Sportsの窓
EPISODE10
【5】
〜Premiaship Rugby 2009-2010 〜
プレミアシップラグビー 2010 観戦記

そろそろ季節が移り変わってきたな〜と肌に感じる頃になると
無償にインターネットへの接続に
BBCラグビーページへのアクセスが多くなります
それは長い冬の最大のお楽しみ![]()
待ちに待った本格的なラグビーシーズンへの到来へ
中々日本では観ることのできない欧州のテストマッチの時期にもなり、
また来年の六ヶ国対抗戦への代表メンバーの行方も気になるからです

2月から始まる六ヶ国対抗戦は冬の最大の愉しみ!BBCニュースより
特に来年は4年に1度!
ニュージーランドで開催される
ラグビーワールドカップまであと300日余りとなり、
今後のテストマッチ(代表戦)のみならず
プレミアシップラグビーを始め
通常の1試合毎が選手達にとっては
その大舞台への出場チャンスにもつながります

2009年〜10年のプレミアシップラグビー大会で
シーズン優勝したレスタータイガース
(15番はアイルランド代表ジョルダン・マーフィー)
UK Yahoo Rugbyニュースより
各国最後のテストマッチも然ることながら
毎年行われる様々なクラブチームの大会も
選手達にはこれから代表選手になれるチャンスもあり
(確かに現在の代表選手がどこで怪我するかは解りませんし・・)
今年のプレミアシップラグビー大会も
いつもの年よりも活気を見せているように思います

2011年度先月から始まったばかりのこの大会は
今年から主力スポンサーが代わり
明るいカラーのロゴになりました
来年年明け(2011年1月6日から)旅の準備をしていますが、
週末に6試合行われる予定なので
2試合は観戦できるかな〜と楽しみです![]()
しかし・・一抹の不安もあります・・・![]()
今年1月はロンドンのみならず英国中が記録的な大雪だったため
英国民の冬のお楽しみ![]()
その週末全ラグビー、全サッカー試合を通じて
たった1試合のみ行われただけでした
その貴重な1試合が
偶然数ヶ月前から日本で購入していた前売り券のプレミアシップラグビー
レスタータイガース対ロンドン・ワスプスでしたから
もう寒さなんぞ!何のその!
日本が誇るホカロンがある限り!
行きますとも!観ますとも!・・と鼻息荒く向かったレスターの雪景色の街

スタジアムへ向かう途中の小さな公園には雪が積もる
こんな雪の街中でも
ラグビーの試合に向かう人々の足取りは軽い![]()

写真の奥に沢山の人々 皆スタジアムを目指しています
試合が行われる限り
ラグビー好きな人々はもう週末を楽しみに愉しみにして
こうして寒空へスタジアムへと向かうのです
来年の旅でもまた素晴らしい試合を観れることに
滞在期間中の試合をチェックしていて
とてもわくわくしています![]()
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では、先ずは前回その寒さの中で観た
前年度大会(試合は今年1月)の
ピレミアシップ観戦のご様子をご案内いたします!
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【プレミアシップラグビー観戦記】
VS 
レスター・タイガース 対 ロンドン・ワスプス
2010年 01月9日
(観客動員数 24,000名)
15:15 キックオフ
場所 ワルフォードロード グラウンド(Welford Road Ground )
Tigers club ground
34-8
すでに出発の数ヶ月前からこのチケットを購入して
とにかくロンドンから初めて訪れる
レスターという街の訪問も愉しみしていたけれど・・・
とにかく古豪にてして強豪なタイガースとワスプスの試合は
両チーム共に国代表選手を抱える
正にイングランドクラブチーム“竜虎”の試合組み合わせ
何としても観たかった・・
しかし、今回の旅はヒースロー空港を降り立った瞬間から
英国中各地で何十年ぶりかの大雪で
まさか!試合数日前まで
“雪のため”にサッカー、ラグビーが試合中止!・・・になるなんて・・
まったく夢にも思いませんでした![]()
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ですから、前日滞在していたロンドンのアンのお嬢さん、
マーガレットがタイガーズのサイトから
試合開始時間を2時間繰り上げて試合開始を発表を調べてくれた時は
嬉しく!スキップ&踊ってしまいました![]()
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そうして、朝早くロンドンを出発し様々な自然(?)の困難を切り抜けながら
初のレスター・タイガースの本拠地
スタジアムへ向かったのでした

比較的街の中心にあるタイガースの本拠地
ネットのクラブサイトから購入したこの日のチケットは
わざわざ日本の私の元へ
丁寧なチケットホルダーに収められて
大事に大事に送られてきました
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チケットホルダーにチケットと年間の試合表
そして、クラブの歴史もさらっと説明されています
そうすると如何にこのチームが過去何回、
どんな大会に輝かしい成績を残してきたことが伺い知れます

その日のチケット
このチケットホルダーからスタジアムの説明を読むと
このスタジアムは24,000人は収容できる、というもの・・・
そうなるとあの雪の日に観戦に来た観客は満席だったのか・・・??
正直今まで幾試合ものラグビーを観戦してきましたが、
さすがに雪の中は初めてでした
しかし、思い起こせば風&雨の日よりも
完全防備で望んだあの試合は覚悟していただけに
余り寒さを感じさせない興奮もあったかもしれない・・と・・・

入場口へぞくぞくと進む観客達 皆さん結構薄着に見えるのは私だけ・・・?
2時間試合開始を繰り上げたにも関わらず、
やはりチケットは当日券はないよ〜と街中でも聞いていた通り・・かもしれない・・・

ちびっ子達もお父さんに遅れまいと小走りに入り口ゲートへと進む
さて、人の流れに乗りながら目指す座席のゲートを係員に教わりながら
チケットの裏の明記されたとおりにゲートを潜る
と!おっと待ったー
その前に本日のプログラム買わなくっちゃー![]()

飛ぶように売れているプログラム
そうしてスタジアムに入場する前に買っておけば
安心して試合を観ることもできるし、
何よりも慣れないスタジアム内で捜すよりも
こうして目についたスタンドで購入しておいた方が◎!

この日の試合パンフレット
アイルランド代表のタイガース主将ジョルダン・マーフィーが表紙
内容もクラブ情報満載の見応えあり!です
この日の対戦相手のワスプス情報もあり
これで£3.00也はとってもお得![]()
そして、いざ入場ゲートへ向かいます
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左は席順に近いゲートへ向かう観客達
右はその入場ゲート
チケットを入れると読み込んで腰近くの金属棒で前に進めるようになっています
そうして入場したスタジアムは
今までのクラブチームのスタジアムにしては
やはり過去輝かしい戦跡を残している名門らしくご立派!

タイガースクラブチームのスタジアム内部通路
そして、急遽2時間試合時間が繰り上がったにも関わらず
スタジアムは満席!
毎回クラブチームの試合の底力を感じざるを得ません
大人も子供も寒さよりもこの1戦の面白さに吸い寄せられるように
スタジアムへと向かって集まっていました

すっかりと雪が片付けられたグラウンド
スタジアムの席はいつものように可能な限り良い席で観戦したいので
購入時に手に入る良い場所を選びましたが、
前後左右空席まったくなし!
最初にグラウンドに出てきたのは
対戦相手のロンドンワスプスの選手達です

手前にある鏡のようなボードは
チームの大口スポンサーの建設会社宣伝ボードです
本日アウェイチームのワスプスは白のセカンドジャージです
タイガーズが緑&赤の縞なので
黒&黄色のワスプスと似ているためでしょう
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右は早々にグラウンドに出てきて円陣を組むワスプス
後から歓声を受けながら出てきたホームチームのタイガース
これからキックオフ

キックオフのスタートに立ち席スタンドを望む
本当に満席!
少しづつ空も明るくなってきました
この日に試合が観られることに嬉しい観客から大きな歓声を受けながら
試合開始です!
この日のスターティングメンバーを見ると
両チーム共にイングランドのみならず自国の代表選手を多く持つ両チーム
この日こんな天候でもスタジアムが満席になるべくしたメンバーが揃っていました
| タイガース | ワスプス | ||
| 1 | Marcos Ayerza ☆ | 1 | Tim Payne ★ |
| 2 | Mefin Davies ☆ | 2 | Rob Webber ★ |
| 3 | Dan Cole ★ | 3 | Ben Broster ☆ |
| 4 | Louis Deacon ★ | 4 | Simon Shaw ★ |
| 5 | Geoff Parlong ★ | 5 | George Skivington |
| 6 | Craig Newby ☆ | 6 | John Hart |
| 7 | Lewis Moody ★ | 7 | Will Matthews |
| 8 | Jordan Crane ★ | 8 | Dan Ward-Smith ★ |
| 9 | Ben Youngs ★ | 9 | Mark Robinson |
| 10 | Tody Flood ★ | 10 | Danny Cipriani ★ |
| 11 | Lote Tuqiri ☆ | 11 | David Lami ☆ |
| 12 | Jeremy Staunton ☆ | 12 | Dominic Waldouck ★ |
| 13 | Dan Hipkinss ★ | 13 | Ben Jacobs |
| 14 | Johne Murphy | 14 | Paul Sackey ★ |
| 15 | Scott Hamilton ☆ | 15 | Mark van Gisbergen |
★はイングランド代表キャップ保持、又は代表選手に選出経験がある選手、
☆はそれぞれの自国での代表キャップ保持、又は代表選手に選出経験がある選手です
そう並べてみると
本当にこの試合カードは見応えあるクラブマッチの1試合
普段日本ではテストマッチの試合が観られるのみなので
代表選手がそれぞれのホームでどんな試合をしているのかが
窺い知れる・・本当に嬉しい組み合わせです![]()
さて、大きな歓声とともに始まった試合は
開始早々2分にワスプスの15番
走り抜けたフルバックのGisbergenにスタジアムは沸きかえりました!

試合開始2分でトライを決めた15番Gisbergen
ワスプスクラブサイトより
ニュージーランド生まれの33歳ベテランのギスバーゲンは
イングランドA までは選ばれたことはあります
アウェイチームの応援が俄然賑やかになったのは言うまでもありませんが、
地元タイガースの応援が圧倒的に多いスタジアムでは
むっとした空気が流れたことは否めません
しかし、トライ後のコンヴァージョンが決められず
ちょっとほっとした様子の周りに私の肩の力もちょっと抜けました

ペナルティーキックに望むフロッドを見守るタイガース応援団
しかし、その後15分にペナルティーをもらったタイガースは
10番Floodのキックで3点返します
3-5になったタイガースはがぜん上向き調子にも見えました

タイガースボールのラインアウト
きっちりと自チームへ渡っています
雪のせいか足場がかなり緩い様子はあったものの
どちらのチームも同じ条件の中
力の差がない2チームの攻防が続きます
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両チーム共にフォワードには自信のある選手が居る
とちらもボールに対しての執念は互角です
そんな中で少しのミスがペナルティーへと結びつき
23分には今度はワスプスがそのペナルティーキックを得、
ワスプス10番Cipriani が蹴って
3-8と地元タイガースとの点差が広がりました

ワスプスのシピリアーニのペナルティーキックを見つめる
イングランド代表の7番 タイガースのMoody
この日はなかなかファーストスクラムの場面がなく、
この試合の最初のスクラムは20分を過ぎてからでした
そのファーストスクラムを落としたとする度重なる行為で
反則を取られたワスプスの1番Payneは前半38分にシンビンになり、
10分間の退場になり、一人減ったワスプス
しかも、スクラムには欠かせないポジション1番の退場

イングランド代表でもある、右手前の1番Payne
ワスプスサイトより
その期に乗じてタイガースが攻めて
35分に8番Craneがトライに飛び込むがビデオ判定となり、
これが“No-try”
タイガースファンの大ブーイング
スタジアムの床を踏み鳴らす音が冬空に響き渡りました
しかし、ハーフタイムギリギリ40分にタイガース14番のMurphyがトライ!
ようやくタイガースのスタジアムが歓声で大きく揺れました

拍手と歓声の初トライ!
タイガースファンの歓声が響く
コンヴァージョンもフロッドがきっちりと決めて
10-8と2点差で折り返しになりました

照明塔のついたスタジアム
後半は攻めの向きが変わり、
すでに16時を過ぎた冬の日なので照明塔が点灯されました
今度は開始早々4分でワラビーズのキャップを持つ
オーストラリア代表のタイガース14番のTuqiriがトライを挙げます

タイガース14番ティキリのトライ 対面の11番サモア代表のレミがタックルに
プレミアシップサイトより
トライ後のコンヴァージョンもきっちりとフロッドが決め、
その後47分のワスプスのペナルティーからのペナルティーキックもきちんと決め、
点差が開いていきました

暮れていくスタジアムに光る電光掲示板
そして、決定的なトライが生まれるのは
後半まだ中盤の53分にワスプスのトライ線目前のスクラムで
何度も落としてしまったワスプスフォワードに対し、
ペナルティートライを宣告され、フロッドのコンヴァージョンも成功!
27-8と大きくワスプスは地元タイガースに大きく突き放されます

ワスプストライ線前にてフォワードの反則
ペナルティートライのタイガース
しかし、まだ時間はあるとばかりにワスプスも突進を続けます
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しかし、中々点に結びつかないことに
ワスプスのフォワードは徐々に疲れを見せてきます
そんな中をやっぱり今日の試合では
キックについてはまったく心配なく点を重ねるフロッドは
大きく成長したことを感じさせます

タイガース10番フロッドの突進を止めるワスプス
すでに観ている観客も寒さも忘れる
両者チームの攻防に両チーム応援客から思わず拍手も出てきます

そして、ついにダメ押しとも言える
63分にもう一つ!とばかりにタイガース14番のティキリから再びトライ!
きっちりとその後のコンヴァージョンも綺麗に決まり、
34-8となりました
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