財布のひもがゆるむ時      



こだわりのショッピング

 旅のカード 



旅のカード
旅のカード



いつの間にか、ふと机の1番上の引き出しが引けなくなる時・・

そんな時は大抵旅で買い求めてきた
カードが溢れかえってしまったときだったりします


それは旅で訪れた場所の1枚のカードだったり
誕生日カードだったり、
旅先のショップで気に入ったデザインのものだったり・・

実はお気に入りのカードをつい手元に置きたくなり
机左上の引き出しに
ぽいぽい!と入れてしまっているため・・

気づいてみると
今まで訪れた国、町、村、場所のカードが
専用BOXもはみ出している状態


カード入れボックス
カードを入れてある専用Box



以前ロンドンに住む大先輩は
旅のカードが溜まり過ぎて困っているの、
良かったら持っていってくれない?

・・・でも・・
やはりカードは自分でその土地へ行った証でもあるので
中々手が動かなかった憶えがあります


例えば、観光地へ行けば必ずショップには
カード(絵葉書)類のラックがあります

ギフトショップのカードコーナー
Chihamの村の唯一のギフトショップ
カードが占める一角



また、大きなショップの多い駅構内には
必ずカードショップがあります


ロンドン・パディントン駅ショップ
ロンドンの主要駅の一つ
パディントン駅構内にあるパディントン・ショップ
ここでもカードは沢山あります



特に主要な駅構内には
「WH Smith」という大手チェーン本屋さんが入っていて
このショップは駅構内だと雑誌やカード類が
中心だったりします

駅では早めに到着してしまうことしばしば、
そんな時はつい荷物にならないカードを
このようなショップで数枚買うことが多い

確かに旅行中は家族や友人達へのお土産も兼ねて
エアメールのカードを書く率は高い!ので・・

夜が長いこともあり、
また、めったにいけない場所からのカード、
日本では余りお目にかかれない大判のカードや
面白いカードは一期一重


湖水地方のカード 面白カード
大判のカードも結構あります!
湖水地方Hill Topの大判 下は普通サイズ
チーズのカードは折りたたみカード、
イギリス地図は大判 下2枚はブリティッシュ・ライフ

イングリッシュ・ライフのバスルーム編
このカードはブリティッシュ・バスルームというカード
それぞれの番号に説明がありますが、とても辛口
例えば、A、Bのバスルームの蛇口は普通「Cold」と「Hot」
ここでは「Cold」と「Very Cold」
イギリスのお風呂ではお湯が出ないことを指しています
Cのシャワーはいつも「故障」
“OUT OF ORDER"は
イギリスで初めて知った単語でもありました



もう見つけた場所でしか手に入らない、と思うと
ついつい手が出てしまうのです

そんな長年使わずにいて
そして、何年ぶりかで目にして時間を忘れてしまうほど
見入ってしまう・・

そんなカードは正しく「こだわり」のお買い物の産物だと思います










【 こだわりのカード 】

:: 旅先のカード ::


やはり絵葉書として
その土地、観光地ならではの
風景のカードを1番買っています




しかし、雑多に沢山あります・・



その場所へ来た!見た!買った!という
正しく“王道”のカード購入だと思います

この場所に来た記念として
写真では撮りきれない風景を持って帰りたい

そんな思いと
友人や家族への通信として
「今日私はこんな場所に来たよ」という報告に
絵葉書に今の気持ちや状況を知らせるために
文字を綴ります

それはその時だけの日記にも匹敵します




頂く側になると
外国からの見たこともない風景が届くことはやっぱり嬉しい


シリー諸島の絵葉書
シリー諸島の絵葉書


特に余り行けない場所のカードは
旅の思い出として
自分の宝になっていること

時間の経過と共に薄れ行く記憶に
そのカードを再び目にすると
その場所でこうしたことをした、
こんなものを見た、食べた、歩いた・・と
様々な旅の情景が浮かんできます
(この場所の公衆電話で日本へ電話したな〜・・とか・・
まだ携帯電話が海外で使えない時代でした)


特に上の絵葉書はイギリス(UK)では
最西端の島々
シリー諸島へ行った時のもの

うさぎの形の英国の島の足部分、
Penzance(ペンザンス)からフェリーに乗り
約140もの島と岩礁があり、
その中で大きな有人島は僅か5つ

そんなシリー諸島は
手付かずの自然がそのまま残っています


イギリス地図の島の位置
島々の位置


シリー諸島へ行こう!ができたのは
イギリスの1番端っこから旅をスタートしよう!と思ったところ
当時はシドマスでホームスティをしていたので
この家から出発するには
最北端ではなく、
最西端からの方が行きやすかったのです


ただ、当時としても
この諸島の案内は日本で唯一見かけたのは
在日本英国大使館発行のムックの記事から

それ以降から現在も日本のガイドブックで
この島への紹介にはまだ見たことがありません


シドマスにあった旅行会社で
シリー諸島への行き方を教えてもらい
フェリーで行くのが比較的安いとわかりました

折りしも英語学校が終了した
イースター4月初旬
忘れもしない雪(!!)の降る朝
シドマスの6週間お世話になった家を出発

1日かけてバスでペンザンスまで行き、
その晩はYH泊

そのYHでもシリー諸島の話が出て
この時期は渡り鳥のパフィン(ニシツノメ鳥)が
この島へ渡ってくる、ということで
愛鳥家のシーズン!だよーと
スタッフに教えてもらいました

折りしも1年に1度見られる短い期間に
遠い渡りをしたパフィンが来る、とのこと・・

翌朝煙る寒いフェリー乗り場にはバードウォッチングらしき
首から双眼鏡をたらした老夫婦やグループと一緒に乗り込みました



パフィンのカードから

 フェリーも思ったよりも大きく
数時間で余り揺れなく港に着きました

そして、島ではあざらしなどの動物ウォッチングも出来るという・・
初めての体験でした


シリー諸島の地図カード
絵葉書としてシリー諸島の地図が描かれています


僅か5つの島を足しても
人口2100
名ほどという数字が占めすように
1番大きなセント・メアリーズ島での1週間の滞在は
今思い返しても夢のような時間だった気がします

当時滞在していたこの島では
「たった一人の東洋人」と
滞在先でもツアー会社
(動物ウォッチングは町のツアー会社で受け付けてくれます)でも
よく言われました


セントメアリーズ島 フェリーの船着場
セント・メアリーズ島のゲストハウス
GLANDORE GUESTHOUSEから見るヒュータウン
フェリーの船着場があります



上のカードのような御天気の良い日は
ゲストハウスから島の町
ヒュータウンとペンザンスや他の島への交通網
フェリーの船着場が見え、
朝食を済ませるとちょっと宿で英語の勉強をしてから
島をぶらぶらしていました

また、何時かここまで行ければ良いな〜と思います








シリー諸島からの戻りに
ペンザンスからバスに乗り、
ランドエンズから再びバスを乗り換えて
ミナックシアター(Minack Theatre)へ行ったこと



ランドエンズでカードを買うと
押してくれるスタンプ
ランドエンズで購入したカードのみ限定

ランドエンズで買ったカードと入れてくれた袋
ランドエンズで購入したカードを入れてくれた袋まで
その標しがプリント
こうした袋もここならでは、なので結構残しています


そのミナック・シアターへ行くには
ランドエンズを通るので
バス時間の間に初めて「うさぎの島」の端っこ、
ランドエンズも思い出です

有名な場所なのに
バスターミナルに
小さなショップがあるだけでした
(当時としては)

そのランドエンズのバスターミナルから
本当にこのバスでいいの?と
聞きながら教えてもらったバス停の周りには何も無く
ただ駐車場があったので
「ここでいいんだ・・」と安心した憶えがあります


実際にこの野外劇場に身を置いてみると
紺碧の海が非常に美しく、
またロウィーナ・ケイド(Rowena Cade)さんが
庭師さんと一緒に50年の歳月を費やして造った
一つ一つの客席には意匠が凝らしてあったこと

そして、出来上がってから長年のお客さん達
自然の風などで石の客席が丸みをおびているところもあったこと

カードを眺めると
本当にこの場にいたんだな〜という
あの時の感動が蘇ってきます


ミナック・シアター
ミナック・シアターで購入したカード
小さな資料館のようなものがあり、
ロウィーナさんが造っていた様子のビデオも見せてくれます


また、ひょんなところから
その場所へ行くことになり
自分の計画にはなかった場所のカードも
とても大事なものになりました



アイルランド各地のカード  フランス・カレーのカード


左は3週間アイルランド共和国をぐるっと回った時のカード
見所が町から離れていて
もう2度と行けないだろうな・・と思った
イギリスとはまったく違う自然を持つ国・アイルランド




右はまだユーロスターが走る前
英国は査証なしの滞在は3ヶ月まで

そのため長い旅だったので
一旦英国を出国し再度入国し、
再び旅をするためにドーバーからフェリーで
お隣の国、おフランスのカレーへ行った時のカード

現在はユーロスターもユーロトンネルもあるので
ドーバー〜カレー間のフェリーを使うことも余りないでしょう・・


ドーバー
ドーバーの白い壁
カレーからのフェリーから見たブリテン島




たかがカード、されどカード

誰にも投函せず
長年箱の中で眠っていましたが
1枚のカードほど旅の思い出を語ってくれるのは
写真以上の時があります









:: 
趣味的なカード ::



そして、場所ではなく
懐かしいな〜と
すっかりと忘れていたカードもありました


長くつしたのピッピ
長くつしたのピッピのカード


小学生の時に大好きだった
リンドグレーンの作品の一つ
“世界1力持ちの女の子”長くつしたのピッピです

子供のときに読んでいた本は
ムーミンより
「やかまし村」「カッレくん」が大好きでした

このカードはイギリスから長距離バス(コーチ)で
友人とロンドンから行ったみた
ドイツはフランクフルトのマルクト広場で買いました

見つけた時はもう嬉しくて・・・
久しぶりに見たこのカードから
以前のフランクフルト中央駅からの様子の面変わりに
とても驚いたこと!

そして、マルクト広場まで行って
その界隈は変わっていなかったことに
ほっとした気持ちを思い出しました

今でも木組みの家々が目に浮かびます







そして、風景ではありませんが
その場所で書いたカードを日本へ出すときに
郵便局へ行くこともしばしば・・・
それは珍しい切手やこんなカードを時には見つけることも

郵便局で購入
郵便局で購入した切手カード

切手で発売した絵柄をカードにしたもの


郵便発祥国らしく
記念切手は様々な絵柄が良く出ています



そして、この国で2人のアーティストのカードから
その写真、図柄が気に入り
その後見つけた時は購入するようになった、という
カードもあります

一人目はここ数年はめっきりと探しても出てこなくなった
アン・ゲデス(Anne Geddes)のカード

最初に見つけた時はなんて可愛いカードだろうと・・

この写真家のアン・ゲデスさんは
イギリスの方ではなく、現在はニュージーランドにお住まいの
オーストラリアの方

アメリカではとても高い人気を誇り、
現在は毎年のカレンダーや
子供の本など
アメリカではその写真から人形まで出てきている・・という

そんな写真家さんのカードです

アン・ゲデスのカード
手元に残るANNE GEDDESのカード


  

  

どれも大判の縦型カードです
下右側のカードのみティーカップの形に切られています

日本での発売はおそらくとても難しく
輸入雑貨店さんでの取り扱いも余りないかと思います

イギリスとはまったく関係ないにも関わらず
見つけた当初は友人たちへ送ったカードの一つです


そして、もう一人のアーティストは
カードタイプもありますが、
敢えて探しているのは見開きの何でも使えるカードとして
SAM TOFT(サム トフト)もの



サム トフトのカード

誕生日にも御礼や季節のカードとしても使えます

ブルーベルを通って・・
“ Through the Bluebells"


SAMさんはイギリスの南西部に暮らす
女性アーティストです

10年ほど前に駅構内のカードショップで
この上の1枚を見つけたのがきっかけでした

とても印象的なブルーで
これがブルーベル、という英国で夏になると
青いじゅうたんのように咲き出す
初夏のシンボルみたいな花です

左の黄色い服の人物は彼女の作品の主人公でもある
“ Mustartd ”氏

先頭を歩く白い犬とトラ猫がコンビで
時たま一緒に登場しているのが
彼の奥さんなのか、青い服の女性とあひる

見ていて「ほのぼの」としてしまう
彼女のカードは見つけるたびに即購入!

帰国してから友人たちへのカードに使っています





「友人たち」への短い手紙として
使っているものとしては
やはりキャラクターもの!

イギリスを代表(?)と言っても良いかな・・と思っているのは
この2大スターたち

ピーターラビットとぷーさん

ピーターラビットとくまのぷーさん


こねこのトムから  クリストファー・ロビンとぷーさんたち
湖水地方のショップにはピーターラビットのカードが沢山ありますし、
ぷーさんのカードはハートフィールドのプー・コーナーで買ったものです


日本で様々なアイテムで発表されています

しかし、カードは思うよりもその場で見て
良いな〜と思ったら
手に入れておいた方が後悔がないと思っています


そして、やはりこのカード類は
友人たちや家族用ではなく
「自分用」

ラグビーカードたち

まだアマチュア時代だった時は
選手達のカードがもう少し多かったのですが
プロになってから中々肖像権の問題でしょうか・・

数がめっきりと減りました

それでも見つけるたびに絵葉書サイズのものだったり
誕生カードだったり
決して出すことはないだろう、
自分にとって大事なカードたちです


左上2枚は何と!イングランド対ウェールズ戦のバースデーカード
右上の縦長は改装前の
懐かしい“オールド・トウィッケナムスタジアム”
バースデーカード

1991年グランドスラム、イングランドチーム
1991年の六カ国対抗戦
イングランドのグランドスラムのときのカード
中央、飛び上がっているのがアンダーウッド選手
バックスタイル12番はガスコット選手


また歴代のイングランド主将の中でも
必ず話題に上る
カーリング選手のカードもありました

ラグビーのスタジアムの見学で
生まれて初めてラグビー場に足を踏み入れたのは
今は閉鎖したウェールズのカーディフにある
アームズ・パークでした

ここで日本選手が初めて本場ラグビーの国で
喝采を浴びたスタジアム

とても感慨深いものがあります

このアームズ・パークの見学では
女性が通常は入れない、というシャワールームや
試合後のパーティー・ルームなど
グランドの芝に立てた時のわくわく感は今でもはっきりと残ります

アームズ・パーク
1983年対ウェールズ戦で24-29という
接戦に沸いたアームズ・パーク







今まで旅先で求めてきたカードは
きっと増え続けていくでしょう

それは旅の様子を綴って投函していく数よりも
圧倒的に自分の愉しみとして
買ってしまう数の方が多いから・・・

でも、1枚のカードから
楽しんできた旅の記憶が鮮やかに呼び覚まされることに
この“お買い物”が止められることはないだろう、と
つくづく、つくづく思うのです



大事な記憶の箱です













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