Excursion from London


ChapterE


【 To Salisbury & Staonehenge 】




3度目に訪れたイギリスは2度目の一人旅

その前2度目のイギリスは生まれて始めての一人旅でしたが、
2月に出発したので凍えるような寒さでの行軍でした

それでもその季節ならでは・・の楽しみに
フットボール観戦やラグビーの五カ国対抗戦(当時はまだ5カ国でした)、
うっすらと雪化粧のスコットランドの古い街並みは
表現できないほど美しかった・・・

しかし、初めて経験した眠れないくらい寒かった晩には
宿のおかみさんが後から湯たんぽを入れてくれたり、
更に北のネス湖では
それでも凍らないくらい深い深い湖なんだ・・ということを実感したり・・と
どんな季節でも良いもんだ!と真っ白な息はきながら
元気に飛び回っていました


早く歩くと暖かいーーっっ!


その次ぎ3度目の秋の旅で以前から行って見たかった
見上げるような巨石郡
ストーンヘンジ

特別スピリチュアルとかに興味を持っているわけではありませんが、
とにかくイギリスのツアーだったら、
欠かせない観光場所として上げられている場所だったら、
行って見ましょう!この目で見てみましょう!
そんなノリで向かったのでした

ただただでっかい石を見に!

そして、そこまで自分の足で行くために利用したのは
お馴染みの公共交通手段・鉄道&バス

ストーンヘンジを見に行くために
最寄の鉄道駅はソールズベリ

ロンドンから個人でいらっしゃるのなら、
2粒の楽しみができる
このコースはいかがでしょう!
日帰りで充分いらっしゃることが可能です

これから陽が長い1日を
どうぞ、有効にお使いいただけますこと請け合いです



    
羊も一杯いるしね!







【From London to Salisbury&Stonehenge


〜 ソールズベリ 〜

Salisbury


この巨石郡をロンドンから鉄道で個人で見に行こう!と思うと
外せないのはソールズベリの街

この街から出ているバスに乗って向かうのが一般的です




しかも、このソールズベリの街はイングランド1の最も背の高い大聖堂があるという

当時迷わずロンドンからの日帰りでは見切れない、と判断しました
この街に1泊してその大聖堂とストーンヘンジを見よう!と・・

しかし、その後時間の限られている友人達と再び、三度訪れたこの街と巨石郡は
充分ロンドンから日帰りで楽しめることを知りました

車を利用しないロンドンからの行き方です

鉄道  
  
ロンドン・ウォータールー駅からソールズベリまで直行で約1時間20分〜30分


コーチ ヴィクトリアコーチステーションからソールズベリまで約3時間



鉄道駅を持つこの街からストーンヘンジまでは約15.2Km離れた場所
この駅前からそのストーンヘンジ行きの路線バスの停留場があります

ソールズベリ駅に到着してすぐに、先ずはストーンヘンジ!という方は
この駅前からのバスをご利用された方が宜しいかと思います

又は、先にソールズベリの街や大聖堂を見てから、と言う方は
鉄道駅から徒歩約10分程離れたEndless St.,にあるバス乗り場が便利です

ソールズベリー駅前のショップ
ソールズベリの街は古いチューダー様式の街並みです


確かにロンドンから車を利用して
ストーンヘンジだけを目指すことも時間的にも体的にもお楽かもしれませんが・・

しかし、お時間とお体が許すならば・・是非この街の散策もお薦めです




ソールズべり大聖堂
駅から望む大聖堂の尖塔


元々この街は2Km離れたOld Sarumという街の新市街にあたり、
ソールズべり大聖堂を建設するために新しく造られた街でした

最初の大聖堂は1075年から1092年にかけて、
また同じ場所に1120年にもOld Sarumに建てられました

しかし、続けて同じ場所に大聖堂を建てさせた許可を巡って
当時の聖職者と軍が対立したために
改めて造り出そうとしていた大聖堂はその立地の良さから
“New Sarum”=現ソールズベリへ
1220年に着工されました


ソールズベリ大聖堂西側
ソールズべり大聖堂 西側から Wikipediaより


主たる建物の骨格は38年で完成、
これは初期イングランド建築の傑作とされます


古代ローマ帝国時代にまで遡れる
ソールズベリの街の歴史は
かつてOld SarumからNew Sarum=現ソールズベリへと
ひも解くことができるほどに非常に古いものです

この大聖堂へと続く道は
その時代からこの場所は変わっていないようにも思えます


High St.,
大聖堂へ続く街のハイ・ストリート
 前方奥にhight st., gate
現在もこの門は23時に閉まり、朝6時にオープンします





鉄道駅を降りるとすでにこの街の中心の大聖堂の尖塔が見えてきます

それを目指しながら街の中心地でもある、
ハイ・ストリートへ入ると大聖堂へ続くNorth Gateが前方に見えてきます

そのゲートを潜ると大聖堂をぐるっと囲むように開けた敷地・クローズから
123mの尖塔を持つ
イングランド1高い塔の大聖堂の全景が望めます

大聖堂前のクローズ
大聖堂前のクローズと呼ばれる広場 
緑美しい芝生の上を

地元の子供達が聖堂前広場で走り回っていました



:: ソールズベリ大聖堂 ::
Salisbury Cathdral


住所 33 The Close,SP1 2EJ
Tel:01722-555120

開館時間 07:15〜18:15
無休
*但し、チャプターハウスは4月〜10月までは09:30〜17:30
  11月から3月までは10:00〜16:30まで
  また、チャプターハウスのみ日曜日は
  通年12:45からのオープンになります
  (閉館時間は季節ごとに準じます)

料金 寄付金として£5.00程度いただければ・・



1219年に建設が始まり
その38年後には身廊、祭壇は1258年に完成

1310年に123mの尖塔が出来上がり、

1386年から動く時計は現在は欧州最古のものを言われています

欧州最古の時計
13世紀から動き続ける欧州の中では最古の時計
sailsburyサイトより



そして、大憲章マグナカルタが保存されていたり、
チャプターハウスの天井はゴシック様式の建築美を誇り、
聖書の物語のレリーフは中世の傑作の一つにも上げられています


: マグナ・カルタ :
大憲章

1199年〜1216年にイングランド王として在位した
ジョン王は
当時お隣のおフランスとの戦い(敗戦)で領地を失い、
そこで止めておけば良かったのに
重税を課しての更なる戦いを挑むや、
またカンタベリー司教の任命を巡って
ローマ教皇から破門されるやらの愚考の果て・・・
反発した貴族達からの信頼を失い
廃位を迫られました

ジョン王のブロンズ像
聖堂の中にあるジョン王のブロンズ像


その貴族達から1215年6月に
ジョン王へ突きつけられた国王権を制限させる勅許状が
このマグナ・カルタ(大憲章)でした

63か条あるこの勅許状は
たとえ王であっても
「法の下にある」
と、言う今では当たり前のことがこの当時はなされていなかったのです

ジョン王は署名はしたものの
これを撤回しようとして、
結局は貴族達の反乱を招きます

その後修正されて1255年にこの大憲章は公布されました

この法は現在に続く
「法の支配」「保守主義」「自由主義」の元となっています

現存するこの大憲章の4枚のうち、
1枚がこのソールズベリ大聖堂のチャプターハウスに収められています


マグナ・カルタ
チャプターハウスに展示されているマグナ・カルタ


大聖堂の中は北と南の両サイドの回廊に分かれています

その中心となるのはトリニティチャペルです


トリニティチャペル
大聖堂の中心トリニティチャペル


ステンドグラスが美しく、
昔のカメラではその繊細な色がまったく解りませんが・・
細かい細工は見事としか言いようがありません

また、南サイドに設けられたチャプターハウスの天井は
13世紀のゴシック様式を象徴するかのような繊細さをそのまま残しています


チャプターハウスの天井
13世紀に造られたチャプターハウスの天井

また、外観は周りがクローズに囲まれているため
とても良く見ることができます


大聖堂の北側回廊 入り口近くのレリーフ
左は西側正面入り口
右は入り口付近の賢人(?)のレリーフ



また、中庭を囲む回廊ロイスターは国内最大の規模があります

クロイスター
見事な細工を施した回廊クロイスター


大聖堂はソールズベリ鉄道駅から徒歩10分ほど
古い街並みの散策もちょっとしたおまけです

是非早起きしてロンドンから向かう
ストーンヘンジへの寄り道としてお薦めです









〜 ストーンヘンジ 〜
Stonehenge


日本に関東平野があるように、
イギリスにも“平野”があるんだな〜と思ったのは
このストーンヘンジ近くにバスが進んでいる時・・・

今までのイメージは丘を越えて〜♪という
緑の丘連なる英国の地は
何時までも見ていても飽きることなく
車窓を見る旅が続いていたので
ソールズベリを出て
ストーンヘンジを目指したバスからの風景は
ちょっぴり今までと違い
丘、というよりはただただだだっ広い平原を走る、という感じでした

しかし、そんなフラットな平原から突如現れてくるのが、
このストーンサークルです

車窓からストーンヘンジ
車窓から見えてくるスト-ンヘンジ


とは言っても、そこはイギリス

まったくの平ら、というわけではないし、
そこここに羊たちの様子も伺えるし・・

       


空がとても広く見える
このウィルトシャーの平原にぽつんと見えてくる巨石郡は
バスが近づくにつれて
徐々に大きくなっていく様子がよく解ります


ストーンヘンジ


ストーンヘンジはイングリッシュ・ヘリテイジ、ナショナルトラストに登録されているので
以前は直接この巨石に近づくことが出来たそうですが、
現在は「守る遺産」として入場場所が決められ、
石の周りにはロープが張り巡らされています

路線バスはその入り口近くにあり
また、だだっ広い駐車場近くにある停留場まで行きますので、
入場場所で見学料金を払い、
この円形へ集められ、でかい石が建てられた場所へ進みます

住所 Near Amesbury,Wiltshire,SP4 7DE
Tel:0870-3331181

開館時間 @4月1日〜5月31日、9月1日〜10月15日、3月16日〜31日までは 09:30〜18:00
  (バンクホリディを除く)
A6月1日〜8月31日までは 09:00〜19:00
  (バンクホリディを除く)
B10月16日〜12月23日、1月2日〜3月15日までは 09:30〜16:00
  (バンクホリディを除く)
C12月26日と1月1日は 10:00〜16:00
*12月24日、25日は休日

料金 ・イングリッシュ・ヘリテイジ会員は無料
・大人 £6.90
・子供 £3.50
・60歳以上&学生 £5.90
・家族料金あり(構成は確認要) £17.30 *2010年7月現在 料金は改定あり

入場する料金所のお隣には
トイレ、グッズショップやスナック売り場があります

そして、オーディオガイド日本語版もありますので、
是非トイレ、オーディオガイド手続きはこちらでお済ませください

*巨石郡の近くは季節問わず風が非常に強いです
特に女性の方々には
こちらで先にトイレをお済ましになってからの方が宜しいと思います





さて、入場料、オーディオガイド、トイレを済ませたら
入り口ゲートを進み、
道路の下に造られたトンネルを抜けると

広ーーーいっ平原に何故?どうして?どうやって??

頭が疑問符で沢山にあるくらい
まじかに見ると本当に迫力があります


巨石
どうやったら、あんな石を詰めるのでしょう・・・?


1986年にユネスコの世界遺産に加えられた
この巨石郡のストーンヘンジは
紀元前3100年頃から1100年頃の間
5段階に工程を経て、
現在の巨石郡が造られた、と言われています

巨石


直径100mくらいの円形に4〜5mほどの石、
30個ほどをどうしたら立てられたのか・・?

しかも、重さ40〜50トンにも及ぶ、
この近くにはこのような巨石が採れるわけもなく
何十キロと離れた場所から
どんな風してに運ばれたのか・・?

ストーンヘンジのかけら?

小さな石は200Km離れたウェールズ南西部から、
巨大なものは約30Km離れた場所から運ばれたものと言われています

積み上げられた巨石

左側に立っている人と石の大きさの比較にちょっとびっくり!

また、この石が倒れないように凹凸の窪みを作り、
倒れないように安定される技術はかなりの高度なもの

どのようにしてそのような技術と技が出来たのか・・・?

また、どうやったら、このように綺麗な円を描いて
高さ7mほどの巨石をどのようにして積み上げたのか・・?


全景
ストーンヘンジを上から眺めた全景 
English heritageサイトより



ストーンヘンジは円を描くようにこの巨石が立てられ、積まれ、
その円の中心から、
トリリトン、サーセン円、Z穴、Y穴、オーブレー穴と呼ばれ
周溝が同心円状に配列され、
北東部にはヒール・ストーンが建ち、
その石がこの円の入り口とされています

ストーンヘンジの平面図
ストーンヘンジの平面図 wikipediaより
ヒールストーン

夏至には北西にある
このヒールストーンの方向から日が登り
石郡を背景に儀式が行われたとも言われています

この遺跡の目的は、
太陽崇拝の祭祀場、古代の天文台、ケルト民族のドルイド教徒の礼拝堂など、
さまざまな説が唱えられてるそうですが、
未だ結論はでていません

ストーンヘンジ


古くはアーサー王伝説から魔術師マーリンが命じて、
巨人がキララウス山に立てた石をアイルランドからどけさせた・・・とか、
古代の人々の信仰の場所、天文台、儀式を行う場所などなど・・

様々な伝説や可能性を考古学者のみならず学者達は
長い年月をかけて研究されてきましたが、
謎一杯のこの場所は
気持ちの良い風の吹く季節でも、
陽の暮れる時期に訪れる季節でも良し!

曇りの日のストーンヘンジ
晴れているより、曇りの日の方が“どことなくミステリー”


その“不思議”の石達の簡単な解説は
日本語も用意されている
このオーディオガイドに納められています


オーディオガイドを持って
若き日の私 オーヂィオガイドを持って・・・

このストーンヘンジの周りには
野鳥、夏なら野うさぎ、まじかで羊もご覧いただけることと思います

野鳥 野うさぎ 見返り羊


この季節には流れる風も心地良いものでしょう・・・
のんびりとお弁当&お茶ご持参で
ロンドンからの1日観光に
是非足をお運びいただいてみてはいかがでしょう












このページに関するご意見、ご質問は
どうぞ下記のメールにてお問い合わせくださいませ
お待ちしております







Top New


ページのトップへ うさぎの国を旅する  


Excursion frm london c.@


Excursion frm london c.A


Excursion frm london c.B



Excursion frm lodon c.C



Excursion frm london c.D



Excursion frm london c.Zー1



Excursion frm london c.Zー2



Excursion frm london c.[ー1



Excursion frm london c.[ー2




Excursion frm london c.[ー3