ショップで見かける度に
これほど荷物になる『しろもの』はないだろうなああ・・・・・と思いつつも
手に取ってしまうのが
『ブランケット』
ブリティッシュレイルの夜行列車の中にも洗面台の上に常備されています
どんなに小さくまとめても・・・まとめても・・・小さな座布団くらいにしかならないし、
また手に取れば取る程その手触りと感触でほっこりとした1枚を選んでしまうのだ・・・・
それでいて雨が降りそうなほどの曇天とした日や
ちょっぴりと風の強い日ほど
その頼れる暖かさについ足がふらふらと向いてしまい・・・
ひとたびショップに入ってしまったら、
手ぶらでそのお店から出ることは不可能に近いくらいの強い誘惑があります
そして、帰国の際にはトランクの上に乗ったり、
リュックの上に何とか括りつけて
如何にして自宅まで取りこぼさずに連れて帰るかが・・・?最大の問題にしながら
無事に自分の部屋にそのもこもこ折りたたんだ“座布団”を
広げた時の喜びは何にも増して得がたいのです
特に朝晩はめっきり涼しくなった昨今
私にはこの季節の欠かせないアイテムの一つです
ちょっとロンドンから離れただけでもすでにその原料となる羊さん達が草を食む姿が見えるお国柄
そして、我が北国・北海道と同じ緯度に位置する首都ロンドンを持つ寒いお国
家の中は比較的我が家よりは充分に暖房は行き届いているとは言え
所詮はレンガなどの家造り
ほとんど1年中利用し(家内、又は戸外でも)
どの家庭でも家族の人数分以上は常備している簡易暖房具であり、
かつ、とてもエコロジーなブランケットは
決して冷房が効きすぎるオフィスや
ウィンタースポーツ観戦以外にも普段の生活に密着しています
以前お世話になったロンドンB&B宅にて
さて、私が始めてこの1枚を購入したのはあのネッシーの街でもスコットランドの小さな街
Inverness(インヴァネス)
行き方 | : | 鉄 道 | ロンドン・キングスクロス駅からインヴァネス駅まで(途中エディンバラ駅経由) 8時間10分から9時間40分 エディンバラ駅からは約3時間30分 夜行列車を利用する場合はユーストン駅から発車しています |
バ ス | ロンドン・ヴィクトリアコーチ・ステーションから インヴァネスコーチ・ステーションへ約13時間30分 |
そして、2枚目を続けて持ち帰ったのはやはり北の国の島
Skye(スカイ)島
行き方 | : | 鉄 道 | インヴァネス駅からブロードフォード駅まで カイル・オブ・ロハシュ駅まで2時間30分 カイル・オブ・ロハシュ駅からカイレイキンまでフェリーと連結しているバスにて向かい約15分 又は、フォートウィリアム駅からマレイグ駅まで1時間20分 マレイグからはフェリーでアーマデイルまでフェリーで渡り、 バスでブロードフォード又はポートリーまで |
バ ス | インヴァネスコーチ・ステーションからカイル・オブ・ロハシュまで2時間40分 カイル・オブ・ロハシュ駅からブロードフォードまで フェリーと連結しているバスにて向かいます |
★インヴァネス ★スカイ島 ★カイル・オブ・ロカシュ
★マレイグ ★カイレイキン ★エルゴール
★フォートウィリアム ★ラム島
初めてのインヴァネスでのB&Bでの寝床はまだ早春の3月初め
とても寒くて寒くて・・・・
その時はまだホストに『お布団貸してください』とは言えず
翌日街へ出てその大きさと暖かい色合いのチェックがとても気に入ってしまって
ひと目でもう私の手からは逃れませんでした
その記念すべき思いで深い1枚は下記のもの
この白とブルー、そして濃いブラウンの色合いは
それから何度も訪れることになったインヴァネスからの
ネス湖の色のイメージにも重なりました
空の青さとお城の茶色、そしてうっすらと見える白い雲
そして、どんなに晴れていてもきっとどこかにネッシーは居るに違いないと・・・
インヴァネスから出ているツアーではネス湖でネッシーに会えなかったゲスト達は
ネッシー博物館へ連れて行ってもらえます
そうして、この子に会うことができます
そして、記念すべき2枚目はこのインヴァネスから鉄道で横断して向かった
『翼』と言う名のスカイ島で購入したこの1枚
ご覧の通り広げると私のシングルベッドを覆うことも出来ます
インヴァネスで購入したものよりはちょっと手触りが素朴ですが、
落ち着いたグレーの色合いが気に入ってこれも即購入してしまいました
私の大切なスカイ島でのたった一つのお土産物です
なんの調べもないままこの島へ渡ってしまった友人と私は
とにかくバスの到着したこの小さな村で目についた1件のB&Bに飛び込みました
実際はこの村の名前が“Kyleakin”(カイレイキン)とは知らずに・・・
とても居心地の良かったB&Bでしたが、 当時はまったく写真も資料も持参していず ご紹介出来ないことがとても残念です ただ、写真のおすまし猫がとてもお上品で 美人さんでした そして、上の写真は翌日友人と これまた目についた貸し自転車屋さんから 自転車を借りてElgol(エルゴール)へ向かおうと 決めたのは上の道路標示から・・ |
自転車を借りる時にその自転車屋の親父さんは私達がどこへ向かうのかを尋ねました
まったくと言って良いほど地図はおろかガイドブックすら持っていなかった私達は
身近にあった道路標示のElgol(エルゴール)へ行くだ、と答えると
彼は何か途中であったら迎えに行くから遠慮なく電話しなさい・・・と
私達を送り出してくれました
その意味を知るのは
私達がその標識の街(村だった・・・)を目指して
出発してから気づくまで何時間もかからなかった・・のです
その標識はkm表示ではなくマイル表示
15kmではなく、24kmだったのです
それでも、私達は一生懸命進むことしか考えていませんでした
自転車こいでこいで・・・行っても行っても何もなく・・・・
続いて目にするのは羊と空と草原だけ・・・
ただただひたすら友人と二人1本道を人はおろか車1台ともすれ違うことなく
やっと到着した目指したElgolの標識
そして眼下に見える集落と海
遠くに見える島はRum(ラム)島
トイレもなく、“何かあった時”電話しなさい、と言ってくれた自転車屋の親父さんの言葉は心強かったけれど
途中に家はもちろん・・・公衆電話も1台もなかったことに宿に戻ってから気がつきました
それでもインヴァネスから列車でハイランドを横断して見た風景
決してイングランドでは見ることの出来ない荒々しい山々・・・緑でない山
同じ風景を見つつひたすら自転車をこいで進み、
そうして時折草食む羊さん以外に見た、生の羊さんの死体や遠く霞む島や輝く海
当然戻ってきた自転車屋さんに到着したのは真っ暗になってから・・
親父さんもB&Bのおかみさんも待っていてくださったようです
ご心配をおかけしました・・・
帰国してから読んだこの島のガイドには『The Misty Isle〜霧のたちこめた島〜』
雨でなかったことがとてもとてもラッキーだったことに嬉しかったこと
スカイ島への観光はきっと夏シーズンがベストだと思いますが・・・
私はもう1度あの経路でいく機会があったら是非是非早春に行きたいのです
そんなわけで今回の私の『こだわりのお買い物』は
この大判のブランケット
横150cm 縦180CM
これだけの大きさの物を我が国での購入はそうそう簡単ではありません
ロンドンでも購入可能ですが
スコットランドでの街中の方が種類も多く、価格もお手ごろです(現在は£20.00くらい〜)
私の身長をすっぽりと包んでくれるこの1枚が例え移動時や帰国時に荷作りに泣く事になっても
まだまだ増えそうな1品です
これからの季節に大切な方やご自分の為に1枚いかがでしょうか?
【おまけ】
良い旅行者にはお薦めできませんが・・・
約10年前に乗った時のヴァージン・アトランティック航空さんの機内ブランケット
当時のスチュワードさんに拝み倒していただいたもの
「内緒ですよ」と言って下さった1品です
もう10年経ったので時効とさせて下さい・・・その節は本当にありがとうございました
我が家のりきぴの大事な大事なお布団です
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