Excursion from London
ChapterZ
【 To Arundel 】
【2】
ロンドンから列車で約1時間半
この小さな街アランデルは丁度ロンドンからの1日観光にぴったりの距離と
見所を押さえた場所だと思います
正に「ロンドンから行く田舎町」です
地図では丁度ロンドンの下辺り
ウェストサセックス州はこの町だけでなく
他にも海に程近い小さな町をたくさん抱えています
列車での移動が大好きなこともあり
乗り換えなく行けるアランデルを今回の旅では選びました
冬でもグリーンの丘が続くケント州を通って
車窓の風景
また、1時間前後、という列車の旅は席に落ち着いて
一服お茶でも・・・、車窓の眺めにあきたくらい・・
帰りの列車旅でもちょっとうたた寝くらいの距離感
多分今後もこのような小さな田舎町への小旅行は続くと思います
では、そんな一日の後半
お楽しみのこの町でのランチから続けましょう!
今回の旅では中華!多かったな〜
【From London to Arundel】
Arundel
※ | ツーリスト・インフォメーション |
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★ | Belinda's(ベリンダ ティー・ルーム) |
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@ | アランデル城 |
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A | 池 |
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B | セント・ニコラス教会 |
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C | ローマン・カソリック・カセドラル(アランデル大聖堂) |
元々アランデル城に興味があり
ロンドンから出発したにも関わらず・・・そのお目当てがもろくも崩れ・・
しかし、その代わりにインフォメーションでお薦めされた別の見所の一つに
Bセント・ニコラス教会がありました
この教会はお手本とした1冊の本
「新ロンドンから行く田舎町」には案内が載っていなかったので
これはもしかしたら“穴場!?”
で、その前に先ずは腹ごしらえとランチの場所を探すことにいたしました
実はツーリスト・インフォメーションのおばあちゃんスタッフに
この町のお薦めランチ場所は?と訊ねたところ
「この町のレストランは全て!」と答えられてしまったので・・・
これは自力で見つけるしかない!
で、結局はその目指すセント・ニコラス教会への道すがら
ハイ・ストリートの坂道真ん中らへんに堂々とした店構えに
すっかりとおなかの空いた私が入ったのは・・・
チャイニーズ・レストラン「鳳凰」
こちらはお城を背にして見た鳳凰
ハイ・ストリートから
実はお茶とスコーンをいただいたにも拘らず
池までの歩きに
ちょっとがっつり食べたくなったことと、
ランチのチャイニーズ・セットは比較的お手頃価格なので
窓から覘いたところ人影も見えたので入ってみました
テーブルの先には窓から見える路上駐車の車です
通りに面している上、小道の角にも位置するので
中に入るとその角っこの部分が何とも言えず良い雰囲気
店内は思ったよりも広くて重厚な内装でした
案内されたのは、“お一人様席”
ハイ・ストリートに面した通りを通る人を眺められる最高の席
これは食べながらにして通行人ウォッチングのような気分です
ランチセットのコーン・スープと海老焼きそば&ジャスミン・ティーを御願いしました
可愛いブルー&ホワイトのティー・ポットでのジャスミン・ティーと
スープボウルにたっぷりと入ったコーン・スープ
そして、メインの海老焼きそば
細麺で大きな海老と久しく口にしていなかった醤油ベース味の焼きそばは
とても美味しゅうございました
占めて£8.40也
(ランチセット£7.00+ジャスミン・ティー£1.40)
こちらの綺麗な広いトイレも利用して、
気持ちもおなかも満足したご飯で居心地の良いレストランを後にしました
さて、坂の上ハイストリートを昇りきると
右手側にはアランデル城の閉ざされたメイン入り口を横目に
左へ曲がります
ハイ・ストリートの昇りきった場所にあるアランデル城のメイン入り口
これを背にして歩きます
すっと目の前に伸びた通りの右手側はアランデル城の続きになり、
城壁にもなっています
左手前方には
この町のTower Houseが見てきました
ハイ・ストリートを左に曲がった通り“London Rd.,”
前方左側にTower Houseとその奥大聖堂の斜塔が見えます
そのタワー・ハウスの程真向かいに建つのが、
1380年代に建てられた、という古い古い教会
セント・ニコラス教会です
なかなか堂々としたボードに
教会のミサのスケジュールが案内されていました
セント・ニコラス教会の入り口は
この地方特有サセックス大理石が使われているそうです
離れて見てみると美しいモザイクになっています
正式名称は「Friends of St NICHOLAS Church Arundel」
人影もないので幻想的に見える古い教会ですが、
周りを取り囲むのがお墓の数々・・・
しかも、最近のような墓石には見えず、ちょっと薄気味悪くもありました
実は結構このお墓を見て歩くのは嫌いではないので
(墓石に刻まれた言葉に新旧のお墓か?どうかが解るので・・)
早速この教会の周りをぐるっと廻ってみることにしました
ただ、一つ気になったのは
この教会を取り巻くお墓の数々はとても古く・・・
すでに墓石の表面の文字が判読不可能なこと
そして、教会の建物の裏手まで行くと
とても綺麗に整備された小道がすっと伸びていました
教会の裏手にも古い墓石があり、半分は朽ちているようにも見えます
そして、その小道のずっと先に見えてきたのは
古い古いキリスト像
大理石のようですが、もう元の色が重なる年月により
その色によって苦悩の症状を更に醸し出しているこの像に
ちょっぴり寒くなりました
慌ててきた小道を引き返し、表の人の気配にほっとして
気を取り直して
教会の入り口から改めて中に入ってみました
教会の内部と信徒席
煌びやかな身廊ではありませんが、
信徒席も木の温もりが感じられます
教会の屋根部分
教会の天井は古い教会の証拠の一つでもある
木造屋根です
そして、正面反対の西窓は美しいステンドグラスがはめ込まれていました
西側ステンドグラス 右は教会のパンフレットのステンドグラス写真
そして、足元を見ると見事な大理石の組み込み模様
教会の床
派手ではありませんが、
一つ一つの部分が丁寧で背伸びしない教会、という感じがします
そんな教会の大事な祭壇はここだけは眩い光を受けた描かれたキリスト様
セント・二クラス教会の祭壇
本当にここだけが光輝いておりました
教会の入り口には町の人達が集うコンサートや集会の案内も多く
常に町民の方々が集う場所だということが伺えました
ツーリスト・インフォメーションのおばあちゃんスタッフが
お薦め場所に奨めてくれた訳が解る気がしました
きっとこの町に住む人達のための誇りの教会なのかもしれません
次ぎに向かったのはこのロンドン ロード沿いを進む
この町の見所としてはお城の次ぎ、という
Cローマン・カソリック・カセドラル(アランデル・カセドラル)です
アランデル・カセドラルの全景
この大聖堂はバースストーンを用いられた
フランス式ゴシック建築となります
左は外から見た西側のファサードのバラ窓、
右はその入り口上の12使徒と中央にはキリストを抱いたマリア像
この西側はLondon Rd.,を左に曲がった道King Streetに面しています
そして、正面は堂々とした如何にもゴシック建築らしい
カソリック教会、堅強なは入り口はLondon Rd.に面しています
このカセドラルは第15代ノーフォーク公爵のヘンリーにより設立され、
ジョセフ・ハンセン設計1873年7月1日に完成しました
先ほどのセント・二クラス教会に比べると500年以上も新しい大聖堂です
さて、その大聖堂に入ってみると
身廊がすっと伸びている先は内陣になります
両サイドの側廊の柱が天井を支えています
そしてその側廊の壁には昨年のクリスマスにこの町の子供達が描いた
数々の作品が飾られていました
子供達の作品
そして、翼廊にあたる部分には黄金に輝く法王(?)様・・・??
その翼廊の小さなバラ窓はとても可愛らしかった
翼廊のバラ窓
そして、この大聖堂の内陣は中央のキリストを囲むように
ゴシックの窓とそのステンドグラスが見事でした
飾り付けられた祭壇の樅の木、中央に浮かぶキリスト像と
そのバックに浮かぶ使徒達のステンドグラスが
先ほど見てきたセント・二クラス教会とは宗派の違い、というよりも
造られた年代の違いもあり
モダンな大聖堂という印象を受けました
そして、振り返ると西側の大きなバラ窓とその下のパイプオルガンは
お城あり、大聖堂あり・・・と近隣の集落にはない
町の繁栄を偲ばせるものと感じました
内陣から見た西側のバラ窓
また、もう一つの翼廊部分には
殉教者セント・フィリップ・ハワードの棺が置かれています
こちらは1973年に聖者に加えられた新しい“変化”だそうです
しかし、この聖フェリップ・ハワードの身につけている衣装からは
中世に生きた人のようです
新しく1973年の加えられた聖フィリップ・ハワード
足元には忠実な友の愛犬
その翼廊から戻るようにして西側出口を向かったところ
出口近くに美しいピエタが・・
アランデル大聖堂の「ピエタ」像
ピエタは聖母子像の一種であり、
磔刑に処されたのちに十字架から降ろされたイエス・キリストと、
その亡骸を腕に抱く聖母マリアをモチーフとする宗教画や彫刻などのこと・・
マリア様がしっかりと我が子キリストを抱き、
(力強いマリアさんだな〜・・・・)
青い着衣をつけているものは余り多くはないのでは・・と思いつつ
このモチーフは様々な解釈で造られているので
この大聖堂のピエタを見て、どんな思いで創られたものなのか?にちょっと興味を覚えました
(しかし、説明がなかった・・)
そして、そのピエタ像近くの西側の出口から退出し、
外へ出ると丁度ロンドン通りとキングス通りの角から見た大聖堂は
この町にぴったり、の大きさだな〜と感じました
そして、そのロンドン通りとキング・ストリートとの大聖堂の真向かいの角に
古そうなパブ・インを発見!
ST.MARYS GATE INN
大聖堂の西側出口を出たところ
私自身は宿泊先としてはB&Bと同じくらいにこのパブ・インは大好き
しかし、中々宿泊したいな〜と思われるインは
カントリーサイドならでは、にしかなく(ロンドンにもありますが)
B&Bに比べると滞在したい!と思うようなインに出会える機会が少ないのです
パブの名前の由来でもあるゲートが描かれたパブサインと
パブの壁に埋め込まれていたこのパブの歴史案内は
次回この町に滞在する際は
絶対にここに宿泊しよう!と心に決めました
そして、“ロンドンから行く田舎町”の本書から
・・・中略・・カセドラルの脇、Kings Streetを下る。
優雅な赤煉瓦のタウンハウスが連なる街路を横切り、
Trant Streetに至る。・・・略
その言葉通り、このMarys Gate Innからキングス通りを下ってみると
遥か前方に見えるのは緑の丘の連なり
Kings streetからの眺め
下り坂でこの町に住む人々の住宅が連なる
Excursion frm london c.@ |
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