Sportsの窓


ラグビー ワールド・カップ決勝を終えて編

イングランドサポーター



とうとう終わってしまいました・・・

長い長い43日間でした・・・
夢のようなこの一ヶ月半

この大会に参加された全ての選手とスタッフ、関係各位の皆様に心から御礼申し上げます

優勝した瞬間


                      
     
純白のユニフォームがここまでになるまでの100分間の攻防の果てに・・・
         



3位決定戦

ニュージーランドVSフランス

フランスは2軍、ニュージーランドはフルメンバー
戦えば結果はおのずと知れた試合がこうなる・・・というような淡々と消化された・・そんな印象の一試合でした
ニュージーランドの“ハカ”とは戦いの前に相手を威嚇し、自らを鼓舞するもの・・そう思っていたのですが
この試合前のそれは何故か寂しく感じられるものでした

決勝には行けなかったけど、滅多に見られない好カード
なくしてほしくはないけれど、改めて3位決定戦のモチベーションが下がらないよう意義付けをはっきりしてほしい・・と
そんな気持ちにすらなるくらい・・・

最後となるガルティエも観たかったし・・・
両国が次回はどのようなスタイルで臨むのか、どう今回の大会を締めくくるのか・・・
そんな期待すらも自ら拒んでいるようなちょっぴり悲しい印象の1試合に感じました

どうやって、国へ帰ろう・・ロコココ

それでも4年後は期待しています・・・
ロコココ、ミシャラクに・・・そして次回開催国となるフランス・チームの若手達に・・・

そして、また湧き上がる愉しい試合を観せてくれることに



決勝

イングランドVSオーストラリア

43日間に及ぶワールド・カップも北半球の王者イングランドと南半球の覇者オーストラリアとの最終戦を迎えました
そして、その一戦は長年のラグビー観戦の中でも最も記憶に残る好ゲームになりました

私の願いはやはりイングランドに・・・エリス君の故郷にカップを持ち帰ってもらいたい・・それだけでした

この試合については戦前いろんなラグビーサイトで両国のラグビースタイルについて批判や擁護論があったようです

私はどのような論争があろうとも異議はありません・・・
イングランドのスタイルがどうのこうのと言う気もありません
ただ英国が好きで、ラグビー発祥の地として、イングランド・チームの1ファンなだけですから・・


さて、この試合、イングランドファンの私にとっては最初どきどき、中はらはら、最後は歓喜の涙・・と
まったくもって落ち着かない試合でした

ただイングランドは終始自分達のラグビーを貫き通したように思います
確かにこの日は最初からキックを使わずにパスによる突破を計っているように見えますが、
ここ最近のイングランドはFW・BKがバランスの取れた良いチームでした
単純に大きな選手ばかりでキックを使って前進し、力でごり押しするだけのチームでないことは
ロビンソン選手のようなキックを使わずカウンターアタックをし続ける選手が代表に選ばれ続けたことでも明らかだと思います


ロビンソン選手のトライ

基本的には他より協力なFWでまず陣地を敵陣に進め、そこからキックに長けたSOかコンタクト能力を備えたCTBか
走力に優れたバックスリーを使い得点を重ねるというゲームプランは一貫していたと思います


それがWC前のテストマッチや比較的楽に通過できた予選リーグを戦ううちに国内の声や各メディアの評価・評論により
余りに多いオプション選択に迷いが生じてきた、それを目覚めさせたのは皮肉なことにウェールズの選手たちであり、
また選手同士が戦い方を確認しあったのはフランス戦だと思います

・・・・・まったくの個人的感想ですから、ご意見は多々あるかと思いますが・・・・

従って今回は
ウィルキンソン選手の消耗を防ぐ為にも、FWよりもまたSOよりもやや遠いサイドでのコンタクトを試みた・・・
というのがゲームプランだった、と勝手に解釈して試合を観ていました

執念の主将 マーティン・ジョンソン

ウィルキンソン選手に関してはよくその卓越したキックを評価されますが、彼のグッドプレイヤーだる所以はタックルにあると思います
とにかく現代のプレイヤーとしては小柄な体(身長177cm、体重87kg)でしっかりと相手FWを止めるのです
しかも一つのタックルを決めるとすぐに起き上がり素早く自分のポジションに戻り、また次のタックル!
友人のラグビー選手がよく言っていた言葉に、“タックルする選手は仲間に信頼される”と・・・
そう思ってみているとイングランドはおじさんFWが若いSOを庇うように守る、
そして若者はそれに答えるように体を張り続ける・・・
イングランドは今回どのチームよりもそんなFWとBK、攻撃力と守備力、経験者と若者のバランスが取れたチームだったように思います
そして、若者は表彰式ではベテラン称え奥ゆかしく控える・・・
記念撮影でも隅の方に佇むジョニー坊やを見てそんな想いがよぎりました


黄金の左足 ウィキンソン選手

もちろん、オーストラリアにもベテランのモートロックやグレーガン、ラーカムと若手が混在するすばらしいチームでした
ラーカムもまたウィルキンソン選手のような奥ゆかしさと闘志を秘めた選手だと思います

何度も口を切っていたラーカム選手 

同点延長になったのも、
100分の戦いで雌雄を決するまで99分30秒も要した末にイングランドに凱歌が上がったのは
ほんの少しイングランドに運があったとしか言い様がありません
サドンデスになったら・・・どちらが勝ったかは神のみぞ知る・・ですね・・・

母国に帰るエリス・カップ

                                     

WCというものが国の名誉をかけた大会だということはよく耳にする言葉ですが、
今回ほどベスト4の各チームからそれを感じたことはありませんでした
本当に素晴らしい試合を観れた今回の大会は決して忘れることはないでしょう・・・


次回4年後はおりしも英国のお隣、おフランスでの開催です
是非現地レポートを夢みて・・・

今は暫くは夢の後の余韻に酔いしれたい・・と思います・・・


今大会の最優秀選手に選ばれたジョニー坊や

言い尽くされた言葉だけれど・・・感動と興奮をありがとう・・・



注)これはあくまでも私個人の感想になります
皆様それぞれのご感想やご意見をお持ちでいらっしゃることと思います
皆様のご意見などお待ちしています








Top New ページのTop スポーツの窓 (ゴルフのページはこちらからお進み下さい)


ワールド・カップ前哨戦 第1週を終えて 第2週を終えて 第3・4週を終えて

準々決勝を終えて 準決勝を終えて 本国 イングランドより WC後のオールブラックスへ


ワールドカップその後 EPISODE1 2004年シーズン EPISODE2

2005年六カ国対抗戦
 EPISODE2 (【1】から【3】はこちらからお進み下さい)