに広い!

まだまだこんな風にストールは続きます!


大型物が続く
人も沢山出てきました


しかし、このマーケットは駐車場も入場料も無料

普通の人々が日常的に家具を求めたり、
自分の好きなインテリアを探したり・・と
そんな風に楽しんでいる様子が段々感じられてきました

このマーケットをぶらぶら歩きながら、
やっとストールの最後かな?と思ったところまで来た時には
陽も出てきました



中央の先には競馬場のスタンドははるか見える


自分の好きなものをゲット出来た嬉しさに
重さなんて、なんのその!という
親父さんの顔を見ていたら
イギリスのアンティーク・マーケットって
結局は生活の1部で買い物手段の一つ

お宝を探しに来るも良し!
散歩に来るも良し!

馬の競技以外にも
こんな場所の使い方を楽しむも良し!

競馬場のスタンドから
競馬場のスタンドから眺める


ああ、マーケット巡りがやめられない醍醐味は
こんな空と風景も見られる
思いがけない“特典”が好きなのかもしれません


おかめ・・?
このお面は売れただろうか・・・?


たっぷりと競馬場の広さと品物の多さを堪能しながら、
こんなマーケット巡りはやめられない


帰りのKempton駅のホームで
自分の身体よりも大きな飾り棚を持っていた女性を見ながら、
私もこの国に住んでいたら
きっと毎回楽しみにここに通うだろう


ケンプトン駅のホーム
晴れてきたKempton駅のホーム



是非、ロンドン滞在中に開催日に当たったら、
早起きして競馬場のマーケットへ!
いらっしゃってみてはいかがでしょうか?










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