～2012年 1･2･3月～
旅に出てみよう！
徐々に日差しが暖かく感じられるようになると
国内外を問わずどこかへ行きたくなります
この冬は本当に長く冷え込んでいて
まだ3月に入っても重いコートが手放せない日がしばしばありますが、
それでも日に日に陽が長くなり、
春に近づいていることを実感します♪
ここ数年はどうしても英国中心に出ることが多く
中々他の国へ出かけることが少なくなりましたが・・・
旅をし始めた頃の鉄道旅が最近はとても行きたくなります
欧州を行き来するのにとても便利なユーレイルパスは
車を使えない私にとっては本当に“黄金のチケット”でした
重い荷を置いて車窓を眺めている時間が
もしかしたら旅の1番の楽しみかもしれません
元々活動的ではなかった子供時代を送った私には
そんなところから“素の自分”が思い起こされます
今まで旅した記憶はどの旅も思い起こすことができますが・・
やはり年々その情景が薄くなっていくのは仕方のないこと
それでも、はっきりと昨日のことのように思い出される旅の思い出の一つには
印象的なお宿のこと
ユースホステルもゲストハウスもB&B、ホリディハウス・・・と
日本では利用したことがなかったお宿たちは
暖かく迎えてくれたスタッフの方々やホストファミリーも然ることながら
何世紀も昔のお屋敷を改造したユースホステルや
個性溢れる個人宅の様子は
旅に於いて多いに彩りを添えてくれました
昔のマナーハウスを学校＆ホテルへ
湖水地方のHigham Hall
今回ご紹介する1冊は
サブタイトル“世界のとっておきホテル24軒”
旅の1日の最後をゆっくりと体を休められるお宿は
単なる“寝る”場所ではないもの
その日のお宿（ホテル）が目的の旅の1冊です♪
但し、旅は『非日常的』なもの
そんな非日常的なものを更に“非”としてくれる
世界のおもしろいホテルをご紹介しています
この1冊でまたまた更に旅に出たくなりました
皆様も同じように感じていただければ何よりです
【可笑しなホテル】
～ 世界とっておきのホテル２４軒 ～
ベティーナ・コバレブスキー著 松井貴子訳 発行元 二見書房 ￥1,900＋税 2011年6月初版
若い時から変わらないのは常にお供の青い３５Lの小さなバックパック
変わったことと言えば、そのバックパックに加えて
スーツケースも持参するようになったこと・・
荷物が小さい旅行者はカッコいい！と思っていた節もあり、
若い頃には必要最低限のものもギリギリに抑え
“物”が無ければ無いなりに荷を軽くすることに賭けていた！
というのも過言ではありませんでした
しかし、年齢を重ねる毎に
年々それが自分の住処から持ち出す物が増えたこと・・・
体力を考えれば荷が少ない方が圧倒的に楽！
・・しかし・・・悲しいかな・・・
・・・無い“物”について工夫するよりも
“え～いっ！持ってっちゃえー”と楽するようになってしまいました
またもう一つ以前の旅に比べて変わったことと言えば
歳おう毎に気づくとそのお宿タイプが大幅に変わっていました
以前は朝食もそこそこに外へ飛び出し、
暗くなるまでたっぷり行動していたのが
歳を重ねる毎に滞在先での滞在時間時間が長くなったこと
のんびり出発、早めの帰宅
そのため宿で快適に過ごすための一つとして
自分のいつもの持ち物を持っていく確率が高くなりました
以前は宿にあってもなくても絶対持参しなかったドライヤー類
またユースホステルやホリディホテルへ向かわなくなったのは
単なる時間の問題なのか？
はたまたそのお宿タイプは“若い者用”と知らず知らずに思っているのか・・・？
欧州の小さなユースホステルで髪の白くなった
日に焼けたお顔のご夫婦が仲良く立ち
大きな共同キッチンでその日の夕食を作ってい後姿に
“何時か自分も髪が白くなってもこの宿を使って旅をするんだ”と
とてもそんなご夫婦が羨ましかった・・あの頃・・・
そんな気持ちがちょっぴり色あせてきてまったことに気づいた時はちょっと愕然・・
英国への旅でのお宿もロンドンを除けば
多種多様なお宿があり、
その１軒１軒を選ぶことの楽しさったらありません！
そんな愉しみを思い出し、
久しぶりにこの本書から
こんな旅もあるのだ、と改めて目から鱗が落ちました
今回ご紹介する｢可笑しなホテル｣は
世界中の見たこともない
（中にはTVで放映されて見たことのあるホテルもありましたが）
正しくタイトル通り“可笑しい”お宿ばかり
どんなホテルが旅の目的になり、
そのホテルを目指す面白さを教えてくれるのでしょう
先ずはこの本の著者は
お名前からして“ロシア系？？”の
ベティーナ・コバレブスキーという
トラベル・ライター＆写真家と紹介のある若い女性
個性的な旅や風変わりな場所や人物を好んで取材する・・とあります
ある時オーストラリアの｢地下洞窟ホテル｣のうわさを耳にして
世界中の“すごいホテル”を求めて旅立つ
ユニークなホテルオーナーに出会い、
それからこの１冊が生み出されたそうです
もちろん！きっかけとなった“地下洞窟ホテル”も本書に収められています
現在はドイツのマインツに拠点を置いて新たな発見の旅を続けているそうです
本書は旅の目的はホテル、としても
本来ホテルの意義は“旅”のための休む場所
（と、言っても滞在型のリゾートではホテルメインが多いのですが･･･)
しかし、本書紹介のホテルはそんな一般的な宿泊ホテルとは一味も二味も違います♪
世界中二つとない珍しい、可笑しなホテルばかり！
また、目指すホテル周辺の観光案内も添えられているので
紹介されているホテルを目指せば24通りの旅が出来ます！
さて、筆者はどんな24通りの旅をしたのでしょう
ヨーロッパとアメリカ・オセアニア・アフリカ他と
大きく2つのカテゴリーに分けて
世界中の可笑しなホテルを紹介
どのホテルも個性溢れていて世界中にたった1つしかありません
さて、本書はもう表紙からして
“これってホテル？？！！”
どう見ても犬の大きなオブジェである・・・
でも、これがホテルなのです！
そして、1ページ目開くと
どう見ても外・・・緑の草地の上に白いドアとその先には
その草原の上にはベッド・・・
部屋、と言われても・・どう見ても外・・・屋外・・・
これってホテル？？
そして、目次代わりの世界地図には
本書に収められている24箇所の可笑しなホテル地図が示されています
ざっと見るとヨーロッパのホテルとしては、
