今月のお薦め本





〜 2009年 4・5月 〜


1年で1番季節の良いシーズンに入りました

ミセス・ハリガン宅のご近所で毎年行われる
チェルシーフラワー・ショーもすでに日本人ガーデナーさんたちの活躍が報じられ、
我が国でも梅雨前のちょっぴり外へ出るには気持ちの良い時期です




今年の渡英はまだ数ヶ月先ではありますが、
調べている時を早く前からすれば
旅の楽しさをその分長く堪能できます

今、改めてガイドブックや今までの読んできた本から
何をしよう・・どこへ行きたい・・・何を食べてみたい・・・などなど・・
毎回思うのですが、行程を決めてからの日数では足りなくなります

個人旅行ガイドブック

以前から比べると個人旅行用の様々なガイドブックは
数十年前に比べて本っ当に多くなりました

それほど、海外での個人旅行が増えている、ということでしょう・・

そして、どの本も見ているだけで楽しい!

自分の行きたい場所のガイドブックも充実してきたし、
同時場所でも会社が違えば案内の仕方や視点が違うので
余り見すぎると頭がぐるぐるしてきちゃうけど・・・
それぞれに載っていない情報もあるので
やっぱり見過ごすことができません



まだまだ先の旅、と思っていても、
あっと言う間にその日が来る!

その来るべき日のために
今日もせっせと左手に置いた積み上げた本へ手が伸びるのでした

今月もそうした中からお薦めの1冊をご紹介します

少しでもご参考になれば幸いです

      




コッツウォルズ&ロンドンのマーケットめぐり





冨久岡 ナヲ 著  潟_イヤモンド・ビック社  ¥1,500+税  2009年05月初版




もう毎度おなじみの“地球の歩き方/Gem Stone”シリーズの最新刊

英国旅の個人旅行での人気の高い2つを組み合わせた
きっと今までリクエストの多かった英国内での地区だけで
とにかく作りました!という1冊です

今回は地図と場所の記載がとても解りやすく
ロンドンも定番で良く紹介されるマーケットのみならず、
おなじみアンティーク・ディーラーの小関由美さんの
ちょっとためになるアンティーク・コラムもちりばめられ
楽しいガイドブックに出来上がっています


先ず旅行者が決して素通りしないロンドンと
本国英国に住む人々も愛してやまない場所でもある
この“沢山の羊の寝床(Cote/コート)がある、広い未開墾の野原(Wold/ウォルド)”
コッツウォルズ

ロンドン滞在中1箇所でもカントリーサイドへ出かけたい、と思ったら、
その大切な“一箇所”として選ぶのも
“コッツウォルズ”に手が上がる確率は物凄く高い!

私が最初にこの地域を訪れたのはすでに十数年前
友人の運転する車で
その当時はまだ雑誌「フィガロ」で紹介されたのを初めて見て
赤いギンガムチェックのインテリアの部屋に“可愛いー!”と・・
そのB&Bを目指してボートン・ザ・ウォーターに宿泊、
チッピング・カッムデン、バイブリーと
まだまだ日本のガイドブックにも道順が記されておらず
地図も心もとなく
とにかく三省堂書店の洋書売り場で見つけた
1冊の地図ガイドを見ながらの丘稜地帯細い田舎道を
きゃーきゃー言いながら進みましたっけ・・

それから幾星想・・・
みるみる内に“コッツウォルズ”の名前が
日本のガイドブックにも普通に紹介されるようになり、
その知名度が知れ渡るのは早かった

ただまだまだレンタカーを借りての個人旅行者の数も少なく、
列車の駅も殆どなく、ローカルバスを乗りついでも
簡単に到着するような村々ではないため
高額料金のイギリスパッケージツアーで徐々に取り入れられ
今では、そんなツアーだけでは我慢しきれなくなった旅する人達の要望に答えるように
現地でのツアー本数も多く作られるようになりました




例えばおフランスの田舎を目指す旅しても
改めて感じるのは車窓の違いは
やっぱり!英国が1番美しい!と思います

それは、鉄道だけでなく村々や街を巡る長距離バス(コーチ)、
ローカルバスの車窓でも同様です

それはこの国が持つ丘陵は他の国ではそう多く見られることのない
常に1年中緑におおわれていること
(大陸はフラットのため冬は茶色の農地が目立ちます)

そんな国の中でも特にこの丘と緑が美しいのがここコッツウォルズの村々です

英国が世界に誇るこの羊の丘は
そこに住まう人々はある種この風景を絶対に壊さない、
その姿勢とそうする努力を他から来る人々に決して見せない
そのプライドに・・・ある種英国人の心意気すらを私は毎度感じます

そんな場所で普段生活する人々の中で最も必要とされる
   『マーケット』



もともと中世から羊毛産業が盛んなこの地には
どんな小さな村にも「マーケットプレイス」があり、
それは昔々からの生活の1部でもあり、
またその“生活”を垣間見ることは
その地を訪れる私たち旅行者も何故かほっとできる・・中心地でもあります

それは旅する私たちにとっては日々生活は別の場所でも
その場で行われていることは
常に同じ生きていく上での「生活の場」

私たち異国の者が自分の国以外を訪問して
最も肌に触れてみたいのが、
日常のことであって・・それが、“異国”の出来事であること

正しく「マーケットめぐり」は個人旅行においての
最も大きな醍醐味!と言っても過言ではない、と思うのです!




生活である衣食住のうち、
全ての要素に関係するものを見て、触れて、買うことができる

“衣類(衣)”・“食べ物(食)”・“インテリアーアンチィーク(住)”

マーケットの3大柱ではないでしょうか・・・?

コッツウォルズのでマーケット、
ロンドンのマーケットと
それぞれその地に住む人々のニーズに合わせて集ったものです

その中にほんの一時自分もその場に居合わせることができたら
旅の1日の奥行きが嬉しいくらいに幅拾いものになります

毎日行われるものではないので
こちらがその日を合わせるしかないのですが・・・

この季節日に日に陽が長くなる初夏から夏は
ちょっと足を延ばして車でなくとも
ロンドンからコッツウォルズの小さな村へ
この1冊を抱えて行ってみたくなります

それが無理ならば、滞在するロンドンで!

マーケットって本当に楽しい!













こちらのページに関しては、全て私の独断になります
お読みになっていただいた後のご感想は、
皆様それぞれに感じることに相違があるかと思いますが
少しでもお楽しみいただけたら嬉しいです




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