財布の紐がゆるむ時      



〜こだわりの洋食器 (1)〜



英国に初めて旅に訪れた時から友人の影響もあり、
ずっとウェッジウッドの食器にこだわってきました
最初に『洋食器』に目を向けたのが、
何度もリニューアルを重ねた
「ワイルドストロベリー・シリーズ」


ワイルドストロベリーティーカップ

英国へ足を運ぶ度にロンドンは
ピカデリーから緩やかなカーブを描く
リージェント・ストリートへ向かう時の私の足は
うきうき気分で宙に5cmほど浮いていたに違いない・・と、
いつも思うのです

そのリージェント・ストリートの中ほどにはウェッジウッドのショップがあり、
ここでのスタッフさんは何時訪れても気持ちよく店内へ迎えてくれ
(例え私のような上客ではないにしても・・・)、
その天井の高い、明るい店内を自由に何時間でも見せてくれる一時が
何よりも至福の時間でした 

そんな中でワイルドストロベリー・シリーズを見ている合間に少しずつ、
気にも止めずに手に取っては日本にせっせと持ち帰っていたのが
『ピーター・ラビットと仲間達』のシリーズでした


のねずみちゅうちゅうおくさん






ウェッジウッド社
日本でもおなじみの英国を代表する洋食器メーカーさんです
英国ではロイヤルの名を冠する“ロイヤル・ドルトン社”と並んで
英国王室ご用達の世界にも名をとどろかせた『英国陶工の父』と称される
ジョサイヤ・ウェッジウッドによって
18世紀後半に新しい様々な焼き物・絵柄・スタイルを生み出してきました


当時はウィリアム・モリスとも同時代であること、
そして英国にとっては芸術の大きな変革の時代でもあり、

ウェッジウッドは研究に研究を重ね、
当時でき得る限りの実験を繰り返し、創りだしたのが
現在でも『ジャスパー焼き』という、
世界で最も有名な焼き物シリーズです

“ウェッジウッド”社はご存知なくとも・・ああ、あの手法のブルーの焼き物ね・・というくらいにまで
現代に伝わってきています

この創始者ともいうべきジョサイヤ・ウェッジウッドの物語はとても興味深いものがあります
また、英国の中でも陶工窯が最も多く存在し、
大小の焼き物会社が集まっている
イングランドほぼ中央部の街・ストーク・オン・トレントについては、
また別のページでご紹介しましょう・・・

かなり脇道にそれてしまいましたが、
ウェッジウッド社について詳しいことにご興味をお待ちの方は
下記のサイトにとても詳しくご紹介しています
どうぞ、ご覧になってみて下さい

WEDGWOOD ウェッジウッド





【いつの間にか隠れてしまったピーターと仲間達】


英国の中のみならず世界で1番有名なうさぎの『ピーターラビット』を
ご存知でいらっしゃらない方は
非常に少ないのではないかと思います
“ピーター”という名前に聞き覚えがなくとも、
一昔前にキューピーマヨネーズのCMで菜っ葉をかじっていた,
うさぎでしたら目に覚えがあるかもしれません

ピーターの絵皿・ウェッジウッド



詳しいピーターラビットと仲間達の物語については
下記のサイトより詳しくご案内しています

Welcome to the world of Peter Rabbit and Friends





さて、その“ピーターラビットと仲間達”がそれぞれチャイルド用の食器として、
そのおなじみの顔が絵柄になりウェッジウッド社からシリーズとして売り出された年号は
残念ながら調べだせなかったのですが、
ピーターたちの生誕100周年の時にはすでにリニューアル後の
現在に続く白磁よる製法になっています

ボウルの中の100周年記念表示 P-ターラビット生誕100周年記念ボウル


上記のシリアル・ボウルはその生誕100周年を記念して売り出されたもの
中側に上下2つの薄いブラウンで縁取りされた年号(左写真)がその記念であることを物語っています

手に触れた感触が“つるん”としていて、
ちょっぴり大人使用にも感じます




逃げるピーター


さて、次は最も人気のあるマグ・シリーズ
この4つが全種類になります
右から“ピーターラビット”“あひるのジマイマ”
“うさぎのベンジャミン”“はりねずみのティギーおばさん”
それぞれの絵柄とその物語の一説が綴られ、
内側には物語に登場してくる主人公達や脇役達も描かれています

ちょっぴり小振りのマグと思いきや・・なかなかどうして・・・・
牛乳1本分の180ccはきちんと収まります

ちょっと体重感のある丈夫な焼き方で、
上のシリアル・ボウル以前の違った質感です
結構ボコボコと落としてもゴロゴロと転がるだけで丈夫そのもの 
その丈夫さがまだまだ食器を上手に取り扱えない
“チャイルド”向けになっているのでしょう

ピーターラビットとなかま達


オフィスの机の上でもあまりじゃまにならず、
ペンなどが当たっても倒れにくいシンプルデザインでもある、
働き者のマグでした

そして、その厚みのあるマグには紅茶というより、
ココアやカフェオレと言った何となく「ミルク」を使った飲み物の方がお似合い

深夜喉が乾くとこのマグで牛乳を入れていたので、
我が家の猫のリキはこのマグを見るとご相伴に預かろうと顔を近づけていただこうとします
(リキもこのマグから飲むミルクはお得意です)

        


友人が遊びに来た時に活躍する、
ティー・コーヒー兼用カップアンドソーサーとケーキプレート
そして、結構使い道の多い右側のエッグスタンドは、
クリームを入れても良いし、小さな角砂糖をちょっぴり一人分添えても良いし・・・
思っている以上に活躍してくれています



ティー・コーヒー兼用カップ&ソーサー、エッグスタンド、ケーキプレート



そして、食事の時の組み合わせとして、
大活躍が下の2タイプの組み合わせ

左は大きいプレートにカップ&ソーサー、パン・プレートです

大きなお皿は、この一皿あると
イングリッシュ・ブレックファーストの全てをこの皿に載せることができ、
後は紅茶と薄いトーストなどを受け取るパンのプレート

朝食にはこのセットにプラスするのはポットとミルクジャグ
(・・・残念ながらこの2つは手に入れていなかったのです・・ )
そして、シリアル・ボウルをつけて
立派なフル・イングリッシュ・ブレックファーストのセットの出来上がり 

ピーターラビットの大皿、カップ&ソーサー、パンプレート ピーターラビットの大皿、シリアルボウル、エッグスタンド、マグ

右はやはり大きなプレートにシリアル・ボウル、エッグスタンドにマグ
この組み合わせは様々な用途が出来ます

この大きなプレートにはイングリッシュスタイル・ディナー用に
茹でた付け合せの野菜にチキンでも・・
ローストビーフでも何でもこの一皿に載せてしまいましょう

そして、シリアル・ボウルはたっぷりのサラダ・ボウルとして・・
(実際に細田家の夕食では父含む家族のサラダ・ボウルとしての使い道がダントツです  )

マグにはたっぷりつぶつぶの入ったコーンスープに、
エッグスタンドには忘れちゃいけない、スープに落とすクルトン

この食器はシリアル・ボウルを除いては
80年代後半から90年代始めに買い足していったもの達ばかり

ですから、触感に厚みがありちょっとやそっとでは欠けない優れもの
そして、何よりもその楽しい物語に沿った絵柄も
チャイルド用にできていることの用途が実感としてよく判る 

私の1番のお気に入りは、さすがに1枚は割れてしまって泣く泣く・・ 
おサラバしたものの残った1枚は毎朝の朝食には欠かせない
私の片割れ・・・サンドイッチ・プレート


ピーターラビットのサンドイッチプレート


その1枚を手元から失った時に
早速ロンドンの本店でこのプレートを何とか手に入れたいことをスタッフさんに伝えたところ・・・

このプレートはすでに製造中止をしてから何年も経ってあり、
現在はセカンド品でもうなぎ上りの人気(当時の英国に於いて)
どんなマーケットでもショップでもセカンドでも良いから手に入れなさい!とアドヴァイスをくれました

それから様々な食器を手に入れる機会がありましたが、
正直私は1度も市場に於いては今だに目に出来ない1品です・・
本当にこのプレートに関しては運がないのかも・・


        


本来食器の目的は食材を載せて、
その上での食事を楽しむものだと常々思っています
しかし、下の2枚は忘れもしない2度目のエディンバラは
プリンセシズ大通りのとあるデパートのサマー・バーゲンで
何とファースト品の50%オフの掘り出し物 

しかも売られていた時は2枚とも“飾りプレート”として、スタンドつきでした
今までのシリーズものよりも乳白色で
ちょっぴり薄手の20cmというちょっぴり中途半端な大きさのプレートです

おなじみの絵柄ではありましたが、
お皿の縁に沿っての細かい小花がとても可愛らしくて・・・
やっぱり飾って楽しむ食器、というものもあるんだなあああ、と初めてうなずいた1品でした

しかし、そこは日本の家屋は悲しいかな?それとも細田家だけか・・?
このプレートを飾るには我が部屋の改造を試みなければならない始末
結局は2枚ともに北の国から持ち運んでも、飾るよりは使う食器として何と!何と!大活躍 

この20cmという大きさはパン・プレートやケーキ・プレートにしても大きすぎる
朝食やディナー・サパーに使うには小さすぎる
果て!どのように使っているかというと・・・
ランチ・プレートとしては誠に持って、この大きさが丁度良いのです
ちょっと小振りのサンドイッチやカスケードや、シナモン・トーストなど、
又はデザート皿としてはケーキ&アイスクリームなど
ちょっぴり手を加えた贅沢な“デザート”を載せるには打ってつけです

ピーターラビットの白磁多目的プレート

“・・花より団子か?・・”の我が家でのこの2枚の生き方は、
やっぱり食器として本望(?)ではないでしょうか・・・・??

   



まだまだご紹介できない食器が我が家にはある、
この最も身近な『ピーターラビットと仲間達』シリーズ

今回自分でも食器棚から続々と出てくるピーターたちに改めて驚きました
そして、それらは日々気にすることもなく様々な食事やデザートなどに使われていて、
日々の生活には欠かせません

そして、実際にはまだまだ手に入れたかった物達が最も多く、
とても残念な想いに駆らているシリーズでもあります

ひーちゃんとエッグスタンド
羊のひーちゃんとエッグスタンド&松竹梅

“こだわっていなかったけど”あとで気づいて、
すでに市場ではお目にかかれなくなってしまい後悔の念に駆られた・・・・

『いつの間に隠れていなくなってしまったピーターと仲間達』

昨今はオークションなどでは沢山目にすることは出来ても
私にとっては出身地(英国)のどこかで根気よく見つけたいシリーズです
・・・
これもやっぱり“こだわり”ですね 


チィー・コーヒー兼用カップ&ソーサー
カップ&ソーサーはこの形にしておかないと食器棚に収まらない










皆様にもこだわりのお店やお品物がそれぞれにおありだと思います
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