Excursion from London


ChapterC


【From London to Paris】



ロンドンからパリ!

もうすでに定番のパッケージツアーであり、
長年の人気コースでもあります

まだまだ海外旅行の個人旅が珍しかった頃
パッケージツアーの1番人気は何と言っても3都市巡り

“ロンドン・パリ・ローマ”でした!

欧州での代表3都市、ということでもこの3つの街はどれも赴きが違い
それぞれ甲乙つけがたい魅力と憧れは廃れることなく続く事でしょう


イタリア国旗  英国国旗  おフランス国旗



もう20数年前の初めての海外旅行が個人旅
友人と二人で日本から初めて異国の地に降り立ったのはロンドンで、
その間欧州大陸へ渡り、
日本へ帰国の途に着く、その最終都市がパリでした
(今は無き、アラスカ周り・通称ポーラー経由のロンドンinパリOutの航空券でした)

英国や過ごした欧州内の各街では
想像以上に人々の好意に甘んじて、親切にしていただいたその旅では
その最後に相応しく華の都パリ!
当然他の街と同じように接してくれると信じて疑わなかった私達に
英語で話しかけても、片言の会話集の中のおフランス語で尋ねても
聞こえなかったように一言も返してくれなかった、又は逃げ去られた・・・
・・・パリの人々・・・旅の最後の最後で
まさか、そんな洗礼を受けるとは思ってもみなかった極東の小猿のような私達は
もー二度とパリへは行かねーぞーーっっ!と
コンコルド広場で捨て台詞を吐いて後にした痛恨の街でした


パリのエッフェル塔
やっぱりシンボルのエッフェル塔 かっこいい!







その後英国ドーヴァーから痛恨のリベンジとも言える
「おフランスへ」ということになったのは
その最初の年からすでに“18年”という年月が経っていたのは
長い滞在と旅を始めていた英国で過ごしていた年

単なる査証なしでいる期間が長すぎたために
他の国へ一旦は渡らなくてはならなかった・・・という・・・
最大非常事態がもたらした偶然でしかありませんでした

英国から他国へ・・・と言う事はどうしても海を渡らざるを得ず
それは、もっとも近いとされるドーヴァー海峡からその陸地対岸でもある
おフランスのカレーへ向かう、というものが1番のお手軽コースでもありました

すでにロンドンの真下あたりになるイーストサセックス州の海岸線をじりじりと進んでいた私は
白い壁としても名高いドーヴァーまで来ていました

この街から1日で“海外旅行”をしてみよう!と
1日くらいその後英国に長く留まれるなら・・・
1日くらいは我慢しよう・・
そんな気持ちでのドーヴァー入りでもあり、
それほどまでにおフランスへ渡るにあたっての意気込みだったのです

でも、実際本当に英仏間は近かった!


おフランスの街カレー
ドーヴァーから渡ったフェリーから望んだおフランス・カレーの街


雨けぶるその日勇気を持ってとにかく今日1日頑張って英国から出国し、
また帰ってくれば、またまた気兼ねなく、
しばらくはこの国を旅できる・・・念仏のように唱えながら
英国からの出国スタンプが欲いがためのドーヴァーから当日往復フェリーチケットを購入!

その白い壁から飛び降りるが如く
大型フェリーへ飛び乗ったのでした!


英仏間の大型フェリー
すれ違った乗船したものと同じ大型フェリー
これも「STERA」という名の船・・・今は名前が違っているかな〜


当然と言えば当然でこのフェリーは海外船になるので
思った以上に船内はゆったりとして快適で
何よりも売店に“免税店”があることに驚きました


船内のショップ案内
船内のショップ案内には
当時スーパースターのサッカー選手ジダンのグッズ



そして、6月だというのに肌寒く霧雨の中降り立ったおフランスの地は
入国審査も特別なく、またそのような審査もなく、
船を下りて街へ向かうコーチの中では
ただただ英国からおフランスへ人を運ぶ作業のみ・・という
静かな一時だったと記憶しています

それはフェリーを降りた時出発したドーヴァーに比べて
その地が余りにも工場が立ち並ぶ荒涼とした風景だったからかもしれません
(今はその風景が少しでも変わっていることを望みますが・・・)


カレーの街到着
街の入り口の看板 カレー村・・?


人が少ない雨降るカレーの街ではただただ立ち並ぶショップの華やかさが
“ここはやっぱり外国だな・・・”と居慣れた英国内とは違った目に入る物達に
見入っていたことも思い出されました


カレーの街並み
英国の街並みにとは違った華やかさがある建物

お惣菜・お菓子屋さん
お惣菜とお菓子屋を売るショップのウインドーはとても華やか
チョコレート屋さん
チョコレート屋さんでは見た目も美しい


そして、最初の目的通りおフランスでの入国スタンプはなかったけれど
無事に一時的に出国、英国へ再び入国したスタンプをドーヴァー入国審査を受け
この国へ戻れたことにほっとしたこと・・・

そして、海峡で見たドーヴァーの白い壁、
このおフランスから最も近いイングランドの砦であるその壁の上に聳え立つ
朽ちかけたドーヴァー城の眺めはきっと忘れないと思えた・・・
そんな18年ぶりのおフランス上陸でした


ドーヴァーの白い壁
フェリーの窓越しに見るドーヴァーの白い壁
この壁の上にはおフランスの攻撃に備えた朽ちかけたドーヴァー城が今でも見学できます





さて・・現在では最もこの国から渡る方法としては人気の高い行き方が
今回ご紹介する
『ユーロスター』列車での移動方法です








【From London to Paris】

(1)
 
〜ユーロスター〜


2007年11月から1994年に開通した
ロンドンからパリ、ブリュッセルへ
ウォータールー駅からそれぞれ出発していたユーロスターは
長い間工事中だった、テームズ河向こう
地下鉄路線図では右肩上がり方面の
セント・パンクラス国際駅へと移動になりました


ロンドン・ウォータールー駅
ロンドン・ウォータールー駅のユーロスター乗り場のホーム
英語とおフランス語の併用案内



今回ご案内するのは
大変申し訳ないのですが・・・まだ以前の駅
ウォータールー駅での始発、到着駅での写真になります



古くてごめんなさい・・



ユーロスターが開通してから数年経ってからのパリ行きでした

その時はロンドン在住の友人と連れ立っていったので、
“自称パリ通”の友人に薦められるままに
このユーロスターの切符を購入してもらいました


日本の国内航空券と一緒で
早く購入することと
曜日の時間帯によっては
正規の料金の半分以下でチケットが手に入るよーとのこと
早速時間帯も日にちもお任せしてしまいました




しかし、現在は日本に居てもそのような早期早割り
(と、あちらで呼ぶのか、どうかはあやしい・・)が
サイトから購入できるのであれば、
わざわざ高い料金を払って旅行代理店へ申し込むことはないのでは・・・?

また、今年の6月まではまだ紙の航空券だったときは
日本からの航空券にそのユーロスター路線を切り込むこともでき、
(それはロンドン〜パリ、又はロンドン〜ブリュッセル間の切り込み航空券と同等扱いされたので)
2カ国間を旅する旅行者にとっては嬉しい特典でしたが、
現在はノーペーパーチケット航空券(E-チケット化)になってしまったので
切り込みはできなくなってしまいました

現在はもしすでに予定を事前に決めて
ご自身で下記サイトよりの購入がお安く手に入る方法だと思います

もし、最初の手続きがご面倒であれば
時刻などを調べることや経路など見ているだけでも楽しいサイトです

Eurostar


この時私達は同じロンドン内からの出発とは言え、
友人はゾーン1のロンドン中心地在住、
ゾーン5のアン宅から早朝出発した私は
それぞれのチケット持参で
列車の中での待ち合わせとなりました

ユーロスターの切符 きっぷの座席番号

何故ならばすでに先に友人から渡されたチケットには
“日付、発車時間、発車駅、
列車番号: 9008、号車: 2号車 席番: 01番 禁煙車”
まで明記されているので
初めての場所の駅のどこかで待ち合わせをするよりも
確実に友人と出会えます



と、言うわけで一応“海外”へ行くわけですから
(当然このチケットと同じくらい大事な旅券持参必須です!)
出発駅のウォータールー駅(2006年当時)へ
2時間前には着きたいな〜と始発電車に乗ってこの駅を目指しました



ウォータールー駅
早朝で森閑としたウォータールー駅のホーム 新しく改装したので他の駅に比べる近未来的・・・?


余りテームズ河向こうの駅、ウォータールー駅には行く機会がなかったので
この真新しいホームは他の地下鉄駅に比べてピカピカだったのには
ちょっと鼻白んでしまいました・・・やっぱりタイルの壁でしょう・・・
(事故が多くて不評なロンドンの地下鉄だけれど
世界1古いこの地下鉄がやっぱり“ロンドンらしい”と感じる私は
つくづく旅行者だと実感しましたけれど)



地下鉄の案内図
ジュビリー線で到着したウォータールー駅の地下鉄案内図

この地下鉄駅からユーロスター乗り場までは
この早朝であっても人の流れがその目的地を十分に教えてくれていました

全席指定であっても
1等、2等と空きがある限りは当日券も売り出されますので
その場所へ行く着くまでに当日券売りや案内も兼ねての
機械が設けられています


ユーロスター自動販売機 ユーロスター乗り場への案内 ウォータールー駅構内案内板

左は地下鉄ジュビリー線から乗り場までの道順に設けられた
ユーロスターチケット自動販売機、
真ん中は乗り場への入り口の壁面、
右はウォータールー駅構内の案内板


国際線の列車ってどういう風に手続きになるのだろう・・・という
わくわくは進むごとにふくらんでいきます





案内のように地下へ降りるエスカレーターで下がると
どこにこんなに人が居たのーーーっと思うくらいの人ごみで
これがそれぞれこれから列車に乗って
大陸へ向かう人々だと思うと
本当にこの列車間での行き来が航空機よりも手ごろで
(何せ空港へ行くまでのアクセスも簡単!)
利用しやすい路線であることが改めて実感しました


搭乗口の旅券コントロール
ユーロスターの搭乗口
航空機の乗り場のようにチケットを改札口に入れて
その先にあるパスポートコントロール


“国際線”だな〜と思わせるのはこの物々しい
空港と変わらないようなパスポートコントロールは
やはり早めに到着しておいて良かった・・・と

そして、当然大きな荷物の預かりはないので
ここを抜けるとこのように大きな待合室とお待ちかね!免税店が並びます


待合室と並び免税店
中央に椅子が並べられた大きな待合室と両サイドに並ぶ免税店


しかし、ほとんどの人たちはここで座る人は居なくて
どんどん先に進んでいきます・・・ということは
まだまだ先が長い・・・ということなのでしょう

初めての私も人の流れに進みました

すると本当にここからが長い道のりだったのです
この先からの通路で1等、2等に乗り込む人達がそれぞれに分かれて行きます

号車ごとの案内 ホームへ向かう動く歩道

英語とおフランス語で案内された自分のチケットの号車方向へ進んで行きます
その内に一旦は地下へ降りたことをここで思い出させてくれる
長い長い上りの動く歩道に足を踏み入れると
大きな荷物を持っての移動がここでほっとさせられます


この動く歩道の終点が自分の乗り込む号車近くの列車ホームに行き着きます

ウォータールー駅のユーロスターホーム
今は利用されていないウォータールー駅のユーロスター列車のホーム
かなり高い位置にあることが判る



すでに乗り込む人も居て
私もその前にやっぱり記念撮影(^.^)


ユーロスター前で
後ろのおっさんは同行者ではありません
ユーロスターへ乗り込む前に


通常のこの国の列車と比べるとやはり高速であるために
横幅は狭く、私達の新幹線よりもこれは狭いかも・・・というのが
第一印象でした・・・もちろん、2等席乗車ですけれども!


ユーロスター2等座席
2等座席のツーシート 私達日本女性向き?

でも、何の気なしのこのボーダー柄がおしゃれだな〜と思いました
日本の新幹線や他の特急でもこんな柄はないでしょう

そして、乗車してからどんどん車窓が窓の後ろへ飛んでいく様をみているよりは
友人とのおしゃべりであっと言う間に到着してしまった
パリ北駅


到着したユーロスターを下車する人々
到着した北駅のおしゃれなホーム


時差1時間があるために到着時刻は所要時間約3時間ちょっとと表示されていても
実際はその1時間引き


到着したおフランスはパリ北駅の様子はやはり英国からは異国

モナリザが居る北駅構内
ダ・ヴィンチ・コードの影響か?
モナリザがいる北駅構内

右は駅の中での暖房とパリジェンヌ
妙におしゃれに見えるのが不思議

駅構内の暖房

しかし、ロンドンの主要駅と似ているのは
大きな広い空間と高い屋根
そして、姿勢の良い足早に歩く人々


私はこのときにはすでにこの街はかつて苦手だったことなどとっくに忘れて
周囲の人々と同じように足早に早く荷を置いて
飛び回りたい衝動にすでに駆られていました








【おまけ】



この時のパリはロンドンから1泊2日のプチ旅でした

当時「ダヴィンチ・コード」のツアーをオペレーションしていたので
そのツアーでの見所を見てみたい・・というのが目的でしたが、
すっかりとそのことは“置いといて・・”
目一杯飛び回ったその時のパリを少々
食べて、見て、歩いて・・そして、よく食べました




滞在したサンジェルマンのホテル入り口
滞在したサンジェルマンのプチホテルの入り口
元修道院だったという部屋の窓から入り口を望む



ドラクロア美術館の前の広場
左手億がドラクロア美術館
ひっそりとした小さな広場・・あいにくと美術館は閉館日でした



ジェラール・ミュロさん
日本でもおなじみなジェラール・ミュロさんご本人
店内にいらっしゃって気さくにおしゃべりもしてくださいました

エルメやエヴァンよりも入りやすい
人の絶えない活気のあるショップ



ミュロさんのホールケーキ
ミュロさんのショーケースの中の美しいホールケーキ
宝石のようなカットケーキもお惣菜、パンも充実しています

ショップの片隅にはカウンターだけの
小さなイートインコーナーもあるので一人でのランチには
お勧め場所だと思いました
日本人女性スタッフもいて親切に応対してくれます
そして、ご近所のマダムや観光客にも
どんな忙しくても笑顔の応対スタッフ陣は
見ていても気持ちが良い!
ミュロさんのお人柄をあらわしているような
そんな、ほっこりする空間でした



えび足の少年
おなじみルーブル美術館
何度訪れても飽きることなく行ってしまう
この中で1番印象深い絵は?と尋ねられた
らこの1枚
1624年ごろとされるイタリア・バロック時代
少年のしたたかそうな強い笑顔が妙に感動を憶えます
ホセ・デ・リベラの「えび足の少年」

ホセ・デ・リベラ



サモトラケのニケ
中学生の頃美術の教科書で見た
この「サモトラケのニケ」
今にも飛び立とうとするこの肢体には
いつもこんな気持ちでいたいと思わせてくれる

しかし、実物はもっと大きいと思っていた・・
でも、やっぱり大きいかしら・・

サモトラケのニケ



パッサージュ・ギャルリー・ヴィヴィエンヌのカフェ
パリでも最も優雅なパッサージュ
ギャルリー・ヴィヴィエンヌのカフェ
“ア・プルオリ・テ”
小さな店内にはぎっしりと人が埋まっていた

そして、やっぱりパリではコーヒーですね
カフェのマダム
ルーブル裏にあるカフェのマダム
ここは通りの角になる小さなカフェ兼ケーキ屋さん
その前に母と訪れた時滞在していたホテルのお隣さんでした
小さなスミレの砂糖漬けを母のお土産に・・・
粋でとっても素敵なマダムの笑顔

そんなこんなでまだパリはロンドンのように自由に歩ける街にはなっていないけれど
それでもこれからの季節はロンドン&パリで
美味しい秋から冬の味覚を楽しむ旅も良いな〜と思います

初めて訪れたこの街での経験があるからこそ
人々の暖かい笑顔が殊更魅力的に思えるのかもしれません











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