今月のお薦め本





〜 2008年 9.10月 〜

                                                         

すっかりと秋めいてきました・・・しかし、今年の秋は雨は多いですね〜
今年はそんな雨多い9月の終わりから
海外移住の友人達が様々な国から帰国してきました


やはり残暑厳しい夏は辛い・・・・とのこと・・
春に並んでこの季節は過ごしやすくて、
街も落ち着く、という理由から
やっぱり日本は春&秋よね〜と口をそろえて称えてくれます

私達の業界も10月前半を過ぎるとツアーの本数も減り、
あとはクリスマスシーズンや年末休暇までのほんの一時の休息時期でもあります

落ち着き始めると今まで目を通せなかった本に手が伸びます
本に対して“活字渇望”が一気に噴出して止まらなくなります

今まで溜まっていたシリーズ物を次々に読み進め、
且つ今まで購入してそのままだった新しいシリーズものなど・・・・止まらなくなりますね


お茶と探偵シリーズ
“お茶と探偵シリーズ”1巻〜6巻まで
ローラ・チャイルズ著


このお茶と探偵シリーズは舞台が米国サウス・カロライナ州第3の都市チャールストン
あいにくと英国ではなかったのですが、
ティーショップを営む主人公を中心にそのショップのスタッフや彼らを取り巻く友人達に
次々に起こる事件を解決していく素人探偵ですが、
全編と通してお茶にまつわる薀蓄は面白い!

当然日本茶も数多く登場するのでついつい我が国誇る緑茶には頷くこと多し・・
軽くて読みやすく、それで居てついついシリーズとして
1冊終わる毎に次はどうなるんだろう・・と思わせます

巻末につくお茶の入れ方、お話中に出てくるお茶菓子のレシピも楽しみです

 


この季節は夏、目一杯楽しんだ興奮もとっくに冷め・・・
本来の落ち着いた素顔の英国が見られることと思います

比較的まだ雨の量も少ないこの秋深まる英国を旅を楽しむためにも
ほんの少しでもご参考になる本のご紹介です

秋の夜長にはついつい夜更かししそうですが・・・










イギリス
〜わがまま歩きツアーズ〜







ブルーガイド  実業之日本社  ¥1,300+税  2008年4月初版



言わずとしれた“地球の歩き方”と双璧を争う?“わがまま歩き”シリーズの
新しいヴァージョンとも言える
「パッケージツアー完全対応」「フリータイムの過ごし方の提案」と
第2のタイトルを持つシリーズです

自身が来月ロンドン、おフランスと旅することもあり、
久しぶりにじっくりとガイドブックを眺めてみようと
以前購入していたこの本を改めて開いてみると
定番の“わがまま歩きイギリス”よりも
使えるかも〜と今回感じました

どうしても『個人旅行』のご用達ガイドブックと言えば
長年“地球の歩き方”シリーズの方が知名度も高く、
本書の案内が実際は現地へ行ったら、まったく違っていた!という
あせりと怒りが交差したご経験は誰しもお持ち、とは言え、
それでも最初の登竜門としては
“地球・・”を手に取る方が多いのも事実だと思います

そんな長きに渡って君臨してきた個人旅行ガイドブックに対抗すべく
後を追っているのがこの“わがまま”シリーズ



今回ご紹介するのは最新版であり、
パッケージツアーにつきものの自由行動日に
ガイドさんや添乗員さんのてを借りずにご自身で歩く方法を
所謂りっぱな“個人旅行”の方法、見所をご紹介しています

ツアーから離れてガイドさん、添乗員さんの手がなくなると
ご自身の足で歩き、見て、食べる、というのは
心細いかもしれません

日常何の気なしに日ごろ行っている公共交通手段は
言葉の問題、利用の仕方、迷ったときの対処方法、
食べ物屋さんでもオーダーの仕方からメニューの読み方、
ショップでのお買いものも日本ようには行かないかも・・・と不安材料は一杯です

しかし、旅の醍醐味は少しの勇気と冒険が体験できる、ということの
大きな魅力も決して見逃せません

それは、旅行代理店のいたせり、つくせりのツアーは安心かもしれませんが
全ての方々が歩調を合わせ、
いただきたい食事も毎回お仕着せが続いたり、
せっかく手に入れたかったその国でしかないものに
団体行動故に諦めなかったり・・・と
悲しい思いがまったくないとは言い切れません

旅の後半となれば徐々に周りのそこに住む人々は
なんらご自分達と変わらない生活を営んでいることに気づき
ご自身の普段の生活と同じように街を歩き、
食べ、見てみたい・・という欲求が必ず出てくるものと思います

ですから、ツアー旅の後半ではそのようなご希望の含め、
『自由行動日』を設けています


言葉も文化も生活もちょっぴり違った国を訪れて
同じ時代を生きる人の歴史や日常を探るため
限られた時間の中で効率よくまわれるような配慮をした
新しいガイドブックだとこの1冊は久々に感じました






パッケージツアーを意識していることもあるのか、
やはり自由行動日が多いロンドンを大きく紙面を取っているとは言え、
そのロンドンから列車やそのほかの交通機関で行くことができることや
所要時間などを先ず案内してくれていること

そして、何よりもイングランドの南部、中部、北部、
ウエールズ、スコットランド、トラベルインフォメーション、と
個人旅行でも十分利用できる構成・案内をしてくれていることに感心します


ロンドンの次に紹介されている南部を見てみると
地図で見るとロンドンの下に当たる場所を全て“南”と記しているので
紹介する範囲が広いものの
巻頭に交通の所要時間が記されているので
それを見ると私自身は南西部のエクセター(Exeter)へは
ロンドンから日帰りは無理だろう・・・と日頃思っていたのですが、
列車で2時間〜2時間40分、とあるので
“無理”とは決めつかられないな〜と・・・つくづく思いました

もちろん、交通網を安く抑えたい、と思えば列車よりは
コーチ(長距離バス)の方が理想的ですが、
所要時間時間が約4時間半、とあれば
自ずと限られた時間を有効に使うとしたら列車、と・・

それに伴い各場所の『エリア早分かり』が目に判りやすい!

加えて各街々の案内も1日くらいで回れるように
必見!と見所を指し示してくれているので
これから限られた時間に見られる、回れる範囲での観光ならば
この情報はとても嬉しい配慮です

例えば長く滞在していた南西部でこのエクセターでは
お勧めのランチ場所、ティータイムでの休み場所は?と
尋ねられたら迷わずここ!というとっておきの場所が
この街のみならず・・ご紹介されています!(^.^)


その先のアガサ・クリスティゆかりの地でもある
トーキーを始めイギリス航海史には欠かせない街プリマスや
ダートムア国立公園なども
2日くらいあれば行けるだろうな・・と思われる場所も案内されています

それは北のスコットランドの紹介から同じように
ネッシーのインヴァネスまでの案内を見れば同様です

本書の“わがまま”シリーズや“地球の・・”よりも
簡単、見やすい、効率よく回りたい、を実践したガイドブックとして
私は今回の旅には多いに参考にしたいな〜と思っています


そして、持参するかもしれない場合に備えて
何よりも嵩張らない厚みというのもポイント高いなーと・・・



様々な数多くのガイドブックの中から
ご自身の旅に合うものを見つけることから
『旅』の準備として始まると思っています

その時その時により
より見たいものの説明の内容が濃いもの、
限られた時間内で如何に後悔なく効率良く
欲張った時間を堪能出来るか・・?は
この準備期間に懸かっていると!


今回ロンドンの間にちょっと早めのクリスマス市を見たくて
おフランスへも1週間訪れます

当然おフランスの資料にも、といろいろと目移りしています


おフランス旅の参考資料本


旅のガイドブックではありませんが、
以前にもご紹介したパリのお菓子では私の中では第一人者と思っている
小林かなえさんのパリ、おフランスのお菓子旅案内、
今回はおフランス旅関係では必ずそのお名前は登場する
稲葉由紀子さん含む
“リピーターの旅 ふたたびフランスへ”という1冊では
今回訪れるアルザス地方が載っていたので手に取りました
本屋さんで迷うことなくレジへ持って行ったのは
“ボンジュール パリのパン屋さん”
街中で遭遇できるチャンスは少ないかもしれませんが・・・備えあれば憂いなし!

この季節に限らず
好き嫌いの多いくせに食いしん坊の私には
規制のガイドブックよりも
こんな本たちの方が目が離せないのは
生来の『花より団子』の性分でしょうか・・










こちらのページに関しては、全て私の独断になります
お読みになっていただいた後のご感想は、
皆様それぞれに感じることに相違があるかと思いますが
少しでもお楽しみいただけたら嬉しいです




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