ロンドンのスーパーマーケット　2　テスコ

　　　　　　　財布の紐がゆるむ時　　　　　　

【こだわりのスーパー・マーケット】

TESCO

　【2】

どんな国のどんな街を訪れても
必ずといって良いほど立ち寄り、お世話になるのが
その場所近くのスーパーマーケット

ちょっとお水を買ったり、
その日の晩のお楽しみビールを買ったり・・・

はたまたその晩の夕食を選んだり、
お土産を買いに行ったり
もう目的なんて何でも良いのよーーーっ！

ただただ品物を見に行くだけでも愉しいのが
やっぱりスーパーマーケット

この国の人達がどんなものを日常食べているのか？
日本と比べてのお値段比率は・・？

　　　　　　　　　　

ロンドンのみならずイギリス中に万遍なくお店を良く見かけるのは
このテスコ（TESCO）

現在Tescoはイギリス全土に全ての店舗が2,975店（2012年調べ）あります

そして、イギリス国内のみならず
世界各国12カ国にその数を上回る3,376（2012年調べ店舗があり！！

このTESCOは世界中に合計6,351店舗！

我が国日本にも2003年から上陸し、
2012年の現在では132店舗があるそうです
（残念ながら私自身はまだ見たことがありませんが、
埼玉、千葉、神奈川、東京と何社かのスーパー・マーケットを買収し、
TECSOの名の下展開をしているそうです）

但し、残念ながら国外の12カ国の中で唯一日本の店舗だけが
ここ数年の間に19店舗が閉店しています

本国のみならず世界の国で増殖しているTESCOは
1919年にロンドンでジャック・コーエンが屋台から始まったショップが
約100年弱後に世界中に6､000店舗を越えるスーパーマーケットになるとは
コーエンも思いもよらなかったでしょう・・

また、ほんの20年前には考えられなかった
24時間営業まで行っている大型店舗も
ロンドン郊外から徐々に需要が高まり中心地へと広がっています

24時間営業の大型店舗

ミセス・ハリガン宅やアン宅からも1番近いスーパー・マーケットも
「Tesco Express」ではありますが、
朝7時～23時まで営業しているショップがあります

アン宅近くのTESCO　EXPRESS

この「Tesco Express」は
通常のTESCOに比べれば小さめのショップではありますが、
私達の国のコンビニよりは
断然に品物が充実しているように感じます

そして、店舗数は1番多い1427店舗と
大型店よりも勝っており、
住む人々にはとても便利なスーパー・マーケットになっています

あとは駅構内のみならずよく見かける
「Tesco Metro」

地上のTESCO　METRO

こちらも需要が多いと見えて190店舗、と言う数はなかなかだと思います

そんなことから今回はアンの家に滞在している時に
初めて彼女に連れて行ってもらった
大型店舗のTESCOスーパー･マーケット

久しぶり10数年ぶりに訪れてみました

変わっていないことが嬉しかったです！

：：　Harrow-On-The Hill のTESCO　：：

ロンドンのB&Bで常にお世話になっている
地下鉄ゾーン5にあるアンの家に
数週間滞在していた時期がありました

アンの家の冬の庭
小さいながらもきれいに整っています

そんな時にふと旅をしていた際に
良く利用していたユースのキッチンで作っていたインスタント・パスタが食べたくなって
（今では余り見かけなくなったそのパスタシリーズ）
アンにこの辺で大きなスーパー・マーケットがある？と訊ねた時
車で連れて行ってくれたのが
お隣の街

ハーロー・オン・ザ・ヒルに当時出来たばかりのTESCOでした

アンの家の近くで大きな街、と言えば
このHarrow-on-The- Hlii

ロンドンの北北西に位置する地下鉄ゾーン5にあります

地下鉄Metropolltain（メトロポリタン）線でBaker Street駅から約20分
アンの家からは地下鉄駅2つ目です

また、地下鉄メトロポリタン線のジャンクション駅にもなっています

Harrow-On-The-Hiil駅構内
改札口を背にして右側へ出ます

以前この駅へ映画を観に行ったこともあり、
またこのショッピングセンターへも何度か立ち寄ったことがありました

駅前のこのSt.Anne'sショッピング・センターは
新しく若い世代のみならず
ご年配のご夫婦も気軽に歩ける場所にもなっています

St Ann's Shopping Centre　駅前のショッピング・センターです

中にはフード・コーナーと様々なショップが並んでいます

　　　
左は2階のフード・コーナー、右は1階の店舗でお馴染みドラッグストアのBoots

今回滞在し出かけたその日は日曜日だったため
ミュージアムやショップは比較的のんびりとした時間帯でのオープン、
そしてこの日の午後にはラグビー観戦もあり、
時間を友好的に使うためにも
久方ぶりにそのTESCOへ記憶を頼りに行ってみよう！と思い立ったのでした

そうしたところ、思っていたよりも駅から近くて大型店舗だったこともあり
今回ご紹介させていただくことにしました

この街Harrow-On-The-Hillは比較的裕福な家庭も多く、
私立学校としても英国内でも名高いハーロー校があります

パブリック・スクールのハーロー校　Widipekiaより

この学校は1572年エリザベス１世の勅命を受け、
農業で財をなしたジョン・ライオンが地元の男子の教育のために同校を創立しました

13歳から18歳の男子校で寄宿舎制、
約800名の生徒達は現在も１１の寄宿舎での生活をしています

歴代卒業生にはウィストン･チャーチルや詩人のバイロンの名もあります

私がアン宅に滞在していた10数年前には
“アラビアのロレンス”ピーター・オトールの最後の息子が通っていたそうです

伝統的なハーロー校の制服　
“ハロウハット”と呼ばれるカンカン帽とブレザー　Harrow school サイトより

そんな学校が丘の上に立つこの街は
ロンドン郊外の比較的富裕層が集まる地区でもあり
のんびりとした雰囲気が漂っています

ですから、時折街中では外出を許された
カンカン帽と長い“尾っぽ”の燕尾服姿のハーロー生も
見かけることがあります

そんな街の駅前のSt Ann's Shopping Centreを通りぬけると
歩行者天国になったSt Ann's　Rd.,を右手に進み
Station Rd.,をまっすぐに北上します

　　

左は歩行者天国のSt.Anne'ｓ Rd.,
右はSt.Anne'ｓ Rd.,の案内でDapartment Store方向へ進むと
Ｔ字路Station　Rd.,に出ます

ここを左に折れて、Ｓｔａｔｉｏｎ Rd.,沿いを進みます

Station Rd.,沿いのデパート“ＤＥＢＥＮＨＡＭＳ”
前方右側に教会の斜塔の先っぽが見えます

程なくしてこのStation Rd.,はＹ字路になります

そのY字路の三角部分
左手方向に教会が見えてきました

　　

日曜日の教会はミサがあるそうで
出ていた看板から中を少し覗いてみました

Ｓｔ．John’ｓの日曜日ミサ

ドアを開けると信者の皆さんが賛美歌を歌っていました
その歌声が入り口の私にどっと押し寄せてくるようでした

普通の街の、普通の日曜日の教会風景です

入り口に置かれた賛美歌集を見なくて歌っているご夫婦や1人づつの女性や男性
若い家族とこの街に住む人々です

会衆席へそっと近づくと教会のスタッフさんが
私にも讃美歌集を貸してくれました

一生懸命に歌う会衆者の皆さんの歌を聞き惚れ、
神父さんのお説教が始まりだした頃
どうしても“余所者”でしかない私は
キリスト教徒でもこの街に住んでいるでもなし・・・

お邪魔な気持ちから寄付も含めて
そぉうっと教会の売店まで進み
この教会の信者達が持ち込んだ
様々な品物を売っている物の中から数枚のカードを購入

様々な種類のカード　全て分類別に分けられて売られていました
1枚大体P.70～￡1.00くらい

先ほど讃美歌集を貸してくれたおばあちゃんへお金を出すと
ニコニコして小さな声で「Thank you」と言ってくれたことに後押しされて
外へまたまたそぉっと出ることにしました・・・・・

その時にはすでに教会の表には
ミサの案内の看板はなくなっていました

Harrow-on-the-hillのSt.John’ｓ

“日曜日の朝は教会へ行く”という
日常の一コマにちょっぴり垣間見て、静かな気持ちを胸に
再び俗世と邪念（？）を持ってTESCOへ向かいました

この教会を境にY字路を左手方向へ進むと
目指すTESCOの看板が見えてきます

日曜日も11時からOPENしているので
大きな駐車場はまだオープンまじかにも関わらず
すでに車の数も多くなっていました

ストアーの前の大型駐車場　広いです！！

TESCO　Harrow　Station　Rd.,

住所	：	STATION ROAD,HARROW,GREATER LONDON,HA1 2TU.
TEL	：	0845 6779329
行き方	：	地下鉄メトロポリタン線　ハーロー・オン・ザ・ヒル駅から徒歩約10分
OPEN　TIME	：	月～土曜日　08:00－20:00 日曜日　　　　11:00-17:00 休みはなし

大きな駐車場からストアー入り口前にあるカートを籠を持つのは
日本とまったく同じです

近年このような大型スーパーマーケットが多く
特に郊外は車で行くショッピングモールのようなストアーが当たり前になってきました

元々我が国の大型ストアーは米国、英国に視察がなされた結果
参考とされた実情があります

しかし、やはり人々の生活スタイルは様々なので
余り大きくし過ぎてしまうと
小さな子供やお年寄りには果たして“優しい”のだろうか・・・？と
ふと思ってしまいます

このお店はほどほどに大きいけれど
大きすぎず・・と、言ったサイズだと思います

品揃えも多いので久しぶりの対面（？）にうきうきとしてきます

さて、入り口で籠をカートに乗せて
店内を廻ります

店内の案内は日本と同じく天井近くに設置された
番号案内の横に品目が記されています

先ずは入り口近くは野菜コーナー

冬とは言え、ジャガイモの種類も多く、
数年前までジャガイモと言えば、男爵か？メイクィーンのいずれか？が主流だった
我が国とはものの数が違っています

そして、やっぱり主食？のパン類

イギリスのパンと言えば
厚みの薄い食パンをトーストしたもの

その食パンの種類だけでもこんなにあります！

朝食だけでも1人3枚から4枚くらいいただくので
日本のように1斤のみ、というものはなく
大体4斤くらいの大きさで一袋、といった感じです

私達のお米５Kg－といった感じでしょうか？！

店内はTESCOオリジナル商品も数多くあります

その中で目を引いたのは
私達の主食　お米です

TESCOオリジナルお米

細長いタイ米のようなお米

お米の種類は以前より断然にどこでも目にすることが多くなりましたが、
しかし、日本のお米のような丸い形の物は少なく
タイ米、米国米のような細長いタイプが多く感じます

そして、私たち日本人には馴染み深い鮮魚コーナー

日本のスーパーのように
すでに切り身がパックにされた魚を見ることは殆どありません

このように並べられた切り身や丸ごとをこのように氷の上で
きれいに並べられて売られています

　　　　　　

しかし、リクエストをすればおろしてくれるそうです

ついつい私達日本人は魚コーナーには目が行ってしまいますが・・・
やっぱり・・おさしみはありませんでした・・・

そして、何と言ってもこのコーナーは充実しています！

オリーブなどやサラダ類と良く並んで売られています

日本で買うより断然お安い！

滞在最終日に持ち帰られるなら買って帰りたい！

または滞在始めの方で購入して、宿で少しづつ晩のお供にもお薦めです

　　

　　　

また、調味料も充実しているので
食事にちょっぴり足したい、というものや
日本にはないものはお土産にもなります

右は友人に頼まれたイングリッシュ・ワイン・ビネガーの棚
様々な種類のものが大小並んでいます

日本でも輸入食材店でも購入できるようになりましたが、
まだまだ高い！

イギリスの家庭の多くにはあると思われるワイン・ビネガーは
チップス（フライド・ポテト）には必須です

　　

これをじゃばじゃば掛けることでチップスの油が緩和される、とばかりに
たくさんかけていただきます！

また、自分の日用品を探しに訪れるのもお薦めです！

　　

左はPUKKAのお茶、手前はCRIPPERのお茶
どちらもオーガニックティーです

右はドラッグコーナーで見つけたミッフィーとピーターラビットのティッシュ
（1枚1枚に絵が入っている可愛いティッシュ・ボックス）

英国王室御用達のPEARSの石鹸
このPEARSの石鹸は200年以上同じ製法で作られている
息の長いベストセラー

ローズマリーやタイムの香りは日本では余りないのでは・・・？

　　　

泡立ちも良く、
お値段もお財布の優しい1個P.60

自分で日々オフィスでいただくお茶や日用品のお買い物にも
やっぱりスーパー・マーケットはそれ自体が楽しい私にとっての
“アミューズメント・パーク”

日本にはないお茶や日用品雑貨なども面白いものが見つかります！

普段の生活の中でなかなかゆっくりとお買い物ができない私にとっては
至福の時間にもなります

是非旅の中の数時間、又はお天気の悪い日や疲れた時の一時に
スーパーマーケット巡りはいかがでしょう！

今回はロンドン郊外の住宅街でのTESCOをご紹介いたしました

また、アン宅でご滞在するお客様でお時間があったら
こんなマーケット巡りはいかがでしょうか？

アン宅の私用の朝食（ベーコン抜き）

皆様にもこだわりのお店やお品物がそれぞれにおありだと思います
様々なご意見・情報をお待ちしております