財布の紐がゆるむ時      




時折風が冷たいとは言え
すっきりと日差しが春めいてまいりました





2008年年明けから出稼ぎ先での仕事が
1年で最大のピークを乗り切ろうとしている昨今・・・
チームのメンバーと日々夢見ていることが
「この山越えたら美味しいビールを飲みに行こう!」
これが合言葉




オフィスの日々強くなる日差しを窓から眺めながら
英国のパブではそろそろ外のテラスに人が集まり始めるかしら・・・と
ふっとあのロンドンの気持ちの良いテラスあるパブを思い浮かべたりします


ロンドンのパブのテラス
ロンドンのパブ「ホワイトホース」のテラス席
夕刻からこのテラスから人が埋まっていきます



私達の国にもこれからの季節のお楽しみは何と言っても
さくらの国のお花見宴



まだまだ肌寒いけれど
暗闇に浮かび上がる薄桜色は
私達日本人のDNAにすでに染み込んでいる・・望郷の色
そんな桜を愛でながらの美味しいお酒

毎年その年に入った社会人1年生の初大役が
その宴の場所取り、というのは馬鹿馬鹿しいとは思いながらも
日頃緊張を強いられる時間が多いと
そんなやわらかい桜を見ながらの静かなお酒だったら・・・と
そんな時間もほしいな〜と思い始めた昨今です


ロンドンの桜
ロンドンの桜
濃い茶の壁をバックにけなげに咲く



以前ヴァンクーバーに住む友人を訪ねた時がやはり桜の季節
外国での街並みに日本ほどのりっぱな幹ではないにせよ、
風に吹かれている桜の枝が可愛らしく
友人に“ここでのお花見は静かで良いね〜”と言ったら
びっくりした顔で
ここでは外での飲酒は即つかまるよ!と言われて
私がびっくり!・・・そうなんだ・・・
・・なんてつまらん・・・


日本での“お花見=外での飲酒”は罰則がつくのか〜と
思わず私達の国のある種文化との言える
lこの季節行事はよそのお国では通用しないのか・・
つくづく良い国に生まれたなーと
ほくそ笑んだのは言うまでもありません






英国での『お花見=宴』という図式はないかもしれませんが
代わりといっては何ですが
この国には『Pub』という素晴しいものが存在します


ロンドンのパブの看板
ロンドンのリッチモンドにあるパブの看板
晩年のヴィクトリア女王のマーク



このパブでは様々な飲み物がいただけますが
個人的な嗜好としてはやっぱりビール

若い頃と違って現在は量がぐっと減りましたが、
それでも日々の労働の後はなくてはならない
1日の最も楽しい時間でもあります

2月のピーク時は毎晩帰宅が23時をとうにまわる時刻
その日の3回目の食事が翌日、という日々でも
ビール1本は欠かせず
逆にこの1杯がいただけなくなったら
私にとってはそうとうな重症な病気のバロメーター


そんな毎晩の“明日への活力源”ともいうべき
大好きなビールにはこれが欠かせません

『1パイントビアグラス』

私自身まだ多く持っているわけではありませんが
これからとくと集めようと思っている
こだわりの品


リヴァプールのパブでの食事
リヴァプールのパブでの食事
1パイント
ビールは欠かせません


先ずは私と同じようにこれを集めようと思っていらっしゃる!方や
(あくまでも・・もし、いらっしゃたら・・・ですが・・・)
そうでない方もちょっぴりおつきあいくださいませ











【パブのグラス】

〜 1パイントグラス 〜



私がこのグラスを英国以外で手にしたのは
もう10数年前にもなる
友人のロンドン出張での御土産でした

当時はまだ余り一人では入れなかったパブの高い敷居が
私には大きな一つの憧れのグラスでもありました

その友人もとてもなお酒好き

    


彼女との何度かの2人旅での夜は
お宿の一室での夜毎の酒盛りでした

何しろスーパーで買うビールもワインも日本よりお安くて手に入る
パブで気後れしていただくよりも
のんびりと広い部屋でのお酒は気持ちの良い時間でした
その頃は殆どが安いワインでしたが・・・


そんな彼女がある時期本社のあるロンドンへ最初で最後の出張で
探してきてくれたのが
このパブの1パイントビアグラスでした

身軽な出張時に10cm以上もの空間がある
広口グラスを持参してきてくれたのは
さぞかし面倒なことだったにちがいありません

もう今は忘れてしまいましたが
ロンドンで求めた新聞紙に包まれて
私の手に渡った時の嬉しさははっきりと記憶しています


シュルーズベリーのインでのハーフパイントビール
シュルーズベリーで宿泊したイン(パブ)での
ハーフパイントビール


今でこそ日本各地でも「パブ」ができつつあり、
その場所でのビールはやはりパイントグラスでのもの

しかし、10数年前では
一般の私達には
まだまだ簡単には手にないるものではなかったように思います

しかし・・・何年も大事に大事に愛用していましたが
私の不手際でとうとう割れてしまいました・・・



その後何度かのロンドンへ行く度に求めていこう、と思っても
スーパーマーケットにもない、
当然観光客が行くようなお店には当時は置いていなかったのです


ロンドンのアン
毎度お世話になっているロンドンのB&Bのアン

そんな時に初めてお世話になったロンドンのB&Bのアンに
どこへ行ったら1パイントグラスが手に入りますか?と・・・

お嬢さんのマーガレット共々お酒を口にしない
(アイリッシュコーヒーは別です)
彼女達もしばし考えてから
あそこならあるでしょう・・・と
車でわざわざ連れて行ってくれたのが
日本で言う金物屋さんでした

天井高く様々な台所用品が足場もないほど積み重ねられた、
もう通るのがやっとなくらいの店内で
うっすらと半ば埃をかぶりながら
アンが見つけてくれました

そのグラスが下の1品
これももうすでに10年近く使ってきたことになりました

1パイントグラス グラスのマーク

アンと見つけた1パイントグラス



尚、この時に驚いたことに
底に刻印されている文字は
「Made in France」


その後パブにも気兼ねなく入れるようになってから
飲み干したグラスの底を見ると
やっぱりこの文字が・・・と、
言ってもパリではこのグラスを見かけることができなかったのですが・・・
(ご覧になられた方はいらっしゃるでしょうか・・?)










さて、英国のスーパーマーケットやコンビニで簡単に手に入る
缶ビールの大きさは日本のものよりも大きくて
440mlが多く見受けられます

下の写真の缶ビールが今までの旅で
宿に持ち帰り、お風呂上りにいただいていたビールです


ニューカッスルでの宿で ウェールズのビール カーディフの宿でのビール
様々な街で購入した缶ビール 殆どがこの大きさになりました
左がベルギービール、真ん中はウェールズ代表するビター、
左は英国産のビール お安いためか結構飲んでいる人を見かけます



それでも、1パイントという容量は
1パイント (Pint) = 568ml

上記の缶ビールでも多少余裕のあるグラスです

普段のんびりできない夜のビールは365ml1本
当然グラスの上が空いてしまいますが、
それでもこのグラスでの1杯は何事にも代えられません






さて、アンと買ったこのグラスは現在は“引退”してもらっています

現役で活躍しているのは
昨年念願の北の街・ニューカッスルへ
ジョニの本拠地ニューカッスル・ファルコンズへ試合を観に行った際
試合後ファンでごった返していたクラブショップで求めた1品がこれ!


ファルコンズのパイントグラス グラスのロゴ

ニューカッスル・ファルコンズの
パイントビアグラスとロゴマーク


ガキ共をかき分けて(本当に文字通りファンで一杯のショップ内でした)
手にしたこのグラスは
“もしかしたらジョニも毎晩これでビールをいただいているかも・・・
(そんなわけあらへんってーー



だったら・・良いな〜と思っただけ・・



そして、昨年北ウェールズを小旅行したときに
海沿いの小さな街カナーフォンにて
動物たちのチャリチィーショップで見つけた
形の違ったパイントグラスが下のもの


カナーフォンで見つけたグラス グラスのロゴ

信じられない額の
1パイントビアグラス
P.20(約42円)也

1個何でもP.20という棚から
並べているというよりも置き捨ててある、という風情の棚の片隅で
埃にまみれていて、どうしよう・・と思いながらも
チャリチィーショップに入ったら何かしら購入、ということにしているので
まあ、いっか、これも持ち帰ろうと思って
やっぱり昔の友人が持ち帰ってくれたように
新聞紙包んで手荷物にして家で磨いてみたら
何と!!ビックリ!
こんな繊細な形で美しいグラスになりました



これには本当に驚いて
以後チャリチィーショップにはお宝が埋まっている!
とまで思うようになりました










【おまけのページ】


幾つかここ数年パブで取ってみた
1パイントビールの写真をピックアップしてみました

こうして並べてみると
同じ1パイントグラスなのに
いろいろな形があるな〜と思いました

どおうってことない一瞬なのですが、
小さな思い出です

きっとこれからもこんな何気ないものを持ち帰るんだろうな・・・

カナーフォンのパブで カーディフのパブで リヴァプールのパブで
左はカナーフォンのパブで、真ん中はカーディフのパブ、右はリヴァプールのパブにて










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