今月のお薦め本 



〜2005年 02月〜

                                                         
早いもので新しい年が明けてからすでに一月経ってしまい12か月分の1が過ぎてしまいました
今年の年明け1月のロンドンは比較的例年に比べて暖かかった分が一気に2月に入り寒さ急激と伺っています 

我が日本でも大雪注意報の地区が何と!多いこと・・・



毎晩のニュースで話題に上らない日はありません
どうぞ皆様お体に充分ご自愛下さいませ



さて、今回も様々なジャンルから英国物・・・をご紹介していきます

そして、来るべき時がきたら、すぐに飛び立てるように・・・

例え、今すぐ旅発てなくとも
読んでおいて損はありません・・・と思います!!





    



イングランドーティーハウスをめぐる旅

【ロンドンーおいしいものを探す旅】


イングランドーチィーハウスをめぐる旅 & ロンドンーおいしいものを探す旅


小関 由美 著  文化出版  ¥1,500+税  1999年4月初版(イングランド) 2001年3月初版(ロンドン)






何時もこの2冊は私の目の前にある“お気に入りの本コーナー”に揃っています
さあ!英国行くぞー!ロンドン行くぞー!となると自然に手が延びるこの2冊
あまり当たり前にあるので、ものすごく古い(失礼・・・)著作と思い込んでいて、
改めて初版年を見てみてちょっと意外に思ってしまいました

もうへたな説明無しにタイトルだけですでに内容はよく判る  とても気楽に何度も楽しめる  
素敵な写真と案内に描かれているイラストもすでにおなじみの“松成 真理子さん”
パラパラとめくっているだけでも充分癒し効果満点な・・・著作本です



著者はすでに数冊のアンティークの著作本を出版されていらっしゃる小関由美さん
年代も近い1963年お生まれの編集プロダクション・出版会社勤務からご親戚が下町の洋食屋さんという環境にも恵まれ、
『生まれながらの食いしん坊』とご自身を表現していらっしゃる・・・
現在文筆業、アンティークの会社など活躍目覚しい日々を過ごしていらっしゃるご様子です

実際に英国で過ごされた期間やお仕事で度々訪れるイングランドやロンドンでの『美味しいもの』を数々ご紹介しています



旅をしていて、やはり気にかかるのが“食事”
パッケージツアーの“全食お食事付き”のツアーが何故不動の人気があるのか・・・?それは説明するもがな・・というくらい、
日常に於いては眠ることと同様、生き物である以上外せない最も重要なものが食事
そして、外せないその行為の食事を如何に素晴らしいものにしたい、という気持ちは誰しもお持ちのこと
そうした多くの旅人の希望を満たす為の案内が、この本にはぎっしりと詰め込まれています


   


ほんの10年ほど前にイングランドを個人旅行された方は少なからずご経験されたかと思うのですが、
やはりアフタヌーンティー発祥の地であるこの国ではコーヒーを家の外でいただくことがちょっと前まで至難の業でした
コーヒーショップ自体が大きな街を除くとほとんどそれは『ティールーム』に取って変わられ
(それは現在でもカントリーサイドには言えること)
現在はロンドンのような大きな街から徐々にコーヒーショップが広がってきたこととは言いながら、
まだまだ地方にはティールームが決して数少なくなることはありえません

そして、近年コーヒーに関しても様々なお国のショップの進出により
外出時のコーヒーブレイクも決してお茶にひけを取らなくなってきたように思います
それでも私達はここに来ると、どうしても我が国では味わえないお茶・ティールームへの期待を大きく持っていると思います

そして、お茶に付き物のお菓子はおフランスやベルギー菓子の華やかさと奥深い味、ドイツ菓子の一定した美味しさとは違って
英国菓子はあくまでも各家庭の味で、それはティールームにも言えるように思います
各人の持つ好みの味に結構左右されるような・・
それは、世界共通(ちょっと大袈裟・・・・・?)万人に共通する『美味しさ』ではなく、
昔から口にしている美味しさ・・といったようなもの・・

時として賑わっている街のティールームにやっと席を見つけ、
周りを見渡すとお茶に美味しそうなケーキをほおばる、おばあちゃんのにこやかな顔に期待して同じものをお願いして口にすると・・・
それは私の想像以上の甘さだったり、甘いと思っていたらジンジャー効き過ぎーーーっっ!と叫びたくなるような 
・・・そんな経験も実は数知れず 
(初めて見たクロスバンズのアイボリー色のジンジャーをお砂糖だと思ったのは私だけではないはず・・きっと・・・)
それでも何故かどこでもスコーンのセット(スコーンとジャム&クリーム)クリームティーだけは決して期待を裏切りません
かと、言って毎度毎度同じセットでは悲しくなります
やはり周りを見渡しておじいちゃんやおばあちゃんがにこやかに口に運ぶケーキや
ウィンドーに飾られた美しいホールケーキをいただきたくなるのは世の常

そんな一時の旅人ですから、この小関さんの2冊は私にとっては重要な旅のガイドブック 
特にご紹介しているティーハウスはどれも『これぞ!英国!』と嬉しくなるような昔々からその土地に根付いているお店ばかりです

車での移動でなくても鉄道とご自身の足での観光周りでも立ち寄れるお店は特に嬉しい 



そして、それは観光中での食事にも言えること
ロンドンのおいしいものを探すことは限られた時間の中で旅する私達にとってはとても有り難い

食事の場所もさることながら、ロンドン近郊のまだまだしないガイドブックには登場しない素敵な街の紹介までしてくれています
冒頭のサービトンという街は実は今回訪ねる予定の街で、これはまったくの偶然なのですが
美しい写真付きで私の大好きなマーケット・ウェイトローズなども一緒に案内してくれています
この街に住むということはロンドンに於いても決して慎ましやかな生活を送っているということではなく、むしろその逆とも言える街
私が特に気に入っているのは
この街の鉄道駅からビック・ゲーム開催日にはラグビースタジアムの殿堂・トゥッケナムスタジアムへの直通バスが出ることと
こちらでもご紹介のとおり、ハンプトン・コートへのテームズ河沿いのウォーキングが愉しめるということ・・・
(3月の旅へのあとにこちらの街のすてきなお宿をご紹介します)

そして何よりも私達がロンドン滞在するにあたって必ず訪れるであろう、
外せない素敵な街のランチ・サパー・ディナー問わずの近年急成長した(とっても美味しい)ガストロ・パブと呼ばれるパブやカフェ
昔ながらの下町マーケットの食堂と幅広く1週間のロンドン滞在ならこの1冊で食事OK!てなものです




たかが食事・・・されど、食事・・・です

確かに旅は観光が何よりも大きな比重ですが、それでも人は一時の休息や食事なしでは気持ちも体も疲れてしまいます
同じ取る時間なら、少しでもその国ならではの居心地のよさと美味しいものをいただけることの大切さは・・・
今更ながら問う余地のないものと思います











こちらのページに関しては、全て私の独断になります
お読みになっていただいた後のご感想は、皆様それぞれに感じることに相違があるかと思います
その旨ご了承の上、お楽しみいただけたら幸いです
  





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