〜2011年 5･6･7･8･9･10月〜


久方ぶりの本のご紹介



実に半年振り・・・・は・・ちょっと自分でも反省・・・

その間本を読んでいなかったか？というと
そうではなかった・・・？？・・・ような・・・？というくらい
旅本では印象の残る1冊には残念ながら出会えませんでした




7月後半の旅が終わった後は
只管推理小説本を読み漁っていたように思います

現代のエディンバラが舞台のイアン・ランキンのリーバス警部シリーズ
北の歴史ある都市の凶悪犯罪を追う
孤独な警部リーバスは現在完結編17作まで邦訳本が出ています
エディンバラの街を歩いたことがあれば
この物語に出てくる街の様子に
旅では見られない暗い部分が浮き彫りにされています
読み出すと止まらないこのシリーズは
是非エディンバラへいらっしゃる方へお薦めです


そして、12世紀のイングランドが舞台
アリアナ・フランクリンの描くヘンリー2世の時代
シチリアから呼ばれた女医アデリア主人公のミステリ

すでに著者のフランクリンが亡くなっているために
このシリーズは残念ながらあと2作で終わってしまっています
（邦訳は上記2部まで）

以前貪るように読んでいた修道士カドフェルさんの時代の次世代の物語

歴史作家だったフランクリンが御自身のお気に入りと見られる
ヘンリー2世時代の物語です
カドフェルさんの時代からこの時代に共通しているのは
｢十字軍遠征｣
この十字軍から第1作のタイトル｢エルサレム・・｣がつけられています

まだイングランドが欧州大陸の国々とは一線を置いていた時代
遥かローマの国イタリアはシチリアから呼ばれた女医のアデリアが
この王からの依頼でイングランド・ケンブリッジまで
遥々連続殺人犯を捕らえるため呼ばれたところから始まります

その後第2部では故郷シチリアへ戻ることなく
主人公のアデリアは
ヘンリー2世の元ケンブリッジで暮らしていたところを
またまたこの王から自身の愛人殺人の犯人探しを依頼されます
現代の進んだ犯罪医学調査もない時代のアデリアの活躍は
カドフェルさんにも共通するものがあり、
非常に興味深く楽しいミステリ（コージーではありません）になっています


さて、そんな面白い読み物に夢中になっている内に
すっかりと旅本から離れてしまいましたが・・・
そろそろ次ぎの旅への計画に気持ちが動き出した頃
まだもうちょっと・・・と旅本ではない1冊をご紹介します！




次ぎの旅から集めてみたいな〜と思った、
エコバック

元々無類のバック好き”



初めてこの便利さに気づいてからは
絶対に旅の荷物に最低2つは持参しています

ロンドンの街を歩いていて
思わず同じバックを持っている人に遭遇すると嬉しい！！

東京で歩いているよりも
ロンドンは様々な年齢層、男性女性区別なく
お買い物をしている方々の利用率が高いように思います

旅のお買い物にその土地でしか手に入らないエコバックはいかがでしょう








【エコバック　ブック】

〜ecobag book〜






塚本　太朗　赤木　真弓　著　発行元　産業編集センター　￥1,300＋税　2007年12月初版





実はこの1冊を最初に見た時は
｢エコバック｣で本が1冊書けるのか・・・？

という、ちょっぴり猜疑心に満ちた気持ちで手に取りました

しかし、中をパラパラとめくっただけで
いろんなエコバックが登場してきていました



実は私自身も旅には必ず持参しています

何時も旅のトランクに入れているのが
下の2枚のエコバック

ブリティッシュ・エアウェイズのエコバック

ウェイト・ローズのエコバック

左は薄い布製ブリティッシュ・エアウェイズ（英国航空）のエコバック
右はロンドンにあるスーパーマーケットの
ウェイトローズのビニール製のエコバックです

左のBAのエコバックは
もう何時何処でいただいたか？は定かではありませんが、
気づいたら“改良？”して常に持参
1番のお気に入りです

薄手の1枚布

持ち手が長く肩掛けだったのですが、
そのタイプが苦手なので
持ち手を短く縫い付けて目一杯いつも入れ込んでいます

そして、デザインもBAのロゴとマークのみ、というシンプルさ
企業バックものはあっさりとしているのがカッコいいと思います

小さくまとめられるのでバックの中でも嵩張らない！
万能な1枚です

右のウェイトローズという
ロンドンのちょっぴりだけ高級なスーパーマーケット
オリジナルのビニール製のエコバック

こちらも1枚ビニールなので小さくコンパクトにたためます

表＆裏面には魚、肉、野菜、という
スーパーマーケットの1番の目的でもある食材が描かれています

お水にも強いビニール製！

大判で持ち手が短いので重いものを詰め込んでも
ある程度は耐えられるタイプのもの
ビニールと言えども、結構丈夫！見た目より頑丈にできています！！

ロンドンの街中でこのエコバックの中に品物を詰め込んで
形が違うほど使い込んでいる
このバックを持ったビジネスマンが闊歩する姿を見た時には
感動すら覚えました

そんな様々な用途に応じてのエコバック
基本的には安価で軽くて、使い易い

しかし、日々使うものならば
自分の用途に合わせて使い易いもの、
やはり気に入ったデザインのものを使いたい、
身近に置きたい、というのが人情・・・・

この1冊は殆ど形は似通っているものの
されど、エコバック・・しかし、日々使うもの・・
そんなことから1枚の袋に込められた作り手の気持ちこもった
デザイン性に優れたものをこんなに沢山！
一挙に見せてくれています


　　


本文中にもありますように
“そもそもエコバックとは消費者がスーパーなどに持参して
ビニールのレジ袋を使用しないためのもの”とあります

確かにスーパーのレジ袋は年間一人頭260枚、とのこと
家族3人でそれぞれ個々に買い物をしたら
その都度もらえるものとして
年間1件につき膨大な数になります

多くはゴミとして処理されていることも多いことと思います
（しかし、1部は別のゴミ袋として家庭内で再生、
大いに役立っていると思います）

このレジ袋を少なくすれば強いては環境問題、
CO2削減となるわけですが
しかし、まったく生活の中で“役に立たない”とは思いません

せめて3枚使うところを
1枚に減らす、ということで言いのかな〜と・・・・

日本のスーパーマーケットでも1枚に付き
2円くらい引いてくれるお店もあり、
段々エコバック、持参することを奨励しています

昔昭和の時代は小売商店でのお買い物が主流で、
お母さんは買い物カゴ、エプロン、サンダルが正しい“日本のお母さん”でした

今やその商店に変わり、一箇所で全てのお買い物が済ませられる
スーパーマーケットが主流となり、
買い物カゴではなく、お財布のみ持参で向かえる・・という
そして、品物もそこで用意してくれるレジ袋で、となってきたわけです


英国中央部に展開しているスーパーマーケット
｢BOOTHS｣のエコバック

英国では先ほどのウェイトローズでも
ロンドンではおなじみのマークス＆スペンサーでも
上記BOOTHSでも
マーケットのレジのところにこのようなエコバックが置かれています

1枚が100円〜200円足らず、という安いお値段なので
つい忘れてしまっても
レジ袋をもらうよりもそこにエコバックがあったら手が伸びてしまう
そんな風潮になりつつあります


マークス＆スペンサーのエコバック
これはミニバック


上の1枚はミニサイズのエコバック
OLのお姉さん達がランチへ出るのにお財布・ハンカチ・歯ブラシと
ちょっとしたものを入れるにはぴったりのサイズ

また、小さなお買い物にはジャストサイズです！


　　


スーパーマーケットのみならず、
デパートのフードコーナーのレジでも同じようにあります

但し、デパートに置いてあるエコバックは
ちょっと“折りたたんで”というわけではなく
このバック持参で来てね！というようにジュート製など
しっかりしているものが主流です

お値段もスーパーのビニール製よりも2倍〜3倍くらい


デパートのセルフリッジスのエコバック
ジュート製でマチもしっかりとあります

その代わりにしっかりとした作りで
マチの幅や持ち手の頼もしい太さ、内側もビニールでコーティングされているので
多少の水ものも大丈夫！

このようなバックをちょっとバックへしのばせる、というわけには行かないので
このタイプはすでにおうちから“持参します！”

でも、このバックのように食料品を詰め込むためには
とても心強いバックです


　　


と、まあ様々なタイプがありますが、
こちらご紹介の1冊は全て布製

BAのようなタイプ
布1枚のものばかりになります

主に著者がドイツに在住してこともあり、
ドイツが多く、
また旅先でしょうか・・？
オーストリア、チェコ、ポーランド、北欧ものがちらほら見えます

分け方としては下の8項目に分かれています

やはり本来の目的であるスーパー・デパートが最初
色合いが何となく“ドイツ”って感じで、
オレンジと紺色の組み合わせが目立ちます

そして、そのバックはどこそこの、という1文で
こんなショップがあるんだ〜ということが解って面白い！


このショップはロンドンでも良く目につきました
ドイツのショップだったとは・・・


思っていた通り以前は余り目につかなかった
オーガニック食品店や高級デパートでも記念のバックは
布1枚の薄いタイプ
そんなところはお国柄？

BAのように企業のノベルティーものは
文字主体が多く、
企業の名前はもちろんのこと
その企業を宣伝することとして全面にモットーなどが印刷されたり・・・
そうなるとやっぱり可愛いな〜と思ったのは
オーストラリアのカンタス航空のもの
ブルーの地に“Spirit of Australia”で真っ赤なカンガルーが１頭



カッコいいです！欲しいな〜！！

そして、以外に多く羨ましかったのは
“ベーカリー・カフェ”


本当にドイツのパン屋さんオリジナルバックの多いこと！

ここで言うカフェ、とはイートインできるパン＆パンケーキ屋さんのようです

余りロンドンではパン屋さんのエコバック、を見つけられることがなかったのですが、
ドイツにこれだけあって、
イギリスにないわけがない！と
次回の旅にちょっと鼻の穴が膨らんだのでした


最近目につくようになってきたのが、
観光地のエコバック

日本ではいかがなのでしょうか・・・？

先週熱海を訪れたのですが、
さすがにひもの類が多く、
温泉まんじゅうも美味しそうに湯気を出していましたが、
エコバックは何処にもなかった・・・

昔は日本の観光地、と言えば
その土地名が描かれたペナント！・・・歳がばれますね・・・

日本の観光地でもこんなエコバックが良いな〜
熱海だったら、寛一＆お宮のエコバック・・・最高だと思います！

そして、ドラックストアでは
やっと登場！イギリスものです

世界に誇る？我が国でもすでにお馴染みのドラッグストア
“Body　Shop”のエコバック



現在日本でも様々な素材でのエコバックを展開していますが、
著者の集めていた１枚布のエコバックは
ブライトンにある本社に隣接するアウトレットでしか購入できなかったとか・・

しかし、著者がそのようにして集め始めたのが
1992年、というから恐れいりました！

まだおよそ20年前なんて、
このようなエコバックについての意識が微塵も持っていなかった時期

さすがに環境問題を率先して行っているカンパニーらしく
1年で4回のシーズンで出していた、というから
これまたびっくり！

集めようと思ったら、
先ずはその場所まで（ロンドンから列車で約1時間）行かなくてはならないし・・・と
その時間と手間を考えたら決して“エコ？”とは言えないような・・

それでも、“集めよう！”と決めたら、やっぱり行くかも！

裏はおそらくこのロゴマーク
そして、表に当たる面には文字（メッセージ）だけだったり、
イラスト＆文字デザインだったりと目の離せない1枚になっています


そして、最後は様々なショップやイベントなどで作られた
エコバック各種です

ドイツのフットボールワールドカップの限定品や
キッチンショップ、ベルリン交通局売店のもの、
イギリスにもあるチャリティーショップOxfamのオリジナル
（これは本場英国とは違って文字デザインのみ！
でも、ドイツ語ってカッコいいですね）
様々なショップがオリジナルのエコバックをこんなに作っていたら
一人1枚、というわけには行かないくらい・・・
使うのに迷ってしまいますね！



元々エコバック、というだけあって、
1枚がとてもリーズナブルなお値段で手に入るため
集めだしたらきっと止まらない、と思います

そして、英国内でも沢山のエコバックが売られているので
日本にはないオリジナルのものを
御自身で、御みやげに！と私も止まらなくなりそうです


ボローマーケットのオリジナルデザインエコバック
でも、これはちょっと高かった・・・特別なデザイナーものでチャリチィー付き


この1冊の中は沢山のエコバックデザインで溢れています！

同じものを手に入れることはできませんが、
（観光地ものだったら可能かも・・・）
次回の旅に是非イギリス限定のエコバックを手に入れよう！と
心に誓うこと、請け合いです










1冊の本から旅が数段にも広がることがあります
それは個々それぞれに感じることも違うことだと思っています

それでもほんのちょっぴりご紹介している本が
何かのきっかけになれば
こんなに嬉しいことはありません

ご意見、ご感想をお待ちしております

Top New ページのTop