Sportsの窓


EPISODE 16

～　Premia Ship Rugby 2015-2016 in Bath～

：　マフィ　改進！　：






エイヴォン川の流れるたもとにある
Bathクラブチームのスタジアム


2015年度の国内試合トップリーグ戦後
次々と海外へ飛び出して行った選手達は
（2016年3月現）
嬉しいことに下記のように一気に増えました

選手名	日本所属チーム	海外所属チーム	国	ポジション
リーチ・マイケル	東芝	チーフス	NZ	No.8
五郎丸歩	ヤマハ	レッズ	オーストラリア	フルバック
山下裕史	神戸製鋼	チーフス	NZ	プロップ
ツイヘンドリック	ヤマハ	レッズ	オーストラリア	フランカー
田中史朗	パナソニック	ハイランダーズ	NZ	スクラムハーフ
マレ・サウ	ヤマハ	ブルーズ	NZ	センター
松島幸太朗	サントリー	レベルズ	オーストラリア	センター、ウィング
畠山健介	サントリー	ニューカッスル・ファルコン	イングランド	プロップ
アマナキ・レレィ・マフィ	NTTコム	バース	イングランド	No.8

過去北半球国クラブチームへの加入は
それまでもラグビー発祥国イングランドのお隣おフランスには
すでに村田亙選手、吉田義人選手に続く
3人目となる岩渕健輔選手がおりました
（その後同じくおフランス・コルミエには斉藤祐也選手が契約）

この3人目となる岩渕元選手は
日本人としては初のラグビー母国・イングランドでの
クラブチーム契約（Saracens)となり
当時は時差と戦いながら、またTV放映もない試合に
日本人選手としてエールを送ったものでした
＊2013年ー2014年
イングランド・サラセンズに菊谷選手が、とのことでしたが
実際は試合には出場していない所属でしたので
こちらには入れませんでした



2013年１月プレミアシップ　サラセンズ対シャークス


その岩渕選手がイングランドチームでプレイした時から
すでに14年の年月が経っています

その間ラグビーワールドカップが3回過ぎ
今年2016年！
とうとうその沈黙を破り
2名の日本代表選手がそのイングランドチームで
堂々とプレイしています

その内の一人

“　練習も試合も100%！”

そうです！昨年のワールドカップ第2戦
スコットランド戦後半で担架で運ばれる怪我をしておきながら
1週間後のサモア戦には何時もと同じように元気で登場した
トンガ出身　アマナキ・レレィ・マフィです




イングランドでのクラブチーム参戦
2人目となるのは北の街ニューカッスル・ファルコンで
登場した畠山健介選手

その彼に続け！とばかりに
翌日には先発出場した
3人目となるマフィ選手の試合を観戦してきました！

生まれ出身のトンガ代表か？
もしくは日本代表か？と悩みに悩み・・
桜のジャージを選んだ選手

しっかりと君が代を歌っていた姿には
目頭が熱くなる思いでした



“遠いな～”と感じるくらいの席でしたが、
やっと1席空いていた最上階から（Bathスタジアムにて）


そんな彼の試合をラグビー母国
イングランドでのクラブチームでの試合に
果たして臆することなく
いつもの元気な姿は見られるのだろうか・・・？


Bathチームの紹介ページから



この日2月20日は
尋常でないくらいの大風とそれに加えて雨・・

今までのラグビー観戦人生の中で
1番の悪天候だった・・・

それでも、ロンドンから日帰りで訪れた古都Bathでの1日は
旅の最後を飾るに相応しい日となりました










：：　全開！　マフィ！　：：

Bath ｖｓ　Wasps

2016年2月20日
Bath　Recreation Ground
観客動員　13322人


その朝ロンドンの宿で4時に起床した私は
早々にBathバースへ向かう列車が出る
パディントン駅に7時15分には到着していました
（因みに予約した列車は7時59分発）



早朝のパディントン駅ではすでに売店は開いています


駅舎の屋根はまだ暗く、陽がまだ登っていませんでした

この日は土曜日週末となり
ロンドンの地下鉄は現在必ず週末土・日は
どこかの地下鉄路線が工事中などで止まる＊ので
この日も前日調べたところ
1部路線が止まる、とのこと・・

そのため通常よりも早めに出てきたこともあり
予定よりもパディントン駅に早く着いてしまいました


荷物を持つ乗客が入ってくる早朝のパディントン駅入り口

＊週末に地下鉄利用で時間制限で動かなくてはならない場合は
必ず事前に路線情報を確認してください
駅構内にも案内が出ますが、
見落とすと慌てることにもなりかねません
ロンドン地下鉄路線工事スケジュール


その中でじっと座っていると寒いので
列車の番線が発表になるまで構内を歩き回っておりました



乗車する頃には空が明るくなってきた
パディントンの駅舎



空が明るくなって着はじめた頃
乗車する列車の番線が発表になり、
荷物を抱えた人々に中にまじって
自分の予約した号車へ足早に乗り込みます

持参したポットのお茶で一服しているうちに
1時間半ほどでBath　Spa駅に到着



Bathの語源はお風呂
SPAが付きます


下車したホームにツーリストインフォメーション発見！

数年ぶりに訪れた、この街で最初に出会えるのが
インフォメーションだとほっとします



ロンドンからの到着ホームに出現していた
ツーリスト・インフォメーション


街中でわざわざ探していくには時間がもったいない！と
思う方々にはとても便利

かくゆう私もこの事務所へ立ち寄って
フリーの町のMapをもらい、こちらで絵葉書は購入

しかし、ここでの絵葉書は街中で購入するよりも割高のP.45だった・・
そして、切手は残念ながら販売していないので
街中で絵はがきを売っているショップの方が便利！
割安、切手販売可の確立高し！
*2016年2月現



ラグビー試合（マッチ）がある日の帰りの鉄道切符は
予め予約しておいた方がお勧めです！



バースはロンドンからの1日日帰りで充分楽しめる町としても
鉄道移動はとても便利！

このBath　Spa（バース・スパ）駅正面から
この駅を背して伸びるManvers Street（マンヴァンーズ/A3039）をまっすぐに進むと
自然に右手方向にAvon川（エイヴォン）沿いの
美しい公園Parade　Gardenが見えてきます




雨にけぶるParade・Garden(パレード・ガーデン）を
North　Paradeの橋の上から眺める


夏になるとこの公園には青白ストライプのデッキチェアが沢山出ます
そして、もう少しあったかくなると花々の美しい公園になります


Parade Gardenの夏シーズンの様子


夏も綺麗です！



さて、その日の午後3:15　キックオフのラグビーの試合は
このPadade・Gardenの川を挟んだ対岸にスタジアムがあります

上記印の位置から橋を降りて
グリーンの敷地内にスタジアムがあります



駅から来た場合はManvers Street（マンヴァンーズ）を進み、
公園の手前North　Paradeの橋を渡ります


North Padade橋


橋を渡りきると
川岸へ折りれる階段がありますので
その階段を下がり、川岸を進むとBath　Rugby　Officeがあり
購入したチケットのスタンド場所への行き方を教えてくれます


Avon川沿いの小道



まだまだこの日はたっぷりその試合時間まで時間がありましたから
雨の降り出した町の散策や
試合前にクラブショップへ立ち寄ったり・・
したいことが満載！

但し、雨も予報通り降り始め
何よりも風が強く、町中での散策も思うように行かなかったので
早めにスタジアムへ向かうことにしました




今回購入した試合のチケットは
実はまだマフィ選手がBathへの加入が発表される前のことで
日程的にこの日はプレミア・シップの試合が4試合あり
その中でたまたまBathの試合を選んでいました

しかし、すでに購入するにも年々物価高騰の英国で
このラグビーチケットも例外ではなく、
迷っているうちにどんどん席がなくなる・・・

慌ててやっと1席空いた席を見つけて購入したのが
1月中旬


少しでもグラウンドの中央より・・と言っても
すでにその頃はゴールラインのタッチ延長線上か、
もしくはインゴール延長上しか
空席はありませんでした
（立ち席はまだありましたが・・・）


その時には必ず、と言ってよいほど
試合中に降る雨のことはまったく頭になく
少しでも見やすい場所！・・これだけでした


Bath Rugby Stadium　席Map


しかし、まだ試合前に思わずの雨＆大風に
私の席は屋根があるのか？！


上の図からは解りませんが・・
エイヴォン川を挟んだ場所で眺めたスタジアムには
どう見ても屋根はありません・・


Avon川対岸から眺めたスタジアム
あの深緑の部分が私の席らしい・・・


しかし、ラグビー観戦に雨は覚悟で観ること、
（この国の人々はまったく躊躇しませんから）
せめて幸か、不幸か・・
私の選んだ席はスタンドの1番上
万一傘を差しても後ろの人達にご迷惑をかけることもあるまい

そんな小さな幸福を見つけ、
いざ！スタジアムへGo！！





早速川沿いの小道を進んでみると
チケットに書かれた「DYSON STAND BLOCK B」は
どこから入ればいいんでしょう・・？

先ずはチケットオフィス近くの入り口のスタッフに尋ねる


スタジアムのSouth GATE

するとSports Centre Gateは
川沿いの道を戻り、
駐車場を抜けて行け、と教えられる



一旦North Paradeの橋のたもと付近まで戻り、
見回すと前方に駐車場が見てとれ、
人の流れも確かにあります
（英語が良く解らない場合が私は往々にしてあるので
バースのジャージを来た人々を確認し、後について行く方法をしばしば取ります）

すると上の案内板があり、
確かにこのチケットの入り口「SPORTS CENTRE GATE」を発見！


この入り口は駐車場に入っていきます
しかし、上の青い看板の文字は確かに
「SPORTS CENTRE GATE」


駐車場の柱に打ち付けられた
クラブマーク


”駐車場を抜けると雪国だった・・”ではなく、
スタンドへの入り口でした


スタンドへ入る入り口付近には
本日のプログラムを売るスタンドが・・
寒そうなスタッフ


スタンドへ入る前にこの兄ちゃんから購入した
本日の試合のプログラム￡3.00也


イングランド代表１キャップを持つ
フィジー生まれの快速ウィング
Semesa Rokoduguni選手が表紙


そして、自分の席がこのスタンドの最上階であることだけは解っているので
入り口でチケットを見せながら
どの階段を登れば良いのか？
スタッフが親切に教えてくれる通路を登る

“　ひょ～”

これが自分の席についた時の眺め！！
選手が遠い～～



DYSON STAND BLOCK B
ROW ZE No.22




これが私の席番号である
￡34.00也
※当時のレートで5961円
実際は手数料が￡1.00加算されるので
合計￡35.00になります
この額はイギリス国内へのチケット郵送料＊を含んでいます

＊ロンドンでのお宿が決まっていたら
事前にお宿のスタッフさんへ
郵便を届けてもらってもいいか？の許可をもらってから
御自身の郵送物を送ってもらうのも一つです
但し、必ず事前にお宿に確認してからでないと
受け取ってもらえないこともあります


本当に最上階！
頭をそらすと壁に当たる！

お隣以降はまだ来ていない
雨も風も強いしねー


ZE列　スタンドの最上階です

スタンドの椅子は雨で濡れっぱなし！



しかし、偶然先に来ていた、父ちゃんと息子の親子が
私の席に座っていたため
（彼らは1段間違えていました）
この父ちゃんが私の椅子を暖めてくれていたので助かりました

しかし！！それにしてもこの日は雨がしばしば降り、
それよりも台風のような大風！！

　And


後ろの塀に立っている旗が今にも飛んで行きそうです！

実際に前半と後半の間に行う
ファンとの交流にやるアトラクションが強風のため中止になり、
後ろの壁の上の旗が大丈夫か、どうかを
試合中に何度かスタッフが確認しに来ました


さて、今年このチームBathは結成して150年記念ということで
スタジアムの中でも横断幕があり、
街中、ショップでもこの150周年記念マークを良く見かけました


おそらくクラブのお偉方や中々取れない席に見受けられた
ゴールポストの裏Ｓａｖｉｌｌｅｓ　Ｓｔａｎｄの階段に張られた
選手と150周年の幕


さて、そろそろホームチームの
Bath（バース）の選手達が
グラウンドで練習を始め、
相手チームのＷａｓｐｓの選手も出てきました


相変わらず季節関係なく美しい緑の芝
こちらがＷａｓｐｓ

今日のグラウンドコンディションは
雨、しばしば・・相当に滑るし、柔らかいでしょう・・


こちら赤が見えるのがホームのＢａｔｈチーム


すでに対面のWest Standの客席は人が埋まってきています

そして、観客がじわじわと席に埋まってきた頃、
本日のスタメンが放送されました

その中に確かに「アマナキ・マフィ」の名もありました！

いやぁったーーっっ！
マフィはスタメンだーーっっ！！


地元の声援を受けて両チームの選手が
グラウンドに出てきました

こちら側がバースの陣地なので
攻めている時は遠くなりますが、
敵Waspsが攻めている際には見やすくなります

そして、背番号も見えやすいので
とにかくNo.8のマフィ選手を追うことにしました
（スクラム組んでくれればNo.8は見やすい！）



身長188cmのマフィ選手はラインアウトにも参加しています


「No.8」というポジションは
ご承知のとおり
スクラムを組んだら最後の要
押さなくちゃいけないし、
サイドアタックに行かなくちゃいけないし、
ラインアウトで時にはジャンパーも・・

そしてバックスをサポートして突進もしなくちゃいけないし、
時にはバックスラインにも参加しなくちゃいけないし・・
とにかく沢山動くし、押すし、走るし・・突進するし・・・

代表戦を見る限りでは
マフィ選手は
日本ではフル出場は余りなく
後半から出場したりしていたことが多く、
また、怪我をして退場したり・・

でも、常にグラウンドに出ると元気一杯、
一生懸命なプレイを見せてくれたマフィ選手は
このバースで先週の初出場も先発し、
この2戦目もスタメン出場

果たして80分、そのエネルギーがもつのかしら、と
ちょっぴり不安も掠めました


スクラムでは時折前1列が崩れていた
1番後ろの選手がマフィ選手


しかし、縦横無尽にグラウンドを走り、
突進していく彼を見ていると
正直ＮＴＴでの試合よりも生き生きとしていて
チームメートとも
違和感なく溶け込んでいるように見えました


No.8スクラムの最後の砦


但し、試合としては相手チームWaspsは風下にも関わらず
Bathは前半押され気味

前半29分には相手Waps　Frank Halai選手にトライを決められて
コンバージョンキックこそ入らなかったにも関わらず
最初にペナルチィ・ゴールを決められているため
8点を追うことになります



トライ後、ゴールポストに集まるBathチームの面々


雨のため芝生の薄いインゴールは
雨水が溜まっているし、
キックで上げることは中々この風で難しく・・



風でボールが立たないのでコンバージョンの際に
味方にボールを抑えてもらうWasps
結局入らずトライの5点のみ追加


そして、前半34分にやっとBathにチャンスが訪れました

Waspsの反則により
ぺナルティ・ゴールのチャンスが！
取ったら取り返す！とばかりに
前半43分
終わり間際に続けてゴールを入れて6点返し



追い風でもあったBath SO Rhys Priestlandが
ペナルティ・ゴールを蹴るところ

前半8-6で2点差をBathが追っかけることになりました


終わり間際に3点追加に喜ぶ地元Bathファン




後半との休憩時間にアトラクションがなくなったので
どのくらいの時間があるのか、解らないけれど
とにかく雨＆大風で少しでも風に当たらない場所へ行きたいーーっっ

帽子とマフラーがなければ
顔が取れてしまいそうな寒さなのに・・

最上階にも関わらず下へ降りようとする他の観客の手には
ビールの追加を求めるパイントグラスが握られ・・

その事に驚くこと、毎回・・

・・・私には彼らの体感温度も身体の構造が絶対に
私達日本人と違う・・・と・・・


右手の白いテント屋根はビールやホットドックの屋台などがあります



やはり、スタンドの下の裏は
ビールはこの時間だ！とばかりに長蛇の列

1パイントでは足らず
１Lからそれ以上のピッチャーで
ビールを購入していく親父さん達の嬉しそうな顔


バースタンドの長蛇の列
見ているだけで寒くなる・・


かじかむ手でトイレを済ませ、
またえっちら、おっちらとスタンドの最上階へも戻ると
すでに後半戦は始まっていました



BathとWaspsの陣地が入れ替わり
Bathがトライすると近い方になりました


しかし、開始早々にWaspsがペナルティ・ゴールと
続けてトライ5点、
後半10分もしないうちに8点が追加

得点はWasps16-6Bathと10点差になっておりました


地元Bathの応援だらけの中で
僅かに居るWaspsファンの喜びが余り目立たない・・
Waspsが点数を重ねたところ


そして、49分から57分までの間に
Bathは右プロップ、フッカー、スクラムハーフ、ロックと選手交代があり、
重ねてWaspsも同じように3名の選手交代で
一進一退が続きました


　
左はゴール前まで攻めたBath　と　それを引き戻したWasps


そして、この均衡が破られたのは
またしてもWaspsのトライでした

後半62分

このトライ後のコンバージョンは
この強風中々入らず
それでもここで5点は大きい・・・

Wasps21-Bath6

その差15点

しかし、このトライ後に3名の選手交代をしたWaspsに
フランカーのトーマス・ヤング選手が
危険なタックルで10分退場のイエローカードで退場となります





14名になったWaspsに
その後すぐBathの15番フルバックのTom Homerが
トライを決めます



トライ前、ゴール前での攻防


その後のトライに沸く地元Bathのサポーター


後ろからの写真なのでよく判りづらいのですが、
皆さん！非常に喜び、踊っています！


同じくトライをしたTom Hpmerのコンバージョンで
2点追加があり、
点数はWasps21点　Bath11点とその差10点まで追いつきます

こうなると地元グラウンドの応援は益々熱を帯び
グラウンドアナウンサーの“　Come on Bath！！”が
観客の声援と一緒になり、
大反響でスタジアムが割れるようでした！

しかし、その3分後70分に
Bathの反則により、ここでやっとWaspsもぺナルティゴールを得て
3点追加・・また引き離されてしまいます・・


Waspsのペナルティーゴールが入らないように祈る
Bathnoサポーター達
息を飲む瞬間


しかし、祈り届かず3点追加になってしまう


またまた11点差になり、静かになってしまったスタンド


その後74分から77分までBathの選手3名が交代となり、
この時までマフィ選手が変わりませんように・・・と
祈るばかりでした

そして、ここでBathを応援する人達の帰宅が目立ち
これから今日の敗戦をパブで癒すんだろうなーとその後姿を思い、
ここまできたら最後までマフィ選手を見るんだ！と
不思議に寒さも慣れてきたように思いました



モールで前進するBath

そして、もうホーンが鳴る、という直前
一瞬何が起こったら解らなかったのですが、
スタンド中が“　うわーっっ　”という大歓声が起こったと思ったら
81分

マフィ選手がゴール横にトライをしていました！！



マフィ選手のトライ！

審判の高々と挙げた左手が間違いなくトライを示し、
マフィ選手はチームメイトからくしゃくしゃにされていました



マフィ選手のトライ前の突進　Bath Rugby サイトより


スタジアム中の床が踏み鳴らされ、
帰りかけた人達はその場で釘付けになっていました




夜の帳が落ちてきた最後の時間のスタジアム
マフィ選手のトライで終わったことに喜ぶ
地元Bathのサポーター達



トライ後のコンバージョンにキッカーに並ぶ
Bathの選手達

結局トライ後のコンバージョンは入らなかったけれど
最後まで応援していれば
こんなシーンが観られる、とばかりに
Wasps24点　Bath18点で敗れてしまったけれど
にこやかに帰る人達の顔を見ていて
心から「良かったな～」と・・・



試合が終わっても、選手達に声援を送るBathの女性サポーター達


最上階に居たため、中々階段を下りれずにいたけれど
私と同じブロックに一生懸命声援を送っていた
日本のサポーターが居たことに
またまた嬉しくなって・・・



マフィ選手に一生懸命声援を送っていた日本の女性


試合前に街中でBathのサポーター達と交わした言葉に
「日本からマフィ選手を応援に」と言うと
その選手は知らない、と・・何度言われたことか・・

しかし、これでしっかりと地元Bathサポーターの中で
彼の名前を刻み込むことが出来たでしょう

それは彼自身、身一つで手に入れた
本物の｢来た甲斐」だと思う

そして、フル出場80分は
今後彼の日本での試合でも充分なアピールになったと思いました





すでに夕闇にスタジアムの向こう
Bathの大聖堂の斜塔が見えます


本当に良かった！







その1週間後にまたまた一人2トライを挙げるマフィ選手　Bathサイトより
・・チームとしては敗れたけれど








“ 英国でラグビーを観るために
ここに来た"

旅の事始めがそれでした・・

まさかその中で日本の選手がグラウンドを駆ける姿を
観られる日が来るとは思いもよりませんでした


やっぱり、ラグビーはいいな～











【追記】

3月5日スーパーラグビーで
4人の日本代表選手の試合をTVで観ました

レッズ対フォース（五郎丸選手とツイ選手）
チーフス対ライオンズ（リーチ選手と山下選手）


五郎丸選手と山下選手が先発、ということもあり
普段は余り観ないこのスーパーラグビーですが
今回はどんなプレイを見せてくれるのか？に
とても興味がありました

久しぶりに観るスーパーラグビーの印象は
やはり北半球のラグビーが好きな者にとっては
テンポが非常に速い！早い！

その面白さが解っているつもりでも・・
ここは私自身はフォワードゴリゴリ、力でしょう！の
試合運びの方が好き
だから、北半球ラグビー（特に英国チーム）に
拘ってしまうのですが・・

それでも楽しめる展開の早い試合は楽しいですね！

しかし、楽しみにしていた2試合に
残念ながら試合後に砂を噛んだような気持ちが残ったのは
「与えられた仕事を１００％できなかったのが残念」、という
本人のコメントより（五郎丸選手）
そのコメントの要因になったゴールキックの失敗2本ではなく
気づいたらそれ以外の場面で観ている側にとって
「一生懸命さ」が伝わってこなかったこと・・・

おそらく選手本人のコメントは
その事も含まれていると思いますが

突進しているべき場面に居なかったり、
チームメイトからパスをもらっていいはずのところがそうでなかったり、
本来ならば“ここはキックで出すべきでしょう”という場面でも
そのボールの蹴りだしを蹴らせてもらえなかったり・・
（勿論、素人が思う戦略ではなかったかもしれませんが）
とにかくゴールキック以前に１番残念なのは
「覇気」というものが感じられなかった
それが選手の顔や表情に見てとれたところが1番残念だった


それは山下選手にも感じられ、
徐々にそんな表情に変わってきて・・
どうして3番ポジションの人がそこに居るの？と・・

しかし、それでもフォワードは「スクラム」という
選手同士の息を合わせなくてはいけない行為が大事なので
いずれは身体を張っていくうちに馴染むのかもしれない
時間がまだまだ足りないのかも・・と思えます


しかし、バックスは個人個人の力を合わせていくので
チームメイトからのパスをもらえない、
それは信頼されていない・・？と感じさせるようでは
果たしてそのポジションとして
チームの仲間に受け入れられているのか？・・？

フルバック、というポジションは
「最後の砦」としてゴールラインを守る、というもの
（勿論、それ以外にも沢山の役割もあり
特にロングキッカーとしてもその一つ）

試合最後でフォースのトライが決まった時に
その「最後の砦」であるべきポジションの選手が
完全にその場所に居なかった・・
もちろん、居ない場面も沢山あります
しかし、居ないまでも
そこへ全力で戻る姿勢を見せて欲しかった

思わず早稲田時代の顔を思い出してしまいました


折りしもレッズのHCの退任もあり
チーム内でも大きな変革があるように思います

まだ2戦、始まったばかりではありますが
次の試合には
一生懸命さ、チームの皆と頑張っている、を
感じさせる選手として見せて欲しい

ゴールキックも大切だけど、
そればかりではなく、
本来のポジションの役割を！
15人のチームメイトと一緒になって！
勝ち、を取る、という元気な姿に期待したいです

本当にこれからが“スタート”であると
心から応援しています
本当に3ヶ月は短いので・・・

そして、ここに書かせてもらったことが
先日の試合のみだけだったことであることを
切に願っています





このページはあくまでも私一個人の感想のみを
勝手に綴らせていただいております

違うお気持ちの方も多くていらっしゃることは重々承知しておりますが、
「ラグビー素人が何言ってやがる」と
多めに見逃していただければ幸いです
ご容赦くださいませ



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