今月のお薦め本 


〜2003年 8月〜

旅発つ前はもちろん、家で次の旅を虎視眈々を狙うには
うってつけの本をご紹介します

本たちの中から行ってみたくなったら
即!旅で実行!しましょう


例え、今すぐ旅発てなくとも
読んでおいて損はありません・・・と思います!!







【パブは愉しい】
〜英国・アイルランドのカントリーパブを歩く〜

白井 哲也著 千早書房 定価\1500+税 2003年初版


パブは愉しい


















白井 哲也氏のサイトはこちらから  http://www.geocities.jp/terryspub/

当初彼の地へ足を運び始めた時から“パブ”には
こだわっていました
これだけ何度も渡英しているひとつの理由はおいしいビール!
関係本を手に取らないわけはございません
今まで何冊か目を通してきたパブ礼賛本の中から・・・
この1冊を!

私は本を手に取ると先ず裏表紙などにある著者欄をみることにしています
その著者の年代や経歴などによっては本の内容が著しく違うと思うから・・・
特に年齢は重要
自分に近いときっと感じることも近いはず・・と信じています)

私よりかなりお若い・・・
失礼ながらやっぱり若者特有の礼賛本だわ・・・でも・・・
と、思ったのが間違い!でした
著者が実際にパブでの働きを経験し、
そのことを元に奥深くまで潜入(?)している、
いうところはなかなか今までの本にはありませんでした
さすがに、ここまでトライする日本青年はまだ少ないのでは・・?

この本から私も初めてINNを体験して
さらにパブ巡りが病み付きになりそう・・・
です


      



【だから、イギリスが好き】
〜ハーブ、庭、お菓子、アンティーク、おもてなし〜
北野 佐久子著 JTB 定価\1,600+税
 1999年初版


だからイギリスが好き

著者の北野さんはハーブ研究家
ハーブの勉強のために幾度も渡英し、
そしてハーブを絡めた英国を紹介しています
ハーブと言えば先ずは庭、お料理、そしてお菓子・・・
しかし、それらを単に調理だけの案内ではなく、
彼女の本からは旅の要素がぎっしり!詰まっています

そのお料理やお菓子を食べてみたい、と思うより
その風景や人々に思わず会いに行ってみたい・・と
感じさせる・・・
“行ったことがないのに、その懐かしい場所へ
行ってみたい・・・

旅案内の本ではないだけに彼女が案内している街や場所への
詳しい行き方は一切載っていません
でも、いろんなそこここにヒントが散りばめられていて
それを地図とにらめっこしながら探す楽しみも!!

彼女の本で「イギリスのお菓子」「イギリスのお菓子U」
「イギリス料理を召し上がれ」の3冊も
この本の前に出版されていますが

こちらも単なるお料理本では終わっていません
どうぞ・・夏のイギリスへ和みに行く前には必読の一冊です


      



女王陛下のお気に入り】
入江 敦彦著 WAVE出版 定価\1,400+税 2001年初版


女王陛下のお気に入り

この本を初めて見た時は恐れ多くも
“やられたーーーっ”と泣きました・・・
いつかわたしがやってみたい・・と、
形にならない気持ちを持っていたので・・・

まあ英国内での「英国御用達」グッズを紹介しているのですが
正直、同じジャンルの他の本も読みました・・が!

でもこの本は私達一般庶民が何気に使っている
日常の品の数々が紹介されているのです

この本を見ると
えーーーっ!!これもそうだったのーーーっっ!!
そう・・・言えばあのマークが付いていたわ・・・
王室って私達と同じ生活してんじゃーーん!と
・・・

それからこの本は私の英国お土産ガイドカタログをなりました

友人や家族に品物を渡すときに
必ず一言ウンチク(もちろん入江さんの本知識から)たれて
渡せば、例え見慣れたジャムや紅茶だって何倍も光ります!

お土産を買う予定のある方(自分の分含め)は・・・是非!!


      



【それでもイギリスが好きですか?】
林 信吾著 平凡社新書 定価\700+税 2003年初版


それでもイギリスが好きですか?

著者の林信吾さんという方は私よりちょっぴり年上になります
丁度私が、まるで英国に行くためだけに旅行社で働いていた・・
そんな時期に彼は10年間彼の地に住み、仕事をして、
その後帰国されてからも「イギリス」ものを
本にしていました

年齢も近いため、それ故感じることも近いんだろう・・と、
(一方的に)思っていたこともあり、
また、テンポの良い、歯に衣被せぬ文章が好きで
本屋さんで目にする度、彼の本は読んできました

その流れからいつかはこのような本が出るだろーなー、と
予感があっただけに、
この本の内容・伝えたいことが、しゅるしゅると自分の中に
入ってきたような・・・そんな気持ちになりました


旅だとあっと言う間に過ぎてしまうけど
留学や英語学校に行ったり、
英国の生活に少しでも触れるような滞在をする前に
読んでほしいな〜、という本です

さすれば英国の人達を更に深い意味で知ることの第一歩に
なるやもしれません・・・


         



【イギリス・私的日本人事情】
渡辺幸一著 朝日文庫 定価\640+税


イギリス発・私的日本人事情 この本の裏表紙から・・・
「イギリスに日本人に対する人種差別があるか、と聞かれたら、
ある、と答えるしかない・・・以下省略・・・」

これを読んだ時、正直どきっとしました
上記の林氏の本を読んだ後だったし、
著者の渡辺氏は現在は50歳台になられるお方・・
しかも、日本・米国において優秀な元金融業界ビジネスマン、
そして現在もイギリス在住でいらっしゃる・・

正直読み進んでいくうちに予感的中、
背筋がぞくぞく〜と寒くなってきた・・
もう“イギリス”へは行きたくない、とすら思われた

しかし、現実なのです
考えまいとして、又気づくまいとして
片目半分閉じていたきたことが無理やり開かされた・・・
“さあ!きちんと向き合いなさい!”と、
そう言われたような・・様々な想いが伝わってきました
読み終わった後の余韻が何とも重たく

とても読み応えある本です

たくさんの若い人達から、多くの“イギリス”を好きな方ほどに
手に取ってほしい!!
そんな一冊です

        



【英国貴族に出会う旅】
津野 志摩子著 東京書籍 定価¥1,700+税 2003年初版




英国貴族に出会う旅 私が南西イギリスに興味を持った津野さんの2つ目の本です
この本は文化出版局「ミセス」という雑誌へ掲載していた
コラムのまとめの1冊


内容は文字通り“英国貴族”の館を津野さんが
訪ねた記録です
日本には通常あまりなじみのない階級社会を
垣間見たコラム集です

「旅」の案内的な要素はあまり感じられませんが
現在でも生息している貴族の生活の1部を
垣間見る、ということには興味深い本だと思います

けっこう今まで旅して回ったほんの近くにあった館や歴史、
お貴族様の手がけている事業などを
知ることもできます

ただし、どちらかと言うと地域的には
やはり南西部・ロンドン近郊やコッツウォルズが中心・・・

こちら方面を旅する機会に一つの指針になるかもしれません・・・

      
 

   

こちらのページに関しては、全て私の独断になります
お読みになっていただいた後のご感想は、皆様それぞれに感じることに相違があるかと思います
その旨ご了承の上、お楽しみいただけたら幸いです
  





  Top New ページのTop

03年 9月 10月 11月 12月

04年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

05年 1月 2月 3月 4月 5月 6・7月 8月 9月 10月 11月 12月

06年 1・2・3月 4.5月 6月 7月 8・9・10月 11月 12月

07年 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 9・10・11月

08年 1月 2.3.4.5月 6月 7.8月 9.10月