Excursion from London


ChapterZ


【 To Arundel 】


 
【1】


ロンドンに滞在中田舎町で1日のんびりしたいな〜と思って
何時か行ってみたいと思いながら
結局頭からすっかりとそんな思いも抜けてしまい・・・

そんな街がウエストサセックスWest Sussex州のアランデルArundelでした


アランデル城
アランデルのランドマークの「Arundel城」


場所的には地図だとロンドンのほぼ真下辺りに位置しています

そのまま海岸線を右に進めばライRyeの街へと続きます

何故この街へ、と思っていたのは
この地域はとても風光明媚な州で以前鉄道を使わずに
コーチ(長距離バス)のみで旅をしていた際
この地域は起伏に富んだ丘が連なり美しい景色が見られること

またこの地域でまだ訪れたことのない街としても
アランデルは行ってみたかったのです

ところが一般のイギリスのガイドブックには中々その名前が出てきません

今回私の書棚の1冊から
この街を知りました


新 ロンドンから行く田舎町
丸茂和博+クロスメディア 椛o葉社


そして、この街のランドマークでもあるアランデル城は
英国の歴史上避けて通れない君主ヘンリー8世の生涯に
大きな影響、又今日の英国には欠かせない女王エリザベス1世の母、
アン・ブーリン縁の城でもあります

このアン・ブーリンの母は
第2代ノーフォーク公トマス・ハワードの娘で
代々このアランデル城は
ノーフォーク公の居城として現代に続いています

ですから、アン・ブーリンはノーフォーク公の孫、
エリザベス1世は曾孫にあたります



映画「ブーリン家の姉妹」
2008年公開の映画「ブーリン家の姉妹」


そして、そのヘンリー8世時代
一族の様々な女性を宮廷へ送り
権力を増幅させていくノーフォーク公トマス・ハワード
時代の影の指導者となっていく様が伺えます


そんなお貴族様(現在はそのノーフォーク公第17代目)が
今でも住んでいらっしゃるお城もある
この街への興味は徐々に膨らんでいったのです












【From London to Arundel


Arundel


この街へのアクセスはロンドンの中心鉄道駅
ヴィクトリア(Victoria)駅から約1時間半

乗り換えなしの路線であれば
30分に1本の割り合いで出ています

その日は1月・・朝8時半頃のヴィクトリア駅発、
帰りは同日のアランデル17時頃初、という行程で
ロンドンの宿を出発しました




先ずはいつもの通り日本で早割り購入した鉄道予約券を
ヴィクトリア駅にて
その予約確認書を元にチケットに交換しなければなりません

そのため駅構内にある鉄道窓口へと目指しました

ヴィクトリア駅構内のチケット窓口
ヴィクトリア駅構内にあるチケット窓口
日本で事前に購入したこの日の往復チケットは£27.90也



ここでチケットに交換したら、先ずは列車の到着時間、
プラットホーム番線を電工掲示板で確認をします

しかし、平日の朝は出発する列車も多く、
中々電光掲示板にその番線No,が出てきません・・・気長に待つこととなります・・

電工掲示板  列車を待つ


今回の乗車する鉄道はSOUTHERN鉄道で
そのプラットホームはヴィクトリア駅構内でも端の奥の方に位置していました

そのため朝の通勤ラッシュ時、
その列車からロンドンへの通勤する人並みはなんら東京と変わりありません

ヴィクトリア駅の通勤客
郊外から中心部へと吐き出された通勤客の流れ


そんな人並みとは反対方向へと進む私は
すっかりとそれだけでも休暇気分(実際そうなのですが・・・)で
うきうきしながら空いた車内へと落ち着きました


鉄道車内  車窓
ゆったりとした4人掛けのテーブル席、とロンドンを出た郊外の車窓


空いた車内と変わっていく風景に鉄道旅の楽しさが嬉しくなります

そして、のんびりとその風景を楽しみ、また車内読書にも飽きた頃
車内放送で目的地到着です

アランデル駅

アランデル駅到着

ホーム   駅舎陸橋から

SOUTHERN列車を降りたところ  この駅の出口は下車ホームから陸橋を渡ります


アランデル駅舎
レンガ造りのアランデル駅舎

ここから街への中心まで徒歩約10分〜15分弱

駅舎を背中にして道なりにまっすぐと進みます

通りの名前  街へ続く道

幹線通り沿いなのでこの道の名前が左です
そして、程なくして街へと続く通りが右の写真

このTHE CAUSEWAYを進んでいくと前方の道はQueen Streetへとつながり
街への入り口へと続いています

アランデル地図

ツーリスト・インフォメーション

Belinda's(ベリンダ ティー・ルーム)

@ アランデル城

A

B セント・ニコラス教会

C アランデル・カセドラル

駅は幹線道路に程近いのですが、生活としての街は駅からは少し離れています
駅が街よりもあとから出来たことが伺えます

そして、その駅から街までの通りにはB&Bの看板もちらほら見ることができました

街へ入る手前にはこの街の名からかアラン(Arun)河が流れていて

アラン川

この河に架かる橋を渡るとノーフォーク公が納めるアランデルの街に入ることとなります

アランデルの紋章
アランデルの街の紋章

すでに街に入った途端に城を有する城下町らしい古い建物が目につきます

郵便局
街の郵便局

そして、間抜き通りのHigh Streetはなだらかな上り坂になり、
その先にあるのはお城の入り口

街の中心ハイ・ストリート
すっと伸びる道が街の中心High Street
古い建物が連なる通り


この通りを登った右手側がアランデル城の入り口になり、
左へ行くとセント・ニコラス教会、アランデル・カセドラルと進めます

朝早かったので、先ずはお茶ーーっとばかりに捜したのは
古いティー・ルーム

「ロンドンから行く田舎町」に紹介されていた

Belinda's”ベリンダ・ティー・ルーム


アランデル最古と言われるこのティー・ルームは
16世紀からこの地にあり、
ケーキやランチなど全てこのお店のオリジナルレシピで
地元で取れる作物を使ったメニューが特徴だそうです

絶対に行きたいと思い、勇んで探しに行きました!





Tarrant Street
Hight St.,から左手側に延びるTARRAT STREET


ベリンダは街の中心から延びるTarrant Streetから入って数分の通り沿いあり、
もう如何にも古いな〜と思わせる・・
上り坂途中にある傾いた古い瓦屋根(スレート?)の可愛らしいコテージでした


ベリンダ・ティー・ルーム
街最古のチィー・ルーム“Belinda's”
通りが底地上り坂なので傾いているように建っていました


店内は坂に合わせたのか、段差が数段ありましたが
中は天井が低く太い梁と木のテーブルと椅子
そして、赤々と暖炉が燃えていて・・・
とても寛ぎ易い空気を醸し出していました


左側が入り口を向いての店内で右側は店内の奥の部分 外のテラスが窓越しに微かに見えます


低い梁の天井やぎしぎしと鳴る木の床は
まるで本当に数世紀前に入ってしまったような気持ちになります

まだ午前中半ば、という時間帯ではお客様もまばらでしたが
すでにショーケースには様々なお手製ケーキが並んでいました


ホールのケーキ  焼き菓子の数々
左はホール・ケーキ(キャロット・ケーキ、チョコレート・ケーキなど)
右は焼き菓子で種類の多いスコーンやエルクルズ・ケーキなどなど


ショーケースに並べられたケーキをそれぞれ見せてもらいながら
オーダーしたのは楽しみにしていたクリーム・ティー

クリーム・ティーセット
フルーツスコーンにジャム&クロッテド・クリーム、お茶

焼きたて!というフルーツスコーンをいただきました

クリームティー(ジャムとクロッテド・クリーム付き)£5.95也

ベリンダ店内の暖炉
本物の暖炉 
ディスプレイも見る価値あります!


そして、こちらで作っている地元農家の果物を使ったジャムや蜂蜜など
入り口すぐのところで販売もしています

ショップオリジナルジャムと蜂蜜
ジャムや蜂蜜だけ購入可能です

体も温まり、おなかも落ち着いたので
街の散策へ出かけました


先ずは街を知るには街のツーリストインフォメーションで地図をいただきたい、と
「ロンドンから行く田舎町」のマップをコピーして
その場所へ向かいました・・・しかし・・・残念ながら移転しており
何度その場所を行きつ戻りつしましたが、見当たりません・・

そこでHight St.,沿いのショップの方に教えていただき、
移転したツーリストインフォメーションへ

目印としては、The Swan Hotelを見つけたら
(Hight St.,沿いに見えます)その通りを河へ向かっていく道にありました

The Swan Hotel  ツーリスト・インフォメーション
左:THE SWAN HOTEL 右:ツーリスト・インフォメーション


ツーリスト・インフォメーションで先ずは街のマップをいただき、
アランデル城と見所を伺いました

するとインフォメーションのスタッフ・おばあちゃんは
「アランデル城は今、オープンしていないわよ」


「なんですと!?」



がーーーんっ!!

なしてこの時に限って事前の情報を調べていなかったのだろう・・・


:: アランデル城 ::
ARUNDEL CASTlE

住所

Arundel Castle,Arundel,West Sussex,BN18 9AB
Tel:01903 882173


開館日時 3月29日〜11月3日 (2013年のオープン期間になります)
火曜日〜日曜日 
*8月は月曜日もオープンします
 また、上記期間中のBank Holidayも開館いたします

10:00〜17:00まで
*但し、最終入城時間は16:00まで
 また、レストラン・コーヒーショップは16:30に閉店になります

料金 全ての施設の見学から4段階(GOLD PLUS,GOLD,SILVER,BRONZE)
分かれています
また、学生とシニア料金もあります


@GOLD PLUS    大人£17.00 子供£8.00
AGOLD        大人£15.00 子供£8.00
BSILVER       大人£10.00 子供£8.00
CBRONZE      大人£8.00 子供£8.00

*7月23日〜28日は特別料金になります(2013年)
**詳しい内容詳細はサイトにてご確認くださいませ

と、まあ事前のせめてオープンしているか?どうかの確認は必要、ということを
改めて学びました・・
これは往々にしてナショナル・トラスト管理のプロパティにも言えます


どうぞ、ご注意くださいませ




と、言う訳で残念ながら目的としていたお城は次回・・

街の見所を改めて伺い、上記の地図A、B、Cを薦められました

先ずはアラン河沿いをMILL Rd.,をウォーキングです
今の季節は白鳥も渡っており
鳥も多く見られる、とのこと

軽いウォーキングにはお薦めだそうです


ARUN河
アラン河沿い


ツーリストインフォメーションを出て、河に沿ってMill Rd.,へ出ます


Mill Rd.,を入るとすぐに河沿いにある廃墟“RUINS”

街へ入る橋を過ぎると河沿いに廃墟となったRuinsが見えました
ここは13世紀半ばに初めてこの街にやってきた
ドミニコ修道士により与えられた
ブラックフライアーズ”と呼ばれた宗教建築物となります

すでに廃墟とかし、小さな公園のようにベンチも置かれ
街の人々には憩いの場所にもなっているようです

このRuinsからMill Rd.,を挟んでほぼ向かい側には
ちょっと残念なお城の入り口ゲートがあります


城の入り口ゲート
アランデル城の入り口ゲート


こちらを眺めながらMill Rd.,を平行している小道をまっすぐに進みました


Mill Rd.,沿いの小道


ここは両サイドが木立が立ち並ぶ人のための道でこの木立の向こう側には
ローンボールクラブや緑の湿地帯がとても美しい風景となっています

そして、反対側は城を眺めるようにして進みます


アランデル城  緑の湿地帯
左手側のアランデル城と右手側の緑の湿地帯

するとMill Rd.,を挟んで城側には同じように小道が
その道に沿って小川のようになっていることに気づきました

なんと!その小川に白鳥が!!


若い白鳥
白鳥のまだ子供?

小川に沿ってぬかるんだ小道を進むと親白鳥でしょうか?

水辺の鳥達
白鳥とオシドリ


大きな真っ白い白鳥とオシドリ夫婦がおりました

この水辺には白鳥親子?と何組かの鴨&オシドリがのんびりと浮かんでいました

その様子を見るお散歩中の老夫婦や
ベビーカーを押した若い母親に足を止めて鳥達を見ていました




そして、歩き進むうちにその小川はたまり水となり、
少し大きめの川と合流していました



事務所?又は管理小屋?


コンスタブルの風景画のような小屋が見えてきて
この小川と合流した川に掛かる石橋を渡るとフットパスの案内が・・・

フットパス案内  アランデル公園の案内

近くにあったマップを見るとこの界隈は
“ARUNDEL PARK”になるらしい・・・
さて、フットパスの案内は非常に魅力的

どうしても素通りできずブーツで行けるところまで
ぬかるんだ道無き道を進んでみました

すると丁度教えられた池を見渡すような場所に出ました


池
池の対岸に館が見えました


前方には池が広がり、向こう側では鳥の羽ばたきも見えます

池は思ったよりも横広で奥行きがあります

すると手前池の淵には見たことのない鳥がペアでまどろんでいます


2羽の池辺の鳥
惰眠を貪る・・・?・・鳥夫婦・・・?


顔の赤い、白黒はっきりとした色彩の大きな鳥

池に浮かぶ鳥達をもっと見たくて早速フットパスは止めて
(すでにブーツの底は土に埋まるくらいマッドでした・・・

対岸の鳥が羽ばたく場所へと行ってみました

公園の中のティー・ルーム
アランデル・パークのティー・ルーム

そこはアランデル・パークの入り口ゲートでした
そして、小さな館はティー・ルーム

テラスもあり、お天気の良い日は池を眺めながらお茶できます!

ここまで車で来ることも出来ますが、
街の中心から徒歩でも15分ほど・・お散歩がてらには丁度良い距離です

池の鳥達にパンをあげている人が居て、
対岸から見たのはそのため鳥達が集まっていました

池の鳥達
パンを投げてもらう度元気な鳥達

やはり海が見えない街であっても、比較的海よりのここでは鴎もたくさん居ました

そして、名前を知らない鴨の仲間のような・・・
七面鳥にも似たような・・・

私も実は偶然この日は食べかけのパンを持っていたのです



けん制している鳥達

先ほど惰眠を貪っていた鳥夫婦と同じ鳥もやってきて、
手前の黒い鳥は嘴が黄色で烏ではありません

早速私の周りにも集まってきました!

しかし、彼らは決して争わないのですが・・結構人懐っこく寄ってきます

(偶然ですが、パンを持っていて良かった

地元の少年と鳥達

そして、私のパンが無くなってしまうと・・
お次はスナック菓子を食べていた地元の少年達のほうへ


彼ら(鳥達)は良く知っているのですね!(^.^)/~


先ほどのマップからこの池をぐるっと廻れそうだったので、
池に沿った小道を進むと上り坂になっているのことが解りました


池の小道  小道からの眺め

この小道を昇っていくうちに左手方向には
眼下池が見えてきました

思ったよりも大きいです


池の小道2
ご近所のご夫婦・・? ゆったいとした足取り揃う


そして、この道がウォーキングでもあることが伺えました

とても静かな小道で時折鳥の声が聞こえます

もし、私の靴がウォーキングシューズであったなら、
おそらくこのままこの道で池を一周していたことと思います

お天気も定かではなかったので
引き返し、再びこの公園の入り口まで引き返すことにしました


引き返し地点
池の半分くらいはフラットな岸辺もありました

池の奥は静かな水面と綺麗な水であることが伺えます

しんとした空気の中でまた賑やかな入り口付近まで戻ると
何時の間にやらパンを上げる人も居なくなり
再び池には白鳥の親子らしきグループが遊んでいました


白鳥の湖?


水面に移る鳥達の影
鴎と白鳥、鴨達も優雅に漂っています



白鳥


そんな池に集まる鳥達を見ていると時が経つのを忘れてしまいます

次ぎの見所へGo!しました










今回は思いのほか長くなってしまいました
アランデルではそれだけ充実した1日を過ごしたことが思い出されます

次回【2】へ続きます







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