今月のお薦め本







  2017年 9月 


今年の夏は安定しないお天気の中
本を読むにも
じっとりと汗が出てきて
おまけに頭も何やらぼ〜っとしてくる今日この頃

そんな時は気楽な絵本でも・・・と
手が伸びたのが
このThis Isシリーズ

最初にこのシリーズを知ったのは
アイルランドへ行くために
何か資料になるような本はないか?と検索したところ
出てきたのがこちら、
「This is Ireland」でした

ジス イズ アイルランド
This is Ireland



この1冊を手にしたことから、
This isシリーズを知り
全18巻あることが解りました

最初に手にしたIrelandのように
国だったり、
街だったり、の全18巻!

子供の絵本と思いきや・・・
なかなか優れたガイドブックでもありました

思いがけないこんな発見(?)に
嬉しいやら、楽しいやら!

今回ご紹介する1冊が
これからの旅に少しでも何かの手がかりになれば嬉しいです











:: ジス イズ ヒストリック ブリテン ::

This is Historic Britain
This is〜シリーズ


ジス イズ ヒストリック ブリテン

ミロスラフ サセック 著 松浦 弥太郎 訳 
発行所 ブルース・インターナショナル・アクションズ¥1,600+税 2006年9月22日発行



最初の「This is Ireland」を手にした時、
著者の名前を見て
何処の国の人だろう、と
ちょっとすらすらと読めませんでした

その時調度アイルランドツアー出発前

なかなか思うような資料がなく、
何か面白い本はないかな〜と・・

すると、ちょうどこの1冊が目に入り、
早速手に入れ
「子供の絵本」??・・か・・・
ちょっと古臭いかも・・

なんて、正直期待もせず、
せっかくだから目を通して、くらいに思って
ページをめくっていくうちに・・

“なんじゃ、これ?!”と思うくらい
ぐいぐい、この大きな絵本の中に引き込まれるような
夢中で内容をメモに取っていました



ページ数約60ページの中で
これだけ中身が充実し、またわかり易い内容に
20年前から持っていた
数冊のアイルランドガイドブックの
どれよりも私にとっては抜きん出ていました

それは著者が絵本作家、ということで
子供にもよく解るように
簡潔に説明し、無駄がないこと




そうして、何よりもページを追っていく楽しみの一つは
「絵本」の絵

大聖堂や平原、お城などは細かい細密画のような画筆で
特に建物はおそらく水彩画の色のグラディエーションを上手に使い、
石や煉瓦などの描き方がとても美しい!

ゴシック建築の大聖堂の斜塔の鋭さは
まるで機械で描いたようシャープななリアルさも感じます

全体的に人物は少ないのですが、
時折登場する人達は
どうしても雄大な風景や大きな建物に比例し、
小さく描かれています

しかし、ページ全てに感じるのは
「英国」といえば、
天気の悪さ



各ページの空に色ははっきりとしないけれど
それがこの国を象徴していることが解ることに
著者の画力に驚きます

正しく「大人」も楽しめる1冊

そんなことから次回の旅のために
早速今回は全18巻から
“Britein”を見つけました

そして、シリーズの中には
ロンドンとエディンバラも!

イギリスシリーズ
ロンドン、ブリテン、エディンバラ

あなどれない隠れたガイドブック!
このBritenもまだまだ知らない各地の歴史、
見所を教えてくれるのでしょう




先ずはすんなりと口に出せなかった
著者ミロスラフ サセックさんについて知るため
“This is London”(以下ロンドン)の
背表紙の紹介を見ると・・

1916年チェコスロヴァキアのプラハ生まれ
(当時はまだスロヴァキアと一緒)
絵本作家/イラストレーター
若き日にプラハで建築、パリで芸術を学び
世界の都市を旅しながら「ジス イズ」シリーズで
世界中の子供のみならず大人からも人気を集める

1959年ニューヨーク・タイムズ選定最優秀絵本賞受賞、
1961年アメリカ青少年クラブ児童文学最優秀賞を受賞

1980年にミュンヒェンにて享年63歳


翻訳者がまた松浦弥太郎さん、というのも面白い

文筆家であり、「暮らしの手帳」の編集長、
それから衝撃的な「クックパッド」へ転職

現在人気セレクトショップ「COW BOOKS」代表であり、
旅で見た暮らしの楽しさや豊かさを追求し
常に「かっこいい」が代名詞につきそうな・・・
ある意味「時の人」のようにも感じていました

松浦さん御自身も18歳で高校中退され、
単身アメリカへ

数々の旅の本を上梓され、
また生活の中の豊かさ、楽しさは「暮らしの手帳」から
「物」に対する意識はCOW BOOKSで・・・と
多くを学ぶこともあり、
今回偶然にして手にした絵本が全18巻
全て翻訳をしていた、ということも
何故か勝手にご縁を感じてしまいました





そんな私にとっては偶然とは言え、
興味深いお二人の本は
正に旅の「案内書」
早速内容をご紹介いたします


この1冊は他17巻とはちょっと違い、
この巻のみ国の「歴史」&町案内をしています

表紙もロンドン塔の守衛さん
重々しい塔から出てくる笑顔のビーター(守衛)と
名物のカラスも忘れていません



でも、この表紙のカラスはとても愛嬌があります

最初に開くページには
英国の地図があり、
この絵本の内容に出てくる町と国が記されているので
余り聞き憶えのない町でも
位置が解ります

右上にはヘンリー8世がえばっています

ヘンリー8世
ヘンリー8世お馴染みのえばり姿


そうして、いよいよ始まる最初のページは
“ みて歩く ところが たくさん ある
すばらしき イギリス。
さあ、 出発です。”
そうして、首都
ロンドンから旅がスタートします

こうして、ロンドン塔とタワーブリッジに重々しい鉛色の空の絵

でも、ちっとも暗く見えないのは
見開き全てのうち
絵の部分は全体の5分の3くらいで
色とりどりの小さな車が沢山行き来しているのは
本当にこの界隈はいつも車が多く
忙しそうな場所でもあります

 

そして、言葉がワン・フレーズ毎にワンスペース設けれているので
一つの単語を拾っているような
リズミカルな言葉が続きます

これは子供の絵本の言葉の並べ方のようで
大人が読むと
その一つ一つの単語のような
とても小気味良く感じます

ロンドン塔&タワーブリッジから始まりますので
次ぎのページからはお気づきのように
ロンドンの主要歴史観光からスタート!

バッキンガム宮殿 → ウェストミンスター大聖堂、国会議事堂、ビックベン

セントポール大聖堂 →フリート街とジョンソン博士がよく行っていたパブ
この歴史的パブ「オールド・チェシャー・チーズ」は
現在でもロンドンの中でもお薦めパブとしてガイドブックにも
紹介が多い歴史的なパブです

オールド・チェシャー・チーズ

このパブでは英語辞典を作ったジョンソン博士縁の場所

“・・中略・・・弟子の ジェームズ・ボズウェルと よく お酒を のみあかしたと いいます。”

行ってみたくなるではないですか!

そんな風にロンドンの観光名所の銅像や
歴代の王達のお城の町、
ハンプトン・コートに続き、
次ぎのページでは突然
“ ウォーバーン・アビーは ベッドフォード公爵の 土地です。・・略・・”※

何故いきなり、ベッドフォード公爵・・?


何故、ベッドフォード公爵?
誰・・?



実はこの絵本の最後のページには必ず
「ジス・イズ・ヒストリックブリテン・・・・の今!」があります

注釈になるのだと思いますが、
例えば、前出のジョンソン博士については

Page11  サミュエル・ジョンソン博士は「英語辞典」(1755)を
ひとりで編集したことでしられています。
「ロンドンにあきた者は人生にあきた者」という名言をのこしています。



よく聞く言葉!


もう一つ・・
先ほどの※は・・・?
下の15ページ

page15 ここはアフタヌー・ティー・パーティーを最初にかんがえた
ベッドフォード公爵夫人が住んでいた館としてもしられています。
紅茶やテーブルウェアーに興味のある人はおとずれてみてください。


そうして、この15ページに続く言葉は
1572年にこのウォーバートン・アビー
エリザベス1世が訪れたことでこのページをしめています

長居歴史のあるお家柄なので
ベッドフォード公爵家を調べただけでも
面白い家系であることが解りました

絵本はロンドン郊外から
オックスフォードへと進み、
もちろんこの歴史ある学生の町の見るべきカレッジや建物から
次ぎは英国誇るシェイクスピアの町
ストラットフォード・アポン・エイボンのページ

チェスターは町全体が中世の町としても知られ、
この町から近郊の村、
(ネルソン提督の愛人、ハミルトン夫人がこの町近郊の村で暮らしていた、とか)
日本ではジェーン・オースティン程著名ではないけれど
岩波文庫発行の古典女性作家、
エリザベス・ギャスケル夫人の小説のモデル舞台となった町
ナッツフォードは中世の町並みを残す歴史的な村

リトル・モートン・ホール
Little Moreton Hall ナショナル・トラストサイトより
ナッツフォードから行けます




湖水地方を飛び越えて、
イングランドとスコットランドとの堺の町
カーライルはハドリアヌスの城壁を紹介

また、カーライルから続く城壁は
ニューカッスルに続き、
そこから
ダーハムも同様に
スコットランドとの境界に近く
歴史的にイングランドへの進入を防ぐため重要だった町

現在は大学のある町としても
世界遺産登録の城を持つ
英国内では人気の観光スポットになっています

このダーラムから西に下り、
ヨークシャーと言えば、
ヨーク

“・・・略・・荒野と プリンで ゆうめいなヨーク。
ここでは 教会を ミンスターと よびます。・・・”

確かにヨークと言えばブロンテ姉妹の「ヨーク・ムーア」
「プリン」はイギリス伝統料理のロースとビーフのつけ合わせ
「ヨークシャー・プディング」のこと

ロースト・ビーフ  ヨークシャープディング
ロースト・ビーフのつけ合わせには
必ずこのヨークシャープディングが付きます



そして、確かにヨーク大聖堂だけは
York “Minster”ミンスターですね!

リンカーン大聖堂、イーリー大聖堂、
ケンブリッジ、と次ぎは余り馴染みのない
イングランドの東、
サフォーク州へと続くのですが、
この州は日本のガイドブックにはほど登場しない場所

ロンドンのウェストミンスター橋たもとに立つ、
最も有名な銅像
ローマ軍に屈しなかった女王としてイギリスでは名を馳せる
ボーデシア女王はここ東に位置する
ノーフォーク地区を収めていました

そして、そのローマ軍から
コルチェスターと言う町を
奪回したとしても有名なお話しです

ボーデシア女王と2人の娘
Westminster橋のたもとに立つ
2人の娘を乗せてローマ軍へ軍を率いるボーデシア女王の像



ロンドンの下に当たる、
ケント州で外せないのは
カンタベリー

大聖堂も修道院もカンタベリー物語も外せません

ブライトンドーバーソールズベリーにも
パビリオンあり、白い壁と城、イギリスで最も大きな大聖堂があります

近くには3000年前に建てられた
世界のミステリー・ゾーンの一つ
ストーンヘンジ

英国地図のうさぎの足部分の中ほど
デヴォン州にあるのは
エクセター

エクセター大聖堂
エクセター大聖堂



この町の大聖堂も古く、
あの海賊にして貴族となったドレイク船長や
ホーキンズ船長が会合をした、とされる
コーヒーハウスが現在にもあります

モルズ コーヒー   ティー オン ザ グリーン
エクセター大聖堂に面した広場に立つ
ドレイクやホーキンズが会合に使っていた、とされるMol's Coffe(左)
1596年の年号が入っています
お隣のTea onthe Greenも同じ同時期の歴史的なティーハウス
(余談ながら、このTea on the Greenは
英語学校時代毎週学校仲間とお茶していました)



そして、お風呂の語源になった町
バースではローマ式大浴場、

港町としても美しい
ブリストル
アメリカ新大陸発見のカボット始め、
この港からは沢山の探検家が航海へとでかけました

この町は1664年に建てられた宿が残されていて、
ここでは「ロビンソン・クルーソー漂流記」や
「宝島」にも縁があるそうです

現在の私達にはハリー・ポッターの撮影現場、としても注目された
グロースターでは
ローマ時代に建てられたこの大聖堂の塔の高さは68m、
100年もかかって建てられたこと、

このグロースターから程近い
TEWKESBURY(チュークスベリー)は
イングランドという国にとっては歴史上内乱としても名高い
薔薇戦争の重要な起点となった
第二次内乱の舞台

ヘンリー8世のお父さんである、
ヘンリー7世は現在の英国王室に続く
テューダー朝を継承させたこの薔薇戦争の勝者でもあります


赤薔薇のランカスター家が
城薔薇のヨーク家と婚姻により
テューダー家の紋章
赤白薔薇の組み合ったてューダーローズとなりました



TEWKESBURY(チュークスベリー)
今も伝統的な木造建築による住居や宿が残り、
国民的作家ディケンズの小説
英国版道中膝栗毛と称される
「ピックウィック・ペーパーズ」にも登場するホテル(パブ)が
現存しています

ロイヤル ホップ ポール
1階がパブで2階がホテルという、
ディケンズのヴィクトリア時代からありました
後年楽しめる映画として何本か作られました



イングランドの最後は実は来年訪れる予定の
Hereford(ヘレフォード)が載っていたのは
嬉しい誤算

この町には滞在のみではありますが、
やはり滞在だけでも何か見つけたい!

そう思っていた矢先に
この町の大聖堂は825年に建造されて、
中にはまだ世界は平ら、という思想の元
描かれた世界地図がある、と言います

“ そこには アメリカを ふくむ 世界の多くは 描かれていませんでした。”

この地図、MAPPA MVNDIを見てみるのが楽しみです!

そして、絵本はウェールズへと進みます




“ ウェールズに着きました! たくさんの城が この 小さな州も あります。
ノルマン人に 支配されていた カーディフ。”

“ ・・・略・・・カーディフの町は 歴史ある 港町です。
むかしは 海賊を ふくむ 水夫が たくさんいて 町の人々を 怖がらせました。
いまの カーディフには 海賊なんて ひとりもいません。”

現在の
カーディフ
カーディフ湾界隈に文化的施設を集めています

その様子から「港町」であることが感じられます

ウェールズにはその広さから考えると
とてつもなくたくさんのお城と修道院があります

カーディフの次ぎは
1131年に建造され、
1536年ヘンリー8世によって解散されられた
ティンターン修道院は屋根のない大きな修道院は
詩人ワーズワースが詩に書いたような
美しい景色が広がり、見る人に感動を与えます

続く
Monmouth(モンマス)
イングランドとウェールズの境界の町
未だに1272年に建造されたモンナウ橋には
課税料金を徴収するための門番小屋があるそうです

2007年のラグビーワールドカップ開催時に
試合と試合の合間に旅した
ウェールズで行って良かった、と感動した2つの町が
この絵本でもありました

コンウェイ城
Conway Castle(コンウェイ城)


カナーフォン城
Caernarvon Castle(カナーフォン城)

どうどうとしたこの2つのお城は
ウェールズにとってもイングランドにとっても重要な城の一つ

軍事拠点として
13世紀に建造された
コンウェイ城
カナーフォン城
イングランドのエドワード1世が建てました


190cmもあったエドワード1世


その後この城はウェールズのルワーリン王子が所有

しかし、結局エドワード1世はそのルワーリン王子を殺し、
これによりイングランドがウェールズを併合したことになりました)
カナーフォン城に妃を呼び
この城で息子を出産させます

それから、現代に至るまで
英国王室の長男は“プリンス・オブ・ウェールズ”の称号を与えられます



現在はチャールズ皇太子が
1969年に
“プリンス・オブ・ウェールズ”の称号を与えられ
次ぎにその称号を継ぐのはウィリアム王子となります

ラグビーの試合でもウィリアム王子はウェールズの応援、
次男のヘンリー王子はイングランドの応援と分かれるのは
そんな訳からきています

もう一つこの忙しいエドワード1世が
建造した城が
ハーレフ城

このハーレフ城は薔薇戦争で戦ったランカスター家になりました

エドワード1世の戦争に明け暮れたこの時代、
ウェールズ、スコットランド、はたまたフランスまで侵攻し、
やがて100年戦争の幕開けともなっていきます

しかし、英国史をちょっと紐解くと
このエドワード1世さんは非常に精力的に動き回っていて
彼の晩年にはスコットランドの英雄
ウィリアム・ウォレス、ロバート・ブルースとの戦い
(これで最後になりますが・・・)など
ヘンリー8世の次に賑わしい王様だったかもしれません

ウィリアム・ウォレスの映画
「ウィリアム・ウォレス」の映画 ブレイヴ・ハート


ウェールズの最後はこれもまたお城
3つの港に囲まれた
ペンブローク城
この城はヘンリー7世が生まれた城

ウエールズのお城は軍事目的で建造されることが多かったので
海沿いにどうどうと今でも残っています




最後を飾るのはスコットランド

すでにThis isシリーズ単独で“エディンバラ”あるせいか、
ちょっぴりページの少ないのが気になります

しかし、やっぱり最初は“エディンバラ城”
“・・・略・・・スコットランドの 王と女王は この城に 住んでいました。”

ページの大部分を占めるのが
プリンシィズ・ストリートから眺めた
エディンバラ城

岩の上にそそり立ち、
手前側は大通りになって色とりどりの小さな車がたくさん通っています

エディンバラ城と言えば、
対をなすのがホーリールード宮殿

"・・略・・1543年、イギリス軍進入の 際に 一部が 焼かれてしまいました。
スコットランド女王は 焼残された 家の一部で くらしました・・・”

コの字に建てられたホーリールード宮殿に子供達が見学に来ています
そんな文章と絵が何だか見ていて悲しくなります

夏のホーリールード宮殿
The Palace of Holyroodhouse


ホールールード宮殿の女王が生まれた城
リンリスゴー宮殿
悲劇の女王メアリー・ステュワートの父、
ジェームズ5世もこの城で生まれています

2015年にこの町に1週間滞在しました
リンリスゴー宮殿は湖のほとりに建つ城ですが、
夏でも寒々しい城の印象が拭えませんでした

リンリスゴー宮殿
リンリスゴー湖を見下ろすリンリスゴー宮殿


" こちらは ブレイマー城です。
・・・略・・・
毎年 9月に 
ブレイマーでは 世界的に ゆうめいな
ギャザリングという 野外運動会が 開催されます。・・略”

その近くには女王の夏の城
バルモラル城があります

そして、やはりイングランドとスコットランドの戦いの場は
古戦場として挙げられるのは
スターリング城
有名なカローデンの戦いの場

城の様子も暗い絵になっています

しかし、スコットランドは風光明媚な国でもあり、
英国で1番高い山 "・・ベン・ネヴィス山の 高さは 約1300メートル。
イギリス諸島の 最高峰です。”

リニー湖とベン・ネヴィス山
絵本でも"ベン・ネヴィス山は リニー湖の 東部に 位置しています”


さて、本当にこの1冊の最後はスコットランドの湖

ローモンド湖


" 長さは 約38メートルもあり 表面積では イギリス最大の 湖です”

最後の絵は朝焼けなのか?
夕刻に迫っているのか・・・?

見る人によってどちらともとれる
紫から青に変わる空の湖
ローランド湖

そして、スコットランドではやはり外せない
ネス湖

“ そこには 巨大な怪物が 住んでいると いわれています。
・・略・・
しかし、だれひとりとして その 存在を 証明できる人は いません。”

こうして、ネス湖の最後の文で締めていて、
この1冊の本当の最後の一文になりました

ネッシー写真?
個人的には居てほしい、ネッシー


さて、盛りだくさんのこの絵本

著者でもあるミロスラフさんの旅の様子には
私達が観光、と称している町とは
一風変わっているようにも感じましたが、
読み終わってみると、
旅する人の何が見たくて、知りたくて、行きたくなるのか?
そのテーマが皆各人にそれぞれに違うこと

そして、これはミロスラフさんの旅跡でもあり、
彼の旅が絵本になったこと

改めてこの絵本を見てみて
指針となるか、
ガイドブックとするか、
絵本として楽しむか・・・・

また、松浦さんの訳が抜群にリズムを帯びて
その力量に感心し、言葉を楽しむか・・

様々な楽しみ方ができる1冊であり、
シリーズだと思いました

皆様だったら、どのように楽しむでしょう!










このページでのご意見、ご感想をお待ちしております
少しでも楽しんでいただければ嬉しいです








03年 9月 10月 11月 12月

04年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

05年 1月 2月 3月 4月 5月 6・7月 8月 9月 10月 11月 12月

06年 1・2・3月 4.5月 6月 7月 8・9・10月 11月 12月

07年 1・2月 3・4月 5・6月  7・8月 9・10・11月

08年 1月 2・3・4・5月 6月 7・8月 9・10月 12月

09年 1・2月 3.月 4.5月 6月 7.8月 9・10月 11・12月

10年 1・2・3月 4・5・6月 7月 8・9月 10月 11月

 
11年 10年12・11年1・2月   3.4月 5・6・7・8・9・10月  11・12月

12年 1・2・3月 4・5月 6.7.8月 9.10.11.12月



13年 1・2・3月  4・5・6・7月



  14年 1・2・.3月  8・9・10月


   
   16年 2月 7月

   17年 1月 4月

 


Top New ページのTop 雑貨wilko