Foot Pathsの賢い使い道 



The walking of Britain


 【7】

湖水地方のウォーキング
 その3-1








2014年6月

12日間の旅の目的はウォーキング

そのウォーキングの初日はイギリス・湖水地方での2日目になりました


ライダル湖
点在する湖 ライダル湖(車窓から)



前日ロンドンに宿泊、
翌日は半日以上かけて鉄道で移動するも
湖水地方の鉄道玄関口ウィンダミア駅到着時は
バケツをひっくり返したような土砂降りの歓迎を受け
午後の少ない時間を周辺の散策をしました


ボウネスの街並み
雨あがりのボウネスの町並み




天気の変わりやすいイギリス
その中でも最も雨の量が多いとされる湖水地方

初めての歩きで雨はな〜・・






しかし!そんな杞憂も翌日は大雨もすっかりと上がり
湖水地方のウォーキングとしては最高!のお天気となりました





湖水地方・Bownessの宿でたっぷりといただいた朝食に
この日の最初に向かうのは
ピーターラビットの作者
ビアトリクス・ポターさんの家『ヒル・トップ』まで

直線距離にすると宿から約5.5kmほど

しかし、道中には湖水地方最大の湖
ウィンダミア湖を渡らなくてはなりません


ウィンダミア湖
湖水地方最大の湖 ウィンダミア湖


そのためこの日は折しも日曜日

通常この湖を渡る船は人々の貴重な交通網

車も人も自転車もこの大きな湖をぐるっと迂回せずに村や町へと続く
生活するにはなくてはならない湖の足でもあります


しかし、平日は10分おきに行き来するこの渡し船は
お休みの土・日・祝日はぐっと本数が減ります





この日は目指すヒルトップには10時くらいには到着しなければなりません
(予約が10時半のため、10:15にはチケット売り場でチェックインが必要)

心配になった私は前日の夕方
渡し船のフェリー乗り場事務所へ向かいました


タッタカターッッー


フェリー事務所
ウィンダミア湖畔にあるフェリー事務所?



すでに閉まっていた事務所への声掛けに
出てきてくれたスタッフのおじさんが調べてくれたところ
翌日朝1番のフェリーは「10時が1番だよ」・・


おーまいがっっっ!!


どう考えたって!10時15分には空でも飛ばない限り、無理!!

このフェリー時間が日本で下調べが出来なかったことの一つでした

まさか!こんなところに“落とし穴”があったとは・・


しかし・・10時15分にはヒルトップへ行かなくては
その後の1日の予定が狂ってしまう・・

私は宿の主・トニーへ相談したところ
“そんなわけはないと思うよ
いくら休日でも10時は遅すぎる!”と早速調べてくれました

そうしたところ、“明日の朝1番は9時だよ!”

トニー!ありがとう!!




朝食を30分早くスタートしてもらい、
本来ならば選ぶことのできるメニューも選ぶことなく
全員一緒のフル・イングリッシュ・ブレックファースト!


イングリッシュ・ブレックファースト
実は苦手なベーコン&ソーセージが・・
でも、こちらのは苦手なにおいもなく、上質な素材なんだな〜と
苦もなくいただけました!


・・その結果、結構なボリュームの朝食をいただき、
私達一行は元気よく宿を後にしたのでした










〜 ヒルトップへ 〜
Hill Top


先ずはボウネスの町 ウィンダミア湖の対岸へ渡る
渡しフェリー乗り場・フェリーナブを目指します


フェリーナブへ
フェリーナブへの案内



その乗車位置は賑やかな観光船の
ウィンダミア湖レイク・クルーズ乗り場とは違い
更にフットパスを通りながら、そこから20分程歩きます


ウィンダミア湖のレイククルーズ乗り場
ウィンダミア湖のレイククルーズ乗リ場 ボウネスピア


このボウネスピアのバス乗り場を通り過ぎると
左手側にはGlebe Park、
右手側にはインフォメーションが見えてきます

その間のRectory Rd.,を通りぬけます
(右手側はゴルフ場、左手側は大きな墓地)


Glebe Parkのゴルフ場
Glebe Parkでゴルフをする人



そして、Rectory Rd.,から横に走るGlebe Rdを渡ります

すると前方に広い野原(本当は農場)の真ん中に1本の小道が見え、
そのパス(小道)がフェリーナブへの近道となります


フェリー乗り場への道標
渡しフェリー乗り場フェリーナブへの道標
フットパスへの入口にもなっています



これはフットパスへの入口でもあり、
その案内に目指すヒルトップへ、
またその先の村ホウクスヘッドへ続くことも記されています

渡しフェリー乗り場フェリーナブまで約400mという4/1マイルの案内表示

このフットパスを楽しみながらそのフェリー乗り場まで進みます


農場内のフットパス
Glebe Rdを渡って、
このRectory Farm内のフットパスを進みます



まっすぐに伸びるこのパスは
ここに住む人々が朝夕この風景を楽しんでいる様子が伺えます


途中この道から湖へ向かうコックスショートポイントへの
分かれ道もあります


コックスショートポイント
Cocks Shrot Pointへ
ナショナル・トラストの看板



このパスはウィンダミア湖の湖畔を歩くフットパスのコースになっていて、
その場所の眺めの良い場所の名前が
「Cocks Short Point」
このパスはここからレイク・クルーズ船のボウネス・ピアへと続きます


このパスを今回は入らず、
小道をまっすぐに進むとヨットが係留されているコーブに出てきます

そうすると下記のようにフェリーナブへの案内がありました


フェリーナブへの案内
フェリーナブへの案内
ここを通りぬけるとFerry Nab Rd.,に出ます



突き当りぶつかるのがフェリーナブ通りなので
ここを右手方向、下り気味の道路を湖へ向かって進みます


すると湖に向かってコンクリートの道が途切れているのが
フェリーナブ渡し船乗り場です

対岸からこちらへゆっくりと向かってくるのは
ここに止まる対岸との間に渡されたワイヤーで動く
渡しフェリーです



フェリー
地元の人達に大事な渡し船

こちらのフェリーへは車、自転車、人などが乗車できます

先ずは到着したフェリーに乗船


フェリーのスタッフ
フェリー乗車後に料金を徴収にまわるスタッフさん


人は50P(約90円)、自転車£1.00、バイク、馬£1.60、
車は大きさにより£4.30〜£16.00まで

バイクと馬が同料金!





ゆっくりとワイヤーで進むフェリーは
観光クルーズ船とは違う目線で湖を見ることができます



ウィンダミア湖
雨の後、たっぷりとした水量のウィンダミア湖


たった10分弱のクルーズではありますが、
ウィンダミア湖水上を楽しんで対岸に着くと
日本で言う県道に相当する「B5285」という道路に出ます

この道路は幹線道路となっており、
対岸のファー・ソーリー村、ニア・ソーリー村、
そしてエストウェイト湖沿いに伸びてホークスヘッドへと続いています

この通りをそのまま進めばヒルトップのある
ニア・ソーリー村へと届きます

しかし、そこは!道路をそのまま歩くのは
目的地に着くのは当然で・・

ヒルトップまで敢えて人や動物たちが利用するフットパスを使わなければ!

というわけで当然この幹線道路B5285から
山肌へと進むフットパスへ入っていきます

フットパスへの道標

後ろにウィンダミア湖が見えます
B5285沿いにフットパスへの入口の道標



確かに幹線道路をそのまま進めば目的地には着きますが、
今回の旅は“ウォーキング”
パスと名のあるところは進んでこちらへ進みます

フットパスの標識を見逃せる訳はございません

そうするとこんなに綺麗な小道を歩くことができます
このフットパスはB5285に沿っています



咲き誇る花々
丘の斜面に咲き誇る花々



少し丘を登るような形で歩を進めると
農場への入口がありました



フットパス
左手前方にはB5285が見えます
しかし、フットパスは農場への入口ゲートから進みます


ゲートには「どうぞ、このゲートを閉めてください」との注意書き

その通りにしておけば、通らせていただても大丈夫!

小道がある限り進めます

左手下に通り(B5285)がちらちら見え隠れしています

そして、お馴染みのフットパスの標識を確認しながら・・


フットパスの道標  道標を見る
要所要所にあるフットパスの道標

山肌に沿って幾つかのゲートを通り、
小道が下ってきたと思ったら・・再びB5285に出ました!

するとファーソーリー村の案内

このフットパスはこの村に入る人達も利用していることが解ります



ファーソーリー村


この村はニアソーリー村の手前
通り沿いに幾つかの集落が見て取れます


そして、またここからニアソーリー村へのフットパスの入口を探しました

そうして、B5285線沿いに見つけた表示の方向へ

幹線道路に別れを告げ
次のニアソーリー村へと歩を進めます


フットパスの入り口
見つけたフットパスの表示
石楠花が綺麗に咲いています



湖水地方特有の積み上げた石壁に沿って丘を登っていきます

すると一瞬広々とした農場と遠く山並みを望むことができ
下の道路は狭い視界でしたが、
一つ丘を登るとこのように広々とした風景に出会えます






思いがけず農場のパスへ入った私達でしたが、
そこはしっかりとフットパスの表示があり
目指す方向としては間違いないことに安心


そして、そのマークと地図を照らし合わせながら
農場の中を歩かせてもらいます





この黄色い目印がある限り
パスとしての道標なので
方向的に??でも、そのまま進むのみです!

そして、丘を登ると左右は見事な丘陵を望めるようになりました



ぱ〜っと視界が広くなりました!

そして、その視界が開けた場所で
黄色いフットパスの表示を見つけられなくなりました


それがこの家の前で道が三方向に別れてしまい
標も見つけられず・・・




丘の上の一軒家


どの道を選んでも、行きそうな・・・
結局この家の方に“ヒルトップの方向はどちらでしょう?”と尋ね
そのパスを教えていただきました



こっちの道がヒルトップへ続いているのよ〜

 ヒルトップへの正しい道 
フットパスの道標もありました!

家人の方が教えてくれた小道にはお馴染みのパスの道標と
蔦に覆われた石垣にすでに文字が薄れかかっているにも関わらず
この道へ!と案内がありました


そして、丘を下るように進めていくうちに再びB5285に出ました



B5285沿いのイン
B5285沿いのイン
(パブ&宿屋)


もうここまで来るとニアソーリー村はもうすぐです

この通りに出てしまったので、新しいフットパスへ入ってしまうと
ヒルトップを通りこしてしまうこともあるので
しばらくはこの通りに沿ったパスを歩くことにしました




ぽっかりと視界はイギリスの夏!の風景です


絵のような風景ニアソーリー村近辺
比較的フラットな農場を左手方向に眺めつつ
所々羊が見えます



ほどなくしてニアソーリー村に入りました


ニアソーリー村  ヒルトップ

左:右手の白い家が結婚後に住んだポターさんの家
右:ポターさんの家(Hill Top)



ボウネスの宿から約5.5kmのウォーキングの目的地
HILL TOPまでは約2時間弱の行程でした


ヒルトップ全景
ポターさんの「夢の家」HILL TOP


この旅の最初の目的地へのウォーキングは
お宿のトニーの助けもあり、またお天気にも恵まれ、
予定通りヒルトップの見学時間にも間に合い・・

ほっと胸をなでおろした私は
薔薇咲き誇るヒルトップの夏のお庭もしっかりと堪能できたのでした



ヒルトップの庭の薔薇



次はここからローカルバスに乗り、ホウクスヘッド、コニストンヘと向かいます








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