今月のお薦め本

  



  〜2010年 1月・2月・3月〜


新しい年もすでに3ヶ月目に入りました

今年始めの冬は「暖冬」と言われ続けたわりには
東京にしても雪や冷え込んだ日が多いな〜と感じるのは私だけでしょうか・・?



雪のロンドンから始まった今年の旅から
そう思ってしまうのでしょうか・・?


しかし、ある意味では冬は冬らしく!
寒い!が冬!
と・・昔のようにきっぱりとした季節感がはっきりとしていたように思います

折りしも4年ぶりのヴァンクーバーでの冬季オリンピックでは雪不足
今年限って暖かい冬で雪がぞくぞくと運ばれているんだよ〜と
その街に住む友人が以前から心配していた人口雪での大会
(すべての会場がそうではありませんが・・・)
それでも大変盛り上がった2週間でもありました

そう思うと
どんな季節もまたそれぞれの愉しみ方があり、
旅に出かけよう!と思ったら“旅時!”
これから徐々に英国は春らしい花々が咲き出します
旅をするには1年で1番良い季節を迎えます!

そんな時にご紹介する1冊がちょっとした指針になれば嬉しいです

また、眺めているだけで
英国へ行きたいな〜と思っていただければ・・・

今年も遅いスタートとなりましたが、
どうぞ、宜しくお願いいたします











【ショップ イメージ グラフィック イン ロンドン】

〜 SHOP IMAGE GRAPHICS IN LONDON 〜





ピエ・ブックス編集部監修 発行元 ピエ・ブックス ¥9,800+税 2007年2月初版







「デザイン」と言うと
ついつい“正直普段は余り考えていない”が恥ずかしながら口に出ます

特に自分の部屋を見渡しても
何かコンセプトがあって・・・こんな色使いでまとめている、とか・・・
好きなデザイナーやショップ物でそろえているとか、
そんな気遣いまったくなしで日々生活しているので、
改めて“デザイン関係”の本を手に取ると、
何故か気恥ずかしい気持ちにもなります




実はそんな一風変わった(?)デザイン関係の本を数多く出版している
ピエ・ブックスさんのサイトを眺めていたら
目に入ってきた本が今回ご紹介の1冊です

派手なピンクと蛍光緑の文字に
何やら小洒落た感じの大きな本でしたが
早速手に入れて中を開けてびっくり!
正しく「ロンドンのおしゃれショップガイドブック!」
(但し、2006年12月現在情報ですが)


LIVING、FOOD、FASHION、SERVICEと4つのカテゴリーに分けられ
ロンドンの中でもデザイン性の優れたショップをセレクトして
その店内や商品(ロゴやパッケージ)をご紹介しています

今まで訪れたショップや気になりながらも素通りしていたショップなどが
続々と出てくるので見ているだけでも
はたまたこんなショップだったんだーーっと
素通りしたことを激しく惜しく思ったり!

えーーっ!やっぱりこんなデザイナーさんが手がけていたバックだったんだ・・とか、
こういうショップで、こんな品物もあったのね・・・とか、

偶然目に入って眺めたショップだったけど
こんな歴史があったのねーとか・・・

とにかくとにかく何度眺めていても
うきうきしたり、悔しくなったり、(何となく)勝ち誇ってみたり、の
大判の写真集&ガイドブック
・・・でもあります・・・

そんな1冊を機会があったら
是非是非手に取って見られることをお薦めします



        



先ずは最初の項、LIVINGでは、
家具、ホームアクセサリー、香水、化粧品、花、雑貨、工芸品などのショップのご紹介

香水ではMiller Harris、Penhaligon'sの英国皇室御用達店、
お馴染みのショップではCath Kidstonは生活雑貨、
ちょっと面白い!と思ったのは犬・猫用品ショップのMungo&Maud、
そして今回たまたま目に入ったショップで気になったのは
ペンキ・壁紙のショップFarrow&Ball



ペンキと壁紙専門店 Farrow&Ball


ショッピング通りとしては人気のMarylebone High St.,からの小道を覗いた時に
何気なく目に入ったショーウィンドー

ショップというよりは
どこかのデザインスタジオっと言った方が似つかわしい

店内は正しく色の洪水

沢山の色見本が壁一杯に敷き詰められていて・・・
実際は何のショップなのか?が判りませんでした

感じよいショップスタッフに尋ねると
ペンキと壁紙の色見本とのこと

英国の人たちは自身で家の改造や壁塗りをすることも多いため
色見本で気に入った色や柄を探したり、
またはたった一つの微妙な色を作り出したり・・・
そのための申込書や色見本帳はとても充実しています

とてもお洒落なオリジナルペンキ缶は
インテリアの一つとしてほしいな〜と思ったことを憶えています


 


お次のFOODは待ってました!とばかりに気が急いてしまいます!
最初の1件はこちらでもご紹介している
The Butcher&Grill


現代的な精肉店と
トラディッショナルな英国料理を提供しているレストラン
The Butcher&Grillのロゴ



きっぱりとした紺ブルーと清潔な白のストライプがショップのイメージカラー
メニューもショップバック、オリジナルエコバックもこのストライプ
ブルーは淡色ではなく、ちょっぴりツィードのような絣模様にもなっています

店内はオリジナル食品や美味しそうなデリもあり、
これからの季節にはこのショップでパイやデニッシュ、
このデリを仕入れて
お隣のバタシー・パークでの散歩を楽しむのもお薦めです

それから、近年ロンドンで“雨後の竹の子の如く”訪れる度に増える
オーガニックデリ、ベーカリー&レストラン

ただただ体に良い、というだけではなく
どのショップもとてもスタイリッシュ!
現在のロンドンで活躍中のデザイナーや建築家、
プロデューサーなどが手がけたショップが多く目立ちます

こちらでご紹介している
Brompton Quarter Cafe、Le Pain Quotidienも
注目のレストラン&ベーカリーショップ

店内に足を踏み入れただけでも
これが“ベーカリーショップ?!”とわくわくするようなインテリアに
体にも良く美味しそうなパンが待っています




また、“お持ち帰りとしてもイートインとしても気軽ばデリ”は
旅人の必需品!

スーパーマーケットのお持ち帰りも楽しいけれど、
やはりお味はお値段と比例・・・話題のデリでのお惣菜には脱帽もの

Carluccio's Caffeもその一つ

一人旅でもお食事場所としても入りやすい、
レストラン&ベーカリーも最近充実していた嬉しいショップの一つです
Aubaine、St.John
都度都度ガイドブックでもお目見えするお洒落で美味しいお食事処

あとは女子には欠かせない“お菓子屋さん”
チョコレートショップ
元々ステッキ持参の英国紳士も度々チョコレートバーを齧る姿が見られる
ロンドンに於いてはメキメキ増えてきたオリジナルショップの一つです

パッケージも各店非常に凝ったものが多く、
ついついそのデザインに惹かれて店内へ・・・



チョコレートショップ「Rococo」のオリジナルデザイン


ショーウィンドーから見るこの絵模様は何故か異国情緒に溢れています

チョコレートショップとしては
他にPaul A Young、L'Artisan du chocolat、Melt

ケーキはロンドンから入ってきて、
あっと言う間に東京にも支店ができてしまったフェアリーケーキが代表です
The Hummingbird Bakery、Primrose Bakery、
パッケージも子供や女性を意識した可愛らしく、やわらかい色合いのデザインです

その他この章では
ティーショップ、レストラン(カフェ&ティールーム含)、チーズショップまで
幅広く様々ショップを紹介しています



スーパーマーケットWaiterose
オリジナルスープのパッケージデザイン




 



お次はFASHION

背広の語源にもなったセヴィルローという通りには
紳士のためのテーラーが何件も軒を連ねているロンドンの中心部

やはり筆頭はテーラーのTimothy Everest
新しいテーラーメイド・ムーブメントの旗手でもあるこのショップは
男性ものだけでなく、女性物のハンドメイドも取り扱います

そのオリジナルデザインのパッケージやショップカードは
メジャーだったり、布を裁つ鋏だったり・・と
見ていて面白い1枚の写真のようなデザインです

アパレルとしてのデザイナーショップはもちろんですが、
この章では眼鏡屋さん、靴屋さんのロゴデザインのご紹介も!

気に入った眼鏡のフレームだけでも見つけられたら良いな〜と
日常手放せないものなだけに立ち寄ってみたいショップがありました

その他には子供服、生活雑貨のショップまで・・・

まだまだ日本に上陸していない若いデザイナーショップも注目です



  



最後はSERVICE

モダンなオリジナルデザインホテルのThe Zetterは
19世紀に建てられたクラークンウェルの卸売り問屋を改造したホテルだそうです

59部屋の比較的こじんまりとしたそのホテルは
赤を中心にピンク、黒、濃いベージュと何色かを組み合わせた色調で
新しいデザイナーズホテルとも言えるでしょう

面白い紹介としては
クリーニング屋のSpots Dry Cleaners
1962年創業の昔ながらの家族経営を続けるお店

おそらくは創業時から変わっていないレシートやショップカードは
お客様への幅広いサービスを高品質で提供していることへの誇りすら感じます
そのシンプルで判りやすいショップカードだけでもいただきたいな〜と思うのは
きっと私だけではないはず





そして、意外な場所
ロンドンでは何と!歯医者さんでも目を見張るオリジナルデザインを使用しています

Lund Olserは
健康に関しての従来の概念を捨て、
患者さんへ暖かく迎える雰囲気や室の高いケアやサービスを提供しています

それは治療にあたり心理的なサポートに繋がるということで
それ自体治療効果を高め、
心と体のバランスにプラスの影響を与えるそうです

清潔感溢れる薄いブルーのロゴと
溢れんばかりの笑顔と白い歯のモデルさんたちは
何となく今までの“歯医者さん”というよりは
美しい歯のビューティースパ(?)というイメージにも見えます







        



大型の如何にもデザインの本ではありますが、
中々どうして・・・既成のガイドブックよりも
様々なショップ案内は
見ていて飽きるものではありません

但し、“ガイドブック”としては
どうしても価格的にはちょっと高価・・・図書館で借りるのも宜しいかも・・・

各ショップにはサイト情報も載っていますので
次回の旅には是非行ってみたいショップが満載です

どうぞ、これからのロンドンご滞在の旅にはご一読を!






ロンドンのデザイナーさんで気になっているのは
最近また日本でも復活し始めた
“Orla kiely”


Orla kielyのショッピングバックのデザイン
とっても可愛いです!



アイルランド出身のデザイナーさん
女性用バック、服、インテリア、雑貨は年齢層幅広く
ロンドンでは受けいられています


また、ご自身でそんな気になるショップを見つけてみるのも楽しいでしょう!







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