〜2004年 6月〜
今年もとうとう折り返し地点の月がやってきました
我が国では『梅雨』のイメージ・・・
雨が多く、ジメジメとしたこの時期の花と言えば“紫陽花にかたつむり”が印象深い月
しかし、彼の国では1年でも最もすごし易い初夏の月としてよく上げられます
実際学生サンは長い夏期休暇に入り、社会人になってもその長い休暇が得られる方々は早速旅に出ます
そして数多くの観光客が集まる英国は日に日に陽が信じられないほどドンドン長くなり、
こんなに旅のしやすい時はありません・・・
我が国での学生サンはやはり休暇は無理にしても、
ちょっぴり今年は早めの夏期休暇が取れる方や、
1年の内で季節の良い時を選べる方々は
是非!この1年の折り返し月に旅立たれてみてはいかがでしょうか?
この半年間頑張った節目の休暇・ご褒美の休暇・あと半年を頑張るための息抜き・・・
理由は何でもいいんです
さて、今回も様々なジャンルから英国物・・・をご紹介していきます
そして、来るべき時がきたら、すぐに飛び立てるように・・・
例え、今すぐ旅発てなくとも
読んでおいて損はありません・・・と思います!!
【イギリス庭園散策】 赤川 裕 著 岩波アクティブ新書 定価¥940+税 2004年4月第一刷発行 ![]() |
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やはりこの月のスタートは季節柄『庭』本場イングリッシュガーデンとして、 我が国でも長い人気を保持している「イギリス庭園」からの1冊からです ご紹介するのは、明治学院大学名誉教授、専門は英国庭園史・ 英国王立園芸協会会員・・という肩書きをお持ちの 赤川裕先生の著作です 日本の最高学府で教鞭をお取りになる先生らしい順を追っての説明は これから英国でのお庭見に行く旅人には欠かせない1冊になっています 何故なら、私も今まで彼の国で 様々な『イングリッシュ・ガーデン』を見てきたつもりでした・・ しかし、それは単なる「行った・来た・見た」だけでした・・・ ![]() この著作は用語・様式で知るイギリスの庭園から始まって イギリス庭園をより良く知る為・理解する為に 技法・仕掛け・テクニック・庭のタイプなどを示す用語の説明から、 スタートし、実際に訪ねるテーマ毎に そのお庭の解説・訪ねる方法などをご紹介してくれています それまで何の気なしに眺めていた天使像や壷や花壇の形には それぞれ用語があり(当たり前ですね・・)、 時代はもちろん、お庭の様式に至るまで すべてに意味があることを考えながら見てきたことは・・ ・・・残念ながら私はありませんでした・・ ![]() (きっとこのぼーとしているのは、私だけですね・・) 「知らない」よりは「知っている」方が同じ時間を過ごすのも 濃密なもの ・・しかし、もちろんお庭を愛でることは頭ではありませんが・・ もし限られた時間の中での旅であれば 旅のガイドブックより遥かに効率の良い1冊ではありませんか?! ![]() 本書のテーマは “歴史から訪ねる”“人物から訪ねる”“物語から訪ねる”の 大きな3本柱に分けています ね!?タイトルだけでも赤川先生は『旅』を意識して作って下さった 御本ではありませんか ![]() そして嬉しいことに一つ一つのお庭の所在地・電話番号・ ロンドンからの行き方 ![]() ご自身での旅で、もし『お庭』を訪ねる旅であれば この1冊をガイドブックと平行してのご利用をお薦めします 又、ご自身の旅の目的が違うものでも、 偶然その地に訪れた時に素敵なお庭に遭遇できたら ・・1粒で2度うまい!です 残念ながらこの季節に お仕事で身動きできない(私が代表しています・・)方々には 本書の色とりどりの写真を眺めているだけでも 心休まる1冊です ![]() |
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【7泊9日イギリス一人旅】 牧 義人著 東洋出版 定価¥1,400+税 2001年4月第1刷発行 ![]() |
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読んでおもしろいな、こんな旅もあるんだ・・と改めて思ったのは、 著者は一人でイギリス現地の旅行会社が主催する 3泊4日のスコットランドから湖水地方〜 ストラットフォード・アポン・エイボンのツアーに参加された旅を 中核として前後ロンドンに滞在し、 7泊9日の一つの旅がこの1冊になり、著者の『一人旅』になっていること・・ こと『個人旅行』というと最初から最後まで 自身でお宿から交通手段などを手配し、それに沿って旅を進める・・ というケースがほとんどではないでしょうか? 著者の牧さんは1938年お生まれ ご自身もお仕事で多くの海外渡航をご経験されていらっしゃる方ですが、 このイギリスでの一人旅を無理されることなく ツアーに参加される前後のロンドンのホテルも日本からご予約され、 旅の大筋となる3泊4日のツアーもさしずめ『パッケージ旅行』を 織り交ぜご自身なりの個人旅行を作られました 現地でパッケージツアーをご利用される・・・ということに 私自身正直目からうろこ・・・!という感じでした そしてそのようなツアーに 日本人の方々が当たり前のようにご参加されていることにも 実は少なからず驚きました 限られた時間の中で無駄なく観光地をカバーし、 尚且つ交通手段もご自身だけだと どうしても限られた範囲で選ぶわけですが、 その一つにこのようなツアー参加を加えて、 尚且つ牧さんのようにご自身のプランでの旅も加えて!ですから 旅のスタイルの選択肢が確実に増えるわけです しかもツアーは観光スポットを目指すので、便利この上ありません ![]() 牧さんのご参加されたツアーはロンドンから一路北へ向かい、 先ずはヨーク、最初の1泊はこのヨークからちょっと北上したダーリントンで・・ その後は更に北へ向かいスコットランドはエディンバラにて1泊 翌日は南下し湖水地方を観光し、チェスターにて最後の1泊 このチェスター後は更にツアーを続ける方は ここから翌日以降アイルランドのダブリンへ・・と進むそうです 牧さんはここでロンドンへ戻るコースなので、 最後はストラットフォード・アポン・エイボンを観光経由しながらロンドンへ、と ツアーを終えていらっしゃいます ロンドンへは17時到着、というほぼ丸々4日間のツアーは ドライバーズガイドと観光場所での入場料込み、 宿泊での2食付という内容 ツアーのご料金は£360、と決してお安い金額ではありませんが、 宿泊場所や移動距離を考え直すと、お得かな?とも思えるのです・・・・ 興味深いのはちょっろっと前出いたしましたが、 我が同胞からのご参加もかなりいらっしゃるご様子 御夫婦だったり、親子だったり、牧さんのようにお一人ご参加の方も・・ もちろん、ガイドさんは全てイングリッシュですから 皆様はある程度の語学力をお持ちでいらっしゃる節もありましたが、 実はまったく・・・という方も中にはご参加されていらっしゃるようです ![]() それでも牧さんのようにある程度の語学力をお持ちの方でも 失敗談として、時間の聞き違いなどによる迷子や集合場所への遅刻と けっこう仲間の皆さんにも印象深くなったかな?とご本人の弁 でも、時間を聞き間違えたことや迷子は当然のことのようにも思えます 実は私もホテルの料金を電話を聞き間違え、青くなったことがありました ![]() くれぐれも数字は不安になったら、書いてもらうのが1番安全でしょう ![]() 個人でのご旅行の一つのスタイルとしては 現地でのツアーご参加・・・しかも英国という私達にとってだけでなく、 様々なお国の旅人と同じ目線で眺めるのも楽しいひとときだと思います 牧さんのご経験を一つの指針としてご一読されるのはいかがでしょうか・・? また最後の巻末にこのご旅行で牧さんがご参考にされた 数々の参考資料は圧巻です! ![]() |
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こちらのページに関しては、全て私の独断になります
お読みになっていただいた後のご感想は、皆様それぞれに感じることに相違があるかと思います
その旨ご了承の上、お楽しみいただけたら幸いです
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